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第2話 やっぱり王子を泣かせたい!
(22)決闘の行方
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*ちょこっとだけシリアス。残酷描写あり注意。
──────────
──ああ、なるほど。それで……この状況か。
私はマリーに今までのことを話しながら、考えを整理する。
ここは要するに二人の決闘の場、魔獣の出現する森の中という訳ね。……とはいっても、小さな魔獣がポツポツと姿を見せるくらいだし、何より私の今いる場所は生息地域よりかなり手前だから、危険はほぼ無いに等しい。
ジェラルドは「危険だから」って言って、森に入ることも反対してたんだけど。
ここは森の中と言ってもほぼほぼ入口だし、隣国の騎士団で使用するという魔獣避けのテントの中にいれば安全よね。
ちょっとホコリ臭いのが難点だけど。
「あら?」
テントの入口に何か光るものが落ちてる……。
マリーがお茶を用意してる間に、割と広いテントの中をブラブラしていたら、たまたまそれが目についた。
「……?」
それは、黒い石のついたペンダントだった。
どうやら誰かの落し物のようね。鎖の部分が切れてるわ。ジェラルドかリオルドか、彼らについてきた騎士たちのうちの誰かのものだろう。
何だかデザインに見覚えがある気がしなくもないけど。私の物じゃないことだけは確かね。
私はそう思って拾っておくことにした。
だってそのままじゃ、出入りの時に誰かが踏んでしまいそうだもの。
──そうだ。
そういえば子どもの頃、隣国の従兄弟たちにこんな風に森に連れてこられたことがあったっけ。
その時は本物の魔獣見たさについついて行ってしまったけど、随分と後悔したのよね……何で後悔したのかって……ああ、そうだわ。
運悪くお兄様たちとはぐれてしまった時に、本物の魔獣に出くわしたのだったわ。
「そっか」
──そこで魔獣避けの薬玉を使ったのね。
うんうん。
思い出せてよかったわ。
私はマリーが淹れてくれた紅茶を手に取って安堵のため息を漏らした。
「……」
「……」
「……ねぇ、マリー」
「なんでございましょう」
「退屈だわ。面白い話でもして」
「お嬢様からの不当な要求は、拒否してもいいと旦那様からお許しを頂いております」
「……ちっ」
「お嬢様、その見事な舌打ちを誰かに聞かれでもしたら大変ですよ?」
「……ぐっ……」
だって、退屈なんだもの。ただ待ってるだけとか性にあわないもの。
さっき拾ったペンダントをクリクリと手でこねくり回しながら、大きなため息を一つ。
すると、にわかにテントの外が騒がしくなった。
緻密に作られたテントは遮音性もそこそこあるので、それが何の音かハッキリはわからない。
「何かあったのかしら?」
「……私が見てまいりますので、お嬢様はここでお待ちください」
「……あ、うん……」
マリーがすすっとテントの外へ出た。
続いて聞こえたのは、バタバタと走り回る足音と……くぐもった悲鳴だった。恐らくは騎士たちの。
──近い。
一体、何が起きているの?
不安に背中がゾワゾワする。
『何でもなかったです』
そう言いながら、ひょこっと入口からマリーが顔を覗かせるのを待つけれど。
彼女はなかなか戻ってこない。
「マリー……」
何も……起きないわよね?
大丈夫。
外には警護のための騎士団の人たちもいるはずだし、マリーに危険はないはず。
大体ここは、小型の魔獣しか出ない森の、ほんの入口なのに万が一なんてことあるはずがない。起きるはずがない。
そう思いたい……思いたいけど。
「……」
なのに。
辺りはいつの間にか不気味なほど静まり返っていた。
「……マリー?」
様子を見に行ったマリーが帰ってこない。全てにおいて無駄なく卒なく仕事をこなす彼女が、こんなに長時間、私を放置するはずがない。
何か常では無いことが起きていることだけは確かだ。
入口には警護のために見張りの騎士が立ってるはず……よね?
