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第2話 やっぱり王子を泣かせたい!
(8)毛がなければ植えればいいじゃない
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続編開始します♪
前作とは泣かせる趣旨も少し異なっております。
勘違いすれ違いのオンパレードの予定ですが、悲壮感はほとんどありませんので安心して頭を空っぽにしてご覧下さい。
──────────
どうも皆様こんにちは。
前世持ちの悪役令嬢、アレクサンドラ・イリガールです。
私は公私共に認める、この国の王子であるジェラルドの婚約者です。
──まだ。
──────────
何と、乙女ゲーム『フォルティーナ~運命の恋人たち~』──略して『フォル恋』の登場人物、それも悪役令嬢に転生しちゃった私。
婚約者の王子様はとんだやんちゃ坊主で、出会い頭に公爵令嬢である私を「ブス」呼ばわりする始末。
仕返しに、駄犬の躾のつもりでかわいい(?)嫌がらせをするも、ちっとも改善傾向は見られない。
そろそろいじめのネタも尽きてきた頃に、ゲームの舞台である学園へ入学することになったのよね。
小さな頃のちょっとした禍根から、彼を泣かせようとしていた私。正直いうとちょっと意地になっていたわ。
そんな私でも断罪はごめんだったから、ヒロインちゃんとジェラルドの恋を応援しようと思っていた。無事に二人のイベントも確認したことだし、潔く身を引こうと思っていたのだけど──。
人目につかないところで、ジェラルドとヒロインちゃんの逢い引きを目撃した私が、穏便な婚約解消を申し出たところ、突然王子の目から滂沱の涙。
いうなればその日、ついに私の宿願がかなったわけだけれど、なんだか複雑……。
こちらが意図した涙じゃなかったせいか、達成感が薄いというか、イマイチ実感がわかないというか。
──え? そんな自分勝手な、ですって?
人間なんてそんなものでしょ?
誰しも自分勝手なものなのよ。だから私も単に自分の欲望に忠実なだけだわ。
結局私は、自分のイタズラのせいで涙を流すジェラルドを見たかったのよね。
──ああ嫌だ。
ヤンデレ予備軍かもしれないわ、私。危ない性癖は封印しとかなくちゃ。
ただ……それ以来、おかしなことに、婚約解消を言い出そうとすると、必ず邪魔が入るのよね。
「殿下、そういえば婚約解しょ……」
「うっ……その話は……」
「で、殿下ぁっ! そろそろお時間ですっ!!」
こんな調子なの。
私は、タイミング悪く現れて口出しをしてきた侍従をひと睨みする。
「──ひぃっ!」
真っ青な顔をしてブルブル震えているわね。
そりゃ睨んだつもりはあるけれど、やっぱり人の顔見て震えるのは失礼じゃないかしら?
私はヒロインちゃんとは系統は違うけれど、かなりの美少女だというのにね?
私は結構焦っていた。
このままだと今年のジェラルドの卒業式で、シナリオ通り婚約破棄のイベントが起きてしまうかもしれない。
ヒロインちゃんをいじめていないことは断言できるけれど、長年ジェラルドに対しては嫌がらせを行ってきた私。
もしそのことを引き合いに出されてしまったら、詰むかもしれない。
ま、まぁ、そのくらいのことはやってきた自覚はあるわ……うん。
どの嫌がらせも、そのほとんどが彼の暴言(ブスとか赤毛のちんちくりんとか色々)や暴力(髪の毛引っ張ったりとか肩をどついてきたりとか色々)に対する仕返しなんだけど。
今は、目指せ穏便な婚約解消、来たれ平和な日々! をモットーに東奔西走する日々を送ってるの……って、別に東奔西走はしてなかったわ。
早いところ解消してもらうように、ジェラルドとお父様をせっついてはいるけれど。
私、ヒロインちゃんとの恋路を邪魔して、シナリオの強制力とかで断罪されたくないんだけどなぁ……。
「あああああれ……」
「?」
「荒れ放題だな、お前の髪!」
「な……」
ちょっと、ジェラルド?!
さっきからいやにジロジロこっちを見てくると思っていたら、藪から棒に酷い発言ね!
私の髪は、異国から取り寄せた高級植物性オイルで毎日磨かれているのよ?
侍女たちの努力の賜物の髪を貶めるなんて許さん。
私は激しい怒りを仮面の下に秘めたまま、にこやかに(やり)返すことにした。
「殿下の髪の毛は、いつ見ても素晴らしい艶ですわね」
「そ、そうだろう? お前も俺を見習って……」
「あららぁ~? こんなところに糸くずが」
──ぶちぃっ!
