BAD END後

なゆか

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藪をつついた結果

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立武さんの問題を対処してから3日後

男子達は報復に来る事はなく、
ただ立武さんの事を
避けているだけだった。

立武さんから特に助けを求められない為
とりあえず解決はしたようだ。

香穂子「乃利、一緒に帰る?」

香穂子と良伸君は
私に気を遣っているみたいだが、
放課後デートの邪魔しちゃ悪いからと
2人との行動は断り
元々、そこまで友達が多いわけでも無いし
クラスの女子達とも
用事がある以外言葉を交わさない為
必然的に一人でいる事が増えた。

タクローは、私をチラチラと見ているが
声を掛けて来る事はなかった。

そして、あのクソは当たり前のように
私に挨拶や話し掛けてくる。

今谷「話し掛けてくんな」

狭間「今谷さん、孤立しているじゃないですか。
そんな貴方を見てられないんですよ」

今谷「余計なお世話だから」

立武「…あっあの今谷さん」

狭間「今日は身を引きますね」

狭間は私の肩をポンと叩くと帰って行った。

今谷「触んなよ、クソ…
で、何かされたの?」

この3日間声を掛けてこなかった立武さんが
話し掛けて来たって事は何かされたのだろう。

立武「違うの…ただ、私のせいで今谷さんが
孤立しちゃってるなら…その」

今谷「そんな事に気遣わなくていい、
普通に香穂子達を邪魔したくないだけだから」

立武「…で…でも」

今谷「しつこいな…元々クラスメイト全員と
仲良しこよしするタイプじゃないから、
1人の方が気楽でいいし」

立武「…」

今谷「じゃあ、帰るから」

立武「待って…」

今谷「まだなんかあんの?」

よく見ると立武さんの顔は赤く、汗もかいている。

今谷「やっぱ、何かされて…」

立武「違うのッ…迷惑なのは分かってる…
それでも、今谷さんと友達になりたくて…」

今谷「は?」

立武「今谷さんに助けて貰ったのに…
私は…今谷さんに何も出来てなくて…」

今谷「気を遣って言ってんでしょ?
本当にそういうの鬱陶しいから」

立武さんの目から涙が溢れ出て来る。

今谷「泣くのも止めて…
私が悪いみたいじゃん。
お礼とかそう言うの本当に要らない。
感謝してるって言うなら、
これ以上関わんないで」

胃潰瘍が悪化するだろと突き放す。

立武「…わ…私は」

今谷「帰るから…本当に男子達に
なんかされた以外は
話し掛けてこないで」

そう言って教室を後にした。

狭間「なんであんなに酷い事言ったんですか?
立武さんとお友達になったらいいじゃないですか」

盗み聞きしてたのか、狭間のクソが昇降口にいた。

今谷「…お前には関係無い、
関わんなって何度言ったら分かんだよ…」

狭間「立武さんを苦しめるなら、俺が黙ってるわけ
ないじゃ無いですか」

今谷「なら、立武さんの穴をお前が埋めろよ」

狭間「下品な事言わないでください」

今谷「は?」

狭間「俺は確かに立武さんを愛していますが、
この想いは成就する事はありません」

愛してるとか、気持ち悪過ぎる。

狭間「俺はただ立武さんが笑顔で
幸せな未来を過ごす事を願って生きてるんです。
彼女の隣に居れるのは俺じゃ無いんですよ」

今谷「ペラペラとどうでもいい話すんな、
つか、邪魔なんだよ」

私の靴箱の前にいる狭間を手で払う。

狭間「立武さんの幸せに
貴方の存在が欠かせないのなら
俺は全身全霊で貴方と立武さんの
交友関係を築かせます」

私に関わるなと言っているのに、
何かと口実をつけて
食い下がってくる。

今谷「何が感謝だよ…お前も立武さんも
仇で返しやがって」

狭間「立武さんと
