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番外編
私と彼と制服と 後編
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「ふふっ、膝震えてるよ?」
「んぅ、あっ、だ、だってっ……あっ、ぅああっ!」
「ああ、もうすぐ五分経つね。よくここまで我慢できたね、倫」
もうすぐ五分。その言葉で一瞬希望が見えた。もう恥ずかしい思いをしなくて済むのだ。
しかし、そんな希望に満ちた顔で平原さんを見上げたのに、彼はにやりと笑って右の手袋を口に咥えて外した。その姿が嫌になるほど艶めかしくて、私は思わず息を詰める。
「さて、倫は耐えられるかな?」
「えっ……? あ、ああっ! あ、だっ、だめぇっ!」
手袋を外した平原さんは、いきなり指を二本私の中に入れてかき回した。すぐにぐちゃぐちゃとはしたない音が聞こえて、どれだけ濡らしていたのかと自分でも驚く。強く握りすぎて、もうスカートは皺だらけだ。もう使わないものとはいえ、またアイロンをかけないと。
そんなことを考えていられたのは最初だけだった。ぐっ、と彼の指が私の体内で角度を変える。そして、焦らすことなく私の弱点をピンポイントで責められて、頭の中で火花が散ったような気がした。
「あーっ!! あ、ああっ、はあっ、ん、ん! いやあっ!!」
「ははっ、すごい音っ……!」
「やぁんっ、やっ、大和さんっ、だめっ! だめぇ、そ、そんなにしたらっ……!」
「止めないよ? ほら、倫の良いところいじめてあげるから、好きなだけ感じて」
「あああっ! んやぁ、やっ! も、いっ、いくぅっ……、いっちゃうっ!」
「ふふっ、イくだけならいいけど、ちゃんと立ってるんだよ?」
「やあぁっ……、もっ……も、うっ、もうだめぇっ! ああああっ!!」
ぐっと強く指を押し込められて、その瞬間頭が真っ白になった。ぷしゃっと何か水音がしたけれど、もう何がどうなったのか自分でもよく分からない。
ものすごい快感が巡って、その衝撃で全身の力が抜ける。一瞬意識がどこかに飛んで行って、次に気付いたときには床にしゃがみこんでいた。
「はぁっ、はっ、ああっ……や、まと、さんっ……」
途切れ途切れに名前を呼ぶと、いつの間にかジャケットを脱いだ彼がにこにこしながら私の顔を覗き込んだ。完全にへたり込んでしまった私と目線を合わせるように、彼も膝をついて優しく頭を撫でてくれる。
平原さんとの勝負には負けてしまったけれど、もしかしてこれで勘弁してくれるんじゃないだろうか。十分ひどい目に遭ったし、恥ずかしい思いもした。これ以上は無理だ。
期待を込めて彼を見上げる。目が合うと、にっこりと私の大好きな笑顔を見せてくれる。もしかしたら、「今日はもう終わりにしよう」とでも言ってくれるかもしれない。
そして彼は、頭を撫でながら口を開いた。
「残念だったね? 倫」
その言葉で、私は目の前が真っ白になったような気がした。
がくがくと震えてしまって役に立たない私の両脚を、平原さんは楽々と持ち上げる。
先ほど盛大に達したせいでまだ息も整っていないというのに、彼はいきり立った自身を私の秘所に宛がった。抵抗したいのに、足にも腕にも力が入らない。できることと言えば、口で抵抗することくらいだ。
「や、大和さんっ……お願い、せめて、もう少しだけ待ってくださいっ……!」
「待ってても、することは同じだよ? それに倫は負けちゃったんだから。俺の言うこと全部聞くって約束したでしょう?」
「あっ、あんなの脅しじゃないですか!」
「そう? でも、倫が了承したんだよ。今さら文句言われても困るな」
「なっ……ず、ずるいっ……!」
「ああ、その目も好き。反抗してる倫を蕩けるまで感じさせるの、すごく興奮する」
もう平原さんの言っている意味が分からない。ドSかと思っていたけれど、その発言を聞いたら一周回ってドMなんじゃないかと疑ってしまう。彼の性癖に若干引いていると、くちゅんと音を立てて熱い滾りが体内に侵入してくるのが分かった。
「あっ……! やぁっ、ま、まだいいって言ってないっ……!」
「少し待ってあげたでしょう? それとも、倫ばっかり気持ちよくなって終わらせるつもり? その方がずるいと思うけど」