「ぎゃぁっ!」
「あら、糸くずだと思ったら殿下の髪の毛だったようですわね」
「なっ?!」
「しかも結構沢山掴んでしまったみたいで。ごめんあそばせ。おほほほほっ!」
王宮の庭園を散歩中だったのだけれど、私は手に絡みついたジェラルドの髪をペッペッと払いのけた。
彼の細く透き通るような金の髪が、そよ風に乗って青空に溶けていく。
キラキラキラキラ……ああ、綺麗だわ。
やっぱり王族の髪は質が違うわね。
この前、なかなか婚約解消の件を進めようとしないお父様に苛立って、つい髪に手が出てしまったけれど。
整髪料のオイルでギトギトしてて、パラパラと床に抜け落ちるだけだったわ。
お父様は涙目で抜けた髪をかき集めていたけど、あんなもの集めてどうしようっていうのかしら。
ばっちいばっちい。
「こんなにも美しい髪なのに荒れ放題だなんて、我が従弟殿は見る目がないな……いや、目が悪いのかもしれない。一度目の医者に見てもらったらどうかな?」
ですよねぇー!
私もそう思います!
ところで、この方どなた?
私は目をぱちくりさせながら、木の影から突然姿を現した新しい登場人物を眺めた。
面差しは何となくジェラルドに似てるけれど、髪の色が違う。
ジェラルドは金だけれど、この人物は銀髪だ。
そして彼は、とってもいい笑顔で私の髪を一束すくって口づけている。
口……。
口づけて……?!
「きゃあっっ!」
「ふふっ! 可愛いね」
「りっ、リオルドっ?! 何してるんだ! 離れろ!!!」
ジェラルドが彼の手をべしっと叩き落として、私を背中に庇った。
──案外、男らしいところもあるわね。
私の中のジェラルド株がコンマ五パーセントくらい上がった。頬が何だか熱い気がするけれど、気のせいに違いない。
それから睨み合う二人をよそに、ジェラルドを『いとこ』と呼ぶリオルドという人物を頭の中で検索してみた。
──リオルド?
リオルド……リオルド・レナーシェだったかしら?
何だか聞き覚えのある名前なのよね。
でも、顔は記憶にはない。こんなイケメン、出会ってたらまず忘れないはずなのに。
見たこともないのに知っているというのは、十中八九フォル恋関係に違いない。
「リオルド……リオルド……」
そういえば確か、『フォル恋』の異世界編には続編じゃなくてvol.2があったのよね。
「リオルド……あっ!もしかして!」
──そうだわ!
2のメインヒーローである、トライデウス王国の第三王子──それがリオルド・レナーシェ。
トライデウスというのは、何を隠そうこの国のお隣さんである。リオルドはその隣国に嫁いだこの国の王妹の息子。ジェラルドとは従兄弟同士。
「おい! お前、何でこいつの名前っ!」
ジェラルドの咎めるような声で初めて、私は声に出してリオルドを呼び捨てにしていたことに気づいた。
「あっ! 申し訳ございません、リオルド殿下」
「うわぁっ! 僕の名前知ってくれてるなんて嬉しいなぁ……君、アレクサンドラちゃんでしょう? 噂に聞いていたんだよね、綺麗な赤毛の女の子がいるって。僕のことはそのまま呼び捨てで構わないから、僕もドーラちゃんって呼んでもいいかな?」
「あ……ええと……はぁ……お好きにどうぞ……?」
ものすごくグイグイくるわね……。リオルドって、こんな性格のキャラだったっけ?
でも、綺麗な赤毛の女の子って言われて、悪い気はしなかった。
だって、ジェラルドは一度も褒めてくれたことなんかないもの。
「待てよ、リオルド! こいつは俺の婚約者なんだぞ? 勝手に愛称なんかつけるんじゃない!」
ジェラルドが何だか低い声で言うと、リオルドははっと鼻で笑った。
「『まだ』婚約者だろう?」
「ああんっ?! どういう意味だよ?!」
わあ……ジェラルドがいつも以上に柄の悪い兄ちゃん風だわ……。
何だか二人で言い合いをしているみたいだけど、私は私で考え込んでしまって何も聞いちゃいなかった。
だって。2のメインヒーローが現れたのよ?
そもそも、私ことアレクサンドラはまだ婚約破棄──じゃなくて、穏便な婚約解消をされてないのよね。
悪役令嬢との婚約破棄はいわば乙女ゲームのメインイベントで、ヒロインとヒーローの最大の見せ場でしょう?
