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6 サンド、目覚める
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朝食は硬いパンと玉子焼きと野菜のスープだったが、野菜のスープが渋い薬膳スープみたいな味で、子供舌の私には罰ゲームでした。
一刻も早く品種改良しなければ。
農作業に出かける父親を見つけ、セラは作物の種類を教えてもらおうと声をかけた。
「お父さん、うちで作ってる野菜ってどんなのがあるの?見てみたい!」
「お、セラは農業に興味があるのか?」
「(違う意味で)うん!」
家の周りには木で作られた柵があり、結構な広さの畑が何ヶ所かに分かれていた。作物ごとの区分けみたい。
「よし、着いておいで。こっちの畑からだ」
家から1番近い畑に2人で歩いていくと、収穫時であろう人参っぽい野菜が生えていた。土から顔を出しているオレンジ色の部分は、日本産のよりも細く、ポンッと抜いてみるとヒョロりとした根が現れた。
「これはなんて言うの?」
「これはキャローだ。昨日の煮物と今朝のスープに入っていただろ?」
「キャロー」
キャロットですね。分かりやすいです。
「ひょろひょろね」
「これでもお父さんの作る野菜は大きいんだけどなぁ」
ははっと苦笑しているパパンには申し訳ないが、人参ちゃんはもっと太くてみずみずしいのよ。
「次がポテーだ。横の畑にあるやつだよ。土の中にたくさん実るから収穫が大変なんだよ」
「ふぅーん。魔法は使わないの?」
「ん?収穫するのに魔法は使わないぞ?というかそんな魔法聞いたことないな」
えー?魔法なんて素晴らしいものがあるのに、ここで使わなきゃ一体何に使うっていうのよ?
「掘る時に土を持ち上げたらいいんじゃないの?土の中に入ってるんでしょ?」
「んん?……そうか!そう言われたらそうだよな!何で気づかなかったんだ!ありがとうセラ!!」
首を傾げていたサンドだが、セラに言われて初めて魔法の可能性に気づいたようだ。
セラにしてみれば便利なものがあるのに使わない意味が分からなかっただけなのに。
話を聞いてみると、どうやら魔法というのは主に貴族や王族が使用するもので、平民は生活魔法のライト・ウォーター・ファイアーのみ使用出来ると教えられているそうだ。
なんだそりゃ。独占禁止法違反ぞ。
この世界にはない法律だがな!
「なんでみんな、不思議に思わないの?」
「うーん……昔からそれが当たり前だと思ってたからなぁ」
情報操作か。平民に歯向かわれたくないから王族と貴族が押さえつけてんだろうなー。
「じゃあお父さん、土を持ち上げてみてー。魔法見たいな見たいなー」
「よっし!ちょっとやってみるか!」
ポテーの畑の前でサンドは土に両手を付け、魔力を流してみる。
この時、誰も気付いていなかったが、サンドは完全無詠唱で魔法を使っていた。それがこの世界では凄いことだとは父サンドもセラも知らなかった。
魔力を流していると、程なくして土が震え始め、土の中からポテーが顔を出し始めた。
「おおーっ!すごい!セラ!父さん出来たぞ!」
「やったねお父さん!これで楽に収穫出来るよ!」
嬉しそうにポテーを拾い始める父親に、またしてもセラは首を傾げる。
「お父さん、魔法で集めないの?」
「え?………ああっ!セラは天才だな!そうか、集めるのも魔法で出来るのか!」
「風でピューっと集めちゃえばいいのに」
指先でくるくると風をイメージして回すと、サンドも得たりと、両手を前に広げ、風を起こすイメージで魔力を流す。
この時も無詠唱だが、何も知らない2人は無事に集まったポテーを見て、ただただ喜んでいた。
一刻も早く品種改良しなければ。
農作業に出かける父親を見つけ、セラは作物の種類を教えてもらおうと声をかけた。
「お父さん、うちで作ってる野菜ってどんなのがあるの?見てみたい!」
「お、セラは農業に興味があるのか?」
「(違う意味で)うん!」
家の周りには木で作られた柵があり、結構な広さの畑が何ヶ所かに分かれていた。作物ごとの区分けみたい。
「よし、着いておいで。こっちの畑からだ」
家から1番近い畑に2人で歩いていくと、収穫時であろう人参っぽい野菜が生えていた。土から顔を出しているオレンジ色の部分は、日本産のよりも細く、ポンッと抜いてみるとヒョロりとした根が現れた。
「これはなんて言うの?」
「これはキャローだ。昨日の煮物と今朝のスープに入っていただろ?」
「キャロー」
キャロットですね。分かりやすいです。
「ひょろひょろね」
「これでもお父さんの作る野菜は大きいんだけどなぁ」
ははっと苦笑しているパパンには申し訳ないが、人参ちゃんはもっと太くてみずみずしいのよ。
「次がポテーだ。横の畑にあるやつだよ。土の中にたくさん実るから収穫が大変なんだよ」
「ふぅーん。魔法は使わないの?」
「ん?収穫するのに魔法は使わないぞ?というかそんな魔法聞いたことないな」
えー?魔法なんて素晴らしいものがあるのに、ここで使わなきゃ一体何に使うっていうのよ?
「掘る時に土を持ち上げたらいいんじゃないの?土の中に入ってるんでしょ?」
「んん?……そうか!そう言われたらそうだよな!何で気づかなかったんだ!ありがとうセラ!!」
首を傾げていたサンドだが、セラに言われて初めて魔法の可能性に気づいたようだ。
セラにしてみれば便利なものがあるのに使わない意味が分からなかっただけなのに。
話を聞いてみると、どうやら魔法というのは主に貴族や王族が使用するもので、平民は生活魔法のライト・ウォーター・ファイアーのみ使用出来ると教えられているそうだ。
なんだそりゃ。独占禁止法違反ぞ。
この世界にはない法律だがな!
「なんでみんな、不思議に思わないの?」
「うーん……昔からそれが当たり前だと思ってたからなぁ」
情報操作か。平民に歯向かわれたくないから王族と貴族が押さえつけてんだろうなー。
「じゃあお父さん、土を持ち上げてみてー。魔法見たいな見たいなー」
「よっし!ちょっとやってみるか!」
ポテーの畑の前でサンドは土に両手を付け、魔力を流してみる。
この時、誰も気付いていなかったが、サンドは完全無詠唱で魔法を使っていた。それがこの世界では凄いことだとは父サンドもセラも知らなかった。
魔力を流していると、程なくして土が震え始め、土の中からポテーが顔を出し始めた。
「おおーっ!すごい!セラ!父さん出来たぞ!」
「やったねお父さん!これで楽に収穫出来るよ!」
嬉しそうにポテーを拾い始める父親に、またしてもセラは首を傾げる。
「お父さん、魔法で集めないの?」
「え?………ああっ!セラは天才だな!そうか、集めるのも魔法で出来るのか!」
「風でピューっと集めちゃえばいいのに」
指先でくるくると風をイメージして回すと、サンドも得たりと、両手を前に広げ、風を起こすイメージで魔力を流す。
この時も無詠唱だが、何も知らない2人は無事に集まったポテーを見て、ただただ喜んでいた。
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