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姫様、神々を従え世界を敵に回す
姫様、お小遣いの範囲で帝国を滅ぼしてほしいと頼みます
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私はこの国を滅ぼし、民を救う。
というか、実は知らない民なんか正直どうでもいい。
見知らぬふりをして帰って、それがバレて、みんなから冷ややかな視線を向けられることの方が恐ろしい。
結局、姫様は危機が訪れた時、真っ先に弱小な民は見捨てるという既成概念をもたれると、国の行く末が不安定なものになってしまう。
そのため、しぶしぶ決意をしたのだが、
「そっか。頑張るっす。じゃ」
私と違って転移装置に乗ろうとするメシマル。
私は咄嗟に背中の服を引っ張り、
「貴様、妾を置いて逃げるな。共に将軍様とやらを倒し帝国を滅ぼすのじゃ」
「いや、俺はそんな壮大なテーマは求めてないっす」
「じゃあ今から求めるのじゃ」
「ひどいっす!」
「お主の罠スキル次第でどうにかなるじゃろ。まず、向かってくる重装歩兵のオーク共をどうにかせんといかんが、底なし沼とか爆破するような罠は仕掛けられんのか?」
「そんな金ないっす。いくらすると思うんですか」
「え、お金がかかるのか?」
「当たり前っす。底なし沼作るなら家一軒建てられますよ!」
「費用がかからない罠はないのか?」
「低予算だと水たまりを張るとか、転ぶような棒を仕掛けるくらいしかないっす」
「さっき、空から岩を落としたり、転移装置を仕掛けていたじゃないか」
「それは町外れに帝国に強奪された定食屋があったから、店を担保にして金を借りた代わりに爆破の罠を店にあった将軍の肖像画に仕掛けてあげたから取引成立っす」
「貴様のせいで妾たちが爆破対象になったのか!」
「え? あの罠にかかって無事だったっすか!」
「店が目茶苦茶になったから今改修と清掃をしておるわ。さて、時間もないし真似事じゃが、やってみるとしよう」
私はオカリナが唱えていた召喚の魔法を真似してみると、影から黒い実体が現れる。
「お呼びですか、姫様」
黒いビキニパンツに日焼けしたマッスルボディ、フレアが腕を組み見ながら話しかけてきた。
どうやらうまくいったことに安心する。
「フレアよ。こっちにやってくるオーク共を片付けられるか?」
「無理です」
「え?」
「戦ったことないんで」
「お主、火の四天王じゃろ?」
「そう呼ばれていた時期もありましたな」
ダメだこいつ。すっかり平和ボケしている。
「お姫さん。この裸芸人みたいな人は火を扱えるっすか?」
「そうじゃ。火のインフラ大臣を任せておる」
「なら、オッサン。俺に力を貸してくれ!」
「ふむ。よかろう。体育会系の熱血漢、嫌いじゃないぞ!」
重装歩兵のオークたちがまさに近づいている。
建物の影に隠れていたメシマルは突然彼らの前に飛び出しては、大地に手を当てて唱える。
「 獄炎龍巻!」
メシマルの周囲の地が赤く光り、オークたちが踏むと、炎の竜巻が発生し奴らを飲み込んでは消滅した。
「よっし、成功っす。銅貨三枚ですんだっす! やっぱ材料費が無料だといいっすね!」
「罠の設置料が銅貨三枚なのか」
「遠距離設置だと、銀貨三枚に跳ね上がるっす」
「で、姫様。ここは? 大元帥もいないみたいですが」
フレアが周りを見渡すと、
「ピアニカ帝国領内じゃ。なんだかんだ言って将軍様とやらを倒し、帝国を滅ぼすことになったわ。お主も付き合え」
「水の四天王アクアと温泉施設の打ち合わせをしてたので長居はしたくないのですが」
「ならばアクアも呼んでやる。相談しながら将軍様とやらを倒せ」
私はそう言い、召喚魔法を真似ると貝殻パンツで裸のアクアが影から現れて事情を話すと嫌そうな顔をされた。
「姫さんの国には裸芸人が流行っているっすか?」
「人前には出せないのが二人いるけど、流行っているわけではないぞ」
メシマルに勘違いされないように釘を指すと、
「さて、ピアニカ城とやらを探すぞ。メシマルよ。妾の今月のお小遣いが入った財布を貸してやる」
「まじっすか。大盤振る舞いっすね」
「出し惜しみされて負けましたじゃ本末転倒じゃからな。じゃが、考えて使えよ。あくまでも妾のお金じゃからな?」
念をおして、
「それでは城を探すとしようかのう」
高い建物がそびえ立つこの辺りでは城がわからないし、飛べば敵に見つかりミサイルが飛んでくるであろうが、さっきの炎の竜巻の騒ぎでしばらくすれば帝国兵が駆けつけるだろう。
「ところで転送装置はどこに繋がっておったのじゃ?」
「わからないっす。適当な場所に放り投げられるっす」
「飛ばされた奴も可哀想じゃ」
「今よりマシなんで許してほしいっすね」
北に住むという大賢者に会わなくて済むと考えが頭をよぎったが行き先がランダムだと使えないとあきらめた。
「それにしてもどの方角に進めば将軍様とやらのいる場所に行けるかのう?」
「姫様。こんなものを持ってきていたのですが使えますかね?」
「アクアよ。毒キノコをなぜ持っているのじゃ?」
「温泉の効能に使えるかと思いまして」
