59 / 128
第三章 現代編
第58話 ─ 僕らの出会い ─…ある男の独白
しおりを挟む
「どうだい、何か分かることはありそうかい?」
潰された町村のリストと睨めっこしている俺に、ビッグママが訊ねる。
俺はすぐに返答した。残念ながら返答できてしまった。
「俺が以前に訪問した……反主流派の穏健派支持を求めた町村を中心にやられてる。最初はそうではない所も混じってバラけているが、新しくなるほど確実だ」
そう言いながら俺は、リストの一番新しい部分で手を止めた。
あの、娘が堕天使悪魔になったアーミッシュの村……。
俺は、何とも言えない黒いモヤつきを胸に抱えて、目を閉じた。
「ここは……俺を、俺の所属する派閥を明確に支持する事を表明してくれた村だ」
そして続けて推測を彼らに述べた。
「あくまで俺の推測だが……主流派の連中の誰かが、俺の派閥を含めた他派閥の拠点を潰して回っている。そしてアンタ達にもキナ臭い話が聞こえてるという事は、そいつは政治的野心を持って武力をアピールしているな」
ここから先は、できたらその可能性は考えたくなかった。
しかし、物事は出来るだけ最悪を想定していた方が生き残り易い。
「……その武力は、俺が気付かないということは、恐らく少人数または一個人。それも特殊能力による者の仕業だろうな」
その俺の言葉の後をバローロが引き継いで話す。
「つまり貴様の仕業ではないが、貴様に類する個人もしくは少人数集団を、最近その主流派とやらは手に入れたということか」
「だろうな」
「そいつ等の情報は?」
「俺が知りたいぐらいだよ」
ビッグママが俺に言ってきた。
「ということは、ますますお前さんが私達に協力して、情報やなんかを流して貰う事が大事になるねえ」
「分かってるさ。だが俺の予想通りだとすると、アンタ達にも協力してもらう事にもなるかもしれん。一蓮托生というヤツだ」
「ま、それは仕方無いね。黙ってればいずれ潰される対象に、遠からずなるだろうしね」
「生き残るために、仲間のために、情報が欲しい力が欲しい、な。ビッグママ、その刀鍛冶の処へはいつ行ける?」
「ママで良いよ。そうだね、もうそろそろ山登りの道具が届く頃だと思うよ」
「えらく辺鄙な処へ行くんだな」
「ナラケン南部の山地の、結界が張ってる山だからね。特殊なルートで入らないと弾かれるんだ。……そいつは変わり者なんだよ」
*****
「ふむ。話を聞いてる限り、お前さんの弟は“主人公属性”を持ってたんだねぇ」
目的地の山への移動中、車内での会話の事だ。
どうやら近くまでは自動車を出して送迎してくれるらしい。
「“主人公属性”?」
思わず聞き返したが、同時に腹にストンと落ちて収まる所に収まった納得感を感じた。
「そ。まるで物語の主人公のように、物事が順調に運ぶ強運の持ち主の事さ。何となく運が良いとかじゃなく、明確に本人に『貴方は“主人公属性”を持ってます』って分かるみたいだよ」
「転生時獲得能力……なのか?」
「どうもそうみたいだねぇ」
アイツが……ミトラが主人公だと?
ならば俺の苦しみもアイツの傍若無人も、全てが決定された運命だというのか?
パンチェッタが虐待され自死を選ぶまで追い込まれる事も?
リッシュさん達が捨て石同然に、騙し討ち同然に殺された事も?
フェットチーネが死んだ事も!?
