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俺達がこの世界にやって来たのは意味があるのかもしれない
縁側の風
しおりを挟む縁側に吹く風がそよそよと心地よくて俺の疲れていた心はゆるゆると癒されていく。辛いことも苦しいこともこの穏やかな風がさらさらと洗い流してくれるようだ。
そんなことを考えながら俺は具沢山の味噌汁を飲み野菜を食べた。ほくほくのじゃがいもと玉ねぎの甘みがほっこりと俺の体と心をあたためる。
「ミキニルにゃんは料理が上手ですね」
「わっ、嬉しいにゃん。わたし料理が趣味みたいなものなのでそう言ってもらえると作り甲斐があるにゃん」
「そうだにゃん。わたしのミキニルにゃんの料理は最高に美味しいんだからね」
チャーミにゃんは立ち上がりまるで自分のことのように胸を張る。きっと、チャーミにゃんにとってミキニルにゃんは自慢のお母さんなんだろうな。
チャーミにゃんもミキニルにゃんもとっても良い表情をしている。
「うん、チャーミにゃんは幸せ者だね。毎日お母さんの美味しい手料理が食べられるんだらね」
「あ、そっかにゃん。わたしミキニルにゃんのご飯が食べられて幸せ者だったんだね。そっか、成行教えてくれてありがとうにゃん」
チャーミにゃんは俺の顔を見てにっこりと笑い口を大きく開け焼き魚をそれはもう美味しそうに頭から丸ごとかじった。
それから具沢山な味噌汁もぱくぱく食べ「にゃはは美味しいにゃーん」と言って満面の笑みを浮かべた。
「うふふ、チャーミにゃんってばありがとうね」
ミキニルにゃんは幸せそうにご飯をガツガツ食べるチャーミにゃんを目を細めて眺めている。
幸せな親子におれはほっこり癒された。
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