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身の程
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次の日の朝
柏木「おい、山田」
廊下の水道で手を洗ってる時
後ろから天使に声を掛けられた。
山田「あぁ、おはよう天使」
柏木「おい、天使とかやめろ」
山田「あ…つい、それでどうした」
柏木「ジャージ返す、あと途中までだけど
不死楼ダビングした奴」
山田「ありがとうって、そんな勧めるのか」
柏木「面白いから」
天使は私に袋に入ったジャージとDVDを手渡した。
山田「柏木君の使ってる録画機って、
どこの?」
柏木「なんで?」
山田「同じとこのじゃないと、
私のとこじゃ観れないかも」
柏木「そうだったのか」
山田「前に同じようなことあってさ」
柏木「パラノイド」
山田「おっナイス」
柏木「お前もパラノイド?」
山田「そうそう」
柏木「じゃあ、帰ったらすぐ観ろよ。
4話が盛り上がるから」
山田「ネタバレやめて」
柏木「詳細は伏せたからセーフだろ」
なんて駄弁って居ると、驚いた顔した赤沢君が
こちらにやって来た。
赤沢「かっしー、どうしたの? 病気?
変態に何か弱み握られたわけ?」
柏木「おはよう、赤沢」
赤沢「おはようじゃないでしょ、
朝からなんで、変態と喋ってんのさ」
山田「変態って」
赤沢「お前は口開くな」
柏木「なんだよ、ただジャージと
DVD渡しただけだろ」
赤沢「ジャージとDVD⁈」
柏木「なんで、そこに反応してんだよ。
あっ山田、変な勘違い止めろよ」
山田「よくわかったね」
私は赤沢君が嫉妬してるのかと思い、
赤柏なのか柏赤なのかと考えていたところだ。
赤沢「それ、貸せ」
赤沢君に袋を奪い取られた。
山田「あぁっ」
赤沢「何、誰のジャージ?」
柏木「山田のだ、昨日俺が借りたんだよ」
赤沢「まさか、襲われたの⁈」
柏木「アホかよ、そんな訳ないだろ」
赤沢「それにこのDVD…行為中の録画とか」
柏木「どんな想像してんだよ、
アニメのダビングだわ」
天使は呆れ顔をしていて、
赤沢君は私を睨みつけてきた。
赤沢「お前、黙ってないで何とか言えよ!」
山田「さっき口開くなって言ったのに」
赤沢「かっしーに何したんだよ」
赤沢君が騒ぐせいで、周りに人集りが出来た。
その中には昨日私に調子乗んなって
言ってる子も居て、また変な勘違いされないように、
その場にいる人にも伝わるよう説明した。
山田「昨日の放課後に雑草抜きを柏木君と
他にも沢山の生徒としていて、
作業中に制服汚れたので
ジャージを貸しただけです…
それに、このDVDは
本当にアニメのダビングです」
赤沢「かっしーがアニメなんてオタクのモノ
観るわけないじゃん、嘘つくな変態」
柏木「なんで俺がアニメ観ないって
決めつけてんだよ。俺すげー深夜帯のアニメ
観まくってるし、今期の不死楼って奴を
山田が観てないって言うから
それダビングして渡してたんだよ」
赤沢「は? まじ意味分かんない」
赤沢君は怒って、頭に血が上っている為
ちゃんと話を聞いていないようだ。
周りはどうだろう、
ちゃんと伝わったらいいんだけど…
柏木「意味分かんねーのはこっちだ。
変な勘違いするなよ、赤沢」
赤沢「だって、かっしー女嫌いじゃん。
なのに、なんでそいつと話してんの?
意味分かんない」
そいや、確かにと思った。
柏木「は? 山田は女じゃない」
山田「えっ⁈」
まさかの発言に周りもざわつく。
赤沢「いや、何言ってんの?
