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しおりを挟む※今回、軽い剃毛描写があります。苦手な方はご注意ください。
「昨日見せて頂いたのですが、すごい数の反物ですね。」
部屋を見回し、棗は改めて感嘆の息を漏らす。蛇神は頷き、反物の一つを手に取ると彼女に差し出した。白地に椿があしらわれた非常に質の良いものであった。
「ああ。これはな、棗、其方の父親からの捧げ物だ。其方の家は反物の商いをしていたのだろう。
私は商売繁盛の神では無いのだがな。まったく律儀な男よ。」
「父の……」
棗は驚きで目を丸くし、手渡された反物を受け取る。表面をするりと撫でると、反物がいつも身近にあった昔のことが思い出される。優しい両親、仲の良い兄弟と過ごした日々をぼんやりと懐かしんでいると、蛇神からとある提案が上がる。
「折角の質の良い反物だが、如何せん女物が多く持て余していたのだ。
何か気に入るものがあれば言いなさい。右月と左月に仕立てさせる。」
「え……願っても無いお話ですが、よろしいのですか?贄の私に、着物を仕立てていただくなんて……」
困ったような表情で棗が問うと、蛇神は頷き口を開いた。
「この部屋で眠ったままにするのは惜しい。……それに、其方が身に纏った方があの男も喜ぶだろうよ。」
「あ、ありがとうございます……それではお言葉に甘えて……」
初めは蛇神の様子を伺いつつ遠慮がちに反物を探し始めた棗だったが、徐々に目が輝き、反物をいくつか抱えたまま鏡の前を何度も行ったり来たりする。
「先程まで浮かない顔であったというのに、単純な奴だな。」
ぱたぱたと慌ただしく動く棗に、蛇神はくすりと笑いそう呟く。鏡を覗いていた彼女は蛇神の方に振り返った。
「父の仕事のお陰で着物はずっと好きなんです。ここ数年は自由に着飾ることができませんでしたが……まさか、贄の私にこんなことをしていただけるとは。」
蛇神は棗の頭に手を置き、穏やかながらも芯の通った口調でこう伝えた。
「そうか。……贄だから好き勝手に痛め付けても良いという考えは、私は好かない。其方も決して卑下をするな。」
その言葉に棗ははっとする。
棗にとっては、贄というものは手酷く扱われる存在という認識だったが、蛇神としてはそうではないらしい。棗の胸にじんわりと暖かさが広がった。
「はい、大切に扱っていただいていることは身に染みて分かっています。……私には、今のお言葉があれば十分です。」
「……右月、左月に触れられるのは嫌か?」
「いえ、嫌という訳では……人間の感覚からすると戸惑いはしますが、それでお役に立てるのなら。天候を変えていただく代わりにすることとしては、軽過ぎるほどです。」
「そうか、それなら良い。」
それから棗は、反物を選びながらしばし蛇神と語らった。
__
「……はぁ…………」
夕食を終え、棗は風呂で身体を流していた。蛇神の前では気丈に振る舞い、その気持ちは決して嘘ではなかったものの、やはり右月と左月と そういう事をするのは気恥ずかしい。
どうしたものか、と溜息をついていると、脱衣所から声が掛けられる。
「棗様、用意がございますので、少し入らせていただきます。」
「え!?いやいやいや、ちょっと待っ……」
棗が返事をする前に、着物姿にたすきを掛けた右月と左月が浴室に足を踏み入れる。右月はともかく、堅く丁寧な口調で話す左月にもかなり強引な面があるようだった。
すでに裸同然の襦袢姿を見られているため、いまさら身体を隠す必要は無いのだが、反射的に棗は二人に背を向け座り込む。ちらりと振り返って尋ねた。
「……用意って、何ですか?嫌な予感しかしないのですが……」
「いえ、大したことでは。ほんの少しで終わります。」
邪気の無い微笑みを浮かべた左月が背後から棗に近付き、彼女の両腿を抱え持ち上げた。
「きゃっ!や、やだ……!離してくださ……!」
左月は棗を抱え込むように座り、彼女の脚を広げさせる。すると、右月が棗の正面に回り込み、右月に対して秘所を曝け出しているような体勢になった。