皆がミトラの横暴をいつも擁護していた謎は、確かに納得いった。
だが、リッシュさん達が……フェットチーネが死ななければならなかった理由にはならない。ならせもしない。
「しかしお前さんの話を信じるならば──十中八九本当だろうけどね──お前さんが持ってる魔物使いの能力は、恐らく弟も似た能力を持ってた可能性が高いね」
「……! そうか。じゃあ何でアイツは向こうの世界で使わなかったんだ?」
「魔物を仲間に引き入れて初めて機能する能力だからね。面倒だから使う必要が無かったか、もしくは……」
「……もしくは?」
「お前さんとは、何か能力使用の条件が違ったのかもしれないね」
「…………」
「ま、お前さんが転生時獲得能力を持ってないのは少々残念だけど、意外と持ってない奴の方が多いからね」
「そうか」
「それに、アンタの魔物を使役する能力そのものが、チートみたいなモンだからね。大事にその能力を磨きなよ」
「言われなくとも、分かってるさ」
そして俺は、そもそものこの能力に気付けたあの出来事を思い出していた。
──ロングモーンとの出会いを。
*****
あれはこの世界に飛ばされた直後、居もしない仲間を探して森の中を彷徨っていた時の事だった。
食糧が無い状態でこの世界に放り出された俺は、すぐに仲間を探すどころか空腹で動く事すら大変な状態におちいった。
確かにエルフの村でも、俺に食糧が回らない事はしょっちゅうで、腹を空かせた状態は当時の俺の、通常の日常。
だが最悪、村の畑から農作物を拝借して、飢えをしのぐ道が残っていた。
しかしこの森にはそんな農作物さえ存在しない。
そんなある時、空腹で朦朧となった俺の耳に、涼やかな水のせせらぐ音が聞こえたのだった。
俺は聞こえる水の音に引き寄せられるように、其方へ森の中を歩いていく。
やがて小さいけれども、澄んだ水を湛えた泉のある僅かな大きさの広場に出てきた。
食糧もそうだが、水もろくに飲めていなかった俺は、慌てて泉に駆け寄り水をすくうと喉の渇きを癒す事に集中した。
そんな状態だったからだろうか、周囲への警戒が俺はできていなかった。
「貴殿は……あの時に儂と戦った……小さくも勇敢な戦士たちの……一人ではないか?」
野太い声を掛けられて、そちらへ顔を向けた俺は驚愕した。
そこには、ついぞ先日に死闘を繰り広げた牛頭の魔物が、ふんぞり返って座っていたからだ。
……いや。
魔物は、ふんぞり返っているのではなかった。
起き上がる力も無い程に、こいつは体力が消耗しているのだった。
よく見たら、座るというよりも仰向けに倒れこむようにしているのを、木々が支えて辛うじて上半身が少し起きている状態。
そういえば、この魔物の身体は焼け焦げだらけでボロボロだ。
俺はフラつく身体を抑えながら剣を抜き、魔物に攻撃体制をとる。
だが魔物は俺に覇気なく話す。
「そう構えずとも良い。あの場を守ること叶わぬ身に落ちたとなれば、もはや貴殿と敵対する意味も無い」
そして魔物は俺に懇願するように続ける。
「すまぬが水を頂けぬか。末期の水だ。最早身体を動かすどころか、話すことすら億劫である故にな」
俺は少し迷ったのだが、何故だかこの魔物を憎みきれない想いが心を支配していた。
ため息をついて俺はマントを外し、自分のバカさ加減に呆れながらマントに水を溜めて、魔物の口まで水を運んだ。
当然、途中で大半が漏れ溢れてしまうが、他に袋になる物を何も持っていないのだから、仕方がない。
俺は力の入らぬ足に何度も舌打ちしながら、泉と魔物の身体を往復する。
やがて魔物が、信じられないほど穏やかな声音で再び俺に話しかけた。
