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第七章 バンドスの船乗り
第68話 海の荒くれ者達
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船出してしばらくは穏やかな天候に恵まれた。
これは船旅初心者にとっては、とてもありがたい事だった。
生まれた時から船に乗っていたハダルは、このキャラック船の構造にも直ぐに慣れて、頼れる船員としてバハルからもアドラスからも一目置かれるようになった。
だが問題は、船、海上初体験の飛翔とドルトムントとフィオナとジオ。
はじめはゆらゆらと揺れ動く足元に弄ばれて、体調を崩しがちであった。
その中でいち早く順応したのが、ジオと飛翔。
二人はバハル達に船の構造や操作も教わり始めたので、少しは役にたてるようになってきた。
残るは二人。
フィオナは身軽な分、踏ん張りが足りないようで、気分は悪く無いのだが、あちらこちらでふらふらとしていた。その度ハダルが、フィオナの体を抑えに走ると言う、歩き始めの赤子とそれを後ろから見守る親のような光景が繰り広げられていた。
なかなか復活できないドルトムントは、これからイリス島で会えるであろうイルカの事や遺跡の発見に夢をはせようと努力していたが、頭と体はそう簡単に結びついてくれず、珍しくげっそりした顔をしている。
それでも、なんとかみんなが波と一体化できるようになってほっとした頃……
キャラック船の足元に、たくさんの漕ぎ手の勢いそのままに迫りくるバイキング船の姿があった。
最初に見つけたハダルが大声を上げる。
「バハル! 海賊だ!」
その声にみんなが辺りを見回す。そして何か武器になるものは無いかと思っていると、バハルが男性陣に剣を配り始めた。
「人殺しを推奨するわけじゃあねえが、自分の命は自分で守らなけりゃならない。ターシャ! ロメリア! ラメル! フィオナ! お前たちは下に隠れていろ! ここは俺達でなんとかするから」
バハルの大声に、ターシャが素早くみんなを集めて船室へ入り、扉の内側から鍵をかけた。
男性陣はそれぞれの背中を預け合う形で船の前方、真ん中、後方で剣を構えた。
うおー!!!
大きな鬨の声と共に、荒くれどもが船に飛び移ってきた。
手慣れた様子でマストへ駆けあがる者、船の上を物色する者、そして武器を振り回して襲い掛かってくる者。
船上はあっと言う間に人だらけになり、剣の合わさる鋭い金属音が空気を切り裂いた。多勢に無勢、どう見ても形勢は不利に見えるが、あきらめずに応戦する。
バハルとアドラスは冷静に敵を薙ぎ払っていく。
ハダルとジオもなかなかの腕前で、上手く相手の勢いを使いながら、身軽に後ろに回って頭を殴るなど、致命傷では無いが戦力を喪失させると言う目的を達成していた。
飛翔の横で慣れない剣をやみくもに振り回しているのが、ドルトムント。
そんなへっぴり腰で大丈夫かと言うくらい逃げ腰だが、めちゃくちゃな振り方というのは腕の立つ者にとって、逆にリズムを狂わされるようである。
剣を振り下ろすタイミングを計りかねて、目の前の相手はとまどうような顔をしている。
「ずいぶん立派な船じゃねえか! だまって俺様に譲るというんなら、命だけは助けてやるぜ!」
ひときわ大きい怒鳴り声が聞こえてくると同時に、飛翔の目の前に、小山のような大男が現れた。言葉と同時に、その体に合わせて作られたかのような、大振りの剣を力任せに振り下ろしてきた。
ガキーーーン!
振り下ろされた剣を何とか受け止めたが、あまりの衝撃に腕が震えて力が入らない。苦しそうにギリギリと歯噛みしながら持ちこたえている飛翔を見下ろして、大男は面白そうな声音になって言った。
「なんだ! お前、結構剣が使えそうだな」
「ありがとうございます」
「は! ありがとうってか。笑える奴だな。じゃあ、感謝されついでにもうちょっと本気だそうかな」
そう言いながら、更に力を込めてくる。
受け止めた剣がしなり、今にも折れそうになっている。
剣が割れる!