「っ……! で、でも、ほんとに、ほんとに今っ、体おかしいからっ」
「そうなの? それなら、俺ので確かめさせて……っ」
「え……あっ! あ、あああっ!!」
ずぶずぶと音を立てながら、平原さん自身が濡れた体内に入ってくる。先日子作り宣言をしてからは、ずっと避妊具をつけていない。たぶん今日も、何もつけずに挿入している。
私の中がきつくなってしまっているのか、彼のものが大きくなりすぎているのかは分からないけれど、とにかく普段より圧迫感がすごかった。息をするのも苦しくて、口が開けっ放しになってしまう。
「は、はっ、くっ、ひゃうぅっ……」
「っ……、ん、倫っ……、苦しいの?」
「はっ、ん、ひっ、いき、できな……、くる、しっ……」
「ああ、ごめんね。大丈夫だよ、倫が落ち着いたら動くから。ほら、ちゃんと息吸って」
とんとん、と平原さんがあやすように私の背を叩いてくれる。彼に抱きかかえられる形になって、中の角度が変わったせいで顔を歪めたけれど、少し呼吸が楽になった。
全身が燃えるように熱い。私も彼もまだ服を着たままでこんなに動いているのだから、当たり前と言えば当たり前だ。でもきっと、この制服を脱ぎたいと言っても許可は下りないだろうな、とぼやけた頭で思った。
「はぁっ……、動いてないのに、倫の中、すごい気持ちいいっ……」
「ん、え……?」
「んっ、わざとじゃ、ないよね? もう、入れてるだけで搾り取られそう……っ」
私はただ平原さんの首に腕を巻きつけているだけだが、彼は気持ち良さそうに顔を歪める。自分の中がどうなっているのかは分からないけれど、さっきから痙攣が止まらないし、それが彼にとって気持ちいいのかもしれない。
「はぁ、あっつ……ボタンだけ、外そうか?」
「んっ……、はい……」
やっぱり制服は脱がせてもらえないらしい。でも、ボタンだけでも外してもらえたら少しはましかもしれない。
ブラウスのボタンを一つずつ丁寧に外していく平原さんの真似をして、私も彼のシャツのボタンに手をかけた。手が震えているせいで時間がかかったけれど、全て外し終えると彼が優しくキスしてくれる。
「ん、ふっ……、んぁ、きもち、い……」
「ふふっ、キス気持ちいいの?」
「は、いっ……、キス、きもちいいの……すき、だいすき、やまとさん……っ」
「……っ、もう。そんな素直になられたら、ひどいことできなくなっちゃうよ」
そう言うと、平原さんは私の首の後ろに手を伸ばした。微かに布擦れの音がして、彼が付けっぱなしだった制服のリボンタイを外してくれたのだと分かる。
それから汗で濡れたブラウスも脱がせてくれて、彼自身も脱ぎかけだったシャツとズボンを床に放った。急に素肌がさらされてひんやりしたけれど、すぐに平原さんが抱きしめてくれたから寒さはほとんど感じない。やっと彼の体温を感じることができて、それだけで嬉しくて胸がいっぱいになった。
「……スカートと靴下だけっていうのも、逆にやらしいな」
「え……?」
「ううん、何でもない。まだ胸触ってなかったから、弄ってあげるね?」
「あっ! んん、やぁ、あっ……!」
中に自身を埋め込まれたまま、くりくりと胸の先端を指で挟まれる。それだけで中が収縮するのが自分でも分かって、平原さんも小さく喘いだ。
「うっ、ん……っ、もう、倫、あんまりいじめないでよ」
「や、わざとじゃな……いっ、あっんんっ!」
ベッドの上で座った平原さんの上に跨っているから、彼が少し腰を揺らしただけで中が抉られる。それが気持ちよくて、いつの間にか自分でも無意識のうちに腰を揺らしていた。
「はっ、もう、倫っ……! 動かないで、出ちゃいそうっ」
「んんっ、や、だって、きもちいのっ、腰、とまんないっ……!」
「はぁっ、うっ……! 倫、ごめんっ、出るっ……!」
「ひっ、あっ! あああっ、や、でて、るっ! んぅ──……っ!!」
びくん、と脈打って平原さんが達したのが分かった。奥に熱いものが流し込まれて、彼にしがみついたまま私も緩やかに果てる。さっき派手に達したときよりも意識がはっきりしているせいか、気持ちよくて仕方なかった。
「はぁんっ……きもち、いっ……」
「はっ……、もう……倫にイかされるとは思わなかったな」
