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三話
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~~2
台東君にタイムリープがバレ、
それに驚いて、またタイムリープをしてしまった。
西井「何でバレた?」
今はいつだか分からないが、
自室のベットの上だ。
西井「とにかく…今はいつだ?」
意思と関係無くタイムリープすると、
何処に飛ぶのか分かんないんだよなと
スマホを見ると
包丁おじさんが来る前日の夜だった。
西井「えと、タイムリープの事を聞いて来たのは
昨日で…いや、今まではそんな事言って来なくて…」
コレがタイムパラドックスってやつなのか…
気軽に時間を戻り過ぎて、些細な事は覚えてなく
たまにこんな事あったっけなとなってたのは
既にタイムパラドックスが起こってたって事で…
深く考えれば考えてるほど、
頭がこんがらがって来る。
とにかく、今言えるのは…
西井「タイムリープ、バレてるのはまずいな」
~
次の日
私は教室に入る事を渋った。
前野「何やってんの」
西井「うわッ⁉︎」
~~3
西井「またやってしまった!」
「何、うだうだ言ってんだッ」
ドサッ
北丘「ゔッ…」
西井「うわッ…包丁おじさんの時か!」
驚きタイムリープは、やっぱりまずい。
北丘「大丈夫かッ…西井」
北丘君は私を庇って刺された。
こんな北丘君の勇姿を単発的に体感するとか
申し訳なくて仕方ない。
西井「ちょっすぐ戻るから!」
~~4
ガサッ
西井「…ふぅ」
4回目のタイムリープ、
私はこの変な部屋に来た。
とにかく、落ち着かないと…
?「お姉さん!」
西井「ゔッ…」
そうだ、少年が居るんだった。
私は歯を食い縛り、驚きを抑えた。
西井「少年よ」
?「お姉さんは、何処から来たの?」
何とも可愛らしい少年は、
きっと将来イケメンになるだろう。
?「聞いてる?」
西井「タイムリープして来たんだよ」
?「タイムリープ?」
西井「時間を超越したって事」
?「…僕、分からないや」
小学3.4年ってところだろう少年を
困惑させちゃったなと、部屋を見渡す。
西井「ところで、何なのこの部屋」
何度も来たけど、
床には新聞紙やチラシが敷き詰められていて
家具や窓の無い殺伐とした部屋。
?「僕閉じ込められてるんだ」
西井「誘拐って事?」
?「うん、ママとの約束破って
知らないおじさんに着いて来ちゃったんだ」
西井「そりゃもう完全誘拐だね」
?「うん、そうだね」
自分が誘拐されてるって分かってるのに、
落ち着いてる子だな…
西井「助けよう!」
こんな漫画みたいな展開、
包丁おじさんくらい稀である。
遂に私のタイムリープ能力で
人の役に立つ時が来た。
私はラブコメの主役ではなく、
SFの主役だったんだ!
西井「任せなさい!」
?「お姉さん、元気だね」
西井「君が落ち着き過ぎてんのよ」
?「お姉さん、名前は?」
西井「西井架乃、お姉さんでも
ヒーローでも、架乃さんでもヒーローでも
ヒーローって、何でも呼んでいいよ」
?「ヒーローって言ってもらいたいんだね。
僕の名前はね」
ガチャンッ
「誰だッ!」
西井「うわッ⁉︎」
~~1
前野「西井、課題やってないでしょ」
西井「しまった!」
驚いてタイムリープしてしまった。
だって、誘拐犯突然入って来るんだもん…
あの少年の名前聞き逃したし、
助けられなかった…
前野「やっぱり、
やってないと思ってた」
西井「あぁっ課題もやってないけど、
それ以上にやらかした」
私はやっぱ主役になれないの
かもしれないと思う。
台東君にタイムリープがバレ、
それに驚いて、またタイムリープをしてしまった。
西井「何でバレた?」
今はいつだか分からないが、
自室のベットの上だ。
西井「とにかく…今はいつだ?」
意思と関係無くタイムリープすると、
何処に飛ぶのか分かんないんだよなと
スマホを見ると
包丁おじさんが来る前日の夜だった。
西井「えと、タイムリープの事を聞いて来たのは
昨日で…いや、今まではそんな事言って来なくて…」
コレがタイムパラドックスってやつなのか…
気軽に時間を戻り過ぎて、些細な事は覚えてなく
たまにこんな事あったっけなとなってたのは
既にタイムパラドックスが起こってたって事で…
深く考えれば考えてるほど、
頭がこんがらがって来る。
とにかく、今言えるのは…
西井「タイムリープ、バレてるのはまずいな」
~
次の日
私は教室に入る事を渋った。
前野「何やってんの」
西井「うわッ⁉︎」
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西井「またやってしまった!」
「何、うだうだ言ってんだッ」
ドサッ
北丘「ゔッ…」
西井「うわッ…包丁おじさんの時か!」
驚きタイムリープは、やっぱりまずい。
北丘「大丈夫かッ…西井」
北丘君は私を庇って刺された。
こんな北丘君の勇姿を単発的に体感するとか
申し訳なくて仕方ない。
西井「ちょっすぐ戻るから!」
~~4
ガサッ
西井「…ふぅ」
4回目のタイムリープ、
私はこの変な部屋に来た。
とにかく、落ち着かないと…
?「お姉さん!」
西井「ゔッ…」
そうだ、少年が居るんだった。
私は歯を食い縛り、驚きを抑えた。
西井「少年よ」
?「お姉さんは、何処から来たの?」
何とも可愛らしい少年は、
きっと将来イケメンになるだろう。
?「聞いてる?」
西井「タイムリープして来たんだよ」
?「タイムリープ?」
西井「時間を超越したって事」
?「…僕、分からないや」
小学3.4年ってところだろう少年を
困惑させちゃったなと、部屋を見渡す。
西井「ところで、何なのこの部屋」
何度も来たけど、
床には新聞紙やチラシが敷き詰められていて
家具や窓の無い殺伐とした部屋。
?「僕閉じ込められてるんだ」
西井「誘拐って事?」
?「うん、ママとの約束破って
知らないおじさんに着いて来ちゃったんだ」
西井「そりゃもう完全誘拐だね」
?「うん、そうだね」
自分が誘拐されてるって分かってるのに、
落ち着いてる子だな…
西井「助けよう!」
こんな漫画みたいな展開、
包丁おじさんくらい稀である。
遂に私のタイムリープ能力で
人の役に立つ時が来た。
私はラブコメの主役ではなく、
SFの主役だったんだ!
西井「任せなさい!」
?「お姉さん、元気だね」
西井「君が落ち着き過ぎてんのよ」
?「お姉さん、名前は?」
西井「西井架乃、お姉さんでも
ヒーローでも、架乃さんでもヒーローでも
ヒーローって、何でも呼んでいいよ」
?「ヒーローって言ってもらいたいんだね。
僕の名前はね」
ガチャンッ
「誰だッ!」
西井「うわッ⁉︎」
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前野「西井、課題やってないでしょ」
西井「しまった!」
驚いてタイムリープしてしまった。
だって、誘拐犯突然入って来るんだもん…
あの少年の名前聞き逃したし、
助けられなかった…
前野「やっぱり、
やってないと思ってた」
西井「あぁっ課題もやってないけど、
それ以上にやらかした」
私はやっぱ主役になれないの
かもしれないと思う。
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