棗は半狂乱で手足をばたつかせるが、しなやかで細い左月の腕は思いのほか力強く振りほどくことは出来ない。
「いやっ、やだぁ!右月さん……み、見ないで……!!」
蛇神との行為は薄暗い部屋の中で行われていたため、明るい場所で秘所を他人の目に曝すのは初めてだった。
棗は顔を手で覆い、羞恥で身を震わせていたが、一体何をされるのかと恐る恐る指の隙間から右月を見る。すると、右月の手には剃刀が握られていた。その刃は鏡のように光を反射し、見ただけでも鋭く研がれていることが分かる。
あまりの恐怖に暴れる気力すら削がれ、棗はただびくりと身をすくめた。右月は彼女の秘所周辺に潤滑油を垂らす。
「……やっ……何を…………!」
「動くと危ないですよ。貴女の柔い肌など、少し手元が狂っただけで容易に切れてしまう。」
耳元で囁かれる左月の忠告にこくこくと頷き、棗は固唾を飲んで目の前で行われる一挙一動を見守った。
右月は棗の秘所の茂みに緩い角度で刃を当てると、ゆっくりと肌の上を滑らせてゆく。刃を当てる場所や角度を変え、何度も同じ作業が繰り返された。
初めこそがちがちになっていた棗だったが、右月の優しく繊細な手つきに次第に硬直が解れていき、秘所に刃が触れる度に軽く息を漏らす余裕が生まれるほどになった。
「うん、もういいね。」
最後に湯を掛けて流されると、棗の秘所に見えるのは白い柔肌のみとなった。
「綺麗になったね。棗ちゃん、どう?」
右月はその部分に軽く息を吹き掛け、悪戯っぽい笑みを浮かべて棗に尋ねた。剃毛された直後の肌は敏感で、息が触れるだけで棗の腰はびくりと揺れる。
剃毛の最中の恐怖心は今や消え去り、むき出しの秘所を曝す羞恥心が再び棗の頭の大半を占めた。
「ひゃ!……どうって……私に聞かないでください……」
「棗ちゃんのここは元々薄かったけどね、こうした方が舐めやすいから。」
〝舐める〟という言葉を聞き、棗はどきりとする。蛇神にもされたことのない未知の感覚。蛇の長い舌が膣内に挿し込まれることを想像しただけで、棗の秘所は潤み、膣口は期待をするようにうねった。その変化を右月は見逃さなかった。
「ふふ、棗ちゃん、期待しているのかな?ここ、刺激が欲しそうに動いてる。」
「……や……」
右月から顔を背けた棗の耳元で、今度は左月が辱めの言葉を掛ける。片方の手を彼女の腿から離し、秘所を指で軽く広げた。
「ほら、棗様、見てください。白い肌と紅いこの部分の対比がとても綺麗だ。」
「だめ、広げないで……!」
秘所のさらに奥を見られるという恥辱に耐えられず、棗の目は赤く潤み今にも涙が零れ落ちそうだった。
一方、むき出しの棗の秘肉を目の前にし、右月はうっとりとした顔で舌舐めずりをする。
「……ああ、美味しそう。左月、つまみ喰いをしても良い?」
「仕方がないですね、少しだけなら。」
左月が困ったようにくすりと笑い許可を出すと、右月は棗の腰に手を添え、顔を秘所に近付ける。
伏した目から伸びる長い睫毛、細く通った鼻筋、端正な顔の右月が吐息が掛かるような距離で秘所に顔を寄せている。この光景に、棗は羞恥で気が狂ってしまいそうだった。
右月は触れるか触れないかの距離で、焦らすように舌をしゅるしゅると出し入れする。
「ぁ、あぁ……だめ、だめ……」
棗は言葉とは裏腹に腰を揺らしていた。生殺しの状態がしばらく続いた後、特に前触れも無く、右月は棗の秘所に吸い付いた。
棗は目を見開き、陸で苦しむ魚のように口をはくはくとさせる。
「ん、やっ!ぁ、あぁ……ひ、く…………」
右月は秘所全体をその形状に沿って舌でなぞった。先の割れた舌が、敏感な柔肌を繊細に刺激する。強烈ながらもどこかもどかしい快感に棗が眉根を寄せ身を震わせていると、ついに長い舌が膣内にずるりと挿し込まれた。棗の目は再び見開かれる。
「ひっ!ぁ……あ…………」
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