前世アラサー独身、異世界では王太子の教育係として「恋愛感情」を教えています

cotonoha garden

文字の大きさ
39 / 44

第39話 王太子妃候補のお茶会

しおりを挟む

 
 王太子妃候補たちの輪の中に、私は“教育係”として座っていた。 
 そのどこにも私の名前はないのに、ここにいないふりをするには、もう少し遅すぎた。 
 
 ◇◇◇ 
 
 お茶会当日の朝、私はいつもより早く目が覚めていた。 
 
 窓の外は薄い霧がかかっていて、 
 春の光がまだ本気を出し切れていない。 
 
 (こういう日に“大事な会議”が入るの、前世でもよくあったな……) 
 
 頭の中で勝手に“会議”に変換しながら、 
 私は新しいノートカバーを撫でた。 
 
 開いた一ページ目には、 
 大きくこう書いてあった。 
 
 “LESSON 30:お茶会という名の選択会議” 
 
 タイトルだけは、 
 昨夜のうちに書いておいた。 
 
 (問題は、中身です) 
 
 レオンの“人生の隣”を選ぶ練習。 
 それを王太子妃候補たちとのお茶会でやろう、という話になったのは、 
 つい数日前のことだ。 
 
 “一覧や噂話ではなく、 
 実際に話して、見て、感じて。 
 
 最後に僕が選ぶとき、 
 ミサの本音を聞かせてください” 
 
 レオンの言葉が、 
 今もはっきりと耳の奥に残っている。 
 
 (本音、なんていちばん誤魔化したくなるものを、 
 よりによってこんな場面で要求しないでほしい) 
 
 それでも、 
 前世みたいに“決まったあと”だけ眺めて終わるのは嫌だと思った。 
 
 だから私は、このお茶会に 
 “教育係として”だけでなく、“ミサとして”も出ることにした。 
 
 ――自分でそう決めた以上、 
 逃げないで向き合わないと、だ。 
 
 ◇◇◇ 
 
 お茶会の場に選ばれたのは、 
 王宮の南側にある小さなサロンだった。 
 
 大広間ほど仰々しくなく、 
 かと言って庶民的すぎもしない、ちょうど中間くらいの空間。 
 
 窓からは手入れの行き届いた庭が見え、 
 丸いテーブルがいくつか配置されている。 
 
 「ミサ」 
 
 会場の様子を確認していると、 
 王妃陛下が声をかけてこられた。 
 
 「本日は、よろしくお願いします」 
 
 「こちらこそ。 
 
 今日は“正解”を探さなくていいのよ」 
 
 王妃陛下は微笑んだ。 
 
 「ただ、“この人はどういう目をして殿下を見るのかしら”って、 
 そこだけを見てくれればいい」 
 
 「……目、ですか」 
 
 「ええ。 
 
 家格や教養は、紙や報告書でいくらでも確認できるもの。 
 
 でも、“その人が誰をどう見つめるか”だけは、 
 実際の場でしか分からないから」 
 
 (目、か……) 
 
 たしかに、そうかもしれない。 
 
 前世の職場でも、 
 “評価シート”の数字より、 
 “仕事中どこを見てるか”の方が本音を表していた。 
 
 自分の評価ばかり気にして上司の顔だけ見ている人。 
 一緒に働く相手の手元を、自然と気にかける人。 
 
 ――あの違いは、たぶん今世でも変わらない。 
 
 「それとね」 
 
 王妃陛下が、少しだけ声を潜める。 
 
 「今日は、“ミサの目も見られている”と思っておきなさい」 
 
 「えっ」 
 
 「王太子妃候補たちは、 
 “殿下の教育係がどんな人間か”に、とても興味があるはずよ。 
 
 あなたが彼女たちをどう見るかと同じくらい、 
 彼女たちもあなたを見ている」 
 
 (試験の相互監視みたいになってきた) 
 
 「……失礼のない範囲で、がんばります」 
 
 王妃陛下は、くすりと笑った。 
 
 「そんな顔をしなくても大丈夫。 
 
 ミサは、いつも通りでいてちょうだい。 
 その“いつも通り”を見せる場でもあるのだから」 
 
 ◇◇◇ 
 
 やがて、候補たちが一人、また一人と現れた。 
 
 淡い色のドレスに身を包み、 
 丁寧な礼儀作法を身につけた令嬢たち。 
 
 フェルナー侯爵家令嬢、リリアナ。 
 モルネ男爵家令嬢、カトリーヌ。 
 他にも、名のある伯爵家や侯爵家の令嬢が数名。 
 
 私はサロンの中央ではなく、 
 少し外れた位置のテーブルに座るよう指示されていた。 
 
 “教育係”として、 
 全体を見渡せる場所。 
 
 (王妃陛下の言う“背中側の席”って、 
 こういう配置のことも含んでるんだろうな) 
 