私はそろりそろりと入口に近づいた。
さっきから心臓がバクバクしている。
ゴクリ、と唾を飲み込んで、そうっと首だけ外に出してみる。
「何も……ないわよね?」
入口に立っているはずの騎士がいないから、何かあったことだけは確かなようだ。
「どうしよう……マリーはどこ行っちゃったのかしら?」
不意に、視界の奥の薮がざわざわと揺れた。
「えっ……」
ドキッとする。
「良かった、無事みたいだな」
薮から姿を現したのは、魔獣ではなくジェラルドだった。
奥で魔獣狩りをしているはずなのに、何故ここにいるの?
「ジェラルド、殿下……?」
「ああ、心配で戻ってきた」
いや、そんなきちゃったみたいな顔で言われても……。
「でも、こんなところにいては勝負に負けてしまうのでは?」
すると、ジェラルドは切なげに瞳を揺らし、泣きそうな顔で笑った。
「別に……俺は負けてもいいんだ。それに、ずっと婚約解消したかったんだろ? 俺が負けた方がお前が喜ぶんだったら、もう負けでいいよ。それより警護兵の姿が見えないがどうしたんだ?」
何故、あなたがそんな顔をするんだろう。
口では婚約解消でいいなんて言いながら、まるで、本当は解消したくないなんて顔。
建前じゃなくて。
心の底からそう思っているような……。
──ズキン。
そして、ジェラルドの言葉に思いの外胸が痛む。
彼が勝負を投げ出してしまえば、私との婚約解消は確定的になってしまう。
それでいいじゃないか。
それが私の望んでいたことじゃないか。
私には彼との婚約解消を惜しむ権利なんてないはずなのに。
それなのに。
私は何故、彼に諦めて欲しくないと思うんだろう……。
いつか解消する婚約だからと、今まで真面目に向き合わなかったのは私なんだから。
今更だ。
「……それが……さっき、テントの外が騒がしくなったので、マリーが様子を見に行ったはずなんですけど。マリーも戻ってこなくて……」
ふと、目の前のジェラルドの顔に大きな影が差す。
そして、それに、いち早く気づいたのはジェラルドだった。
「アレクサンドラっ!」
目を見張り、顔を強ばらせたジェラルドが私の腕を強く引いた。
「えっ……あっ……ちょっと……?!」
私は勢いそのまま、ジェラルドの腕の中に倒れ込む。
──ドッゴォォォ──ン!!!
轟音と共に、目の前で大きなテントが吹っ飛ぶ。そこは今まで私がいた場所で。
何が起きたかわからず呆然とする私。
そしてジェラルドは、くるりと私を包み込むように覆いかぶさって言った。
「グリズリーだ。逃げろ、アレクサンドラっ!!」
その瞬間、私の瞳に映ったのは、成人男性の優に二倍ほどあろうかという、巨大な黒い熊だった。
グリズリー……それは前世で聞いたことがある凶暴な熊型モンスターの名前。
「……ぐ、ああぁぁぁぁぁあっ──っ!!!!」
それが、ジェラルドの叫び声だと気づいたのは、彼の姿が私の前から消えるように崩れ落ちてからだった。
「に、げろ……はや……く!」
遮るものがなくなった私の視界いっぱいに広がっているのは、巨大なグリズリー。
そして、ジェラルドは足元に倒れ伏していて。
彼の背中を覆う分厚い革の胸当ては無惨にも切り裂かれ、生々しい爪痕からは鮮血が溢れ出している。
どうして(こんなところにグリズリーが)。
どうして(ジェラルドは私を庇ったの)。
どうしよう(足が竦んで一歩も動けない)。
どうしよう(ジェラルドが死んでしまう)。
──ぐぅるるる……。
低い唸り声を上げるグリズリーの黒い双眸に私の姿が映っている。
あまりの恐怖に身が竦んでしまって、一歩も動ける気がしなかった。逃げ出したくとも逃げ出せない。
私はそのまま地面にペタリと座り込んで、気づいたらジェラルドの身体を抱き寄せていた。
「はっ……はっ……はやく、にげ、う……」
彼の声が途切れて。
「あ、ああ、ジェラルド……?!」
気を失ってしまったのか死んでしまったのかもわからず。
「いいいっ……いやぁぁぁぁぁ──っ!!!」
どこか遠くで聴こえるそれは、まるで自分の声ではないようで。