「すまぬ、ひと心地ついた。礼と言っては何だが、この周囲には口に出来そうな木の実がいくつかあるようだ。探してみる価値はあると思うが」
「そうか、助かる」
素直に礼を口にした。
気心の知れぬ魔物相手なのに、自分でも何故なのか分からない。
その後に言われたままとにかく探して、いくつか木の実を見つけたが、はたと困った。
見たこともない植物が多くて、毒のある物かどうかが分からない。
とりあえず、僅かに虫食いのある実を選び、少し舐めて口や身体の様子を見る。
幸い、毒のある実は無かった。
しかしここは何処なのだろうか。
潰された町村のリストと睨めっこしている俺に、ビッグママが訊ねる。
俺はすぐに返答した。残念ながら返答できてしまった。
「俺が以前に訪問した……反主流派の穏健派支持を求めた町村を中心にやられてる。最初はそうではない所も混じってバラけているが、新しくなるほど確実だ」
そう言いながら俺は、リストの一番新しい部分で手を止めた。
あの、娘が堕天使悪魔になったアーミッシュの村……。
俺は、何とも言えない黒いモヤつきを胸に抱えて、目を閉じた。
「ここは……俺を、俺の所属する派閥を明確に支持する事を表明してくれた村だ」
そして続けて推測を彼らに述べた。
「あくまで俺の推測だが……主流派の連中の誰かが、俺の派閥を含めた他派閥の拠点を潰して回っている。そしてアンタ達にもキナ臭い話が聞こえてるという事は、そいつは政治的野心を持って武力をアピールしているな」
ここから先は、できたらその可能性は考えたくなかった。
しかし、物事は出来るだけ最悪を想定していた方が生き残り易い。
「……その武力は、俺が気付かないということは、恐らく少人数または一個人。それも特殊能力による者の仕業だろうな」
その俺の言葉の後をバローロが引き継いで話す。
「つまり貴様の仕業ではないが、貴様に類する個人もしくは少人数集団を、最近その主流派とやらは手に入れたということか」
「だろうな」
「そいつ等の情報は?」
「俺が知りたいぐらいだよ」
ビッグママが俺に言ってきた。
「ということは、ますますお前さんが私達に協力して、情報やなんかを流して貰う事が大事になるねえ」
「分かってるさ。だが俺の予想通りだとすると、アンタ達にも協力してもらう事にもなるかもしれん。一蓮托生というヤツだ」
「ま、それは仕方無いね。黙ってればいずれ潰される対象に、遠からずなるだろうしね」
「生き残るために、仲間のために、情報が欲しい力が欲しい、な。ビッグママ、その刀鍛冶の処へはいつ行ける?」
「ママで良いよ。そうだね、もうそろそろ山登りの道具が届く頃だと思うよ」
「えらく辺鄙な処へ行くんだな」
「ナラケン南部の山地の、結界が張ってる山だからね。特殊なルートで入らないと弾かれるんだ。……そいつは変わり者なんだよ」
*****
「ふむ。話を聞いてる限り、お前さんの弟は“主人公属性”を持ってたんだねぇ」
目的地の山への移動中、車内での会話の事だ。
どうやら近くまでは自動車を出して送迎してくれるらしい。
「“主人公属性”?」
思わず聞き返したが、同時に腹にストンと落ちて収まる所に収まった納得感を感じた。
「そ。まるで物語の主人公のように、物事が順調に運ぶ強運の持ち主の事さ。何となく運が良いとかじゃなく、明確に本人に『貴方は“主人公属性”を持ってます』って分かるみたいだよ」
「転生時獲得能力……なのか?」
「どうもそうみたいだねぇ」
アイツが……ミトラが主人公だと?
ならば俺の苦しみもアイツの傍若無人も、全てが決定された運命だというのか?
パンチェッタが虐待され自死を選ぶまで追い込まれる事も?
リッシュさん達が捨て石同然に、騙し討ち同然に殺された事も?
フェットチーネが死んだ事も!?