これを実行せずに何を乙女ゲームというのだろうか。いや、いうまい……と、反語を披露したところで。
フォル恋フリークとしては新しい登場人物のことが気になって仕方がないわ。
「殿下方、わたくしちょっと私用を思い出しましたのでこれで失礼致しますわねっ!」
「えっ? お、おいっ! あ、あれっ……くっ……」
「あっ、ドーラちゃん、もう少し話を……」
「それではごきげんよう!!!」
私は足早にその場を去ったのだった。
前作とは泣かせる趣旨も少し異なっております。
勘違いすれ違いのオンパレードの予定ですが、悲壮感はほとんどありませんので安心して頭を空っぽにしてご覧下さい。
──────────
どうも皆様こんにちは。
前世持ちの悪役令嬢、アレクサンドラ・イリガールです。
私は公私共に認める、この国の王子であるジェラルドの婚約者です。
──まだ。
──────────
何と、乙女ゲーム『フォルティーナ~運命の恋人たち~』──略して『フォル恋』の登場人物、それも悪役令嬢に転生しちゃった私。
婚約者の王子様はとんだやんちゃ坊主で、出会い頭に公爵令嬢である私を「ブス」呼ばわりする始末。
仕返しに、駄犬の躾のつもりでかわいい(?)嫌がらせをするも、ちっとも改善傾向は見られない。
そろそろいじめのネタも尽きてきた頃に、ゲームの舞台である学園へ入学することになったのよね。
小さな頃のちょっとした禍根から、彼を泣かせようとしていた私。正直いうとちょっと意地になっていたわ。
そんな私でも断罪はごめんだったから、ヒロインちゃんとジェラルドの恋を応援しようと思っていた。無事に二人のイベントも確認したことだし、潔く身を引こうと思っていたのだけど──。
人目につかないところで、ジェラルドとヒロインちゃんの逢い引きを目撃した私が、穏便な婚約解消を申し出たところ、突然王子の目から滂沱の涙。
いうなればその日、ついに私の宿願がかなったわけだけれど、なんだか複雑……。
こちらが意図した涙じゃなかったせいか、達成感が薄いというか、イマイチ実感がわかないというか。
──え? そんな自分勝手な、ですって?
人間なんてそんなものでしょ?
誰しも自分勝手なものなのよ。だから私も単に自分の欲望に忠実なだけだわ。
結局私は、自分のイタズラのせいで涙を流すジェラルドを見たかったのよね。
──ああ嫌だ。
ヤンデレ予備軍かもしれないわ、私。危ない性癖は封印しとかなくちゃ。
ただ……それ以来、おかしなことに、婚約解消を言い出そうとすると、必ず邪魔が入るのよね。
「殿下、そういえば婚約解しょ……」
「うっ……その話は……」
「で、殿下ぁっ! そろそろお時間ですっ!!」
こんな調子なの。
私は、タイミング悪く現れて口出しをしてきた侍従をひと睨みする。
「──ひぃっ!」
真っ青な顔をしてブルブル震えているわね。
そりゃ睨んだつもりはあるけれど、やっぱり人の顔見て震えるのは失礼じゃないかしら?
私はヒロインちゃんとは系統は違うけれど、かなりの美少女だというのにね?
私は結構焦っていた。
このままだと今年のジェラルドの卒業式で、シナリオ通り婚約破棄のイベントが起きてしまうかもしれない。
ヒロインちゃんをいじめていないことは断言できるけれど、長年ジェラルドに対しては嫌がらせを行ってきた私。
もしそのことを引き合いに出されてしまったら、詰むかもしれない。
ま、まぁ、そのくらいのことはやってきた自覚はあるわ……うん。
どの嫌がらせも、そのほとんどが彼の暴言(ブスとか赤毛のちんちくりんとか色々)や暴力(髪の毛引っ張ったりとか肩をどついてきたりとか色々)に対する仕返しなんだけど。
今は、目指せ穏便な婚約解消、来たれ平和な日々! をモットーに東奔西走する日々を送ってるの……って、別に東奔西走はしてなかったわ。
早いところ解消してもらうように、ジェラルドとお父様をせっついてはいるけれど。
私、ヒロインちゃんとの恋路を邪魔して、シナリオの強制力とかで断罪されたくないんだけどなぁ……。
「あああああれ……」
「?」
「荒れ放題だな、お前の髪!」
「な……」
ちょっと、ジェラルド?!
さっきからいやにジロジロこっちを見てくると思っていたら、藪から棒に酷い発言ね!
私の髪は、異国から取り寄せた高級植物性オイルで毎日磨かれているのよ?
侍女たちの努力の賜物の髪を貶めるなんて許さん。
私は激しい怒りを仮面の下に秘めたまま、にこやかに(やり)返すことにした。
「殿下の髪の毛は、いつ見ても素晴らしい艶ですわね」
「そ、そうだろう? お前も俺を見習って……」
「あららぁ~? こんなところに糸くずが」
──ぶちぃっ!
