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カラスと日記帳
お兄ちゃんの日記帳と真相とそれと
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どうして、わたしとお兄ちゃんは、カラスに襲われているんだろう?
わたし達があのカラスに何かをしたとでもいうのだろうか?
お兄ちゃんの日記帳の続きを読むのは、なんだか怖いけれど読まなければならない。
わたしは、日記帳のページを捲った。
そこには……。
こっちの台詞とは何なんだよ?
カラスは、まるで人間みたいではないか。俺は頭の中でぐるぐるとどういうことかを考えるが答えは出ない。
考えても考えても答えは出ない。
『ギブアップだな』
カラスは、ゾクリと背筋が凍りつくような声で言った。
「何なんだよ、言いたいことがあるんなら言えよ」
俺はカラスを睨み付けながら言った。
『アッハハハハッ、アッハハハハッハハッ。そうか、答えを聞きたいのか? お前はギブアップした、アッハハハハッハハッハハッ』
カラスは、狂ったように笑った。
「笑うな、俺を馬鹿にしているのか?」
『馬鹿にだと? とんでもない』
カラスは、そう言って、カーッカーッガァーと鳴いた。
「ふざけるな、カラス」
俺は、カラスに向い声を張り上げて怒鳴った。
『そうそうムキになるなよ。アハハハッアハハハッアハハハッアハハハッ』
カラスに馬鹿にされた俺は、悔しくて拳を強くぎゅっと握った。自分の爪が手のひらに食い込んで痛い。
「頭にきた。お前なんかこうしてやる」
俺は、近くに生えている木の枝を折り、カラスに向けて振り回した。
『ほっほっ、やっぱりそれがお前の本性なんだよな』
カラスは、俺が振り回した木の枝をサッと避けながら低くて良く通る声で言った。
「本性って何なんだよ?」
俺は、自分が手にしている木の枝を見て言った。この木の枝のことか?
『お前は、お前達は、凶暴だ!』
「俺達って?」
『お前とお前の可愛い妹史砂に決まっているだろうが』
カラスは、決まっているだろうがを強調して言った。
「凶暴なのは、カラスお前じゃないか! 俺の頭を何回蹴飛ばしたんだよ、それから史砂には攻撃するんじゃないぞ」
俺は、カラスを睨み付けて言った。
『そうだな、何回かな?』
カラスは、そう言ったかと思うと羽をバサバサさせている。どうやら俺を蹴飛ばした数を数えているようだ。
ふざけるな!
『蹴飛ばした数は失礼、忘れたな。史砂ちゃんに攻撃ね、それはお前の出方次第かもしれないな』
あまりにも、ムカつき俺はこのカラスを火炙りにでもしてやりたくなった。
「史砂には何もするな」
「そうか、お前は史砂が大事なんだよな。良く分かったぞ、史敏《ふみとし》……。お前が何をしたかも分からないなんてふざけるのもいい加減にしたらどうなんだ!」
カラスは、低くて良く通る声で細いくちばしを動かしながら言った。
こいつは、本物の悪魔だ。
こいつに逆らうととんでもないことになりそうだ。俺はそう思って。
「俺が何かやったんだとしたら謝る。だから教えてくれ、俺はお前に何をしたんだ?」
俺はカラスを相手に本気でお願いをした。
『アハハハッアハハハッアハハハッ、お願いをするのか、そうか、そうか』
カラスは、俺を馬鹿にしたように、カーッカーと鳴いた。
それから、低くて良く通るその声で、
『史敏、お前と史砂は、俺達の俺が入っていた巣をめちゃくちゃにしたではないか』
カーッガァカーッカーッ!
カラスは、低くて良く通る声を荒くして言った。
「俺達の入っていた? それは、お前がカラスとして産まれてくる巣のことなのかな?」
『当たり前じゃないか、お前と史砂は、無邪気な顔で笑いながら俺達が入っていた巣を傘で突っついて落としたじゃないか!』
そんなことがあったのだろうか? 俺は全然覚えていなかった。
「そ、その恨みだと言うのか? それでカラスお前は、その無事だったんだよな?」
カラスは、俺の質問に、
『ふざけるんじゃない、これが無事な姿に見えるのか!』
俺の目には普通のカラスに見えるのだけど、違うとでも言うのか?
俺はカラスの姿をじっと眺めた。悪魔みたいな奴だけど姿形は普通のカラスに見える。
『俺は、俺達は、お前達に命を奪われた』
カラスはそう言って、ガァガァカーッカーッ!!! と鳴いた。
「さっきから俺達と言ってるけどどういうことなんだ? それから、俺と史砂がお前の巣をぐちゃぐちゃにしたんなら謝る」
俺は、手を合わせて謝った。
『謝って済むと思っているのか! 俺達は、俺達は……』
「俺達は?」
カラスは、悲しそうななんだか泣きそうな目をしたかと思うと、今度は怒りを露にした目に変わった。
ピカッと目が光った。
このカラスは普通のカラスではないのかもしれない。
『俺達は、三羽のカラスの集まりだ! いいや生まれてくるはずだった三羽の命の集まりなんだ、お前と史砂に殺されたな』
カラスは羽をバサバサさせた。気がつくと風が激しく吹いていた。
俺の長めの前髪が風に煽られた。
俺は、風が強くて息苦しい中、「俺達が殺したってそれじゃあお前は何なんだよ?」
するとカラスは……。
わたし達があのカラスに何かをしたとでもいうのだろうか?