ただ、両腕の中の温もりが失われることだけが怖くて。
──私は、ただただ泣き叫んでいた。
──────────
アレクサンドラ視点はここで終了です。
次は本編最終話です。
間に合えば今夜アップしますが、間に合わない場合は明朝投稿します(汗)
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──ああ、なるほど。それで……この状況か。
私はマリーに今までのことを話しながら、考えを整理する。
ここは要するに二人の決闘の場、魔獣の出現する森の中という訳ね。……とはいっても、小さな魔獣がポツポツと姿を見せるくらいだし、何より私の今いる場所は生息地域よりかなり手前だから、危険はほぼ無いに等しい。
ジェラルドは「危険だから」って言って、森に入ることも反対してたんだけど。
ここは森の中と言ってもほぼほぼ入口だし、隣国の騎士団で使用するという魔獣避けのテントの中にいれば安全よね。
ちょっとホコリ臭いのが難点だけど。
「あら?」
テントの入口に何か光るものが落ちてる……。
マリーがお茶を用意してる間に、割と広いテントの中をブラブラしていたら、たまたまそれが目についた。
「……?」
それは、黒い石のついたペンダントだった。
どうやら誰かの落し物のようね。鎖の部分が切れてるわ。ジェラルドかリオルドか、彼らについてきた騎士たちのうちの誰かのものだろう。
何だかデザインに見覚えがある気がしなくもないけど。私の物じゃないことだけは確かね。
私はそう思って拾っておくことにした。
だってそのままじゃ、出入りの時に誰かが踏んでしまいそうだもの。
──そうだ。
そういえば子どもの頃、隣国の従兄弟たちにこんな風に森に連れてこられたことがあったっけ。
その時は本物の魔獣見たさについついて行ってしまったけど、随分と後悔したのよね……何で後悔したのかって……ああ、そうだわ。
運悪くお兄様たちとはぐれてしまった時に、本物の魔獣に出くわしたのだったわ。
「そっか」
──そこで魔獣避けの薬玉を使ったのね。
うんうん。
思い出せてよかったわ。
私はマリーが淹れてくれた紅茶を手に取って安堵のため息を漏らした。
「……」
「……」
「……ねぇ、マリー」
「なんでございましょう」
「退屈だわ。面白い話でもして」
「お嬢様からの不当な要求は、拒否してもいいと旦那様からお許しを頂いております」
「……ちっ」
「お嬢様、その見事な舌打ちを誰かに聞かれでもしたら大変ですよ?」
「……ぐっ……」
だって、退屈なんだもの。ただ待ってるだけとか性にあわないもの。
さっき拾ったペンダントをクリクリと手でこねくり回しながら、大きなため息を一つ。
すると、にわかにテントの外が騒がしくなった。
緻密に作られたテントは遮音性もそこそこあるので、それが何の音かハッキリはわからない。
「何かあったのかしら?」
「……私が見てまいりますので、お嬢様はここでお待ちください」
「……あ、うん……」
マリーがすすっとテントの外へ出た。
続いて聞こえたのは、バタバタと走り回る足音と……くぐもった悲鳴だった。恐らくは騎士たちの。
──近い。
一体、何が起きているの?
不安に背中がゾワゾワする。
『何でもなかったです』
そう言いながら、ひょこっと入口からマリーが顔を覗かせるのを待つけれど。
彼女はなかなか戻ってこない。
「マリー……」
何も……起きないわよね?
大丈夫。
外には警護のための騎士団の人たちもいるはずだし、マリーに危険はないはず。
大体ここは、小型の魔獣しか出ない森の、ほんの入口なのに万が一なんてことあるはずがない。起きるはずがない。
そう思いたい……思いたいけど。
「……」
なのに。
辺りはいつの間にか不気味なほど静まり返っていた。
「……マリー?」
様子を見に行ったマリーが帰ってこない。全てにおいて無駄なく卒なく仕事をこなす彼女が、こんなに長時間、私を放置するはずがない。
何か常では無いことが起きていることだけは確かだ。
入口には警護のために見張りの騎士が立ってるはず……よね?
