フレンド0人が戦国転移した結果

デンデンムシ

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考えるな、感じろ!

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 摂津の桟橋に着くとまぁ、色々な人が居る。浪人のような人物から荷揚げ屋、僧のような者も居れば宣教師のような者まで。

 「摂津は凄いな。これなら堺の港もかなり賑わっているんだろうな」

 「確かに日の本の銭が1番に集まる場所ですからね」

 聞けば堺より銭が動くのはここ摂津らしい。荷が1番届くのは堺だということ。ここに明船や南蛮船などが寄港し、荷物の売り買いが行われ、堺に運ばれる。

 「へぇ~。役割が決まってるんだな」

 オレ達三人は倉屋や、宿場、飯屋、酒屋、油屋など見て回る。まぁその時々で、怒号に近い競りのような売り買いの言葉が飛び交っている。

 「ちょっと!そこの!そう!あんた達さ!おいでおいで!見た感じ度のお方だろう!?宿が決まってないならうちにしておき!」

 宿屋と書かれた木札の女性にオレ達が呼び止められる。

 「旅の者と分かるか?」

 「やだぁ~!良い男じゃない!そんなの一目で分かるよ!さぁ!早く!一人10文だよ!」

 「女将。これで足りるか?」

 オレ達が問答していると、助六が渡した銭から30枚抜きとり渡そうとしていた。

 「助六。お前の金はお前のだ。これで足りるか?飯は付いていないのか?」

 「簡単な物でいいならもう5文出してくれたら出してあげられるよ!もちろん米いっぱいさ!」

 「よし!ここで今日は泊まろう。助六も静樹も良いよな?」

 「はっ!」「はい!」

 宿の部屋に案内された訳だが、ここの女将は分かってくれたようだ。

 「では、従者の方はこちらに……夜は誰かお誘いの相手が?」

 こんな事聞かれるもんだから、そりゃ~部屋は分けられるよな。

 「尊様?」

 「分かった!分かったって!助六の金で遊ぶならなんとも言わないから好きにしろ!」

 「ありがとうございます!では、女将……細腰の女子を用意をば……」

 クッソ!助六めが!何が『細腰を』だ!ならお前が痩せろ!どうすればこの食の乏しい戦国時代でその身体を維持してるんだよ!髭も剃れ!風呂にも入れ!

 斯くいうオレも風呂に入りたい今日この頃。

 「尊様!ワシは井戸で行水してもよろしいでしょうか!?」

 「勝手にしろ。深酒して、女に貢ぎ過ぎるなよ。それと洗うならこれで洗え!石鹸だ」

 「なっ・・・これが石鹸!?初めて見た!」

 「いや、逆にどうやって身体綺麗にしてたんだよ!?とりあえず、4回くらい洗えよ!ちょっと街の方を見て回るから、替えの服を見繕ってくる。そのヤクザのような着流しはやめておけ」

 どうやら、普通の石鹸が珍しいらしい。オレも後で簡単に洗っておこう。
 そして、静樹と町屋を歩く。まぁ備前のような店々が並んではいるが、やはり人の数が違い過ぎる。

 「静樹?何か欲しい物はないか?」

 「いいえ!私は何もございません!あそこに呉服屋がございます!行きましょう!」

 助六の服を買ってやるつもりだったが、ここはアレだ。間違いなく権力者が来るような店だ。

 「いらっしゃい!どんなのをお望みで?」

 「あ、あぁ・・・悪い。来る店を間違えたようだ」

 「お武家さんですか?うちは、お武家さんも贔屓にしてくれてる呉服屋ですぜ?これなんかいかがですか?ツレの方にはこれなんかもお勧め致しますよ?朱色の打掛をさり気無く見せるのが上方の流行りですよ」

 まぁ言葉が上手いのなんの。静樹も興味ありそうだ。買ってやるか。この時代の服もあればあるだけ良いだろう。
 そう思っていると、視界の端が点滅する。

 同伴特性
《利潤抑制》

交渉相手が、利益を乗せすぎると後悔するという直感に襲われる。

 「御姫様。そちらのお手に持っているのは、絹で染めに、文様まで入っております!少々値が張りますが・・・」

 「店主様?これは仕立てるの混みでいくらになりますか?」

 「は、はい・・・えーと、さ、3貫でいかがでしょうか!?」

 「(クスッ)ならそれでお願いしてくださる?それに、私の夫である、尊様に初めて家臣ができたんだけど、その家臣の服も用意してくださる?ここに10結あるから、この服を私のいうように仕立て、家臣の服も木綿の上部な粋な染めの物を用意してくださる?」

 「は、はい!急いで用意させていただきます!も、もし良ければ、旦那様のもご用意させてください!」

 明らかに特性のおかげだろうな。チートだよチート。

 「無理しなくていいぞ?」

 「い、いえ!仕立てさせてください!」

 「そうか。なら明日までに仕立てられるか?」

 「は、はい!今から大急ぎでさせてもらいます!採寸は・・・」

 「それは私が言うわ。家臣の者は今お楽しみ中ですからね。それに夫の大きさは私が把握しております。これへ」

 いや、何で静樹はオレのサイズ知ってんの!?

 その後、店主と紙で静樹はやり取りし、明日の昼までには仕立てあげるとのこと。

 それから食べ歩きや酒も少し嗜み宿に戻る。宿の夜ではこの時代では少し贅沢なのかな?って思う白米、味噌汁、アジだろうと思う魚の干物と、濁酒が出た。
 酒が入り、微かに聞こえる他の客と女の声。まぁそういう雰囲気になるよねって事だ。

 オレは静樹と逢瀬を重ねる。ここでも……秒だった。早撃ちというやつだ。情けないが。

 次の日、助六は二日酔いの顔をしてオレ達の前に現れる。

 「す、すまねぇ~」

 「すまねぇ~じゃねーよ!そこそこにしておけって言っただろ?まぁお前の銭の使い方をオレがどうとはあまり言いたくないし、女を抱くのも言いたくないが、考えて遊べ。おい。ほら。呉服屋に行くぞ。お前の服も新品を用意している。わざわざ静樹が選んでくれたんだぞ」

 「し、新品をですか!?姐御様!ありがとうございます!」

 「(スパコンッ)まだ酔ってるのか!?何が姐御様だ!」

 「ふふふ。別にいいですよ?奥方と呼ばれるのも嬉しいですが、頼られる感じがして姐御呼ばれるのも嫌いではありません」

 「そうか?まぁ静樹が良いならいい」

 「え?なら何故ワシは叩かれて・・・」

 「そこはアレだ!Don’t think. Feel!」

 「あ、え!?どんとしんく?」

 「考えるな!感じろ!って異国の言葉だ!まぁ良い!行くぞ!」
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