 そう思っていると、 
 扉の方から、ひときわ落ち着いた足音が聞こえた。 
 
 「レオン王太子殿下、ご入室」 
 
 控えの侍従の声とともに、 
 レオンが姿を現した。 
 
 いつもの儀礼服より少し控えめな、 
 落ち着いた紺の上着。 
 
 それでも、 
 部屋の空気が一瞬で引き締まるのが分かった。 
 
 候補たちが一斉に立ち上がり、 
 淑女の礼を取る。 
 
 「本日はお集まりいただき、ありがとうございます」 
 
 レオンは穏やかな笑顔で一礼した。 
 
 (……仮面の笑顔じゃない) 
 
 それが分かったのは、 
 長くそばで見てきたからかもしれない。 
 
 ◇◇◇ 
 
 お茶会は、 
 四人ずつの小さなテーブルに分かれて進んでいった。 
 
 レオンがテーブルごとに移動し、 
 候補たちと短い会話を交わす。 
 
 私は外側からそれを見て、 
 ノートにメモを取る。 
 
 “リリアナ: 
 
 ・殿下の健康状態をさりげなく気遣う質問。 
 ・劇の話題を出すとき、“立派でした”ではなく“楽しそうでした”と言った。 
 
 →“王太子として”ではなく、“一人の青年として”の部分も見ようとしている。” 
 
 “カトリーヌ: 
 
 ・相変わらず口数が多く、少し前のめり。 
 ・だが、殿下が話し始めるとちゃんと口を閉じて聞く。 
 ・他令嬢の話にも割り込まないよう努力している様子。 
 
 →以前より“自分を抑える”ことを覚えつつある。” 
 
 “他候補A: 
 
 ・家や資産の話が多い。 
 ・殿下に話しかけるというより、“家の利点”をプレゼンしている印象。 
 
 →目線が殿下ではなく、王冠や玉座の方を向いている。” 
 
 メモを取りながら、 
 王妃陛下の言った“目”の意味が少しずつ分かってきた。 
 
 (同じ笑顔でも、 
 誰を見ているかで、こんなに印象が変わるんだ) 
 
 レオンの顔を真正面から見る令嬢。 
 背中側の王と王妃の方をちらちら気にする令嬢。 
 他の令嬢たちの視線を意識して、 
 “よく見せよう”と力の入っている令嬢。 
 
 ――その中で、 
 何度か私の方へ視線を送ってきたのは、リリアナだった。 
 
 敵意でも警戒でもなく、 
 “あなたはどう見ているの”と問うような目で。 
 
 ◇◇◇ 
 
 お茶会も終盤に差し掛かった頃。 
 
 王妃陛下の計らいで、 
 短い“自由時間”が設けられた。 
 
 レオンは別室で国王陛下と話をするため席を外し、 
 サロンには令嬢たちと私だけが残される。 
 
 (あ、これは……女子会フェーズ) 
 
 前世の“飲み会二次会の女子テーブル”を思い出して、 
 妙な汗がにじむ。 
 
 「教育係様」 
 
 最初に声をかけてきたのは、やはりリリアナだった。 
 
 「少し、お話ししてもよろしいでしょうか」 
 
 「もちろんです」 
 
 私たちは、窓際の小さなテーブルへと移動した。 
 
 他の令嬢たちは、 
 それぞれ別の輪を作っている。 
 
 ◇◇◇ 
 
 「本日は、お招きいただきありがとうございます」 
 
 リリアナは、 
 礼儀正しく一礼した。 
 
 「こちらこそ、お越しいただきありがとうございます。 
 
 ……と言っていいのか分かりませんが」 
 
 「ええ、分かります」 
 
 彼女は、ふっと微笑んだ。 
 
 「殿下の教育係としては、 
 複雑なお気持ちでいらっしゃるでしょう」 
 
 「そんなに顔に出ていましたか?」 
 
 「いいえ。 
 
 顔には出ていませんでしたが、“視線”には少し」 
 
 リリアナの指摘に、 
 思わず肩の力が抜ける。 
 
 (さすが、よく見ている) 
 
