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Misty Syndrome
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「・・・・・・おい」
「なんだよ冬真」
「何故コソコソとつけ回すような真似をする?」
文化祭まであと一週間となったある日の昼休み、陽太と冬真は廊下の影に隠れながらほのかの後ろをつけていた。
その姿はまるで犯人を追う刑事か、下手をすればストーカーといったところだった。
「いや、何でって! あっ! ほら!」
陽太の指さす先にはほのかと翠が二年生の教室の前で立っていた。
「じゃあ書道部の文化祭スケジュールはこの表の通りで皆さんにもお伝えをお願いしますね」
【はい】
「あと、空いてる時間があれば文化祭で二年生のクラスも案内しますから是非遊びに来てくださいね」
【必ず遊びに行きます!】
「おい、スケブ女! 俺の所にもちゃんと来いよ! 好きな飯奢ってやるからな」
後ろから現れた夏輝はそう言うとほのかの頭をワシワシと荒っぽく撫で回した。
【ありがとうございます!】
ほのかは満面の笑みでスケッチブックにそう書いた。
ジワリ
その表情に、陽太は胸の奥で何かが広がるのを感じた。
「なあ、 あれ、絶対先輩達に誘われてたよね?」
陽太と冬真の位置からはほのかのスケッチブックは見えなかったが、翠と夏輝の会話から文化祭の遊ぶ約束をしているように見えた。
「・・・・・・だからどうした」
「うーん、月島さん俺達と遊ぶ枠は残ってるのかなーって」
いつもの陽太ならもっと楽観的な考えをするはずが、いつまでも煮え切らずにいる陽太の態度に冬真は呆れ果てていた。
「お前、超ド級のバカなのか? お前がさっさと誘わないからだろう。誘うと決めた日から何日経った? ほら、早く行け!」
「うわっ!」
冬真は最後の一歩を押すように、陽太の背中を突き飛ばした。
「何するんだよ・・・・・・、ってあれ?」
しかし、陽太が飛び出した先の廊下には既にほのかや翠達の姿はなかった。
「居ないし!」
「グズグズするからだろ。まったく、これ以上付き合いきれない。さっさと自分で誘ってこい」
「ええー、冬真冷たい! 氷の様だよ」
陽太は冬真の背中に向かって氷点下男だとかブリザード眼鏡だとか叫んだが、冬真は相手にする事なく自分の教室へと戻っていった。
仕方なく、一人でほのかの後を追うと少し先の階段で時雨がほのかと話しているのを見つけ、陽太はまたも影に隠れた。
「そうなんだよ、文化祭は殆ど保健室でお留守番なんだ。まあ、それが仕事なんだけどね」
時雨はとても残念そうな顔をして言った。
【じゃあ差し入れに行く】
何を差し入れようかとワクワクしながらほのかは顔を綻ばせた。
ジワリ
ーーまただ。
陽太はまたも胸の中で、名前も知らない靄の様なものが広がった気がし、己の胸をさすってみた。
だが、それは些細なものなのか、気のせいなのか、そこにはやはり何もなかった。
「本当に? 嬉しいなぁ、じゃあ楽しみにしているよ」
パアッと表情を明るくさせて時雨はほのかに手を振り階段を上っていった。
ほのかが一人になり、階段を下りようとするのを見て陽太は走った。
「待って!」
陽太はほのかの手首を掴んだ。
その突然の事にほのかは驚いた顔をした。
「あの、その・・・・・・」
なかなか言い出さずにいる陽太に対して、ほのかはキョトンとした顔をして、今か今かとその口が開くのを待っていた。
「文化祭だけどさ・・・・・・」
誘うだけなのに、次の言葉が喉から音として生まれてこず、陽太の脳裏に過ったのは里穂や先輩達、そして時雨と話して楽しそうに笑うほのかの顔だった。
ーーああ最初の頃は俺達だけが知っている笑顔だと思ってたのになぁ・・・・・・何を勘違いしていたんだろう。
「月島さんは忙しそうだよね。さっきも先輩達に誘われてたもんね。あと保健室の先生とかさ」
気が付けば、陽太は沈んだ顔で誘い文句とはまったく違う言葉を吐いていた。
「俺達となんか遊ぶ暇・・・・・・無いよな」
意思に反して口は勝手に動いた。
ーーやめろ、そんな事を言いたかったんじゃないだろ。
早く言い直さなければと思った時、陽太はほのかの悲しげで、今にも泣きそうな顔にギョッとした。