そいつ、これでも女子じゃん」
柏木「生物上なだけだろ」
一番酷い事を言い放った柏木君。
その一言に昨日調子乗るなと言った子さえも
失笑し出した。
赤沢「あっそうなの?」
それに納得した赤沢君。
柏木「そうだろ、だから山田は…」
その時予鈴が鳴り、解散したが
周りにいた生徒に通り過ぎる間
何人かに肩を叩かれ、笑いを抑えながら
ドンマイと言われた。
平井「天使は小悪魔だったね」
教室に入るなり、さっきのを見ていたらしい
梨沙ちゃんに言われ、私は落胆した。
平井「アレだと、赤柏じゃなくて
完璧柏赤だね」
山田「…はは、そうだね」
梨沙ちゃんの腐女子妄想が始まり、
私はため息を吐いた。
~~
廊下で良と真那人が言い争いをしてると
思っていたら、その間に山田さんが居た。
なんだこの面白い展開はと、遠目で見てると
どうやら、良が勘違いをして怒っているっぽかった。
真那人が女子である山田さんにジャージを借りて、
お勧めアニメのDVD焼くとか、
女嫌いって公言してる真那人に何が⁈
と俺も思ったが、そもそも山田さんは
真那人に女子と認識されていなかった。
本当山田さんって、面白いなと思った反面
あの輪の中に、俺が居ないことに
疎外感を覚えた。
ガラッ
伊野「朝から喧嘩は良くないだろー」
教室に入って来た2人に言うと、良が
雪崩れるように席に座った。
赤沢「聞いてよ、普通にかっしーが
あの変態に襲われたんだと思ってさー」
柏木「まだ言うのか」
赤沢「ワイシャツ引き裂かれたんだと思って」
柏木「変な事考えんなよ」
赤沢「変な事考えてんのは
あの変態の方じゃん」
伊野「あはは、酷い言われようだな。
それにしても、真那人は
いつの間に山田さんと仲良くなったんだ?」
柏木「仲良いって言うか、昨日普通に
アニメの話で盛り上がって」
伊野「珍しい事もあんだな」
柏木「そうか?」
伊野「そもそも、女嫌いなのに
アニメトークするまでの過程が知りたいよ」
赤沢「やっぱ、脅された?」
柏木「脅されてねーよ、単に話が合っただけ」
山田さん側から、真那人に話しかけるわけないから、
真那人から話しかけたんだろうけど、
本当なんでなのか検討もつかない。
柏木「説教したんだよ」
伊野「説教?」
柏木「アイツが変な事言ったから、
赤沢が変態変態言ってんだろ? だから、
言動とか改めろって注意した」
赤沢「かっしー、甘やかさない方がいいよ。
奴は恩を仇で返すから、アイツの頭の中で
かっしーは今頃どんな目に遭ってることやら」
柏木「口と態度に出さなきゃ、
何考えてようとアイツの勝手だろ。
俺はなんて思われてても、関係ねーよ」
伊野「俺さえ引いたのに、
真那人の許容範囲の広さ、凄いな」
赤沢「それ考えらんないわ、
俺まじキモいから無理」
柏木「無理なら、相手にしなきゃいいだろ。
相手にするから、ネタにされんだろ」
赤沢「そりゃそうだけど、
勝手に妄想されんのは腹立つし
その分、ボロクソ言わないと気が済まない」
伊野「対照的だな、お前ら」
その後もHRが始まるまで、口喧嘩が止まらない
2人に俺はため息を吐いた。
~
昼休み
自販の前で何買うか悩んでいる山田さんを
見かけて声を掛けた。
伊野「朝、大変だったね」
山田「うわッ…あぁ…伊野さんか」
安定の挙動不審に、どこか安心した。
伊野「何、俺で残念だった?」
山田「いや、そんな事はないです」
伊野「にしても、真那人と
仲良くなってるなんて初耳だったんだけど」
山田「仲良いってのは、
かなりおこがましいんですけど
親切にしてくれるんで、
まぁ女と思われてなかったのは
驚きましたけど」
伊野「夢の三角関係じゃん」
山田「……ぇ」
山田さんはいつにも増して、
間抜けた顔をした。
伊野「山田さん、真那人、良で三角関係」
山田「あー、やっぱりですか…でも、
その中に私なんて入るわけないですよ。
一方通行ですね」
伊野「ん?」
山田「赤沢君が柏木君の事を…」
山田さんは三角関係の矢印の向きを
勘違いしている。
伊野「何言ってんの?
2人とも山田さんの事大好きじゃん」
俺はそう言うが、全くピンとも
来ていない彼女の様子に、
そもそもそういう考えすら
持ち合わせていなかった。
伊野「どっちかに付き合ってとか言われたら、
どうすんの?」
山田「はは、ネタになりますね」
伊野「いや、リアルに言われたらって話」
山田「リアルにって、そんな事
あるわけがないじゃないですか!」
伊野「山田さんは、2人に気がないって事?」
山田「それは有りまくりですよ」
山田さんは俺が想像していた以上に拗れていた。
今後、まぁ卒業は近いけど
もしあの2人が山田さんに対し
恋愛的サインを出しても、一切気付かず
ただ妄想の肥やしになるだけだろう。
伊野「やばいね、山田さん」
山田「そうですよー」
伊野「…もし、俺が付き合ってって言ったら
どうする?」
俺はつい口が滑ってしまった。
しかし、山田さんはいつものニヤケ顔に戻り、
ただ萌えると返答が返ってくるだけだった。
~~
山田「ふう」
伊野君のあの言動に
流石の馬鹿な私でも分かる。
赤沢君や柏木君が私の事が好きだとか、
伊野君が私に付き合ってと言ったらとか…
身の程分かってるから、
そんな冗談に振り回される事はない。
まぁでも、設定的には萌えるな。
柏木「おい、山田」
廊下の水道で手を洗ってる時
後ろから天使に声を掛けられた。
山田「あぁ、おはよう天使」
柏木「おい、天使とかやめろ」
山田「あ…つい、それでどうした」
柏木「ジャージ返す、あと途中までだけど
不死楼ダビングした奴」
山田「ありがとうって、そんな勧めるのか」
柏木「面白いから」
天使は私に袋に入ったジャージとDVDを手渡した。
山田「柏木君の使ってる録画機って、
どこの?」
柏木「なんで?」
山田「同じとこのじゃないと、
私のとこじゃ観れないかも」
柏木「そうだったのか」
山田「前に同じようなことあってさ」
柏木「パラノイド」
山田「おっナイス」
柏木「お前もパラノイド?」
山田「そうそう」
柏木「じゃあ、帰ったらすぐ観ろよ。
4話が盛り上がるから」
山田「ネタバレやめて」
柏木「詳細は伏せたからセーフだろ」
なんて駄弁って居ると、驚いた顔した赤沢君が
こちらにやって来た。
赤沢「かっしー、どうしたの? 病気?