そう思った瞬間、急に剣にかかる体重が軽くなった。
飛翔の剣も真っすぐに戻る。
「バハル! なんだお前さんの船だったのか! 見たことの無い船だと思ったが」
大男の声から、急に敵意が消えた。
目で合図すると、手下の連中が一斉に攻撃の手を止めた。
飛翔が素早く辺りを見回すと、ジオも、ハダルも、ドルトムントも、剣を構えたままの姿勢で止まっている。みな大きなけがはなく無事のようだった。
「バルバドス!」
バハルがほっとしたように剣を降ろした。
「バハル、すまなかったな。お前さんの船と分かっていたらこんな登場の仕方はしなかったんだがな」
バルバドスと呼ばれた大男はそう言うと、バハルのところへ行って挨拶をした。
「こんなデカい船、どうしたんだ?」
「作ったさ」
「ひぇー! マジかよ! やっぱバハルはすげえな」
状況の分からないみんなを振り返ったバルバドスは、
「お前ら! バハルにだけは手を出すなよ!」
先ほどまでの自分の行動は棚に上げてそう宣言した。
「俺たち海賊は人の物を奪って生活しているが、バハルだけは別さ! 前に座礁した時に命を助けてもらったうえ、ただで船を直してもらったんだよ。俺たちは義理堅いんだぜ! 恩を仇で返すようなことはしねえ」
黒髪に青い瞳の巨漢は、笑顔になると案外人が好さそうに見えた。
「それにしても、目立つ船だな。どっかの国の軍船かと思ったぜ。こりゃ、でっかい戦争でもおっぱじまるのかと思ってよ。その前にいただく武器、いただいておこうと思ったら、なんもねえじゃん。ははは!」
バルバドスはそう言って、面白そうに笑った。
「バハル。一体どこに向かっているんだよ。かみさんまで乗せて」
恐る恐る船室から顔を出したターシャを見ながら冷やかしてきた。
「ちょっと追われていてな。これからイリス島まで行く予定さ」
「追われてる? そりゃ穏やかじゃねえな。でもイリス島ならいいんじゃねえか。あそこならきっと助けてくれると思うし、俺達海賊も、あそこの島だけは襲わねえからな」
「どうしてですか?」
飛翔が不思議に思って横から尋ねると、バルバドスは鋭い視線を向けてきた。
ねめまわすように飛翔を見たが、とりあえず警戒を解いたように答えた。
「そりゃ、あそこの島だけは俺達を対等な人間って見てくれているからさ」
「対等?」
「お前、何も知らないのか! 俺達海賊は、この辺りの島で生まれ育った元漁師さ。元々はこんな物騒な武器振り回してなんかいねえんだよ。だがな、でっかい国がこの辺りの覇権争いをして、俺達の島を断りもなく蹂躙しようとする。だから俺たちは武器を取った。俺達の生活を守るためにな」
吐き捨てるようにそう言った。
「傷つきボロボロになった俺たちに、無償で薬や食べ物を持って来てくれたのが、イリス島の人達だ。だから俺たちはあの島を『女神の島』って呼んでるのさ」
「そうだったんですか……」
「大国の連中にとっちゃ、俺達は虫けら同然。つかまりゃ奴隷にされるだけさ。だから戦っているだけさ。なのに連中はどうだ! 俺たちが海の安全を脅かす魔物のような言いがかりをつけてくる。魔物はどっちだって言うんだ!」
バルバドスは苦々し気に言葉を投げつけた。
そして仲間の顔を見まわして続ける。
海賊船の乗り組み員たちは、この海の島々に多い、黒髪に青い目の人が多かったが、中には茶色の髪、金髪、碧の目、黒い瞳など、様々な国の人が集まっているようだった。
「俺たちの仲間は、そうやって親や仲間を大国に殺された奴が多い。だからこうやって抵抗しているのさ。バハルも加わってくれると心強いんだがな」
「バカ言うな。俺は軍船を作りたくないから逃げてきたんだよ。ここで軍船作ったら、逃げた意味がねえさ。俺はのんびり余生を生きるよ」
「壮国に軍船を作れと言われたのか!」
「まあな」
バルバドスの目が怒りに染まる。だが、次の瞬間深く瞑目して深呼吸をした。
そして静かに、自分自身へ言い聞かせるように言った。
「俺達にとって、おまえさんの力は喉から手が出るほど欲しい。バハルの軍船があれば、大国にだって対抗できるだろう。だが、それでは解決にならないとお前さんは言っているんだろう」
「すまないな」
バハルはじっとバルバドスの瞳を見つめた。バルバドスも真っすぐに見つめ返す。
「わかった。無事にイリス島へ行かれるように俺たちが守ってやるよ」
「ありがとうな」
バハルが心の底から嬉しそうに言うと、バルバドスは気持ちを切り替えたような明るい声で言った。
