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姫様、静かなスローライフを望んだらベリーハードだった件
姫様、あなたが落としたのは変態ですか?
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「まぁ国王の前にボルトよ。お主なんで占い師の真似なんかしていたのじゃ?」
私は素朴な疑問をボルトに聞くと、
「占い師? なんのことです?」
「国王も含めて皆、お主のことを占い師だと言っておったぞ」
「私はただ発明したスーパーコンピューターが導き出した答えを皆に教えていただけです」
スーパーコンピューターという言葉を聞いて、嫌な予感がする私。
「一応そのコンピューターとやらを見せてもらえることは可能か?」
「もちろんです!」
するとフードの中からスマホのようなものを見せてきては、
「これはムギホと名づけました」
と、紹介してムギホに話しかける。
「ヘイ。ムギ! 明日の天気を教えてくれ!」
すると、ムギホは無機質な声で、
『明日の天気は晴れるでしょう』
と、私が知るAIみたいな技術を見せられた。
「これは、すごいのう!」
素直に感心すると、
「はい。明日の天気は晴れと言ってくれる機械です」
「ん? 天気を予測して教えてくれるのではないのか?」
「明日の天気なんか、明日にならないとわかるわけないじゃないですか」
「つまり、そのムギホとやらは明日は晴れというだけなのかのう?」
「はい」
「ならばゴミではないか」
言い切った私にショックを受けるボルト。
「しかし姫様。これはどうです? 明日何が起きるか教えてくれる機械です。なんと二パターンございます!」
「何と何じゃ?」
「いいことあるかも。または、悪いことがあるかも。です!」
「お主、よく周りから占い師として扱ってくれたのう」
「ちなみにですが、ハンズフリーゆえ一度答えるとフル充電するのに自転車十台を三日間必死に漕ぐ必要があります」
「マジもんのゴミじゃな。まぁお主は村に戻ったら太陽光発電の開発からスタートじゃ」
「ハハーッ!」
土下座をするボルトをよそに、
「さて、アンダンテ国王よ。くだらぬ話はこれくらいにして本題はここからじゃ。ぶっちゃけ国王って忙しいのか?」
「は?」
「妾はできたら働きたくない。基本寝ていたい。面倒くさいことは部下にやらせたいのじゃ」
「国王はまぁ優秀な部下がいたら暇ではあるな」
「そうか。ならば国をいただくとしようか。ほら、ハンコを押すのじゃ。国王を退位し、全ての権利を妾に委ねる書状じゃ」
「え? まさかの乗っ取り?」
「中途半端に領地を切り取ったら、中途半端に永遠に忙しいだけではないか。それなら全部いただいて最初だけ忙しい方がマシじゃ」
「余はこれからどうしたら」
「この辺りの事務員として働くが良かろう。一日その椅子に座れるぞ。なお、電気は自分で発電する必要があるがな」
「そ、そんな」
「しかし妾がここに来なくても、この首都を見た感じからして明日には民が暴動を起こしていたじゃろう。この兵士たちでは防げんじゃろうし、結果的に国が一日早く滅びただけじゃ」
私はボルトを手招いて言った。
「ボルトよ。そのムギホに妾の気持ちを尋ねよ」
ボルトはそう言われて、新たなムギホを取り出し同じ質問をした。
『めでたし。めでたし』
「姫様。言われた通り城を含めて瓦礫を撤去しました」
オカリナが片膝をついて私に言う。
見渡す限り荒地が続く。
「アクアとサムスよ。辺り一帯を平野に染めよ」
「ハハーッ」
「民衆は力を合わせ住居を作り、畑を耕すのじゃ。作物が実るまで時間がかかるゆえ、妾たちは早急に調達できる魚をこれから釣りに行くのじゃ」
「行くってどこにですか?」
