2 / 7
不潔な弟
しおりを挟む
私の目の前で、私の下着を握っている
友成君の弟の智近君は
この異常な状況なのに挨拶して来た。
間藤「…は?」
智近「えへ…へへ…僕の名前はね…へへ
智近って言うんだ…はじめまして間藤さん…」
ニヤニヤと不敵に笑い、
口元は茶色く、酸っぱい臭いが鼻を掠めた。
間藤「…本当に、友成君の弟…?」
知孝君に聞くと空返事をされた。
知孝「智近、友成が来ないうちに部屋戻れよ」
智近「…うぅ…たか君邪魔しないでよ…
せっかく間藤さんと、お話ししてたのに…うぅ」
知孝君は面倒くさそうにしている。
智近君は私の下着を持ったまま
横をすれ違ったがさっき鼻を掠めた臭いの
根源はやっぱり智近君だった。
間藤「どういう事…」
私は困惑していた。
今の何だったんだ…
知孝「はぁ、友成が潔癖症で智近は不潔症?
まぁ何つうか兄弟で感性が真逆なんだよ」
間藤「…」
知孝「兄2人があんなんとか最悪だわ」
末っ子大変だなと思うが、
そうじゃないだろとも思う。
間藤「下着が盗られた」
知孝「あんな嗅がれたやつ、
もう履けないだろ」
間藤「いや、そうではあるけど
盗られた事実が…それに制服が」
知孝「あー制服か」
知孝君は首元をかきながら、
ダラダラと脱衣所を出た。
知孝「智近の部屋、くせーから
行きたくないんだよな」
どうやら、取り返してくれるらしい。
間藤「兄弟でそんな価値観違うんだね」
知孝「まじで友成と智近が顔合わせたら最悪だわ」
間藤「同じ家に住んでて、
今までどうやって…」
知孝「見りゃ分かる」
廊下を曲がり、長い廊下を歩き
突き当たりの部屋の前まで来た。
明らかにこの部屋だけ隔離というか
遠ざけられている。
間藤「…ゔ」
ドアは閉まっているが、
既に悪臭が部屋から漏れ出ている。
コンコン
知孝「智近ー、流石に制服は返せよ」
知孝君がそういうとすぐにドアが少し開き、
それだけで悪臭が廊下に広がり、顔を背ける。
智近「ぁ…返さない…」
知孝「返さないじゃないだろ、普通に窃盗」
智近「…ごめんね…間藤さん…
僕…返したくなくて」
知孝「はぁ」
知孝君はドアを力任せに開け、
全開になった瞬間、
ぶわっと顔に悪臭がかかり
噎せて咳き込んだ。
間藤「…ゔっ」
知孝「…ッ…まじでくせーな」
智近「たか君やめてよっ…」
知孝「あーあったあった」
なんなんだ、この悪臭は…
口元を抑えながら、
部屋を覗くとテレビで観た事がある
ゴミ屋敷のようだった。
知孝君はゴミを踏みながら、
ドレッサーに掛かっていた私の制服をとった。
智近「あぁっ僕のなのに」
知孝「ちげーだろ」
なんなんだこの人は…
僕のって…私の制服じゃん…
私は唖然とする事しか出来ない。
智近「酷いよッ!!!
なり君が汚いって思ったモノは、
僕のじゃないかっ! 」
知孝「うるせー、暴れるな」
智近君は半狂乱で怒って暴れ出し、
埃や悪臭が更に広がる。
間藤「…ゔわ」
知孝「ほらっ…」
知孝君は私の制服を投げ渡してくれた。
知孝「あんたはさっさとリビング戻れよ。
臭いが付く」
智近「あー!僕のなのにッ」
知孝「うるせーッ」
知孝君は智近君を抑えてくれて、
私はリビングに戻る事にした。
友成「ねぇ、何してるの」
間藤「…え」
友成君の弟の智近君は
この異常な状況なのに挨拶して来た。
間藤「…は?」
智近「えへ…へへ…僕の名前はね…へへ
智近って言うんだ…はじめまして間藤さん…」
ニヤニヤと不敵に笑い、
口元は茶色く、酸っぱい臭いが鼻を掠めた。
間藤「…本当に、友成君の弟…?」
知孝君に聞くと空返事をされた。
知孝「智近、友成が来ないうちに部屋戻れよ」
智近「…うぅ…たか君邪魔しないでよ…
せっかく間藤さんと、お話ししてたのに…うぅ」
知孝君は面倒くさそうにしている。
智近君は私の下着を持ったまま
横をすれ違ったがさっき鼻を掠めた臭いの
根源はやっぱり智近君だった。
間藤「どういう事…」
私は困惑していた。
今の何だったんだ…
知孝「はぁ、友成が潔癖症で智近は不潔症?
まぁ何つうか兄弟で感性が真逆なんだよ」
間藤「…」
知孝「兄2人があんなんとか最悪だわ」
末っ子大変だなと思うが、
そうじゃないだろとも思う。
間藤「下着が盗られた」
知孝「あんな嗅がれたやつ、
もう履けないだろ」
間藤「いや、そうではあるけど
盗られた事実が…それに制服が」
知孝「あー制服か」
知孝君は首元をかきながら、
ダラダラと脱衣所を出た。
知孝「智近の部屋、くせーから
行きたくないんだよな」
どうやら、取り返してくれるらしい。
間藤「兄弟でそんな価値観違うんだね」
知孝「まじで友成と智近が顔合わせたら最悪だわ」
間藤「同じ家に住んでて、
今までどうやって…」
知孝「見りゃ分かる」
廊下を曲がり、長い廊下を歩き
突き当たりの部屋の前まで来た。
明らかにこの部屋だけ隔離というか
遠ざけられている。
間藤「…ゔ」
ドアは閉まっているが、
既に悪臭が部屋から漏れ出ている。
コンコン
知孝「智近ー、流石に制服は返せよ」
知孝君がそういうとすぐにドアが少し開き、
それだけで悪臭が廊下に広がり、顔を背ける。
智近「ぁ…返さない…」
知孝「返さないじゃないだろ、普通に窃盗」
智近「…ごめんね…間藤さん…
僕…返したくなくて」
知孝「はぁ」
知孝君はドアを力任せに開け、
全開になった瞬間、
ぶわっと顔に悪臭がかかり
噎せて咳き込んだ。
間藤「…ゔっ」
知孝「…ッ…まじでくせーな」
智近「たか君やめてよっ…」
知孝「あーあったあった」
なんなんだ、この悪臭は…
口元を抑えながら、
部屋を覗くとテレビで観た事がある
ゴミ屋敷のようだった。
知孝君はゴミを踏みながら、
ドレッサーに掛かっていた私の制服をとった。
智近「あぁっ僕のなのに」
知孝「ちげーだろ」
なんなんだこの人は…
僕のって…私の制服じゃん…
私は唖然とする事しか出来ない。
智近「酷いよッ!!!
なり君が汚いって思ったモノは、
僕のじゃないかっ! 」
知孝「うるせー、暴れるな」
智近君は半狂乱で怒って暴れ出し、
埃や悪臭が更に広がる。
間藤「…ゔわ」
知孝「ほらっ…」
知孝君は私の制服を投げ渡してくれた。
知孝「あんたはさっさとリビング戻れよ。
臭いが付く」
智近「あー!僕のなのにッ」
知孝「うるせーッ」
知孝君は智近君を抑えてくれて、
私はリビングに戻る事にした。
友成「ねぇ、何してるの」
間藤「…え」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる