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ミケにゃんとお母さん
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「うん、あれはミケにゃんのお母さんだったと思うにゃん。トマトのぬいぐるみをじっと見ていたにゃん」
「そっか、それでミケにゃんちゃんはお母さんに声をかけたの?」
わたしが尋ねるとミケにゃんは、「そ、それが声をかけようとしたんだけどにゃん……どうしようにゃんと考えてるうちにお母さんはお店の外に出て行ってしまったにゃん」と言ってしょんぼりした。
「そっか……」
「ミケにゃん……」
わたしとシロッコは顔を見合せた。そのお互いの表情は泣きそうになっていた。
「ミケにゃんちゃんはその後お母さんを追いかけたの?」
「うん、追いかけたにゃん。だけどお母さんの足は速くて見失ってしまったにゃん……」
そう言って俯くミケにゃんにシロッコが「じゃあ、もう一度探そうにゃん」と言った。
「う、うん。探すにゃん」
「ミケにゃん、行こうにゃん」
シロッコはミケにゃんの腕を引っ張った。やっぱりシロッコはミケにゃんお姉さんみたいだ。とってもしっかしてるし頼りになる。
シロッコに引きずられるような形で走るミケにゃんの後をわたしも追いかけた。ミケにゃんはお母さんに会いたいよね。ちゃんと話をしたいよね。だって、ミケにゃんはまだ幼いんだから。学校であったことや楽しかったことそれから悲しかったことや悔しかったことなど色々話をしたいよね。
そんなことを考えながら走っていると涙が出そうになった。
「そっか、それでミケにゃんちゃんはお母さんに声をかけたの?」
わたしが尋ねるとミケにゃんは、「そ、それが声をかけようとしたんだけどにゃん……どうしようにゃんと考えてるうちにお母さんはお店の外に出て行ってしまったにゃん」と言ってしょんぼりした。
「そっか……」
「ミケにゃん……」
わたしとシロッコは顔を見合せた。そのお互いの表情は泣きそうになっていた。
「ミケにゃんちゃんはその後お母さんを追いかけたの?」
「うん、追いかけたにゃん。だけどお母さんの足は速くて見失ってしまったにゃん……」
そう言って俯くミケにゃんにシロッコが「じゃあ、もう一度探そうにゃん」と言った。
「う、うん。探すにゃん」
「ミケにゃん、行こうにゃん」
シロッコはミケにゃんの腕を引っ張った。やっぱりシロッコはミケにゃんお姉さんみたいだ。とってもしっかしてるし頼りになる。
シロッコに引きずられるような形で走るミケにゃんの後をわたしも追いかけた。ミケにゃんはお母さんに会いたいよね。ちゃんと話をしたいよね。だって、ミケにゃんはまだ幼いんだから。学校であったことや楽しかったことそれから悲しかったことや悔しかったことなど色々話をしたいよね。
そんなことを考えながら走っていると涙が出そうになった。
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