「わーーー、つ、月島さん!」
そんな声を出したせいで他の生徒の視線が自分達に集まっている事に気が付いた。
「月島さん、ちょっとこっち!」
陽太はほのかの手をやや強引に引き、近くにあった空き教室に入った。
「ごめん、さっきのは無し!」
しかし、陽太がそう言うもほのかの不安気な顔が晴れる事はなかった。
「違うんだ・・・・・・、ただ、ちょっと寂しくなったんだ。月島さんに友達とか先輩とか、人の繋がりが増える事は喜ばしい事のはずなのに、いつか遠くに行っちゃうんじゃないかって考えたら寂しくなったんだ」
陽太は真っ直ぐな瞳でこちらを見ているほのかに手を伸ばし、そっと右頬に触れた。
ほのかは一瞬肩をビクリと震わせ、触れられた所から熱を帯びていく様に、頬を赤く染めた。
「だから、そんな顔せずに笑って欲しいな。自分でもどうしてそう思うのか良く分からないんだ。単なるわがままだって分かってる。だけど、もしそのいつかが来るとしてもずっと俺達と友達でいて欲しいんだ」
思っていた事を口に出した陽太はいつもの様に笑ってみせた。
すると、ほのかも安心し、陽太にも負けず劣らずの笑顔をしてみせた。
その笑顔に陽太は自分の心臓がドクリと大きく脈打った気がした。
そして、ずっとほのかの頬に触れていたのが急に恥ずかしくなり、陽太は顔を赤くさせながら慌てて手を引っ込めた。
【私もずっと友達でいたい】
「うん・・・・・・、あとさ、文化祭俺とも一緒に回ってくれる?」
【文化祭一緒に回ってくれる?】
陽太が言うのと、ほのかがスケッチブックを見せたのはほぼ同時だった事から二人は顔を見合わせて笑いあった。
「うん、良かった。一緒にいい思い出作れるといいね」
【うん、みんなで!】
ほのかはとても嬉しそうに、無邪気な笑顔を陽太に向けていた。
「そうだね、みんなで! うん、みんなで・・・・・・」
そう言い聞かせるように陽太は呟いた。
初めから陽太は冬真とも一緒に文化祭を回るつもりでいた。
これで心もすっきりするはずだ。
そう思っていた。
「あれ・・・・・・?」
陽太は自分の胸に手を当てた。
しかし、そこにはまだ理由も原因も分からない靄の様なものがジワリジワリと確かに侵食を続けていた。
「なんだよ冬真」
「何故コソコソとつけ回すような真似をする?」
文化祭まであと一週間となったある日の昼休み、陽太と冬真は廊下の影に隠れながらほのかの後ろをつけていた。
その姿はまるで犯人を追う刑事か、下手をすればストーカーといったところだった。
「いや、何でって! あっ! ほら!」
陽太の指さす先にはほのかと翠が二年生の教室の前で立っていた。
「じゃあ書道部の文化祭スケジュールはこの表の通りで皆さんにもお伝えをお願いしますね」
【はい】
「あと、空いてる時間があれば文化祭で二年生のクラスも案内しますから是非遊びに来てくださいね」
【必ず遊びに行きます!】
「おい、スケブ女! 俺の所にもちゃんと来いよ! 好きな飯奢ってやるからな」
後ろから現れた夏輝はそう言うとほのかの頭をワシワシと荒っぽく撫で回した。
【ありがとうございます!】
ほのかは満面の笑みでスケッチブックにそう書いた。
ジワリ
その表情に、陽太は胸の奥で何かが広がるのを感じた。
「なあ、 あれ、絶対先輩達に誘われてたよね?」
陽太と冬真の位置からはほのかのスケッチブックは見えなかったが、翠と夏輝の会話から文化祭の遊ぶ約束をしているように見えた。
「・・・・・・だからどうした」
「うーん、月島さん俺達と遊ぶ枠は残ってるのかなーって」
いつもの陽太ならもっと楽観的な考えをするはずが、いつまでも煮え切らずにいる陽太の態度に冬真は呆れ果てていた。
「お前、超ド級のバカなのか? お前がさっさと誘わないからだろう。誘うと決めた日から何日経った? ほら、早く行け!」
「うわっ!」
冬真は最後の一歩を押すように、陽太の背中を突き飛ばした。
「何するんだよ・・・・・・、ってあれ?」
しかし、陽太が飛び出した先の廊下には既にほのかや翠達の姿はなかった。
「居ないし!」
「グズグズするからだろ。まったく、これ以上付き合いきれない。さっさと自分で誘ってこい」
「ええー、冬真冷たい! 氷の様だよ」