お兄ちゃんの日記帳の続きを読むのは、なんだか怖いけれど読まなければならない。
わたしは、日記帳のページを捲った。
そこには……。
こっちの台詞とは何なんだよ?
カラスは、まるで人間みたいではないか。俺は頭の中でぐるぐるとどういうことかを考えるが答えは出ない。
考えても考えても答えは出ない。
『ギブアップだな』
カラスは、ゾクリと背筋が凍りつくような声で言った。
「何なんだよ、言いたいことがあるんなら言えよ」
俺はカラスを睨み付けながら言った。
『アッハハハハッ、アッハハハハッハハッ。そうか、答えを聞きたいのか? お前はギブアップした、アッハハハハッハハッハハッ』
カラスは、狂ったように笑った。
「笑うな、俺を馬鹿にしているのか?」
『馬鹿にだと? とんでもない』
カラスは、そう言って、カーッカーッガァーと鳴いた。
「ふざけるな、カラス」
俺は、カラスに向い声を張り上げて怒鳴った。
『そうそうムキになるなよ。アハハハッアハハハッアハハハッアハハハッ』
カラスに馬鹿にされた俺は、悔しくて拳を強くぎゅっと握った。自分の爪が手のひらに食い込んで痛い。
「頭にきた。お前なんかこうしてやる」
俺は、近くに生えている木の枝を折り、カラスに向けて振り回した。
『ほっほっ、やっぱりそれがお前の本性なんだよな』
カラスは、俺が振り回した木の枝をサッと避けながら低くて良く通る声で言った。
「本性って何なんだよ?」
俺は、自分が手にしている木の枝を見て言った。この木の枝のことか?
『お前は、お前達は、凶暴だ!』
「俺達って?」
『お前とお前の可愛い妹史砂に決まっているだろうが』
カラスは、決まっているだろうがを強調して言った。
「凶暴なのは、カラスお前じゃないか! 俺の頭を何回蹴飛ばしたんだよ、それから史砂には攻撃するんじゃないぞ」
俺は、カラスを睨み付けて言った。
『そうだな、何回かな?』
カラスは、そう言ったかと思うと羽をバサバサさせている。どうやら俺を蹴飛ばした数を数えているようだ。
ふざけるな!
『蹴飛ばした数は失礼、忘れたな。史砂ちゃんに攻撃ね、それはお前の出方次第かもしれないな』
あまりにも、ムカつき俺はこのカラスを火炙りにでもしてやりたくなった。
「史砂には何もするな」
「そうか、お前は史砂が大事なんだよな。良く分かったぞ、史敏《ふみとし》……。お前が何をしたかも分からないなんてふざけるのもいい加減にしたらどうなんだ!」
カラスは、低くて良く通る声で細いくちばしを動かしながら言った。
こいつは、本物の悪魔だ。
こいつに逆らうととんでもないことになりそうだ。俺はそう思って。
「俺が何かやったんだとしたら謝る。だから教えてくれ、俺はお前に何をしたんだ?」
俺はカラスを相手に本気でお願いをした。
『アハハハッアハハハッアハハハッ、お願いをするのか、そうか、そうか』
カラスは、俺を馬鹿にしたように、カーッカーと鳴いた。
それから、低くて良く通るその声で、
『史敏、お前と史砂は、俺達の俺が入っていた巣をめちゃくちゃにしたではないか』
カーッガァカーッカーッ!
カラスは、低くて良く通る声を荒くして言った。
「俺達の入っていた? それは、お前がカラスとして産まれてくる巣のことなのかな?」
『当たり前じゃないか、お前と史砂は、無邪気な顔で笑いながら俺達が入っていた巣を傘で突っついて落としたじゃないか!』
そんなことがあったのだろうか? 俺は全然覚えていなかった。
「そ、その恨みだと言うのか? それでカラスお前は、その無事だったんだよな?」
カラスは、俺の質問に、
『ふざけるんじゃない、これが無事な姿に見えるのか!』
俺の目には普通のカラスに見えるのだけど、違うとでも言うのか?
俺はカラスの姿をじっと眺めた。悪魔みたいな奴だけど姿形は普通のカラスに見える。
『俺は、俺達は、お前達に命を奪われた』
カラスはそう言って、ガァガァカーッカーッ!!! と鳴いた。
「さっきから俺達と言ってるけどどういうことなんだ? それから、俺と史砂がお前の巣をぐちゃぐちゃにしたんなら謝る」
俺は、手を合わせて謝った。
『謝って済むと思っているのか! 俺達は、俺達は……』
「俺達は?」
カラスは、悲しそうななんだか泣きそうな目をしたかと思うと、今度は怒りを露にした目に変わった。
ピカッと目が光った。
このカラスは普通のカラスではないのかもしれない。
『俺達は、三羽のカラスの集まりだ! いいや生まれてくるはずだった三羽の命の集まりなんだ、お前と史砂に殺されたな』
カラスは羽をバサバサさせた。気がつくと風が激しく吹いていた。
俺の長めの前髪が風に煽られた。
俺は、風が強くて息苦しい中、「俺達が殺したってそれじゃあお前は何なんだよ?」
するとカラスは……。
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