「ん、ごめ、なさ……」
「謝らなくていいよ。でも、俺が倫をめちゃくちゃにイかせてあげようと思ってたから、ちょっと悔しいな」
そう言われると、少しだけ平原さんに勝てたような気がして嬉しくなる。まあ、どちらにしても結局私が気持ちよくなってしまうのは同じなのだが。
小鳥が啄むようなキスを数回繰り返してから、平原さんはそっと私の体をベッドに横たえた。中には彼のものが入ったままだから、その拍子にぐちゅっといやらしい音がする。
「ねえ、倫。悔しかったから、もう一回してもいい?」
「んっ……! だ、だめって言っても、するんでしょう……?」
「ふふっ、よく分かってるね。今度は俺がイかせてあげる。倫の格好いやらしいから、もう勃っちゃったよ」
「そ、それは、大和さんが脱がせてくれないから……!」
「うん、そうだね。だから、俺が満足するまで付き合って?」
最高に良い笑顔でそんなおねだりをされても困る。でも、どうしたって彼を拒めないのだ。
惚れた弱みというのは恐ろしい。きっと私は、もし平原さんに殺されそうになったとしても抗えないと思う。まあ、そんな状況には天地がひっくり返ってもならないだろうけど。
私が返事をする前に、勝手にゆっくりと律動を始めた彼を抱き締めながら、そんな馬鹿げたことを思っていた。
結局この日は平原さんが満足するまで付き合わされて、終わった頃には夕飯時なんてとっくに過ぎていた。私が気付いた時には制服もシーツもいろんなものでどろどろになっていて、とんでもないことをしてしまったと青褪めた。それにしても、お腹がすいたのにも気づかないなんて、一体どれだけ熱中していたのかと恥ずかしくなる。
平原さんが責任を取ってそれらを洗濯してくれたけれど、少し懲りてもらわないと困ると思って、しばらくの間お弁当に彼の嫌いなセロリを入れてやった。でもたぶん、この程度でめげる人ではない。
そんなことがあってから数週間後、私の妊娠が発覚した。
心当たりは他にもあるけれど、平原さんは呑気に「あの時が一番盛り上がったから、きっとあれで出来たんだろうなぁ」なんてしみじみ言っていた。
それを聞いて、そうかもしれないな、と私は嬉しくも少し恥ずかしい思いをしたのだった。
「んぅ、あっ、だ、だってっ……あっ、ぅああっ!」
「ああ、もうすぐ五分経つね。よくここまで我慢できたね、倫」
もうすぐ五分。その言葉で一瞬希望が見えた。もう恥ずかしい思いをしなくて済むのだ。
しかし、そんな希望に満ちた顔で平原さんを見上げたのに、彼はにやりと笑って右の手袋を口に咥えて外した。その姿が嫌になるほど艶めかしくて、私は思わず息を詰める。
「さて、倫は耐えられるかな?」
「えっ……? あ、ああっ! あ、だっ、だめぇっ!」
手袋を外した平原さんは、いきなり指を二本私の中に入れてかき回した。すぐにぐちゃぐちゃとはしたない音が聞こえて、どれだけ濡らしていたのかと自分でも驚く。強く握りすぎて、もうスカートは皺だらけだ。もう使わないものとはいえ、またアイロンをかけないと。
そんなことを考えていられたのは最初だけだった。ぐっ、と彼の指が私の体内で角度を変える。そして、焦らすことなく私の弱点をピンポイントで責められて、頭の中で火花が散ったような気がした。
「あーっ!! あ、ああっ、はあっ、ん、ん! いやあっ!!」
「ははっ、すごい音っ……!」
「やぁんっ、やっ、大和さんっ、だめっ! だめぇ、そ、そんなにしたらっ……!」
「止めないよ? ほら、倫の良いところいじめてあげるから、好きなだけ感じて」
「あああっ! んやぁ、やっ! も、いっ、いくぅっ……、いっちゃうっ!」
「ふふっ、イくだけならいいけど、ちゃんと立ってるんだよ?」
「やあぁっ……、もっ……も、うっ、もうだめぇっ! ああああっ!!」
ぐっと強く指を押し込められて、その瞬間頭が真っ白になった。ぷしゃっと何か水音がしたけれど、もう何がどうなったのか自分でもよく分からない。
ものすごい快感が巡って、その衝撃で全身の力が抜ける。一瞬意識がどこかに飛んで行って、次に気付いたときには床にしゃがみこんでいた。
「はぁっ、はっ、ああっ……や、まと、さんっ……」