 「……リリアナ様から見ると、本日の殿下は、 
 どのように見えましたか」 
 
 私から先に訊ねると、 
 彼女は少し考えるように目を伏せた。 
 
 「とても“王太子らしく”振る舞おうとしておられました。 
 
 でも、その中にちゃんと“レオン様”がいました」 
 
 「レオンが……?」 
 
 「はい。 
 
 例えば、 
 他の令嬢が“王太子妃としての務め”の話をしたとき。 
 
 殿下は真面目に頷きながらも、 
 ご自分の指先を少しだけぎゅっと握っていらっしゃいました」 
 
 そういえば、 
 さっきそんな仕草を見た気がする。 
 
 「それは、どういう意味だと思われました?」 
 
 「“王太子としての正解”を選びつつ、 
 どこかで“レオンとしての本音”を押し込めているときの癖―― 
 
 ……なのではないかと」 
 
 (そこまで見抜かれているのか、この子は) 
 
 前世の会社に連れて帰りたいくらいの観察眼だ。 
 
 「教育係様は、どう見ていらっしゃいました?」 
 
 今度は、リリアナが逆に尋ねてくる。 
 
 「私ですか?」 
 
 「ええ。 
 
 殿下の“背中側の席”から、 
 どのように感じておられたのか、 
 もし差し支えなければ教えていただきたいです」 
 
 “背中側の席”という言葉に、 
 胸の奥が静かに鳴った。 
 
 「……正直に申し上げると」 
 
 (ここで嘘をついたら、たぶん全部台無しになる) 
 
 「殿下の“王太子としての顔”は非常に立派だと思いました。 
 
 候補の令嬢方のお話にも誠実に向き合っていらして、 
 王としての将来像も、きちんとお考えでした」 
 
 「“としては”?」 
 
 リリアナが穏やかに促す。 
 
 「でも、“レオンとして”の部分は、 
 まだ少し、窮屈そうにも見えました」 
 
 口に出してみて、 
 自分の中でようやく形になった実感が生まれる。 
 
 「窮屈、ですか」 
 
 「はい。 
 
 レオンは、自分の感情を飲み込むのが上手い子ですから。 
 
 “王太子としての正解”のために、 
 “レオンとしての願い”を後回しにしてしまうことがあるんです」 
 
 それは、 
 私自身が前世でやり続けてきたことでもある。 
 
 「だからこそ――」 
 
 言いかけて、口をつぐむ。 
 
 (ここから先は、教育係としての言葉じゃない) 
 
 リリアナは、 
 その逡巡を察したように、 
 ふっと目を細めた。 
 
 「私、教育係様のことが好きですよ」 
 
 「えっ」 
 
 唐突な告白に、変な声が出た。 
 
 「殿下が“誰の話をしているときに一番柔らかい顔をされるか”、 
 ずっと見ていましたから」 
 
 (それ、怖いくらいの観察対象じゃないですか) 
 
 「そして、今日お会いしてみて分かりました。 
 
 “背中側の席”に座る人の強さと、 
 そこに居続けることの怖さを、 
 
 教育係様はちゃんと自覚しておられる」 
 
 「……強さなんて、ありませんよ」 
 
 思わず否定すると、 
 リリアナは首を横に振った。 
 
 「あります。 
 
 自分の名前が書かれていない一覧を前にして、 
 それでも“誰が一番ふさわしいか”を考えようとする人は、 
 強くなければできません」 
 
 胸の奥が、 
 じんわりと熱くなる。 
 
 「私は――」 
 
 リリアナは視線を落とした。 
 
 「殿下の“王太子としての未来”に、 
 自分の家が必要とされていることは分かっています。 
 
 けれど、“レオンとしての心”まで 
 自分が預かるのが正しいかどうかは、まだ分かりません」 
 
 「……リリアナ様」 
 
 「だからこそ、今日のお茶会は、 
 私にとっても“選ぶ練習”なのです」 
 
 彼女は、小さく笑った。 
 
 「もし、殿下が最後に“私ではない誰か”を選ばれたとしても。 
 
 そのとき、教育係様が“それでいい”と 
 心から言える選択であってほしい―― 
 
 少なくとも私は、そう願っています」 
 
 それは、 
 ライバルとしてではなく、 
 
 “同じ誰かを大切に思う人”としての言葉だった。 
 
 ◇◇◇ 
 
 お茶会が終わり、 
 候補たちがそれぞれの馬車で帰っていったあと。 
 
 私は一人、 
 誰もいなくなったサロンに残っていた。 
 
 テーブルには、 
 飲みかけの紅茶の輪と、 
 食べ切れなかった焼き菓子の皿。 
 
 さっきまでの笑顔と会話の余韻だけが、 
 薄く漂っている。 
 
 (“誰が一番ふさわしいか”なんて、 
 今の私にはまだ、決められない) 
 
