BAD END後

なゆか

文字の大きさ
10 / 13

しおりを挟む
すっと、狭間の背中に手を伸ばすと
流石に気が付いたのか狭間は振り返った。

狭間「食べれないじゃなくて、
無理にでも食べさせますから」

ガタンッ

私は狭間の胸ぐらを掴み、本来なら拳を
ぶつけていただろう…

ガチッ

私の唇に狭間の歯が当たった。

狭間「…何するんですか」

呆然と立ち尽くす狭間。

今谷「立武の為なら、なんでもすんでしょ?
なら立武の恋人の私の為にも、
なんでも出来るだろ」

私は再び狭間の唇を奪い、
狭間は目を見開き
私を思い切り押し返した。

ドサッ

あまりの力に私は尻餅をついた。

狭間「なッ…何を考えているんです?
貴方はやってはならない事をッ」

今谷「違うでしょ、
お前がやったら駄目な事でしょ?
奴隷のお前が私に手を出したなんて、
立武が知ったら、どうなるだろうね」

みるみる顔が青くなる狭間を鼻で笑う。

今谷「自分でも奴隷だって言ってるもんな」

狭間にとっての最大の弱点は立武だ。

早く冷静になれば良かった…
怒りに身を任せてたから気付けなかった。

私の行動一つで、コイツの
こんな絶望した表情を見ることが
出来たのに…

私は狭間に足を開く。

今谷「お礼もまだされてないんだけど?」

狭間「…ッ」

今谷「身を捧げるとか言ってなかった?
お前は嘘しかつかねーな」

私は自身のパンツを脱ぎ、
狭間に投げつける。

今谷「ココ、疼くんだよねー。
立武の奴隷なら、
私の事気持ち良くしてくれんだよな?」

狭間「…そんな事…俺は…」

今谷「お前が拒否るなら、
私は立武へ狭間に襲われたって言うから」

一歩ずつ後退りをしていた狭間の足を掴む。

今谷「逃がさないから、
私をこんな目に遭わせた事
後悔させてやる」



机が軋む音

狭間のモノが擦れる音

狭間「…はッ…はッ…立武さッ…ごめんなさいッ…
ごめんなさいぃッ…」

狭間の立武への謝罪の言葉

今谷「はッ…ははッ…情けないッ…」

私は泣いている狭間を笑ってやる。

今谷「…立武のッ…奴隷のくせにッ…はッ…
私とッ…はははッ」

私は腰を振る狭間の顔を掴み、
引き寄せる。

今谷「死ねよッ」

狭間「ン“ンッ…」

狭間の唇に噛みつき、口の中に血の味が広がる。

ベチャベチャと汚らしいリップ音を立てて、
狭間によく聞かせると
私のナカで狭間のモノが大きくなったのを感じる。

今谷「興奮してんの?」

狭間「…ちッ…違う」

今谷「あー立武の恋人とヤッて
興奮してんのか…変態」

狭間「…違うッ…違う違うッ…俺は…俺…
立武さんの…」

私は狭間の耳たぶを噛み、否定を否定する。

今谷「違わないだろ。
俺は立武の恋人とセックスして
興奮してますでしょ」

狭間「ひッ」

今谷「発情して、
腰ヘコヘコさせてる変態がッ」

グンッ

私は狭間の腰に足を絡める。

狭間「…ひッ…や…離してくださいッ…俺はッ」

狭間のモノがビクビクと震え出す。

狭間「…で…出るッ…駄目ですッ…」

狭間は言葉とは裏腹に私を抱え込むと、
自身の欲を吐き出した。

今谷「はッ…私に子供出来たら…立武は
どんな顔するかな」

疲れたなと、目を閉じた。



目を覚ますと昼休みはとっくに終わり、
外は日が暮れている。

狭間「ゔぅッ…ひっ…うぅ」

私に中出しした狭間は視聴覚室の隅で
身体を抱え込んで泣いている。

今谷「情けな」

スマホには、何十件も立武から
着信が入っている。

今谷「ほら、立武から電話かかって来た」

私は自分のスマホを狭間に投げつける。

狭間「ひッ…む…無理…おっ俺には…」

今谷「何が無理なんだよ。
早く電話に出て、
今まで私とセックスしてましたって
立武に言えよ」

狭間「…ごめんなさいッ…ごめんさッ
許してッ…くださいッ」

狭間は泣きじゃくり、
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。

今谷「お前が泣くなッ
お前のせいで、
私は立武に汚されたんだ…」

狭間「…ひぃッ…ごめんなさいッ…
ごめんなさいッ…」

今谷「今更、謝っても何の意味もない。
許さないって言ってんだろ。
泣くな、みっともない」

狭間「ゔぅッ…ごめんなさいッ」

今谷「ほら、早く出ろ」

狭間が受け取らなかった
自分のスマホを拾い、電話を取る。

立武「乃利ちゃんッ!!!
今どこに居るのッ
なんで電話に出ないの⁈」

スマホに耳を当てなくても
立武の金切り声がスピーカーから
聞こえる。

立武「乃利ちゃんッ!乃利ちゃんッ!」

今谷「…うるさ…ほら、
お前の主人でしょ」

狭間「ひぃ…」

狭間は耳を塞いで
更に身体を縮こませた。

立武「聞こえてる?
乃利ちゃんッ!」

今谷「なら、私が言う」

狭間「やッ…やめて…ください…」

狭間は私からスマホを取ると、
床に叩きつけた。

今谷「…何やってんの」

画面が割れ、
立武の声が途切れ途切れで聞こえる。

ガシャンッガシャンッガシャンッ

狭間はスマホを拳で更に叩き割る。

手をスマホに叩きつける度、
血が飛び散る。

今谷「…はは」

狭間は苦しんでいる…

私は一心不乱でスマホを叩く
狭間の顔を掴む。

今谷「ざまあみろ」

私はぐちゃぐちゃな狭間の唇に
噛み付いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...