途切れ途切れに名前を呼ぶと、いつの間にかジャケットを脱いだ彼がにこにこしながら私の顔を覗き込んだ。完全にへたり込んでしまった私と目線を合わせるように、彼も膝をついて優しく頭を撫でてくれる。
平原さんとの勝負には負けてしまったけれど、もしかしてこれで勘弁してくれるんじゃないだろうか。十分ひどい目に遭ったし、恥ずかしい思いもした。これ以上は無理だ。
期待を込めて彼を見上げる。目が合うと、にっこりと私の大好きな笑顔を見せてくれる。もしかしたら、「今日はもう終わりにしよう」とでも言ってくれるかもしれない。
そして彼は、頭を撫でながら口を開いた。
「残念だったね? 倫」
その言葉で、私は目の前が真っ白になったような気がした。
がくがくと震えてしまって役に立たない私の両脚を、平原さんは楽々と持ち上げる。
先ほど盛大に達したせいでまだ息も整っていないというのに、彼はいきり立った自身を私の秘所に宛がった。抵抗したいのに、足にも腕にも力が入らない。できることと言えば、口で抵抗することくらいだ。
「や、大和さんっ……お願い、せめて、もう少しだけ待ってくださいっ……!」
「待ってても、することは同じだよ? それに倫は負けちゃったんだから。俺の言うこと全部聞くって約束したでしょう?」
「あっ、あんなの脅しじゃないですか!」
「そう? でも、倫が了承したんだよ。今さら文句言われても困るな」
「なっ……ず、ずるいっ……!」
「ああ、その目も好き。反抗してる倫を蕩けるまで感じさせるの、すごく興奮する」
もう平原さんの言っている意味が分からない。ドSかと思っていたけれど、その発言を聞いたら一周回ってドMなんじゃないかと疑ってしまう。彼の性癖に若干引いていると、くちゅんと音を立てて熱い滾りが体内に侵入してくるのが分かった。
「あっ……! やぁっ、ま、まだいいって言ってないっ……!」
「少し待ってあげたでしょう? それとも、倫ばっかり気持ちよくなって終わらせるつもり? その方がずるいと思うけど」
「っ……! で、でも、ほんとに、ほんとに今っ、体おかしいからっ」
「そうなの? それなら、俺ので確かめさせて……っ」
「え……あっ! あ、あああっ!!」
ずぶずぶと音を立てながら、平原さん自身が濡れた体内に入ってくる。先日子作り宣言をしてからは、ずっと避妊具をつけていない。たぶん今日も、何もつけずに挿入している。
私の中がきつくなってしまっているのか、彼のものが大きくなりすぎているのかは分からないけれど、とにかく普段より圧迫感がすごかった。息をするのも苦しくて、口が開けっ放しになってしまう。
「は、はっ、くっ、ひゃうぅっ……」
「っ……、ん、倫っ……、苦しいの?」
「はっ、ん、ひっ、いき、できな……、くる、しっ……」
「ああ、ごめんね。大丈夫だよ、倫が落ち着いたら動くから。ほら、ちゃんと息吸って」
とんとん、と平原さんがあやすように私の背を叩いてくれる。彼に抱きかかえられる形になって、中の角度が変わったせいで顔を歪めたけれど、少し呼吸が楽になった。
全身が燃えるように熱い。私も彼もまだ服を着たままでこんなに動いているのだから、当たり前と言えば当たり前だ。でもきっと、この制服を脱ぎたいと言っても許可は下りないだろうな、とぼやけた頭で思った。
「はぁっ……、動いてないのに、倫の中、すごい気持ちいいっ……」
「ん、え……?」
「んっ、わざとじゃ、ないよね? もう、入れてるだけで搾り取られそう……っ」
私はただ平原さんの首に腕を巻きつけているだけだが、彼は気持ち良さそうに顔を歪める。自分の中がどうなっているのかは分からないけれど、さっきから痙攣が止まらないし、それが彼にとって気持ちいいのかもしれない。
「はぁ、あっつ……ボタンだけ、外そうか?」
「んっ……、はい……」
やっぱり制服は脱がせてもらえないらしい。でも、ボタンだけでも外してもらえたら少しはましかもしれない。
ブラウスのボタンを一つずつ丁寧に外していく平原さんの真似をして、私も彼のシャツのボタンに手をかけた。手が震えているせいで時間がかかったけれど、全て外し終えると彼が優しくキスしてくれる。
「ん、ふっ……、んぁ、きもち、い……」
「ふふっ、キス気持ちいいの?」
「は、いっ……、キス、きもちいいの……すき、だいすき、やまとさん……っ」