 リリアナの言う通り、 
 私は強くなんかない。 
 
 それでも―― 
 
 (“誰でもいいですよ”とだけは、 
 もう二度と言わない) 
 
 そう決めた。 
 
 ◇◇◇ 
 
 夜。 
 
 私は新しいノートを開き、 
 ゆっくりとペンを走らせた。 
 
 “LESSON 30:お茶会という名の選択会議(まとめ)” 
 
 “前世の私は、 
 “決まったあと”の結果だけを眺めて、 
 “自分がいないのは当然だ”と自分に言い聞かせていた。 
 
 そこに悔しさを感じることすら、 
 “分不相応だ”と思っていた。” 
 
 “今世の私は、 
 
 “決まる前”の場に座っていた。 
 
 王太子妃候補たちと同じ空間で、 
 レオンがどんな目で誰を見るのか、 
 
 彼女たちがどんな目でレオンを、 
 そして私を見ているのかを、 
 自分の目で確かめてしまった。” 
 
 ペン先が、 
 自然と次の言葉を紡いでいく。 
 
 “まだ、“この人だけは嫌だ”とも 
 “この人がいい”とも言えない。 
 
 でも、“誰でもいい”とは、 
 もう言いたくない。 
 
 それは、 
 レオンの未来に対しても、 
 自分自身の気持ちに対しても、 
 失礼だと思えるようになったからだ。” 
 
 最後に、一行だけ付け足す。 
 
 “――王太子妃候補のリストに、 
 “ミサ・ハルヴィア”の名前が書かれるかどうかは分からない。 
 
 それでも私は、 
 その余白に自分の本音をにじませてしまった指先を、 
 
 もう、前世のようには責めないでおこうと思う。 
 
 “選ばれない”と思い込んでいた女が、 
 “誰かを、自分を、選びたい”と願ってしまったことそのものが―― 
 
 二度目の人生で、一番大きな変化なのかもしれないから。” 
 
 ノートを閉じると、 
 革のカバーが、 
 少しだけ柔らかく手に馴染んだ気がした。 
 
 ――一覧に名前がない紙を前にして、 
 今の私はただ俯いているだけではない。 
 
 そこに何を書くべきか、 
 自分の言葉で考えようとしている。 
 
 その小さな変化が、 
 レオンの“選択”とどう交わるのか。 
 
 もうすぐ訪れる“本番”を前に、 
 私は初めて、怖さと同じくらいの期待を抱いている自分に気づいてしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

魔王城の清掃係ですが、ラスボスに懐かれて世界を磨くことになりました

由香
恋愛
異世界に転移したら、なぜか魔王城の清掃係に就職していました。 巨大な玉座、血のついた回廊、禍々しい装飾品の数々。 今日も黙々と床を磨いていたら―― 「お前の磨いた床は、よく眠れる」 恐怖の象徴と名高い魔王様に懐かれました。 見た目は完全にラスボス。 中身はちょっと不器用で、独占欲強めの努力型。 勇者は帰還の道を示し、魔王は隣を選べと願う。 光と闇のはざまで、選ぶのは――ただの清掃係。 戦争よりも、まず床。 征服よりも、まず対話。 これは、世界最強の存在に溺愛されながら 世界平和を“足元から”始める物語。 甘くて、少し熱くて、ちゃんと選ぶ恋。

辺境伯夫人は領地を紡ぐ

やまだごんた
恋愛
王命によりヴァルデン辺境伯に嫁ぐことになった、前ベルンシュタイン公爵令嬢のマルグリット。 しかし、彼女を待っていたのは60年にも及ぶ戦争で荒廃し、冬を越す薪すら足りない現実だった。 物資も人手も足りない中、マルグリットは領地の立て直しに乗り出す。 戦しか知らなかったと自省する夫と向き合いながら、少しずつ築かれていく夫婦の距離。 これは、1人の女性が領地を紡ぎ、夫と共に未来を作る「内政×溺愛」の物語です。 全50話の予定です ※表紙はイメージです ※アルファポリス先行公開(なろうにも転載予定です)

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」

透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。 そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。 最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。 仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕! ---

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

処理中です...