奥手の恋ほど、めんどくさいモノはない。

MOKO

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結論から言おう。

なんか予想していたより

女子のフットワークが良かった。

泣き言言わずについて来たし

なんならうちの1年よりか根性ある。


予想以上の頑張りだった。

その分メンバー揃っていたなら
いい所まで行けたろうに…。


悔やまれる。

このメニューをこなせるには

毎日相当頑張ってるはずだ。


途中まで軽視していた星稜うちらの部員達が
真剣な顔でついて行こうとする女子達に

応援の声をかけはじめた。

なんなら既に荒木とかヒロなんかは

誰かに落ちてるんじゃないか?


しかもマネージャーの赤城女子は
きっちりタイムを図り
水分補給や休憩め自分たちだけじゃなく
星稜うちらの部員一人一人の
様子を見て
常にベストなタイミングで
休憩を進める。


この感じ
すごく良い。

腹が立つほど良い。


でも試合する事が確定に
カウントダウンされてると思うと
イライラしてしまう。

俺はこのまま紳士で
いられるだろうか…。


不安だ。

今の所八つ当たりどころは
荒木とヒロだが

女子にはしないようにしなければ
と思いつつ

イライラが募る。


何にイラついているか
同好会の女子が真剣な事はわかったけど


「お前プライド傷付いてんだろ。」

敦也が俺の傍に来てぼやいた。

そうなのか?

俺ってそんなにプライド高かったっけ?

「別に…違うだろ。」

「自分で気がついてないのか?
顔と態度に出てるぞ。」

ははっと笑われた。

女子にはポンコツ癖に

的を得ている敦也

偉そうに言われる。

どっかで反撃してやりたい

黒い感情がふつふつと湧くなぁ。


「ほら、今の顔黒いから。」

ああ、そりゃ敦也
お前にだわ


「俺たちは真剣にしている。
間違えはない。
このメニューについて来れるなら
彼女達も真剣だって認めなきゃな

約束だから。」

「わかってるよ。」

敦也の言葉で


なんか毒気が抜かれた気がした。

























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