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79.夫婦のはじまり(10)
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「あ、ああっ……も、もう……っ、あきら、い、いっちゃうぅっ……!」
「ああ、イっていい。俺も……っ」
「あ、晶っ……! あっ、ああああっ……!!」
晶のものが最奥を穿ったその瞬間、ひときわ強い快感が押し寄せてくる。背を反らして絶頂に達した私を追いかけるように、晶も短く喘いだあとようやく果てたようだった。
はあはあとお互いに息を切らしながらも、繋がったまま深い口づけを交わす。その合間に「好き」と何度も囁くと、彼は頬を赤らめながら嬉しそうにこくりと頷いた。その表情を見ただけで、私まで幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。素直に想いを伝えられるだけでこんな穏やかな気持ちになれるだなんて、今の今までちっとも知らなかった。
しばらくの間そうしてじゃれあったあと、晶が名残惜しそうに体を離す。そしてやっと硬度を失った自身を私の中からずるりと引き抜くと、てきぱきと後処理をしてから私の顔を窺い見た。
「美雨……おまえ、平気か?」
「え……? まあ、うん、どこも痛くない……」
冷静になると、さっきまで熱い情交に熱中してしまっていたことが急に恥ずかしくなってくる。ふいっと目を逸らしながら答えると、晶は私の隣に寝そべってからもう一度尋ねてきた。
「本当に? 疲れたんじゃないか」
「え……ま、まあ、疲れたといえば疲れたけど。なんでそんなこと聞くの」
「なんで、って……美雨が平気なら、もう一回したい」
至って真面目な顔でそう口にする晶に、私は思わず目を剥いた。
慌てて彼から距離を取るように腕を突っ張ると、その仕草が気に食わなかったのか晶はむっとして眉根を寄せる。
「なんだよ。さっきまで好きだ好きだって言ってたくせに」
「そ、それはっ……! ていうか晶、もう一回って言った!? じょ、冗談だよね……?」
「冗談なわけないだろ。美雨がつらくないなら、もう一回……いや、あと二回くらいしたい。駄目か?」
駄目か、なんて下手に出る聞き方をしながらも、彼の手はすでに私の腰を撫でまわしている。明らかにいやらしい手つきだ。
まさかと思って晶の下半身にちらっと目を落とせば、そこは完全に勃起しているとまではいかないまでも、また徐々に硬度を取り戻しつつあった。
「え、でもっ……晶、もう二回も出したよね」
「うるさい。ほぼ一回だ」
「ち、違うでしょ! 最初すぐ出ちゃったけど、ちゃんと二回っ……!」
「だっ、だから最初のは忘れろって言っただろ!? すぐ出ちゃったとか二度と言うな!」
きゃんきゃんと子犬のように吠える晶だが、確かに出たものは出たはずだ。あまりにも早くイってしまったのが恥ずかしいという気持ちもわからないではないが、問題はそこではない。一晩に二回も三回もセックスをするなんて、そんなのはフィクションの中だけの話……の、はずだ。
「いや、あの……無理しなくていいよ? なんか張り切っちゃう気持ちもわかるけど、別にそんなに頑張らなくていいし」
「張り切る、というか……美雨がしんどいならもちろん無理強いはしないが、できることなら抱きたい。変に気持ちを我慢して後悔するのは、二度と御免だからな」
苦笑しながらそうつぶやく晶に、私は口を噤んだ。私も自分の気持ちを伝えられなかったゆえにつらい思いをしてきたから、その言葉が心に響く。それと同時に、晶が私を抱きたいとまっすぐに伝えてくれたことに胸がどきどきと高鳴った。
鼓動する胸を押さえながら、隣にいる晶の顔を見上げる。やっぱり何度見ても綺麗なその顔面に少しどぎまぎしつつ、小さな声でぼそっと答えた。
「……いいよ。その……もう一回、しても」
「え……いいのか」
「だ、だって晶がしたいって言ったんでしょ! べっ、別にしてもいいけど、あと一回だけだからね! 本当に最後の一回だからね!?」
