捨てられたもふもふなわたしは異世界で意地悪な悪役令嬢?になっていました(だけどそんなの嫌)やっぱりゆっくり楽しく過ごしたいです

なかじまあゆこ

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新たなる不安

わたしを見てほしかった

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 笑顔でわたしを見るりりこちゃんとほとりちゃんの笑顔が眩しくてそれと同時にどうしてわたしの目の前に現れたのと思った。

 二人の目はわたしではないニャンリーを見ている。にゃーを見ているんじゃない。わたしのことを見てほしかったりりこちゃんとほとりちゃんはわたしの中の別人に笑顔を向けている。

 ねえ、『それじゃあ意味がないんだよ……』とわたしは心の中で呟く。

「あはは、ありがとう」とわたしは笑顔を浮かべ心では大泣きだ。

「ねっ、可愛い名前でしょ」

 ニッコリが自分のことのようにとびっきりの笑顔を浮かべている。

「うん、可愛い。わたし猫が大好きだもん」
「わたしも猫大好きだよ。もふもふふわふわしていて可愛くて気持ちいいよね」

 りりこちゃんとほとりちゃんは顔を見合わせ猫好きをアピールする。

 嘘つき、猫が本当に好きだったらわたしのことを捨てたりしないよね。

「へぇ~猫が好きなんですね」

 わたしはりりこちゃんとほとりちゃんに嘘でしょ? と言う思いを込めて言った。

「うん、猫大好きなんですよ」
「めちゃくちゃ可愛いもんね」

 そう言って満面の笑みを浮かべるりりこちゃんとほとりちゃんは、わたしの気持ちに気づかない。

「……そう猫好きなんですね」とわたしは呟いた。
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