「ぎゃぁっ!」
「あら、糸くずだと思ったら殿下の髪の毛だったようですわね」
「なっ?!」
「しかも結構沢山掴んでしまったみたいで。ごめんあそばせ。おほほほほっ!」
王宮の庭園を散歩中だったのだけれど、私は手に絡みついたジェラルドの髪をペッペッと払いのけた。
彼の細く透き通るような金の髪が、そよ風に乗って青空に溶けていく。
キラキラキラキラ……ああ、綺麗だわ。
やっぱり王族の髪は質が違うわね。
この前、なかなか婚約解消の件を進めようとしないお父様に苛立って、つい髪に手が出てしまったけれど。
整髪料のオイルでギトギトしてて、パラパラと床に抜け落ちるだけだったわ。
お父様は涙目で抜けた髪をかき集めていたけど、あんなもの集めてどうしようっていうのかしら。
ばっちいばっちい。
「こんなにも美しい髪なのに荒れ放題だなんて、我が従弟殿は見る目がないな……いや、目が悪いのかもしれない。一度目の医者に見てもらったらどうかな?」
ですよねぇー!
私もそう思います!
ところで、この方どなた?
私は目をぱちくりさせながら、木の影から突然姿を現した新しい登場人物を眺めた。
面差しは何となくジェラルドに似てるけれど、髪の色が違う。
ジェラルドは金だけれど、この人物は銀髪だ。
そして彼は、とってもいい笑顔で私の髪を一束すくって口づけている。
口……。
口づけて……?!
「きゃあっっ!」
「ふふっ! 可愛いね」
「りっ、リオルドっ?! 何してるんだ! 離れろ!!!」
ジェラルドが彼の手をべしっと叩き落として、私を背中に庇った。
──案外、男らしいところもあるわね。
私の中のジェラルド株がコンマ五パーセントくらい上がった。頬が何だか熱い気がするけれど、気のせいに違いない。
それから睨み合う二人をよそに、ジェラルドを『いとこ』と呼ぶリオルドという人物を頭の中で検索してみた。
──リオルド?
リオルド……リオルド・レナーシェだったかしら?
何だか聞き覚えのある名前なのよね。
でも、顔は記憶にはない。こんなイケメン、出会ってたらまず忘れないはずなのに。
見たこともないのに知っているというのは、十中八九フォル恋関係に違いない。
「リオルド……リオルド……」
そういえば確か、『フォル恋』の異世界編には続編じゃなくてvol.2があったのよね。
「リオルド……あっ!もしかして!」
──そうだわ!
2のメインヒーローである、トライデウス王国の第三王子──それがリオルド・レナーシェ。
トライデウスというのは、何を隠そうこの国のお隣さんである。リオルドはその隣国に嫁いだこの国の王妹の息子。ジェラルドとは従兄弟同士。
「おい! お前、何でこいつの名前っ!」
ジェラルドの咎めるような声で初めて、私は声に出してリオルドを呼び捨てにしていたことに気づいた。
「あっ! 申し訳ございません、リオルド殿下」
「うわぁっ! 僕の名前知ってくれてるなんて嬉しいなぁ……君、アレクサンドラちゃんでしょう? 噂に聞いていたんだよね、綺麗な赤毛の女の子がいるって。僕のことはそのまま呼び捨てで構わないから、僕もドーラちゃんって呼んでもいいかな?」
「あ……ええと……はぁ……お好きにどうぞ……?」
ものすごくグイグイくるわね……。リオルドって、こんな性格のキャラだったっけ?
でも、綺麗な赤毛の女の子って言われて、悪い気はしなかった。
だって、ジェラルドは一度も褒めてくれたことなんかないもの。
「待てよ、リオルド! こいつは俺の婚約者なんだぞ? 勝手に愛称なんかつけるんじゃない!」
ジェラルドが何だか低い声で言うと、リオルドははっと鼻で笑った。
「『まだ』婚約者だろう?」
「ああんっ?! どういう意味だよ?!」
わあ……ジェラルドがいつも以上に柄の悪い兄ちゃん風だわ……。
何だか二人で言い合いをしているみたいだけど、私は私で考え込んでしまって何も聞いちゃいなかった。
だって。2のメインヒーローが現れたのよ?
そもそも、私ことアレクサンドラはまだ婚約破棄──じゃなくて、穏便な婚約解消をされてないのよね。
悪役令嬢との婚約破棄はいわば乙女ゲームのメインイベントで、ヒロインとヒーローの最大の見せ場でしょう?
これを実行せずに何を乙女ゲームというのだろうか。いや、いうまい……と、反語を披露したところで。
フォル恋フリークとしては新しい登場人物のことが気になって仕方がないわ。
「殿下方、わたくしちょっと私用を思い出しましたのでこれで失礼致しますわねっ!」
「えっ? お、おいっ! あ、あれっ……くっ……」
「あっ、ドーラちゃん、もう少し話を……」
「それではごきげんよう!!!」
私は足早にその場を去ったのだった。
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