叫ぶように言うと、晶は含み笑いをしながら「わかったわかった」と軽くあしらう。そして寝転がったままの私にキスをすると、背中や腰をさわさわと撫でてきた。
「なんか……かわいいな、おまえ」
「はっ……!? なっ、急になにっ」
「おおざっぱすぎるし、意地っ張りで可愛くないやつだと思ってたんだけどな。今は、そういうところも含めてかわいいと思う」
うっとりとした眼差しで歯の浮くような台詞を吐いたかと思うと、晶は私の体をそっと組み敷いてもう一度キスを落とす。そして戸惑う私の口内を一通り舌で味わったあと、間近に顔を寄せてまた「かわいい」と囁いた。こういった甘い言葉にまったく耐性のない私は、そう囁かれるだけでかあっと顔が熱くなる。ましてやそれを犬猿の仲と呼んでもいい間柄だった晶に言われるのだから、混乱するのも当然だろう。
「そっ……それ、もう勘弁してっ……!」
「ふふっ、そんなに照れくさいか? それじゃあ、もっといっぱい言ってやる」
意地の悪い顔で言ったあと、晶はかわいいかわいいと連呼しながら私の髪を撫でる。それに頬を真っ赤にする私を見ても、彼は楽しそうにくすくすと笑うだけだった。そして、頬や耳、首筋に口づけを落としながら私の体に触れていく。初めてのときは余裕のかけらもなかったくせに、今は慌てることなく自然な流れで大事な場所にも手を這わせた。
「んっ……! あ、晶っ……」
「じゃあ、今日はあと一回だけしような? 俺が満足するまで抱くのは、帰ってからいくらでもできるし」
なんだか不穏な台詞が聞こえた気がするが、気づかなかったことにして目を逸らした。晶が本気を出したら朝まで行為が終わらないのでは、とちょっとした恐怖を覚えるが、彼は私以外とした経験がないから感覚がずれているのかもしれない。というか、そうであってほしい。
遠くない未来に少し不安を覚えつつも、彼の手に秘所を撫でられるとすぐにまた晶のことしか考えられなくなる。愛おしそうに私に触れるその手に翻弄されながら、少しやり返したい気持ちで「大好き」と小さく声に出してみる。それを耳にした晶はちょっと驚いたように目を丸くしたあと、「俺もだよ」とこの上なく優しい声音で囁いた。
「ああ、イっていい。俺も……っ」
「あ、晶っ……! あっ、ああああっ……!!」
晶のものが最奥を穿ったその瞬間、ひときわ強い快感が押し寄せてくる。背を反らして絶頂に達した私を追いかけるように、晶も短く喘いだあとようやく果てたようだった。
はあはあとお互いに息を切らしながらも、繋がったまま深い口づけを交わす。その合間に「好き」と何度も囁くと、彼は頬を赤らめながら嬉しそうにこくりと頷いた。その表情を見ただけで、私まで幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。素直に想いを伝えられるだけでこんな穏やかな気持ちになれるだなんて、今の今までちっとも知らなかった。
しばらくの間そうしてじゃれあったあと、晶が名残惜しそうに体を離す。そしてやっと硬度を失った自身を私の中からずるりと引き抜くと、てきぱきと後処理をしてから私の顔を窺い見た。
「美雨……おまえ、平気か?」
「え……? まあ、うん、どこも痛くない……」
冷静になると、さっきまで熱い情交に熱中してしまっていたことが急に恥ずかしくなってくる。ふいっと目を逸らしながら答えると、晶は私の隣に寝そべってからもう一度尋ねてきた。
「本当に? 疲れたんじゃないか」
「え……ま、まあ、疲れたといえば疲れたけど。なんでそんなこと聞くの」
「なんで、って……美雨が平気なら、もう一回したい」
至って真面目な顔でそう口にする晶に、私は思わず目を剥いた。
慌てて彼から距離を取るように腕を突っ張ると、その仕草が気に食わなかったのか晶はむっとして眉根を寄せる。
「なんだよ。さっきまで好きだ好きだって言ってたくせに」
「そ、それはっ……! ていうか晶、もう一回って言った!? じょ、冗談だよね……?」
「冗談なわけないだろ。美雨がつらくないなら、もう一回……いや、あと二回くらいしたい。駄目か?」