変態に何か弱み握られたわけ?」
柏木「おはよう、赤沢」
赤沢「おはようじゃないでしょ、
朝からなんで、変態と喋ってんのさ」
山田「変態って」
赤沢「お前は口開くな」
柏木「なんだよ、ただジャージと
DVD渡しただけだろ」
赤沢「ジャージとDVD⁈」
柏木「なんで、そこに反応してんだよ。
あっ山田、変な勘違い止めろよ」
山田「よくわかったね」
私は赤沢君が嫉妬してるのかと思い、
赤柏なのか柏赤なのかと考えていたところだ。
赤沢「それ、貸せ」
赤沢君に袋を奪い取られた。
山田「あぁっ」
赤沢「何、誰のジャージ?」
柏木「山田のだ、昨日俺が借りたんだよ」
赤沢「まさか、襲われたの⁈」
柏木「アホかよ、そんな訳ないだろ」
赤沢「それにこのDVD…行為中の録画とか」
柏木「どんな想像してんだよ、
アニメのダビングだわ」
天使は呆れ顔をしていて、
赤沢君は私を睨みつけてきた。
赤沢「お前、黙ってないで何とか言えよ!」
山田「さっき口開くなって言ったのに」
赤沢「かっしーに何したんだよ」
赤沢君が騒ぐせいで、周りに人集りが出来た。
その中には昨日私に調子乗んなって
言ってる子も居て、また変な勘違いされないように、
その場にいる人にも伝わるよう説明した。
山田「昨日の放課後に雑草抜きを柏木君と
他にも沢山の生徒としていて、
作業中に制服汚れたので
ジャージを貸しただけです…
それに、このDVDは
本当にアニメのダビングです」
赤沢「かっしーがアニメなんてオタクのモノ
観るわけないじゃん、嘘つくな変態」
柏木「なんで俺がアニメ観ないって
決めつけてんだよ。俺すげー深夜帯のアニメ
観まくってるし、今期の不死楼って奴を
山田が観てないって言うから
それダビングして渡してたんだよ」
赤沢「は? まじ意味分かんない」
赤沢君は怒って、頭に血が上っている為
ちゃんと話を聞いていないようだ。
周りはどうだろう、
ちゃんと伝わったらいいんだけど…
柏木「意味分かんねーのはこっちだ。
変な勘違いするなよ、赤沢」
赤沢「だって、かっしー女嫌いじゃん。
なのに、なんでそいつと話してんの?
意味分かんない」
そいや、確かにと思った。
柏木「は? 山田は女じゃない」
山田「えっ⁈」
まさかの発言に周りもざわつく。
赤沢「いや、何言ってんの?