お友達になってくれますよね?」

今谷「無理」

狭間「なら、仕方ありませんね」

ゴッ

腹に衝撃があり、私はうずくまり咳き込んだ。

今谷「…ゲホッ…お前」

コイツ…私の腹を蹴りやがった。

狭間「全身全霊で協力しますからね、立武さん」

今谷「…は?」

私の横に誰かが立ち、しゃがみ込んだ。

立武「今谷さん、私と友達になってね」

そうだった…タクローは立武さんに
何を言っても好意を諦めないから
手荒い事をして諦めさせようとしてたんだ…

狭間同様に、立武さんも異常だったんだ…

狭間「さあ、行きましょうか」

今谷「…ふざけんなッ」

バチッ



ぼんやりと目を覚ますと見知らぬ部屋

狭間「…やっと起きましたね」

私の横には狭間が居る。

今谷「…ン…ッ⁈」

そして、裸の立武さんが私に跨っている。

え、何これ…どんな状況?

立武「おはよう、と言ってもまだ9時だね」

私は何されたんだ?

昇降口で狭間に腹を蹴られて、
立武さんが横に来て
そこからの記憶がない。

ガチャンッ

手足が何かで拘束され、口の中にも何か入って
ろくに話す事が出来ない。

狭間「安心して下さい。
明日から土日に入るので
たくさん時間はあります。
それに、今谷さんのお母様には
連絡してありますから」

連絡…?

ぐにゅっ

手に何かを押し当てられる。

立武「…ね…乃利ちゃん…
花音のココ疼くの…
お友達なら、気持ち良くしてくれるよね?」

いかれてる…

何やってんの、コイツ…

今谷「ン"ゥゥウッ!」

ガチャンッガチャンッ

私は暴れるが、すぐに狭間に押さえつけられる。

狭間「駄目ですよ
立武さんがお願いしてるじゃないですか。
お友達なら、お願い聞いてあげてください」

狭間は私の指を掴んでいる。

狭間「ね」

やらないと折ると言う事だろう…

立武「ね…花音の事気持ち良く出来るのは、
お友達の乃利ちゃんだけなの」

ぐちゅりと汗をかいた立武の人肌が
気持ち悪く吐き気がする。

狭間「さあ、立武さんを
気持ち良くしてあげてください」

ふざけんなよ…
何でこんな目に遭わないといけないんだよ。

ギリギリと胃が痛い。

狭間「泣いてるんですか?」

立武「泣かないでよ、乃利ちゃん」

立武の指が私の涙を拭い、それを口元に運び
しゃぶり出した。

立武「…んちゅ…はぁ…
乃利ちゃんの涙しょっぱいね」

ギシッ

息遣いが荒く、
立武は私の顔に舌を這わせ出した。

立武「ちゅ…乃利ちゃん…乃利ちゃん」

目元は立武の唾液でベタベタになり、
口の拘束具のせいでだらしなく垂れ流された
私の唾液も舐め尽くされた。

立武「私ね…本当は乃利ちゃんと
お友達なんかじゃなくて、恋人になりたいの」

立武はそう言って、再び私の顔中に
口付け出した。

立武「私の事助けてくれて、
凄くカッコ良かった…
私には乃利ちゃんが必要なんだって
直感で思ったんだよ」

立武の彷彿な目が気持ち悪い。

立武「愛してるの…乃利ちゃん」

香穂子はHAPPY ENDで、
私はクソBAD END?

なんで…こんな目に
遭わないといけないんだよ…



それから2日間、
私は立武に犯され続けた。

狭間は喜ぶ立武を満足そうに見ながら、
私の汚れた身体を丁寧に拭いたり、
無理矢理、口に食べ物や水を押し込んだ。

立武「学校では、花音達の関係は隠そうね!
卒業したら、みんなに挨拶して
正式に結婚しようね」

狭間「俺も協力しますから」

立武「そんな顔しないで、大丈夫だよ?
乃利ちゃんと花音は、切れる事のない
運命の糸で結ばれてるんだから、
絶対に幸せになれるからね」

そう言って、この2日間で
何十…何百とされてきた口付けに
私は死にたくなった。
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