完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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番外編

女の友情(燈子と一華)

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 平日の夜遅くにも拘らず、立ち飲みカウンターで景気よくお酒を酌み交わす女性二人。
 
 先ほどから、『龍輝がね、龍輝はね』と連呼する一華を、呆れたような顔で眺めている燈子。

 いい加減黙らないかなと口に焼き鳥を突っ込んだ。

「もぐっ、何するのよ、もう。あ、これ美味しい」
「その締まりのない顔、もうちょっとどうにかしたら?」
「え? そんなに表情が柔らかくなってる? 嬉しい」

 ダメだ、こりゃと頭を抱えた。 

「……そうだね。とっても魅力的だよ」
「うふふ、ありがとう」

 満面の笑みの一華を見て、心の底から良かったなと思う反面、なんか悔しい。
 恋をして、一華の内から溢れ出る美しさは眩しいほど。
 親友として、ようやく彼女も巡り会えたんだなと喜びつつも、ついつい対抗心が芽生えてしまうのも親友ライバルだからこそ。

 その上、旅行でのツーショット写真を山のように見せられたら……いい加減、『惚気話ばっかり聞いていられるか!』と思うのも仕方が無い。

 確かに一華の彼氏はとても素敵な男性。
 お似合いの二人。それは認めるわ。
 でも、私の蓮君にはかなわないけれどね!
 
 心の中でそんなことを思っていたら、一華がじとっと見つめてきた。

「な、何?」
「うふふ。悔しい?」
「何言ってるの、そんなわけないでしょ」
「でもさ、燈子だって蓮君のこと話す時は、こーんな感じなんだよ。私だって燈子の惚気話、いーっぱい聞いてあげたんだから。今度は燈子が聞く番だよ」
「はい、はい」

 心の中を全部読まれて、流石同士と笑ってしまった。

「ちゃんと聞いているよ。幸せな一華を見れて嬉しいよ」
「やっぱり、燈子大好き!」

 おや? なんか酔っぱらってる?

「ねぇ、ねぇ。ダブルデートしよう!」
「いいよ」
「バーベキューとかいいんじゃない?」
「それならグランピングとかどう?」
「わぁ、それ賛成! 龍輝に言ったらきっと喜ぶ」
「そう、それは楽しみ」

 内心ではグランピングに行ったら、蓮のマメ男ぶりを一華に見せつけられると、ほくそ笑む燈子。

 女二人の駆け引きは、のどかにこの先も続いていく―――

「あ、これお土産ね」
「ほう、ラー油と泡盛。わかってるじゃない。私の好み」
「でしょ」

 本当は龍輝のお勧め演説に惹かれて買っただけなんだけどね。ま、いっか。

     
    『S.S 女の友情』 完

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