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ガシャンッ
今谷「これ以上、面倒事起こすな!」
立武「…私は」
今谷「うっさい、自殺したところで
何になるわけ?
マジで迷惑掛けさせんなッ」
私は暴れる立武さんの腕を掴み、
フェンスの中に引き込んだ。
今谷「はぁ」
立武「私を助けて…」
立武さんはその場で泣き出し、
遂に直接助けを求められてしまった。
今谷「…はぁ」
立武さん本人の口から助けてと言われ、
本当に私がなんとかしないと
いけなくなってしまう。
今谷「はぁ、分かってる…打開策
考えるから」
既に写真やら記録媒体に輪姦の事実が
残されてしまっている。
今谷「…とにかく、一旦保健室に」
私は自殺し掛けた立武さんの手を引いて、
保健室へ向かおうと屋上を出ると、
既に狭間は居なくなっていた。
本当に私1人に
何とかしてもらおうと思ってんのか…
ギリギリ
胃が軋む…
胃潰瘍は全て狭間のせいだ。
~
今谷「とにかくさ、
立武さんが身体の関係を持ったクラスメイト、
放課後でも良いから全員集めてよ」
こんな問題は早く解決するに越した事はない。
立武「…私の事助けてくれるの?」
今谷「助けてって言ったのそっちじゃん。
まじで狭間がうざいから、
とっとと何とかするから」
立武さんの震える手が私の腕を掴んでいる。
立武「…本当に」
ポタポタと涙を流す立武さんに、
仕方ないなと彼女を引き寄せ、
辛かったねとか励ます様な言葉は掛けず
ただ泣き止むまで背中を摩ってあげた。
~
香穂子や良伸君には、
狭間の危害が加わるかもと伝え、
手助けを断り、
タクローはいつの間に早退していた。
ギリギリと放課後に近づくに連れ、
胃は軋むがコレが終われば
この胃潰瘍の痛みと
あのクソとおさらばだ。
~
そして、迎えた放課後
今谷「で、呼び出された
意味は分かってるよね?」
「何なんだよ」
「この後、部活あんだよ」
「こっちはバイトだわ」
今谷「早く帰りたいなら、
あんたらが立武さんにやってる事やめろ」
「は…は?」
分かりやすく動揺し始める男子達。
今谷「知ってるから、
タクローの命令で
立武さんの身体強要してんだって?
お前らの倫理どうなってるわけ、
性犯罪者ども」
ガタッ
「てめぇッ」
私は胸ぐらを掴まれる。
今谷「は?図星だからって手出すわけ?」
私は押し返す。
今谷「タクローに命令されて、
被害者ぶってる奴居ると思うけど
実際手出したのお前らだからな」
「はっお前が出しゃばった所で、
立武の弱味は握ってるし、
拡散してやっても」
コイツが言ってるのは写真や動画の事だろう。
今谷「普通に今の会話録音してるし、
そんな事したら、今ここにいる全員の
名前も顔も、この会話も
全てネットに拡散するから」
「なッ」
今谷「馬鹿なの?
無策にあんたら呼び出すわけ無いでしょ。
言っておくけど、朝この件で立武さん
自殺しようとしてたから」
ざわつく男子達。
今谷「命令したのはタクローだけど、
命令ってかこつけて、
手を出したのはお前らだから、
立武さんが死んだらお前らのせいね」
そう言うと先程まで
文句言っていた男子達は黙った。
今谷「物的証拠押さえてる奴、
もしそれが拡散なり
外部に流れるような事があったら、
お前らに未来は無いと思え」
私は教卓を叩いて、その場を後にした。
廊下には、立武さんが居て
膝を抱えて泣いていた。
立武「今谷さん…ありがとう」
今谷「いや、まだどうなるか分からないし、
今後アイツらに報復されたら言ってよ。
すぐ警察なり、対応するから」
立武「それでも、
私を助けてくれてありがとう」
今谷「…お礼いらないから、立武さんも
コレに懲りたなら、タクローの事諦めな」
とりあえず、男子達と鉢合わせもどうかと
立武さんを立ち上がらせ、その場から離れた。
~
昇降口
立武「…今谷さん」
今谷「何」
立武「私の友達になってくれないかな」
今谷「…いや、それはいい」
これ以上、
立武さんに関わったら
クソ狭間が出てくるから
友達なんて無理である。
立武「…そっか、迷惑だもんね」
今谷「そうだね」
それ以降は特に話さないまま、
私は立武さんと別れ、帰宅した。
~
帰宅後
「狭間君、乃利の部屋に通してるから」
今谷「…は」
クソかよと私は部屋に向かう。
ガチャッ
部屋に入るなり、クソ狭間が私のベットで
寝転がっていた。
狭間「おかえりなさい」
今谷「出てけよ、クソ野郎」
狭間「クソ野郎なんて酷いじゃないですか。
でも、やっと立武さんを助けてくれたので
お礼しに来たんですよ」
今谷「お礼なんて要らないから、
マジで今後関わんな」
狭間「同じクラスで席も近いのだから、
関わるなと言うのは難しい話ですね」
今谷「戯言いらないから、まじで出てけ。
お前のせいで胃に穴空いたんだよ」
狭間「あはは、そこまで追い込んでたなんて」
狭間は笑いやがった.
