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89.変わらないもの(3)
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「ん、あっ……! あ、晶っ……手つきが、いやらしい……っ」
「ふふっ、そうか? 美雨が教えてくれた通りにしてるつもりだけど」
「わ、私はこんなこと教えてないっ! あっ、んんっ、んぅっ……!」
晶の指が布越しに秘裂をなぞり上げる。そのもどかしい感触に思わず腰を揺らすと、晶はふっと笑って私の穿いていたストレートパンツをゆっくりと脱がせた。すとん、とそれが床に落ちると、今度は下着の上から優しく秘所を撫で上げてくる。
「んっ、あぁっ! あっ、やぁ、よ、汚れちゃ……」
「下着か? もうびしょびしょだから、今さら気にしなくていいんじゃないか」
「なっ……! あっ、だめ、擦るのだめぇっ」
下着越しに指の先で花芽を擦られて、私の体はびくびくと跳ねた。立ったままだから足が震えてついしゃがみこみそうになったところを、晶の腕ががしっと抱き留める。そして強く抱きしめられたまま、まるで追い詰めるかのように愛撫を続けた。
いつも彼と行為をするときはベッドの上だったのに、こんなふうにリビングのど真ん中で、しかも立ったまま気持ちよくさせられている。そのことにとてつもない羞恥を覚えて、私は後ろにいる彼を振り返って必死に訴えた。
「あぁっ、や、待ってっ……! あ、晶っ、してもいいから、ベッドに……!」
「でもおまえ、ベッドに行ったら眠くなるだろ。寝落ちされると困る」
「ひぁっ、あっ……でも、立ってられない……っ」
「ふっ、立ってられないほど気持ちいいのか? それはよかった」
――この男、殴ってやろうか?
内心ではそんなことを思っても、それを行動に移すほどの余裕はなかった。
力任せに押さえつけられているわけではないのに、耳や首筋に口づけられ、それと同時に敏感な場所を触られるだけで抵抗ができなくなる。これからもっと甘美な快楽が待ち受けていることを体が覚えてしまっているのか、先をねだるように晶の目を見つめることしかできなかった。
「ぅあ、あっ、ああっ……! あ、晶、それ、もう……っ」
「なるほど。ここ、布越しに触るとちょうどいいみたいだな。イきそうか?」
攻める手を緩めないまま問いかけてくる晶に、こくこくと頷きを返す。すると彼は「そうか」とつぶやいたかと思うと、息を切らして喘ぐ私の唇を自分のそれで塞いだ。そして、追い打ちをかけるかのように二本の指を使って私の花芽を執拗に撫で上げる。
「んっ、ふぁ、あき、らっ……あっ、だめ、ああああっ……!」
とうとう堪えきれずに、私はびくびくと体を震わせながら絶頂に達した。
その瞬間、がくんとくずおれそうになった体を晶がしっかりと抱き留める。そして荒く息をつく私を見て満足げに笑ったかと思うと、再びその唇に口づけを落とした。
「直接触らなくてもイけたな。気持ちよかったか?」
「う……うるさい……っ」
「ぷっ、そんな顔で睨まれても。ほら、立ってられないんだろ? ソファ行くぞ」
楽しそうに言うと、晶はひょいっと私の体を抱き上げた。そしてすぐ近くにあった大きな革張りのソファに向かって歩き、そこに私を下ろす。それから身を屈めて、まだ荒く息をついている私の唇に何度目かもわからないキスをした。
「んっ……ん、ふ……っ」
「はあっ……ここ、いいな。明るいから、美雨の表情がよく見える」
その言葉で、電気が煌々と照らす中でいやらしい行為に熱中してしまっていたことに気が付く。いつもベッドでするときはちゃんと電気を消していたが、今はリビングということもあってすっかりそのことが頭から抜け落ちていた。晶の手で簡単に果ててしまった自分をしっかり見られていたと思うと、再び羞恥心が襲ってくる。