「お前さんのように軍船を作れる奴は、この世に何人もいないはずさ。だからバハルが作らなきゃ、それだけ海が戦いに巻き込まれずに済むって話さ。俺達にも充分メリットがあるって事だよ」
それを聞いたバハルの瞳が、嬉しそうな満足そうな光で溢れた。
その時強風が船上を吹き抜けた。
「おっと、嵐の前触れか?」
バルバドスがそう言って眉間に皺を寄せた瞬間。
風はそのまま、ジオの頭からターバンの布を奪い去った。
先程の戦闘の際に切り裂かれていたのか。
ジオがビクリとして手を伸ばしたが少し遅かった。
現れた出た髪の色に……海賊たちでさえ、ごくりと唾を飲み込んだ。
炎のように真っ赤な髪。
ジオのターバンの下にも、秘められた色が隠されていたのだった。
これは船旅初心者にとっては、とてもありがたい事だった。
生まれた時から船に乗っていたハダルは、このキャラック船の構造にも直ぐに慣れて、頼れる船員としてバハルからもアドラスからも一目置かれるようになった。
だが問題は、船、海上初体験の飛翔とドルトムントとフィオナとジオ。
はじめはゆらゆらと揺れ動く足元に弄ばれて、体調を崩しがちであった。
その中でいち早く順応したのが、ジオと飛翔。
二人はバハル達に船の構造や操作も教わり始めたので、少しは役にたてるようになってきた。
残るは二人。
フィオナは身軽な分、踏ん張りが足りないようで、気分は悪く無いのだが、あちらこちらでふらふらとしていた。その度ハダルが、フィオナの体を抑えに走ると言う、歩き始めの赤子とそれを後ろから見守る親のような光景が繰り広げられていた。
なかなか復活できないドルトムントは、これからイリス島で会えるであろうイルカの事や遺跡の発見に夢をはせようと努力していたが、頭と体はそう簡単に結びついてくれず、珍しくげっそりした顔をしている。
それでも、なんとかみんなが波と一体化できるようになってほっとした頃……
キャラック船の足元に、たくさんの漕ぎ手の勢いそのままに迫りくるバイキング船の姿があった。
最初に見つけたハダルが大声を上げる。
「バハル! 海賊だ!」
その声にみんなが辺りを見回す。そして何か武器になるものは無いかと思っていると、バハルが男性陣に剣を配り始めた。
「人殺しを推奨するわけじゃあねえが、自分の命は自分で守らなけりゃならない。ターシャ! ロメリア! ラメル! フィオナ! お前たちは下に隠れていろ! ここは俺達でなんとかするから」
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男性陣はそれぞれの背中を預け合う形で船の前方、真ん中、後方で剣を構えた。
うおー!!!
大きな鬨の声と共に、荒くれどもが船に飛び移ってきた。
手慣れた様子でマストへ駆けあがる者、船の上を物色する者、そして武器を振り回して襲い掛かってくる者。
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バハルとアドラスは冷静に敵を薙ぎ払っていく。
ハダルとジオもなかなかの腕前で、上手く相手の勢いを使いながら、身軽に後ろに回って頭を殴るなど、致命傷では無いが戦力を喪失させると言う目的を達成していた。
飛翔の横で慣れない剣をやみくもに振り回しているのが、ドルトムント。
そんなへっぴり腰で大丈夫かと言うくらい逃げ腰だが、めちゃくちゃな振り方というのは腕の立つ者にとって、逆にリズムを狂わされるようである。
剣を振り下ろすタイミングを計りかねて、目の前の相手はとまどうような顔をしている。
「ずいぶん立派な船じゃねえか! だまって俺様に譲るというんなら、命だけは助けてやるぜ!」
ひときわ大きい怒鳴り声が聞こえてくると同時に、飛翔の目の前に、小山のような大男が現れた。言葉と同時に、その体に合わせて作られたかのような、大振りの剣を力任せに振り下ろしてきた。
ガキーーーン!
振り下ろされた剣を何とか受け止めたが、あまりの衝撃に腕が震えて力が入らない。苦しそうにギリギリと歯噛みしながら持ちこたえている飛翔を見下ろして、大男は面白そうな声音になって言った。
「なんだ! お前、結構剣が使えそうだな」
「ありがとうございます」
「は! ありがとうってか。笑える奴だな。じゃあ、感謝されついでにもうちょっと本気だそうかな」
そう言いながら、更に力を込めてくる。
受け止めた剣がしなり、今にも折れそうになっている。
剣が割れる!