そいつ、これでも女子じゃん」
柏木「生物上なだけだろ」
一番酷い事を言い放った柏木君。
その一言に昨日調子乗るなと言った子さえも
失笑し出した。
赤沢「あっそうなの?」
それに納得した赤沢君。
柏木「そうだろ、だから山田は…」
その時予鈴が鳴り、解散したが
周りにいた生徒に通り過ぎる間
何人かに肩を叩かれ、笑いを抑えながら
ドンマイと言われた。
平井「天使は小悪魔だったね」
教室に入るなり、さっきのを見ていたらしい
梨沙ちゃんに言われ、私は落胆した。
平井「アレだと、赤柏じゃなくて
完璧柏赤だね」
山田「…はは、そうだね」
梨沙ちゃんの腐女子妄想が始まり、
私はため息を吐いた。
~~
廊下で良と真那人が言い争いをしてると
思っていたら、その間に山田さんが居た。
なんだこの面白い展開はと、遠目で見てると
どうやら、良が勘違いをして怒っているっぽかった。
真那人が女子である山田さんにジャージを借りて、
お勧めアニメのDVD焼くとか、
女嫌いって公言してる真那人に何が⁈
と俺も思ったが、そもそも山田さんは
真那人に女子と認識されていなかった。
本当山田さんって、面白いなと思った反面
あの輪の中に、俺が居ないことに
疎外感を覚えた。
ガラッ
伊野「朝から喧嘩は良くないだろー」
教室に入って来た2人に言うと、良が
雪崩れるように席に座った。
赤沢「聞いてよ、普通にかっしーが
あの変態に襲われたんだと思ってさー」
柏木「まだ言うのか」
赤沢「ワイシャツ引き裂かれたんだと思って」
柏木「変な事考えんなよ」
赤沢「変な事考えてんのは
あの変態の方じゃん」
伊野「あはは、酷い言われようだな。
それにしても、真那人は
いつの間に山田さんと仲良くなったんだ?」
柏木「仲良いって言うか、昨日普通に
アニメの話で盛り上がって」
伊野「珍しい事もあんだな」
柏木「そうか?」
伊野「そもそも、女嫌いなのに
アニメトークするまでの過程が知りたいよ」
赤沢「やっぱ、脅された?」
柏木「脅されてねーよ、単に話が合っただけ」
山田さん側から、真那人に話しかけるわけないから、
真那人から話しかけたんだろうけど、
本当なんでなのか検討もつかない。
柏木「説教したんだよ」
伊野「説教?」
柏木「アイツが変な事言ったから、
赤沢が変態変態言ってんだろ? だから、
言動とか改めろって注意した」
赤沢「かっしー、甘やかさない方がいいよ。
奴は恩を仇で返すから、アイツの頭の中で
かっしーは今頃どんな目に遭ってることやら」
柏木「口と態度に出さなきゃ、
何考えてようとアイツの勝手だろ。
俺はなんて思われてても、関係ねーよ」
伊野「俺さえ引いたのに、
真那人の許容範囲の広さ、凄いな」
赤沢「それ考えらんないわ、
俺まじキモいから無理」
柏木「無理なら、相手にしなきゃいいだろ。
相手にするから、ネタにされんだろ」
赤沢「そりゃそうだけど、
勝手に妄想されんのは腹立つし
その分、ボロクソ言わないと気が済まない」
伊野「対照的だな、お前ら」
その後もHRが始まるまで、口喧嘩が止まらない
2人に俺はため息を吐いた。
~
昼休み
自販の前で何買うか悩んでいる山田さんを
見かけて声を掛けた。
伊野「朝、大変だったね」
山田「うわッ…あぁ…伊野さんか」
安定の挙動不審に、どこか安心した。
伊野「何、俺で残念だった?」
山田「いや、そんな事はないです」
伊野「にしても、真那人と
仲良くなってるなんて初耳だったんだけど」
山田「仲良いってのは、
かなりおこがましいんですけど
親切にしてくれるんで、
まぁ女と思われてなかったのは
驚きましたけど」
伊野「夢の三角関係じゃん」
山田「……ぇ」
山田さんはいつにも増して、
間抜けた顔をした。
伊野「山田さん、真那人、良で三角関係」
山田「あー、やっぱりですか…でも、
その中に私なんて入るわけないですよ。
一方通行ですね」
伊野「ん?」
山田「赤沢君が柏木君の事を…」
山田さんは三角関係の矢印の向きを
勘違いしている。
伊野「何言ってんの?
2人とも山田さんの事大好きじゃん」
俺はそう言うが、全くピンとも
来ていない彼女の様子に、
そもそもそういう考えすら
持ち合わせていなかった。
伊野「どっちかに付き合ってとか言われたら、
どうすんの?」
山田「はは、ネタになりますね」
伊野「いや、リアルに言われたらって話」
山田「リアルにって、そんな事
あるわけがないじゃないですか!」
伊野「山田さんは、2人に気がないって事?」
山田「それは有りまくりですよ」
山田さんは俺が想像していた以上に拗れていた。
今後、まぁ卒業は近いけど
もしあの2人が山田さんに対し
恋愛的サインを出しても、一切気付かず
ただ妄想の肥やしになるだけだろう。
伊野「やばいね、山田さん」
山田「そうですよー」
伊野「…もし、俺が付き合ってって言ったら
どうする?」
俺はつい口が滑ってしまった。
しかし、山田さんはいつものニヤケ顔に戻り、
ただ萌えると返答が返ってくるだけだった。
~~
山田「ふう」
伊野君のあの言動に
流石の馬鹿な私でも分かる。
赤沢君や柏木君が私の事が好きだとか、
伊野君が私に付き合ってと言ったらとか…
身の程分かってるから、
そんな冗談に振り回される事はない。
まぁでも、設定的には萌えるな。
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