でも、ここで手を出したら
また面倒な事になる。
今谷「もういいから、出てけ」
狭間「駄目ですよ、胃潰瘍になってまで
俺の願いを叶えてくれたんですから」
狭間は立ち上がって近付いて来た。
狭間「全身全霊でお礼しますから」
ギリギリ
今谷「気持ち悪い…
お礼要らないって言ってんだろ!
出てけよ、まじで」
胃が痛い…
狭間「駄目ですよ、
こんな奴隷である俺の願いを
ドラゴンである貴方が
叶えてくれたんですから」
今谷「また、訳の分からない事をッ」
ギリギリ
狭間「俺は今谷さんに身を捧げる準備は
出来てますから」
狭間の手が私に伸びて来るが、
それを叩き落とした。
今谷「出てけって言ってんだよ!
何が身を捧げるだよ、
それを強要してくるなッ」
あまり声を張ると
また母に理不尽に怒られる。
今谷「クソッ」
ギリギリギリギリ…
狭間「なんでそんなに怯えた顔してるんですか?
あははっもしかして俺に犯されると思いました?
そんな事する訳ないじゃ無いですか
立武さんの事が好きだと
気付かせたのは貴方じゃ無いですか。
俺は彼女を裏切りませんし、
恩人である貴方を犯すなんて
そんな低俗な事はしません」
今谷「…本当に出てけ、クソ」
狭間「勘違いしました?
あぁ、身体を捧げるって言いましたもんね」
マジで頭おかしいこのクソは、不敵に笑いながら
部屋から出て来た。
今谷「出てけ…その面見せるな、
二度とうちに来るな」
狭間「勘違いした事を恥じてるんですね」
今谷「黙れよ」
狭間「あははっ今日の所は帰ります。
お礼は必ずするので、
いつでも呼んでください」
ポンと肩を叩かれ、
狭間は階段を降りて行った。
ギリギリギリギリギリギリ…
今谷「死ねよ…クソ」
今谷「これ以上、面倒事起こすな!」
立武「…私は」
今谷「うっさい、自殺したところで
何になるわけ?
マジで迷惑掛けさせんなッ」
私は暴れる立武さんの腕を掴み、
フェンスの中に引き込んだ。
今谷「はぁ」
立武「私を助けて…」
立武さんはその場で泣き出し、
遂に直接助けを求められてしまった。
今谷「…はぁ」
立武さん本人の口から助けてと言われ、
本当に私がなんとかしないと
いけなくなってしまう。
今谷「はぁ、分かってる…打開策
考えるから」
既に写真やら記録媒体に輪姦の事実が
残されてしまっている。
今谷「…とにかく、一旦保健室に」
私は自殺し掛けた立武さんの手を引いて、
保健室へ向かおうと屋上を出ると、
既に狭間は居なくなっていた。
本当に私1人に
何とかしてもらおうと思ってんのか…
ギリギリ
胃が軋む…
胃潰瘍は全て狭間のせいだ。
~
今谷「とにかくさ、
立武さんが身体の関係を持ったクラスメイト、
放課後でも良いから全員集めてよ」
こんな問題は早く解決するに越した事はない。
立武「…私の事助けてくれるの?」
今谷「助けてって言ったのそっちじゃん。
まじで狭間がうざいから、
とっとと何とかするから」
立武さんの震える手が私の腕を掴んでいる。
立武「…本当に」
ポタポタと涙を流す立武さんに、
仕方ないなと彼女を引き寄せ、
辛かったねとか励ます様な言葉は掛けず
ただ泣き止むまで背中を摩ってあげた。
~
香穂子や良伸君には、
狭間の危害が加わるかもと伝え、
手助けを断り、
タクローはいつの間に早退していた。
ギリギリと放課後に近づくに連れ、
胃は軋むがコレが終われば
この胃潰瘍の痛みと
あのクソとおさらばだ。
~
そして、迎えた放課後
今谷「で、呼び出された
意味は分かってるよね?」
「何なんだよ」
「この後、部活あんだよ」
「こっちはバイトだわ」
今谷「早く帰りたいなら、
あんたらが立武さんにやってる事やめろ」
「は…は?」
分かりやすく動揺し始める男子達。
今谷「知ってるから、
タクローの命令で
立武さんの身体強要してんだって?