「でっ、電気! ベッドに行かなくてもいいから、せめて電気は消してっ……」
「いやだ。本音を言うと、いつも暗くてよくわからないと思っていたんだ。せっかくだから、明るい中で美雨を抱きたい」
きっぱりと言い切る晶に、私は二の句を継げなくなる。お互いに本音を伝え合おう、とつい先日約束したばかりではあるが、そんな本音まで聞きたくはなかった。
頑固な晶のことだから、一度こうなると意地でも意思を曲げないだろう。でも、こんなにも明るい場所で睦み合うのはさすがに恥ずかしすぎる。
「いや、あの……せめて、もう少し暗くしない? ほらっ、ここの電気消しても結構見えるし!」
「いやだ。暗いとよくわからないって言っただろ」
「そ、その『よくわからない』って何が!? 童貞じゃあるまいしっ、見えなくたってなんとなくわかるでしょ!」
「いいや、わからない。俺はほぼ童貞みたいなものだからな」
胸を張ってそう答える晶に、私はとうとう反論する気力を失った。
少し前までは童貞であることにすさまじいコンプレックスを抱いていたくせに、今はどういうわけか自信満々に「ほぼ童貞だ」なんて言い張っているのだ。さっきだって余裕綽々で私を攻めていたくせに、都合のいいときだけ童貞ぶる晶に呆れ果ててしまった。
ソファに座ったまま唖然としていると、晶は私の隣には座らず、すっと目の前に腰を下ろす。何をする気だ、と問いかける前に、彼はすっかりぐしょ濡れになってしまっている下着に手をかけた。
「これ、脱いだほうがいいな。張り付いて気持ち悪いだろ」
「なっ……い、いい! まっ、待って、待ってってばっ……!」
私の声など聞こえていないかのように、晶はするりと下着を取り払う。濡れた下着を手に持たれたということだけでも恥ずかしいのに、隠すものを失って蜜をあふれさせている場所まで彼に見られてしまった。
「……すごいな」
興奮をにじませながらつぶやく彼の声に、耐えがたいほどの羞恥を覚える。今は私だけがソファに座っていて、その目の前に晶が跪いている状態だ。しかも電気が点いているから、本来隠すべき大事な場所が丸見えになってしまっている。
「ふふっ、そうか? 美雨が教えてくれた通りにしてるつもりだけど」
「わ、私はこんなこと教えてないっ! あっ、んんっ、んぅっ……!」
晶の指が布越しに秘裂をなぞり上げる。そのもどかしい感触に思わず腰を揺らすと、晶はふっと笑って私の穿いていたストレートパンツをゆっくりと脱がせた。すとん、とそれが床に落ちると、今度は下着の上から優しく秘所を撫で上げてくる。
「んっ、あぁっ! あっ、やぁ、よ、汚れちゃ……」
「下着か? もうびしょびしょだから、今さら気にしなくていいんじゃないか」
「なっ……! あっ、だめ、擦るのだめぇっ」
下着越しに指の先で花芽を擦られて、私の体はびくびくと跳ねた。立ったままだから足が震えてついしゃがみこみそうになったところを、晶の腕ががしっと抱き留める。そして強く抱きしめられたまま、まるで追い詰めるかのように愛撫を続けた。
いつも彼と行為をするときはベッドの上だったのに、こんなふうにリビングのど真ん中で、しかも立ったまま気持ちよくさせられている。そのことにとてつもない羞恥を覚えて、私は後ろにいる彼を振り返って必死に訴えた。
「あぁっ、や、待ってっ……! あ、晶っ、してもいいから、ベッドに……!」
「でもおまえ、ベッドに行ったら眠くなるだろ。寝落ちされると困る」
「ひぁっ、あっ……でも、立ってられない……っ」
「ふっ、立ってられないほど気持ちいいのか? それはよかった」
――この男、殴ってやろうか?