「……っ、もう。そんな素直になられたら、ひどいことできなくなっちゃうよ」
そう言うと、平原さんは私の首の後ろに手を伸ばした。微かに布擦れの音がして、彼が付けっぱなしだった制服のリボンタイを外してくれたのだと分かる。
それから汗で濡れたブラウスも脱がせてくれて、彼自身も脱ぎかけだったシャツとズボンを床に放った。急に素肌がさらされてひんやりしたけれど、すぐに平原さんが抱きしめてくれたから寒さはほとんど感じない。やっと彼の体温を感じることができて、それだけで嬉しくて胸がいっぱいになった。
「……スカートと靴下だけっていうのも、逆にやらしいな」
「え……?」
「ううん、何でもない。まだ胸触ってなかったから、弄ってあげるね?」
「あっ! んん、やぁ、あっ……!」
中に自身を埋め込まれたまま、くりくりと胸の先端を指で挟まれる。それだけで中が収縮するのが自分でも分かって、平原さんも小さく喘いだ。
「うっ、ん……っ、もう、倫、あんまりいじめないでよ」
「や、わざとじゃな……いっ、あっんんっ!」
ベッドの上で座った平原さんの上に跨っているから、彼が少し腰を揺らしただけで中が抉られる。それが気持ちよくて、いつの間にか自分でも無意識のうちに腰を揺らしていた。
「はっ、もう、倫っ……! 動かないで、出ちゃいそうっ」
「んんっ、や、だって、きもちいのっ、腰、とまんないっ……!」
「はぁっ、うっ……! 倫、ごめんっ、出るっ……!」
「ひっ、あっ! あああっ、や、でて、るっ! んぅ──……っ!!」
びくん、と脈打って平原さんが達したのが分かった。奥に熱いものが流し込まれて、彼にしがみついたまま私も緩やかに果てる。さっき派手に達したときよりも意識がはっきりしているせいか、気持ちよくて仕方なかった。
「はぁんっ……きもち、いっ……」
「はっ……、もう……倫にイかされるとは思わなかったな」
「ん、ごめ、なさ……」
「謝らなくていいよ。でも、俺が倫をめちゃくちゃにイかせてあげようと思ってたから、ちょっと悔しいな」
そう言われると、少しだけ平原さんに勝てたような気がして嬉しくなる。まあ、どちらにしても結局私が気持ちよくなってしまうのは同じなのだが。
小鳥が啄むようなキスを数回繰り返してから、平原さんはそっと私の体をベッドに横たえた。中には彼のものが入ったままだから、その拍子にぐちゅっといやらしい音がする。
「ねえ、倫。悔しかったから、もう一回してもいい?」
「んっ……! だ、だめって言っても、するんでしょう……?」
「ふふっ、よく分かってるね。今度は俺がイかせてあげる。倫の格好いやらしいから、もう勃っちゃったよ」
「そ、それは、大和さんが脱がせてくれないから……!」
「うん、そうだね。だから、俺が満足するまで付き合って?」
最高に良い笑顔でそんなおねだりをされても困る。でも、どうしたって彼を拒めないのだ。
惚れた弱みというのは恐ろしい。きっと私は、もし平原さんに殺されそうになったとしても抗えないと思う。まあ、そんな状況には天地がひっくり返ってもならないだろうけど。
私が返事をする前に、勝手にゆっくりと律動を始めた彼を抱き締めながら、そんな馬鹿げたことを思っていた。
結局この日は平原さんが満足するまで付き合わされて、終わった頃には夕飯時なんてとっくに過ぎていた。私が気付いた時には制服もシーツもいろんなものでどろどろになっていて、とんでもないことをしてしまったと青褪めた。それにしても、お腹がすいたのにも気づかないなんて、一体どれだけ熱中していたのかと恥ずかしくなる。
平原さんが責任を取ってそれらを洗濯してくれたけれど、少し懲りてもらわないと困ると思って、しばらくの間お弁当に彼の嫌いなセロリを入れてやった。でもたぶん、この程度でめげる人ではない。
そんなことがあってから数週間後、私の妊娠が発覚した。
心当たりは他にもあるけれど、平原さんは呑気に「あの時が一番盛り上がったから、きっとあれで出来たんだろうなぁ」なんてしみじみ言っていた。
それを聞いて、そうかもしれないな、と私は嬉しくも少し恥ずかしい思いをしたのだった。
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