お前らの倫理どうなってるわけ、
性犯罪者ども」
ガタッ
「てめぇッ」
私は胸ぐらを掴まれる。
今谷「は?図星だからって手出すわけ?」
私は押し返す。
今谷「タクローに命令されて、
被害者ぶってる奴居ると思うけど
実際手出したのお前らだからな」
「はっお前が出しゃばった所で、
立武の弱味は握ってるし、
拡散してやっても」
コイツが言ってるのは写真や動画の事だろう。
今谷「普通に今の会話録音してるし、
そんな事したら、今ここにいる全員の
名前も顔も、この会話も
全てネットに拡散するから」
「なッ」
今谷「馬鹿なの?
無策にあんたら呼び出すわけ無いでしょ。
言っておくけど、朝この件で立武さん
自殺しようとしてたから」
ざわつく男子達。
今谷「命令したのはタクローだけど、
命令ってかこつけて、
手を出したのはお前らだから、
立武さんが死んだらお前らのせいね」
そう言うと先程まで
文句言っていた男子達は黙った。
今谷「物的証拠押さえてる奴、
もしそれが拡散なり
外部に流れるような事があったら、
お前らに未来は無いと思え」
私は教卓を叩いて、その場を後にした。
廊下には、立武さんが居て
膝を抱えて泣いていた。
立武「今谷さん…ありがとう」
今谷「いや、まだどうなるか分からないし、
今後アイツらに報復されたら言ってよ。
すぐ警察なり、対応するから」
立武「それでも、
私を助けてくれてありがとう」
今谷「…お礼いらないから、立武さんも
コレに懲りたなら、タクローの事諦めな」
とりあえず、男子達と鉢合わせもどうかと
立武さんを立ち上がらせ、その場から離れた。
~
昇降口
立武「…今谷さん」
今谷「何」
立武「私の友達になってくれないかな」
今谷「…いや、それはいい」
これ以上、
立武さんに関わったら
クソ狭間が出てくるから
友達なんて無理である。
立武「…そっか、迷惑だもんね」
今谷「そうだね」
それ以降は特に話さないまま、
私は立武さんと別れ、帰宅した。
~
帰宅後
「狭間君、乃利の部屋に通してるから」
今谷「…は」
クソかよと私は部屋に向かう。
ガチャッ
部屋に入るなり、クソ狭間が私のベットで
寝転がっていた。
狭間「おかえりなさい」
今谷「出てけよ、クソ野郎」
狭間「クソ野郎なんて酷いじゃないですか。
でも、やっと立武さんを助けてくれたので
お礼しに来たんですよ」
今谷「お礼なんて要らないから、
マジで今後関わんな」
狭間「同じクラスで席も近いのだから、
関わるなと言うのは難しい話ですね」
今谷「戯言いらないから、まじで出てけ。
お前のせいで胃に穴空いたんだよ」
狭間「あはは、そこまで追い込んでたなんて」
狭間は笑いやがった.
でも、ここで手を出したら
また面倒な事になる。
今谷「もういいから、出てけ」
狭間「駄目ですよ、胃潰瘍になってまで
俺の願いを叶えてくれたんですから」
狭間は立ち上がって近付いて来た。
狭間「全身全霊でお礼しますから」
ギリギリ
今谷「気持ち悪い…
お礼要らないって言ってんだろ!
出てけよ、まじで」
胃が痛い…
狭間「駄目ですよ、
こんな奴隷である俺の願いを
ドラゴンである貴方が
叶えてくれたんですから」
今谷「また、訳の分からない事をッ」
ギリギリ
狭間「俺は今谷さんに身を捧げる準備は
出来てますから」
狭間の手が私に伸びて来るが、
それを叩き落とした。
今谷「出てけって言ってんだよ!
何が身を捧げるだよ、
それを強要してくるなッ」
あまり声を張ると
また母に理不尽に怒られる。
今谷「クソッ」
ギリギリギリギリ…
狭間「なんでそんなに怯えた顔してるんですか?
あははっもしかして俺に犯されると思いました?
そんな事する訳ないじゃ無いですか
立武さんの事が好きだと
気付かせたのは貴方じゃ無いですか。
俺は彼女を裏切りませんし、
恩人である貴方を犯すなんて
そんな低俗な事はしません」
今谷「…本当に出てけ、クソ」
狭間「勘違いしました?
あぁ、身体を捧げるって言いましたもんね」
マジで頭おかしいこのクソは、不敵に笑いながら
部屋から出て来た。
今谷「出てけ…その面見せるな、
二度とうちに来るな」
狭間「勘違いした事を恥じてるんですね」
今谷「黙れよ」
狭間「あははっ今日の所は帰ります。
お礼は必ずするので、
いつでも呼んでください」
ポンと肩を叩かれ、
狭間は階段を降りて行った。
ギリギリギリギリギリギリ…
今谷「死ねよ…クソ」
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