そう思った瞬間、急に剣にかかる体重が軽くなった。
飛翔の剣も真っすぐに戻る。
「バハル! なんだお前さんの船だったのか! 見たことの無い船だと思ったが」
大男の声から、急に敵意が消えた。
目で合図すると、手下の連中が一斉に攻撃の手を止めた。
飛翔が素早く辺りを見回すと、ジオも、ハダルも、ドルトムントも、剣を構えたままの姿勢で止まっている。みな大きなけがはなく無事のようだった。
「バルバドス!」
バハルがほっとしたように剣を降ろした。
「バハル、すまなかったな。お前さんの船と分かっていたらこんな登場の仕方はしなかったんだがな」
バルバドスと呼ばれた大男はそう言うと、バハルのところへ行って挨拶をした。
「こんなデカい船、どうしたんだ?」
「作ったさ」
「ひぇー! マジかよ! やっぱバハルはすげえな」
状況の分からないみんなを振り返ったバルバドスは、
「お前ら! バハルにだけは手を出すなよ!」
先ほどまでの自分の行動は棚に上げてそう宣言した。
「俺たち海賊は人の物を奪って生活しているが、バハルだけは別さ! 前に座礁した時に命を助けてもらったうえ、ただで船を直してもらったんだよ。俺たちは義理堅いんだぜ! 恩を仇で返すようなことはしねえ」
黒髪に青い瞳の巨漢は、笑顔になると案外人が好さそうに見えた。
「それにしても、目立つ船だな。どっかの国の軍船かと思ったぜ。こりゃ、でっかい戦争でもおっぱじまるのかと思ってよ。その前にいただく武器、いただいておこうと思ったら、なんもねえじゃん。ははは!」
バルバドスはそう言って、面白そうに笑った。
「バハル。一体どこに向かっているんだよ。かみさんまで乗せて」
恐る恐る船室から顔を出したターシャを見ながら冷やかしてきた。
「ちょっと追われていてな。これからイリス島まで行く予定さ」
「追われてる? そりゃ穏やかじゃねえな。でもイリス島ならいいんじゃねえか。あそこならきっと助けてくれると思うし、俺達海賊も、あそこの島だけは襲わねえからな」
「どうしてですか?」
飛翔が不思議に思って横から尋ねると、バルバドスは鋭い視線を向けてきた。
ねめまわすように飛翔を見たが、とりあえず警戒を解いたように答えた。
「そりゃ、あそこの島だけは俺達を対等な人間って見てくれているからさ」
「対等?」
「お前、何も知らないのか! 俺達海賊は、この辺りの島で生まれ育った元漁師さ。元々はこんな物騒な武器振り回してなんかいねえんだよ。だがな、でっかい国がこの辺りの覇権争いをして、俺達の島を断りもなく蹂躙しようとする。だから俺たちは武器を取った。俺達の生活を守るためにな」
吐き捨てるようにそう言った。
「傷つきボロボロになった俺たちに、無償で薬や食べ物を持って来てくれたのが、イリス島の人達だ。だから俺たちはあの島を『女神の島』って呼んでるのさ」
「そうだったんですか……」
「大国の連中にとっちゃ、俺達は虫けら同然。つかまりゃ奴隷にされるだけさ。だから戦っているだけさ。なのに連中はどうだ! 俺たちが海の安全を脅かす魔物のような言いがかりをつけてくる。魔物はどっちだって言うんだ!」
バルバドスは苦々し気に言葉を投げつけた。
そして仲間の顔を見まわして続ける。
海賊船の乗り組み員たちは、この海の島々に多い、黒髪に青い目の人が多かったが、中には茶色の髪、金髪、碧の目、黒い瞳など、様々な国の人が集まっているようだった。
「俺たちの仲間は、そうやって親や仲間を大国に殺された奴が多い。だからこうやって抵抗しているのさ。バハルも加わってくれると心強いんだがな」
「バカ言うな。俺は軍船を作りたくないから逃げてきたんだよ。ここで軍船作ったら、逃げた意味がねえさ。俺はのんびり余生を生きるよ」
「壮国に軍船を作れと言われたのか!」
「まあな」
バルバドスの目が怒りに染まる。だが、次の瞬間深く瞑目して深呼吸をした。
そして静かに、自分自身へ言い聞かせるように言った。
「俺達にとって、おまえさんの力は喉から手が出るほど欲しい。バハルの軍船があれば、大国にだって対抗できるだろう。だが、それでは解決にならないとお前さんは言っているんだろう」
「すまないな」
バハルはじっとバルバドスの瞳を見つめた。バルバドスも真っすぐに見つめ返す。
「わかった。無事にイリス島へ行かれるように俺たちが守ってやるよ」
「ありがとうな」
バハルが心の底から嬉しそうに言うと、バルバドスは気持ちを切り替えたような明るい声で言った。
「お前さんのように軍船を作れる奴は、この世に何人もいないはずさ。だからバハルが作らなきゃ、それだけ海が戦いに巻き込まれずに済むって話さ。俺達にも充分メリットがあるって事だよ」
それを聞いたバハルの瞳が、嬉しそうな満足そうな光で溢れた。
その時強風が船上を吹き抜けた。
「おっと、嵐の前触れか?」
バルバドスがそう言って眉間に皺を寄せた瞬間。
風はそのまま、ジオの頭からターバンの布を奪い去った。
先程の戦闘の際に切り裂かれていたのか。
ジオがビクリとして手を伸ばしたが少し遅かった。
現れた出た髪の色に……海賊たちでさえ、ごくりと唾を飲み込んだ。
炎のように真っ赤な髪。
ジオのターバンの下にも、秘められた色が隠されていたのだった。
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