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魔法の村と魔法使いと動物達

美味しい写真

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  チャーミにゃんとトラッコさんは窓際の奥の席に腰を下ろした。俺と貧神も二匹の目の前に腰を下ろす。

  店内を見渡すと壁には美しい写真がたくさん貼られている。

  緑色がとても美しくて心が癒される葉っぱなどの写真。美しいブルーの世界が広がる俺の好きな沖縄の海と似ている息をのむほど幻想的な世界の写真。それからピンク色の世界が可愛らしくて愛らしい花が溢れる世界の写真。

  俺は壁の写真に惹き付けられじっと眺めてしまった。

「成行どうしたにゃん?」

「あ、いや、壁に綺麗な写真がたくさん貼られているなと思ってね」

  俺は写真の世界に入り込み一瞬チャーミにゃん達の存在を忘れていた。

「あの写真はこのお茶屋さんのオーナーが撮った写真らしいにゃん」

「そっか、オーナーさんは写真が好きなんだね」

「うん、写真が趣味らしいにゃん。旅行が好きで旅をした時にたくさん写真を撮ったりするみたいだにゃん。それとこの魔法の村の写真もたくさんあるにゃんよ」

  チャーミにゃんも壁に貼られている数々の写真に目を向けて言った。

「この世界にも旅行ってあるんだね」

「うん、あるにゃん。わたしもたまに旅行に行くにゃん。すると自分の知らない世界の文化や動物にそれから人間と出会い新しい発見などして視野が広がるにゃん」

  チャーミにゃんはドジな魔法使い猫ではあるけれど自分の生き方について色々考えたりしているんだなと思った。


  俺は南国の島にでも行きのんびりしたいなと思った。疲れる毎日から逃げたしたいと考えたのであり、特に物事を深く考えてはいなかった。

「チャーミにゃん、俺は綺麗な海などをぼーっと見てただ癒されたいと思ったんだよ」
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