皆がミトラの横暴をいつも擁護していた謎は、確かに納得いった。
だが、リッシュさん達が……フェットチーネが死ななければならなかった理由にはならない。ならせもしない。
「しかしお前さんの話を信じるならば──十中八九本当だろうけどね──お前さんが持ってる魔物使いの能力は、恐らく弟も似た能力を持ってた可能性が高いね」
「……! そうか。じゃあ何でアイツは向こうの世界で使わなかったんだ?」
「魔物を仲間に引き入れて初めて機能する能力だからね。面倒だから使う必要が無かったか、もしくは……」
「……もしくは?」
「お前さんとは、何か能力使用の条件が違ったのかもしれないね」
「…………」
「ま、お前さんが転生時獲得能力を持ってないのは少々残念だけど、意外と持ってない奴の方が多いからね」
「そうか」
「それに、アンタの魔物を使役する能力そのものが、チートみたいなモンだからね。大事にその能力を磨きなよ」
「言われなくとも、分かってるさ」
そして俺は、そもそものこの能力に気付けたあの出来事を思い出していた。
──ロングモーンとの出会いを。
*****
あれはこの世界に飛ばされた直後、居もしない仲間を探して森の中を彷徨っていた時の事だった。
食糧が無い状態でこの世界に放り出された俺は、すぐに仲間を探すどころか空腹で動く事すら大変な状態におちいった。
確かにエルフの村でも、俺に食糧が回らない事はしょっちゅうで、腹を空かせた状態は当時の俺の、通常の日常。
だが最悪、村の畑から農作物を拝借して、飢えをしのぐ道が残っていた。
しかしこの森にはそんな農作物さえ存在しない。
そんなある時、空腹で朦朧となった俺の耳に、涼やかな水のせせらぐ音が聞こえたのだった。
俺は聞こえる水の音に引き寄せられるように、其方へ森の中を歩いていく。
やがて小さいけれども、澄んだ水を湛えた泉のある僅かな大きさの広場に出てきた。
食糧もそうだが、水もろくに飲めていなかった俺は、慌てて泉に駆け寄り水をすくうと喉の渇きを癒す事に集中した。
そんな状態だったからだろうか、周囲への警戒が俺はできていなかった。
「貴殿は……あの時に儂と戦った……小さくも勇敢な戦士たちの……一人ではないか?」
野太い声を掛けられて、そちらへ顔を向けた俺は驚愕した。
そこには、ついぞ先日に死闘を繰り広げた牛頭の魔物が、ふんぞり返って座っていたからだ。
……いや。
魔物は、ふんぞり返っているのではなかった。
起き上がる力も無い程に、こいつは体力が消耗しているのだった。
よく見たら、座るというよりも仰向けに倒れこむようにしているのを、木々が支えて辛うじて上半身が少し起きている状態。
そういえば、この魔物の身体は焼け焦げだらけでボロボロだ。
俺はフラつく身体を抑えながら剣を抜き、魔物に攻撃体制をとる。
だが魔物は俺に覇気なく話す。
「そう構えずとも良い。あの場を守ること叶わぬ身に落ちたとなれば、もはや貴殿と敵対する意味も無い」
そして魔物は俺に懇願するように続ける。
「すまぬが水を頂けぬか。末期の水だ。最早身体を動かすどころか、話すことすら億劫である故にな」
俺は少し迷ったのだが、何故だかこの魔物を憎みきれない想いが心を支配していた。
ため息をついて俺はマントを外し、自分のバカさ加減に呆れながらマントに水を溜めて、魔物の口まで水を運んだ。
当然、途中で大半が漏れ溢れてしまうが、他に袋になる物を何も持っていないのだから、仕方がない。
俺は力の入らぬ足に何度も舌打ちしながら、泉と魔物の身体を往復する。
やがて魔物が、信じられないほど穏やかな声音で再び俺に話しかけた。
「すまぬ、ひと心地ついた。礼と言っては何だが、この周囲には口に出来そうな木の実がいくつかあるようだ。探してみる価値はあると思うが」
「そうか、助かる」
素直に礼を口にした。
気心の知れぬ魔物相手なのに、自分でも何故なのか分からない。
その後に言われたままとにかく探して、いくつか木の実を見つけたが、はたと困った。
見たこともない植物が多くて、毒のある物かどうかが分からない。
とりあえず、僅かに虫食いのある実を選び、少し舐めて口や身体の様子を見る。
幸い、毒のある実は無かった。
しかしここは何処なのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる