フレンド0人が戦国転移した結果

デンデンムシ

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発動条件:船と静樹

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 摂津に向かう船の中、夜時に甚兵衛の元へと訪れる。課金アイテムの一つ、ビールを持ってだ。ゲームではこのアイテムを親善での貢物にすれば、他国の情報が聞きやすくなる特徴があったっけ?別にゲームの時はそんな必要には思わなかったが、今はこういうこの時代に本来無かったアイテムに感謝だな。

 「甚兵衛。入るぞ」

 「な、なんや!?もう夜やさかいに…尊も奥方とちちくりあっとけや!?」

 甚兵衛の小さな部屋に入ると、まぁ・・・うん。この時代ならではなのか・・・

 「(ガサっ ガサっ)し、失礼致しました!甚兵衛様。またお呼びください!」

 10代であろう男と乳繰り合っていた。男色を好むのは武士だけかと思ったがそうでもないようだ。

 「な、なんや!?その目はなんや!?」

 「いや……人の常事に口は挟まない。で、悪いんだが、まぁまずはこれを。ビールって異国の酒だ。甚兵衛に贈り物だ」

 「な、なんやこれは!?こんな物見た事あらへん!」

 ずっと関西弁だから本当に驚いているんだろう。普通の時は甚兵衛は方言なんて出てなかったからな。

 「(シュコッ)これで飲めるぞ。それで、飲みながら聞いてほしい。単刀直入に。堺で鉄砲を用意してほしい。銭は渡す。それと甚兵衛の主に口利きをしてもらえないか?駄賃は弾むぞ」

 「(ゴクッ・・・)おい!尊!なんやこれ!?めっちゃ美味いやないかぃ!喉を通る感じが堪らん!で・・・ワイにその鉄砲集団を紹介せぇというのか?」

 「いや、人は良い。鉄砲と弾を銭で購入したいんだ」

 「ふ~ん。別にええし、尊とは今後とも付き合いたいからな。けど、高く付くで?それに今井様に言う事はできるが、会ってくれるかは分からへんぞ?なんせ、実の無い事には一切興味を示さへんお方やし、特に銭に関係ない事は話すら通さないお方やからな」

 「そこを頼む。銀の延べ棒渡してやったろ?あれで足りないとは言わせないぞ?なんならあれだけで、甚兵衛は自分の屋号を持てるくらいなんじゃないのか?」

 ここでオレの視界に《訊問》が点滅する。

 「ま、まぁな・・・尊には世話になっているしな。だが、これはこれ。あれはあれだ。商売は情に流されてはいかん。と今井様に教えられたんだ。けど、この尊との縁はワイだけに留まらせるのはあかんよな。
 まぁ、任せておけ。必ず今井様には会わせる。で、鉄砲の件はどのくらい必要なのだ?」

 「どのくらい・・・まぁ、とりあえず200~300丁くらいが最低限か」

 「うん?たったそのくらいか?」

 いや、これでも大概だと思うけど少なく感じるのか?

 「これでもかなりの数だと思うが?」

 「あまり詮索するつもりはないし、伊予の事はあまり知らんが、戦に使うんだろう?鉄砲を遊びで使う大名は織田家くらいのもんだろう。ちなみに、織田家は最初からあるだけ全部買うと言っていたぞ」

 いや信長凄すぎな?オレは流石にそこまで言えないわ。

 「オレはそこまで言えない。現実的に話しているつもりだ」

 「まぁ鉄砲となると、自由商いは許されているが、実質は織田様に報告する義務になっているんだ。尊は織田家にも用事があったんだろう?ちょうどええ話や」

 「なら織田家の口利きも・・・」

 「いや、ワイは織田家に知り合いなんか居らへん。今井様にお願いするだけだ。織田家と繋がりが1番強いのは今井様だからな」

 甚兵衛に約束を取り付け、オレは礼を込めて、もう一本だけビールを渡す事にした。で、次は助六だ。助六に関しては静樹から銭を渡してもらう。

 「助六様。少ないですが、最初の給金になります。当家では暫くの間は俸禄は銭の支給とします。30日に一度、この1結、1000文」

 「いいのですか!?奥方様!?」

 「いいも何も、本当はこれに米も付けてあげたいけど、何度も言うけど、当家は二人扶持だからね。もう少しすれば尊様が扶持を増やしてくれるからそれまでは我慢してくださるかしら?」

 「我慢も何も・・・銭の支給なんて初めてです!大切に使わせていただきます!殿!ありがとうございます!」

 「殿なんて言わないでくれ。むず痒い」

 「ふふ。助六様も尊様とお呼びなさい」

 「は、はっ!」

 「あ、それとな?助六。言葉遣いは無理して直さなくて良い。そりゃ目上の人にそれはダメだがオレは着いてきてくれる者と壁を作りたくないんだ。後もう一つ。お前の刀を見せてみろ」

 「刀ですか?そんなワシのは鈍で・・・」

 一応オレの家臣になる訳だ。確かにボロい鈍だというのは遠目からでも分かる。

 「(ジャリッ)………まぁ確かに良い刀ではないな。それに何を斬ったんだ?刃こぼれしてる所があるぞ?刀ではないが、川之江の家に戻れば武器も支給してやる。お前にピッタリの武器があるんだ」

 「誠ですか!?ありがとうございます!」

 助六は目をキラキラして喜び出した。そうだ。男とは刀に憧れるものだ。だが、残念。助六に渡す武器は最初から決めている。例の宝物箱にある斧だ。斧と言いつつも、戦斧だ。見た目からして合いそうだ。
 属性やなんかは付与されていないが、なんせ材質は地球にあるのかすら分からないミスリルだからな。その身体を生かしたパワー任せで、戦ならブイブイしてほしい。

 ◆

 その後、オレと静樹は個室で。助六は水夫が休む所に部屋を用意してもらい休む事にした。そして、色々な人の声で目が覚める。

 「お、おい!静樹!見てくれ!備後も備前も凄かったが、摂津はマジで桁違いだ!船の数、人が多すぎる!」

 「おはようございます!尊様!」

 朝から助六のムツコイ顔・・・。いや、それを差し引いても、摂津の港は凄い活気だ。

 「おーい!尊!おはようさん!摂津は荷の受け渡し、買い付けが多いから二日停泊するが、船から降りるか?」

 「あぁ!甚兵衛の仕事を止める気はないから、小舟だけ一隻用意してくれないか?後は自分達で行動する!」

 「了解。明日の昼刻には出航するからそれまでに戻ってきてくれ!」

 甚兵衛は巻き物のような和紙と筆を片手に水夫や荷揚げ屋に命令を始めた。本当に忙しいようだ。

 「さて・・・助六も行くか?」

 「はっ!お供させてくれ!」

 「いいぞ。その代わり、助六が船を漕いでくれるか?」

 「(クスッ)尊様は何を言っているのですか?そんな事、私が致しますよ」

 静樹が笑顔で言うと、同伴特性《海若鬼神》が点滅を始めた。すかさずオレの《韜晦》も点滅し始めるが直ぐに消えた。

 ◆

 「はーい!到着です!尊様!速かったでしょう!」

 「お、おぅ・・・(オェェェェ)」

 「尊様!大丈夫ですか!?」

 「(スパコンッ)助六は何でなんともないんだよ!」

 「え?このくらいワシは浦上家時代で鍛えられたから大丈夫です」

 いや、どんな鍛え方されたんだよ!?
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