内心ではそんなことを思っても、それを行動に移すほどの余裕はなかった。
力任せに押さえつけられているわけではないのに、耳や首筋に口づけられ、それと同時に敏感な場所を触られるだけで抵抗ができなくなる。これからもっと甘美な快楽が待ち受けていることを体が覚えてしまっているのか、先をねだるように晶の目を見つめることしかできなかった。
「ぅあ、あっ、ああっ……! あ、晶、それ、もう……っ」
「なるほど。ここ、布越しに触るとちょうどいいみたいだな。イきそうか?」
攻める手を緩めないまま問いかけてくる晶に、こくこくと頷きを返す。すると彼は「そうか」とつぶやいたかと思うと、息を切らして喘ぐ私の唇を自分のそれで塞いだ。そして、追い打ちをかけるかのように二本の指を使って私の花芽を執拗に撫で上げる。
「んっ、ふぁ、あき、らっ……あっ、だめ、ああああっ……!」
とうとう堪えきれずに、私はびくびくと体を震わせながら絶頂に達した。
その瞬間、がくんとくずおれそうになった体を晶がしっかりと抱き留める。そして荒く息をつく私を見て満足げに笑ったかと思うと、再びその唇に口づけを落とした。
「直接触らなくてもイけたな。気持ちよかったか?」
「う……うるさい……っ」
「ぷっ、そんな顔で睨まれても。ほら、立ってられないんだろ? ソファ行くぞ」
楽しそうに言うと、晶はひょいっと私の体を抱き上げた。そしてすぐ近くにあった大きな革張りのソファに向かって歩き、そこに私を下ろす。それから身を屈めて、まだ荒く息をついている私の唇に何度目かもわからないキスをした。
「んっ……ん、ふ……っ」
「はあっ……ここ、いいな。明るいから、美雨の表情がよく見える」
その言葉で、電気が煌々と照らす中でいやらしい行為に熱中してしまっていたことに気が付く。いつもベッドでするときはちゃんと電気を消していたが、今はリビングということもあってすっかりそのことが頭から抜け落ちていた。晶の手で簡単に果ててしまった自分をしっかり見られていたと思うと、再び羞恥心が襲ってくる。
「でっ、電気! ベッドに行かなくてもいいから、せめて電気は消してっ……」
「いやだ。本音を言うと、いつも暗くてよくわからないと思っていたんだ。せっかくだから、明るい中で美雨を抱きたい」
きっぱりと言い切る晶に、私は二の句を継げなくなる。お互いに本音を伝え合おう、とつい先日約束したばかりではあるが、そんな本音まで聞きたくはなかった。
頑固な晶のことだから、一度こうなると意地でも意思を曲げないだろう。でも、こんなにも明るい場所で睦み合うのはさすがに恥ずかしすぎる。
「いや、あの……せめて、もう少し暗くしない? ほらっ、ここの電気消しても結構見えるし!」
「いやだ。暗いとよくわからないって言っただろ」
「そ、その『よくわからない』って何が!? 童貞じゃあるまいしっ、見えなくたってなんとなくわかるでしょ!」
「いいや、わからない。俺はほぼ童貞みたいなものだからな」
胸を張ってそう答える晶に、私はとうとう反論する気力を失った。
少し前までは童貞であることにすさまじいコンプレックスを抱いていたくせに、今はどういうわけか自信満々に「ほぼ童貞だ」なんて言い張っているのだ。さっきだって余裕綽々で私を攻めていたくせに、都合のいいときだけ童貞ぶる晶に呆れ果ててしまった。
ソファに座ったまま唖然としていると、晶は私の隣には座らず、すっと目の前に腰を下ろす。何をする気だ、と問いかける前に、彼はすっかりぐしょ濡れになってしまっている下着に手をかけた。
「これ、脱いだほうがいいな。張り付いて気持ち悪いだろ」
「なっ……い、いい! まっ、待って、待ってってばっ……!」
私の声など聞こえていないかのように、晶はするりと下着を取り払う。濡れた下着を手に持たれたということだけでも恥ずかしいのに、隠すものを失って蜜をあふれさせている場所まで彼に見られてしまった。
「……すごいな」
興奮をにじませながらつぶやく彼の声に、耐えがたいほどの羞恥を覚える。今は私だけがソファに座っていて、その目の前に晶が跪いている状態だ。しかも電気が点いているから、本来隠すべき大事な場所が丸見えになってしまっている。
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