「使えるわけないじゃろうが」
「いや、姫さん。使えるぜ。これ」
メシマルが毒キノコを持って力強く言うのだった。
というか、実は知らない民なんか正直どうでもいい。
見知らぬふりをして帰って、それがバレて、みんなから冷ややかな視線を向けられることの方が恐ろしい。
結局、姫様は危機が訪れた時、真っ先に弱小な民は見捨てるという既成概念をもたれると、国の行く末が不安定なものになってしまう。
そのため、しぶしぶ決意をしたのだが、
「そっか。頑張るっす。じゃ」
私と違って転移装置に乗ろうとするメシマル。
私は咄嗟に背中の服を引っ張り、
「貴様、妾を置いて逃げるな。共に将軍様とやらを倒し帝国を滅ぼすのじゃ」
「いや、俺はそんな壮大なテーマは求めてないっす」
「じゃあ今から求めるのじゃ」
「ひどいっす!」
「お主の罠スキル次第でどうにかなるじゃろ。まず、向かってくる重装歩兵のオーク共をどうにかせんといかんが、底なし沼とか爆破するような罠は仕掛けられんのか?」
「そんな金ないっす。いくらすると思うんですか」
「え、お金がかかるのか?」
「当たり前っす。底なし沼作るなら家一軒建てられますよ!」
「費用がかからない罠はないのか?」
「低予算だと水たまりを張るとか、転ぶような棒を仕掛けるくらいしかないっす」
「さっき、空から岩を落としたり、転移装置を仕掛けていたじゃないか」
「それは町外れに帝国に強奪された定食屋があったから、店を担保にして金を借りた代わりに爆破の罠を店にあった将軍の肖像画に仕掛けてあげたから取引成立っす」
「貴様のせいで妾たちが爆破対象になったのか!」
「え? あの罠にかかって無事だったっすか!」
「店が目茶苦茶になったから今改修と清掃をしておるわ。さて、時間もないし真似事じゃが、やってみるとしよう」
私はオカリナが唱えていた召喚の魔法を真似してみると、影から黒い実体が現れる。
「お呼びですか、姫様」
黒いビキニパンツに日焼けしたマッスルボディ、フレアが腕を組み見ながら話しかけてきた。
どうやらうまくいったことに安心する。
「フレアよ。こっちにやってくるオーク共を片付けられるか?」
「無理です」
「え?」
「戦ったことないんで」
「お主、火の四天王じゃろ?」
「そう呼ばれていた時期もありましたな」
ダメだこいつ。すっかり平和ボケしている。
「お姫さん。この裸芸人みたいな人は火を扱えるっすか?」
「そうじゃ。火のインフラ大臣を任せておる」
「なら、オッサン。俺に力を貸してくれ!」
「ふむ。よかろう。体育会系の熱血漢、嫌いじゃないぞ!」
重装歩兵のオークたちがまさに近づいている。
建物の影に隠れていたメシマルは突然彼らの前に飛び出しては、大地に手を当てて唱える。
「 獄炎龍巻!」
メシマルの周囲の地が赤く光り、オークたちが踏むと、炎の竜巻が発生し奴らを飲み込んでは消滅した。
「よっし、成功っす。銅貨三枚ですんだっす! やっぱ材料費が無料だといいっすね!」
「罠の設置料が銅貨三枚なのか」
「遠距離設置だと、銀貨三枚に跳ね上がるっす」
「で、姫様。ここは? 大元帥もいないみたいですが」
フレアが周りを見渡すと、
「ピアニカ帝国領内じゃ。なんだかんだ言って将軍様とやらを倒し、帝国を滅ぼすことになったわ。お主も付き合え」
「水の四天王アクアと温泉施設の打ち合わせをしてたので長居はしたくないのですが」
「ならばアクアも呼んでやる。相談しながら将軍様とやらを倒せ」
私はそう言い、召喚魔法を真似ると貝殻パンツで裸のアクアが影から現れて事情を話すと嫌そうな顔をされた。
「姫さんの国には裸芸人が流行っているっすか?」
「人前には出せないのが二人いるけど、流行っているわけではないぞ」
メシマルに勘違いされないように釘を指すと、
「さて、ピアニカ城とやらを探すぞ。メシマルよ。妾の今月のお小遣いが入った財布を貸してやる」
「まじっすか。大盤振る舞いっすね」
「出し惜しみされて負けましたじゃ本末転倒じゃからな。じゃが、考えて使えよ。あくまでも妾のお金じゃからな?」
念をおして、
「それでは城を探すとしようかのう」
高い建物がそびえ立つこの辺りでは城がわからないし、飛べば敵に見つかりミサイルが飛んでくるであろうが、さっきの炎の竜巻の騒ぎでしばらくすれば帝国兵が駆けつけるだろう。
「ところで転送装置はどこに繋がっておったのじゃ?」
「わからないっす。適当な場所に放り投げられるっす」
「飛ばされた奴も可哀想じゃ」
「今よりマシなんで許してほしいっすね」
北に住むという大賢者に会わなくて済むと考えが頭をよぎったが行き先がランダムだと使えないとあきらめた。
「それにしてもどの方角に進めば将軍様とやらのいる場所に行けるかのう?」
「姫様。こんなものを持ってきていたのですが使えますかね?」
「アクアよ。毒キノコをなぜ持っているのじゃ?」
「温泉の効能に使えるかと思いまして」
「使えるわけないじゃろうが」
「いや、姫さん。使えるぜ。これ」
メシマルが毒キノコを持って力強く言うのだった。
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