「リィナがフレアと会ったという湖じゃ。ここからそう遠くはないはずじゃ。おい。ボルトよ。ムギホなんか投げ捨てて良いから、そなたも力を貸すのじゃ」
三十分ほど空を飛んで、
「あれがリィナが魚を釣った湖じゃな」
思っていたよりも大きな湖を見つけて降りた。
たくさんの魚が泳いでいる。
「姫様。魚を釣って運ぶおつもりですか?」
「まさか。オカリナよ。サムスとアクアに伝えよ。あの地からここまで水路で繋げば、向こうでも魚が捕れるようになる。食料難も少しはマシになるじゃろう」
「かしこまりました」
オカリナは下を向いてつぶやき出す。どうやら思念伝達をしているようだ。
しかし、「忙しい? ふざけるな。貴様の都合なんかどうでもいい。とっととやれ」と聞こえたが、聞かなかったことにした。
「ボルトよ。四天王候補として聞いたお主の真の力を見せてほしいのじゃ」
「真の力!」
「雷を得意とするのじゃろう? 空間を放電させるとか、雷雲を作って巨大な雷を落とすとか可能じゃろう?」
「そんなことできたら自転車使って発電なんかしませんよ!」
「お主は何を基に雷の四天王候補扱いなのじゃ?」
「悪ガキにバカモンとカミナリを落とすのが得意なことから、大元帥からそう呼ばれるようになりました」
「実践で何も役に立たんやつではないか。要するにお主はガラクタを作るのが趣味な変態って認識で良いのか?」
「変態とは心外です!」
「まぁ、せめて静電気くらいつくれるかのう?」
「この下敷きをこすれば静電気は作れますぞ!」
「待て。その下敷きふんどしの中から取り出してなかったか?」
「収納がここしかございませんので」
「オカリナよ。こやつを湖に沈めて良いか?」
「仕方ありますまい」
「お待ちください! この下敷き。なんと去年のカレンダー一覧表つきです!」
「去年のカレンダーなんか誰も見んわ!」
くだらない主張に文句を言ったら、絶望の波動が周囲どころか湖すらも覆い、空が割れる音がした。
「あ、この辺も聖女の結界が破れましたね」
オカリナが空を見て呟く。
波動が辺り一帯を濃く覆ったところで、まとっているドレスが波動を吸収する。まるでこれ以上波動を広げるなと意思を持っているように。
「もうこうなったらヤケクソで静電気で痛い思いをして絶望の波動に頼ろうとしたのじゃが、別の理由で波動が出てしもうたな」
「それにしても一番濃い波動でした。闇に包まれるって言葉がピッタリでした」
「それくらいストレスが溜まったんじゃろうな。さて、波動が出たらピンチがチャンスに変わるきっかけになる気がしたのじゃが。何も変化がないのう」
そう言って溜め息をつく。
「姫様。先ほどの波動で湖の生態系が変わった可能性がございます。確認はした方が良いと思います」
オカリナの進言に、
「それもそうじゃな」
チラッとボルトを見る。
「お主、ふんどしだから濡れても丁度良いじゃろう。潜って見て参れ」
「とほほ」
そう言って、ボルトは湖に潜ると、
ぶくぶくぶく。
泡が大量発生し出す。
「強烈なオナラでもしたのかのう? オカリナよ。奴は泳げないというオチはないじゃろうな?」
「泳げないなら抵抗くらいすると思いますが。文句を言えないような間柄ではないはずです」
「そうじゃのう」
すると、湖一面が光だし、湖から女神が現れた。もちろんリィナみたいな偽物くさいハリボテな神ではない。いかにも女神です!といったオーラが溢れ出ている。
「なんじゃこやつは! 神々しいぞ!」
「姫様。こやつは神です!」
「なんで神がおるのじゃ!」
「湖が絶望の波動を浴びたからでは?」
「なんで絶望の波動を浴びたら神が誕生するのじゃ!」
「知りませんよ!」
そんなやりとりをしていたら、女神は微笑んで、右手にカッコいい男性を大切そうに湖の表面上に浮かべ、左手にふんどし姿のボルトの首根っこを雑に持っていてこう言った。