駄目か、なんて下手に出る聞き方をしながらも、彼の手はすでに私の腰を撫でまわしている。明らかにいやらしい手つきだ。
まさかと思って晶の下半身にちらっと目を落とせば、そこは完全に勃起しているとまではいかないまでも、また徐々に硬度を取り戻しつつあった。
「え、でもっ……晶、もう二回も出したよね」
「うるさい。ほぼ一回だ」
「ち、違うでしょ! 最初すぐ出ちゃったけど、ちゃんと二回っ……!」
「だっ、だから最初のは忘れろって言っただろ!? すぐ出ちゃったとか二度と言うな!」
きゃんきゃんと子犬のように吠える晶だが、確かに出たものは出たはずだ。あまりにも早くイってしまったのが恥ずかしいという気持ちもわからないではないが、問題はそこではない。一晩に二回も三回もセックスをするなんて、そんなのはフィクションの中だけの話……の、はずだ。
「いや、あの……無理しなくていいよ? なんか張り切っちゃう気持ちもわかるけど、別にそんなに頑張らなくていいし」
「張り切る、というか……美雨がしんどいならもちろん無理強いはしないが、できることなら抱きたい。変に気持ちを我慢して後悔するのは、二度と御免だからな」
苦笑しながらそうつぶやく晶に、私は口を噤んだ。私も自分の気持ちを伝えられなかったゆえにつらい思いをしてきたから、その言葉が心に響く。それと同時に、晶が私を抱きたいとまっすぐに伝えてくれたことに胸がどきどきと高鳴った。
鼓動する胸を押さえながら、隣にいる晶の顔を見上げる。やっぱり何度見ても綺麗なその顔面に少しどぎまぎしつつ、小さな声でぼそっと答えた。
「……いいよ。その……もう一回、しても」
「え……いいのか」
「だ、だって晶がしたいって言ったんでしょ! べっ、別にしてもいいけど、あと一回だけだからね! 本当に最後の一回だからね!?」
叫ぶように言うと、晶は含み笑いをしながら「わかったわかった」と軽くあしらう。そして寝転がったままの私にキスをすると、背中や腰をさわさわと撫でてきた。
「なんか……かわいいな、おまえ」
「はっ……!? なっ、急になにっ」
「おおざっぱすぎるし、意地っ張りで可愛くないやつだと思ってたんだけどな。今は、そういうところも含めてかわいいと思う」
うっとりとした眼差しで歯の浮くような台詞を吐いたかと思うと、晶は私の体をそっと組み敷いてもう一度キスを落とす。そして戸惑う私の口内を一通り舌で味わったあと、間近に顔を寄せてまた「かわいい」と囁いた。こういった甘い言葉にまったく耐性のない私は、そう囁かれるだけでかあっと顔が熱くなる。ましてやそれを犬猿の仲と呼んでもいい間柄だった晶に言われるのだから、混乱するのも当然だろう。
「そっ……それ、もう勘弁してっ……!」
「ふふっ、そんなに照れくさいか? それじゃあ、もっといっぱい言ってやる」
意地の悪い顔で言ったあと、晶はかわいいかわいいと連呼しながら私の髪を撫でる。それに頬を真っ赤にする私を見ても、彼は楽しそうにくすくすと笑うだけだった。そして、頬や耳、首筋に口づけを落としながら私の体に触れていく。初めてのときは余裕のかけらもなかったくせに、今は慌てることなく自然な流れで大事な場所にも手を這わせた。
「んっ……! あ、晶っ……」
「じゃあ、今日はあと一回だけしような? 俺が満足するまで抱くのは、帰ってからいくらでもできるし」
なんだか不穏な台詞が聞こえた気がするが、気づかなかったことにして目を逸らした。晶が本気を出したら朝まで行為が終わらないのでは、とちょっとした恐怖を覚えるが、彼は私以外とした経験がないから感覚がずれているのかもしれない。というか、そうであってほしい。
遠くない未来に少し不安を覚えつつも、彼の手に秘所を撫でられるとすぐにまた晶のことしか考えられなくなる。愛おしそうに私に触れるその手に翻弄されながら、少しやり返したい気持ちで「大好き」と小さく声に出してみる。それを耳にした晶はちょっと驚いたように目を丸くしたあと、「俺もだよ」とこの上なく優しい声音で囁いた。
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