陽太は冬真の背中に向かって氷点下男だとかブリザード眼鏡だとか叫んだが、冬真は相手にする事なく自分の教室へと戻っていった。
仕方なく、一人でほのかの後を追うと少し先の階段で時雨がほのかと話しているのを見つけ、陽太はまたも影に隠れた。
「そうなんだよ、文化祭は殆ど保健室でお留守番なんだ。まあ、それが仕事なんだけどね」
時雨はとても残念そうな顔をして言った。
【じゃあ差し入れに行く】
何を差し入れようかとワクワクしながらほのかは顔を綻ばせた。
ジワリ
ーーまただ。
陽太はまたも胸の中で、名前も知らない靄の様なものが広がった気がし、己の胸をさすってみた。
だが、それは些細なものなのか、気のせいなのか、そこにはやはり何もなかった。
「本当に? 嬉しいなぁ、じゃあ楽しみにしているよ」
パアッと表情を明るくさせて時雨はほのかに手を振り階段を上っていった。
ほのかが一人になり、階段を下りようとするのを見て陽太は走った。
「待って!」
陽太はほのかの手首を掴んだ。
その突然の事にほのかは驚いた顔をした。
「あの、その・・・・・・」
なかなか言い出さずにいる陽太に対して、ほのかはキョトンとした顔をして、今か今かとその口が開くのを待っていた。
「文化祭だけどさ・・・・・・」
誘うだけなのに、次の言葉が喉から音として生まれてこず、陽太の脳裏に過ったのは里穂や先輩達、そして時雨と話して楽しそうに笑うほのかの顔だった。
ーーああ最初の頃は俺達だけが知っている笑顔だと思ってたのになぁ・・・・・・何を勘違いしていたんだろう。
「月島さんは忙しそうだよね。さっきも先輩達に誘われてたもんね。あと保健室の先生とかさ」
気が付けば、陽太は沈んだ顔で誘い文句とはまったく違う言葉を吐いていた。
「俺達となんか遊ぶ暇・・・・・・無いよな」
意思に反して口は勝手に動いた。
ーーやめろ、そんな事を言いたかったんじゃないだろ。
早く言い直さなければと思った時、陽太はほのかの悲しげで、今にも泣きそうな顔にギョッとした。
「わーーー、つ、月島さん!」
そんな声を出したせいで他の生徒の視線が自分達に集まっている事に気が付いた。
「月島さん、ちょっとこっち!」
陽太はほのかの手をやや強引に引き、近くにあった空き教室に入った。
「ごめん、さっきのは無し!」
しかし、陽太がそう言うもほのかの不安気な顔が晴れる事はなかった。
「違うんだ・・・・・・、ただ、ちょっと寂しくなったんだ。月島さんに友達とか先輩とか、人の繋がりが増える事は喜ばしい事のはずなのに、いつか遠くに行っちゃうんじゃないかって考えたら寂しくなったんだ」
陽太は真っ直ぐな瞳でこちらを見ているほのかに手を伸ばし、そっと右頬に触れた。
ほのかは一瞬肩をビクリと震わせ、触れられた所から熱を帯びていく様に、頬を赤く染めた。
「だから、そんな顔せずに笑って欲しいな。自分でもどうしてそう思うのか良く分からないんだ。単なるわがままだって分かってる。だけど、もしそのいつかが来るとしてもずっと俺達と友達でいて欲しいんだ」
思っていた事を口に出した陽太はいつもの様に笑ってみせた。
すると、ほのかも安心し、陽太にも負けず劣らずの笑顔をしてみせた。
その笑顔に陽太は自分の心臓がドクリと大きく脈打った気がした。
そして、ずっとほのかの頬に触れていたのが急に恥ずかしくなり、陽太は顔を赤くさせながら慌てて手を引っ込めた。
【私もずっと友達でいたい】
「うん・・・・・・、あとさ、文化祭俺とも一緒に回ってくれる?」
【文化祭一緒に回ってくれる?】
陽太が言うのと、ほのかがスケッチブックを見せたのはほぼ同時だった事から二人は顔を見合わせて笑いあった。
「うん、良かった。一緒にいい思い出作れるといいね」
【うん、みんなで!】
ほのかはとても嬉しそうに、無邪気な笑顔を陽太に向けていた。
「そうだね、みんなで! うん、みんなで・・・・・・」
そう言い聞かせるように陽太は呟いた。
初めから陽太は冬真とも一緒に文化祭を回るつもりでいた。
これで心もすっきりするはずだ。
そう思っていた。
「あれ・・・・・・?」
陽太は自分の胸に手を当てた。
しかし、そこにはまだ理由も原因も分からない靄の様なものがジワリジワリと確かに侵食を続けていた。
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