「あなたが落としたのは海王ポセイドンですか? それともこの小汚いオッサンですか?」
「は?」
これってイソップ童話の金の斧と銀の斧じゃないか。
私は素朴な疑問をボルトに聞くと、
「占い師? なんのことです?」
「国王も含めて皆、お主のことを占い師だと言っておったぞ」
「私はただ発明したスーパーコンピューターが導き出した答えを皆に教えていただけです」
スーパーコンピューターという言葉を聞いて、嫌な予感がする私。
「一応そのコンピューターとやらを見せてもらえることは可能か?」
「もちろんです!」
するとフードの中からスマホのようなものを見せてきては、
「これはムギホと名づけました」
と、紹介してムギホに話しかける。
「ヘイ。ムギ! 明日の天気を教えてくれ!」
すると、ムギホは無機質な声で、
『明日の天気は晴れるでしょう』
と、私が知るAIみたいな技術を見せられた。
「これは、すごいのう!」
素直に感心すると、
「はい。明日の天気は晴れと言ってくれる機械です」
「ん? 天気を予測して教えてくれるのではないのか?」
「明日の天気なんか、明日にならないとわかるわけないじゃないですか」
「つまり、そのムギホとやらは明日は晴れというだけなのかのう?」
「はい」
「ならばゴミではないか」
言い切った私にショックを受けるボルト。
「しかし姫様。これはどうです? 明日何が起きるか教えてくれる機械です。なんと二パターンございます!」
「何と何じゃ?」
「いいことあるかも。または、悪いことがあるかも。です!」
「お主、よく周りから占い師として扱ってくれたのう」
「ちなみにですが、ハンズフリーゆえ一度答えるとフル充電するのに自転車十台を三日間必死に漕ぐ必要があります」
「マジもんのゴミじゃな。まぁお主は村に戻ったら太陽光発電の開発からスタートじゃ」
「ハハーッ!」
土下座をするボルトをよそに、
「さて、アンダンテ国王よ。くだらぬ話はこれくらいにして本題はここからじゃ。ぶっちゃけ国王って忙しいのか?」
「は?」
「妾はできたら働きたくない。基本寝ていたい。面倒くさいことは部下にやらせたいのじゃ」
「国王はまぁ優秀な部下がいたら暇ではあるな」
「そうか。ならば国をいただくとしようか。ほら、ハンコを押すのじゃ。国王を退位し、全ての権利を妾に委ねる書状じゃ」
「え? まさかの乗っ取り?」
「中途半端に領地を切り取ったら、中途半端に永遠に忙しいだけではないか。それなら全部いただいて最初だけ忙しい方がマシじゃ」
「余はこれからどうしたら」
「この辺りの事務員として働くが良かろう。一日その椅子に座れるぞ。なお、電気は自分で発電する必要があるがな」
「そ、そんな」
「しかし妾がここに来なくても、この首都を見た感じからして明日には民が暴動を起こしていたじゃろう。この兵士たちでは防げんじゃろうし、結果的に国が一日早く滅びただけじゃ」
私はボルトを手招いて言った。
「ボルトよ。そのムギホに妾の気持ちを尋ねよ」
ボルトはそう言われて、新たなムギホを取り出し同じ質問をした。
『めでたし。めでたし』
「姫様。言われた通り城を含めて瓦礫を撤去しました」
オカリナが片膝をついて私に言う。
見渡す限り荒地が続く。
「アクアとサムスよ。辺り一帯を平野に染めよ」
「ハハーッ」
「民衆は力を合わせ住居を作り、畑を耕すのじゃ。作物が実るまで時間がかかるゆえ、妾たちは早急に調達できる魚をこれから釣りに行くのじゃ」
「行くってどこにですか?」
「リィナがフレアと会ったという湖じゃ。ここからそう遠くはないはずじゃ。おい。ボルトよ。ムギホなんか投げ捨てて良いから、そなたも力を貸すのじゃ」
三十分ほど空を飛んで、