私はそろりそろりと入口に近づいた。
さっきから心臓がバクバクしている。
ゴクリ、と唾を飲み込んで、そうっと首だけ外に出してみる。
「何も……ないわよね?」
入口に立っているはずの騎士がいないから、何かあったことだけは確かなようだ。
「どうしよう……マリーはどこ行っちゃったのかしら?」
不意に、視界の奥の薮がざわざわと揺れた。
「えっ……」
ドキッとする。
「良かった、無事みたいだな」
薮から姿を現したのは、魔獣ではなくジェラルドだった。
奥で魔獣狩りをしているはずなのに、何故ここにいるの?
「ジェラルド、殿下……?」
「ああ、心配で戻ってきた」
いや、そんなきちゃったみたいな顔で言われても……。
「でも、こんなところにいては勝負に負けてしまうのでは?」
すると、ジェラルドは切なげに瞳を揺らし、泣きそうな顔で笑った。
「別に……俺は負けてもいいんだ。それに、ずっと婚約解消したかったんだろ? 俺が負けた方がお前が喜ぶんだったら、もう負けでいいよ。それより警護兵の姿が見えないがどうしたんだ?」
何故、あなたがそんな顔をするんだろう。
口では婚約解消でいいなんて言いながら、まるで、本当は解消したくないなんて顔。
建前じゃなくて。
心の底からそう思っているような……。
──ズキン。
そして、ジェラルドの言葉に思いの外胸が痛む。
彼が勝負を投げ出してしまえば、私との婚約解消は確定的になってしまう。
それでいいじゃないか。
それが私の望んでいたことじゃないか。
私には彼との婚約解消を惜しむ権利なんてないはずなのに。
それなのに。
私は何故、彼に諦めて欲しくないと思うんだろう……。
いつか解消する婚約だからと、今まで真面目に向き合わなかったのは私なんだから。
今更だ。
「……それが……さっき、テントの外が騒がしくなったので、マリーが様子を見に行ったはずなんですけど。マリーも戻ってこなくて……」
ふと、目の前のジェラルドの顔に大きな影が差す。
そして、それに、いち早く気づいたのはジェラルドだった。
「アレクサンドラっ!」
目を見張り、顔を強ばらせたジェラルドが私の腕を強く引いた。
「えっ……あっ……ちょっと……?!」
私は勢いそのまま、ジェラルドの腕の中に倒れ込む。
──ドッゴォォォ──ン!!!
轟音と共に、目の前で大きなテントが吹っ飛ぶ。そこは今まで私がいた場所で。
何が起きたかわからず呆然とする私。
そしてジェラルドは、くるりと私を包み込むように覆いかぶさって言った。
「グリズリーだ。逃げろ、アレクサンドラっ!!」
その瞬間、私の瞳に映ったのは、成人男性の優に二倍ほどあろうかという、巨大な黒い熊だった。
グリズリー……それは前世で聞いたことがある凶暴な熊型モンスターの名前。
「……ぐ、ああぁぁぁぁぁあっ──っ!!!!」
それが、ジェラルドの叫び声だと気づいたのは、彼の姿が私の前から消えるように崩れ落ちてからだった。
「に、げろ……はや……く!」
遮るものがなくなった私の視界いっぱいに広がっているのは、巨大なグリズリー。
そして、ジェラルドは足元に倒れ伏していて。
彼の背中を覆う分厚い革の胸当ては無惨にも切り裂かれ、生々しい爪痕からは鮮血が溢れ出している。
どうして(こんなところにグリズリーが)。
どうして(ジェラルドは私を庇ったの)。
どうしよう(足が竦んで一歩も動けない)。
どうしよう(ジェラルドが死んでしまう)。
──ぐぅるるる……。
低い唸り声を上げるグリズリーの黒い双眸に私の姿が映っている。
あまりの恐怖に身が竦んでしまって、一歩も動ける気がしなかった。逃げ出したくとも逃げ出せない。
私はそのまま地面にペタリと座り込んで、気づいたらジェラルドの身体を抱き寄せていた。
「はっ……はっ……はやく、にげ、う……」
彼の声が途切れて。
「あ、ああ、ジェラルド……?!」
気を失ってしまったのか死んでしまったのかもわからず。
「いいいっ……いやぁぁぁぁぁ──っ!!!」
どこか遠くで聴こえるそれは、まるで自分の声ではないようで。
ただ、両腕の中の温もりが失われることだけが怖くて。
──私は、ただただ泣き叫んでいた。
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