「あれがリィナが魚を釣った湖じゃな」
思っていたよりも大きな湖を見つけて降りた。
たくさんの魚が泳いでいる。
「姫様。魚を釣って運ぶおつもりですか?」
「まさか。オカリナよ。サムスとアクアに伝えよ。あの地からここまで水路で繋げば、向こうでも魚が捕れるようになる。食料難も少しはマシになるじゃろう」
「かしこまりました」
オカリナは下を向いてつぶやき出す。どうやら思念伝達をしているようだ。
しかし、「忙しい? ふざけるな。貴様の都合なんかどうでもいい。とっととやれ」と聞こえたが、聞かなかったことにした。
「ボルトよ。四天王候補として聞いたお主の真の力を見せてほしいのじゃ」
「真の力!」
「雷を得意とするのじゃろう? 空間を放電させるとか、雷雲を作って巨大な雷を落とすとか可能じゃろう?」
「そんなことできたら自転車使って発電なんかしませんよ!」
「お主は何を基に雷の四天王候補扱いなのじゃ?」
「悪ガキにバカモンとカミナリを落とすのが得意なことから、大元帥からそう呼ばれるようになりました」
「実践で何も役に立たんやつではないか。要するにお主はガラクタを作るのが趣味な変態って認識で良いのか?」
「変態とは心外です!」
「まぁ、せめて静電気くらいつくれるかのう?」
「この下敷きをこすれば静電気は作れますぞ!」
「待て。その下敷きふんどしの中から取り出してなかったか?」
「収納がここしかございませんので」
「オカリナよ。こやつを湖に沈めて良いか?」
「仕方ありますまい」
「お待ちください! この下敷き。なんと去年のカレンダー一覧表つきです!」
「去年のカレンダーなんか誰も見んわ!」
くだらない主張に文句を言ったら、絶望の波動が周囲どころか湖すらも覆い、空が割れる音がした。
「あ、この辺も聖女の結界が破れましたね」
オカリナが空を見て呟く。
波動が辺り一帯を濃く覆ったところで、まとっているドレスが波動を吸収する。まるでこれ以上波動を広げるなと意思を持っているように。
「もうこうなったらヤケクソで静電気で痛い思いをして絶望の波動に頼ろうとしたのじゃが、別の理由で波動が出てしもうたな」
「それにしても一番濃い波動でした。闇に包まれるって言葉がピッタリでした」
「それくらいストレスが溜まったんじゃろうな。さて、波動が出たらピンチがチャンスに変わるきっかけになる気がしたのじゃが。何も変化がないのう」
そう言って溜め息をつく。
「姫様。先ほどの波動で湖の生態系が変わった可能性がございます。確認はした方が良いと思います」
オカリナの進言に、
「それもそうじゃな」
チラッとボルトを見る。
「お主、ふんどしだから濡れても丁度良いじゃろう。潜って見て参れ」
「とほほ」
そう言って、ボルトは湖に潜ると、
ぶくぶくぶく。
泡が大量発生し出す。
「強烈なオナラでもしたのかのう? オカリナよ。奴は泳げないというオチはないじゃろうな?」
「泳げないなら抵抗くらいすると思いますが。文句を言えないような間柄ではないはずです」
「そうじゃのう」
すると、湖一面が光だし、湖から女神が現れた。もちろんリィナみたいな偽物くさいハリボテな神ではない。いかにも女神です!といったオーラが溢れ出ている。
「なんじゃこやつは! 神々しいぞ!」
「姫様。こやつは神です!」
「なんで神がおるのじゃ!」
「湖が絶望の波動を浴びたからでは?」
「なんで絶望の波動を浴びたら神が誕生するのじゃ!」
「知りませんよ!」
そんなやりとりをしていたら、女神は微笑んで、右手にカッコいい男性を大切そうに湖の表面上に浮かべ、左手にふんどし姿のボルトの首根っこを雑に持っていてこう言った。
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