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大切なマリパグちゃん

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ミケにゃんは「あ、そうだ、マリパグちゃんを連れてくるね」と言ったかと思うとてとてにゃんと部屋に戻った。

  それと入れ替わりにシロッコがお盆にトマトジュースを載せてやって来た。

「あれ?  ミケにゃんは?  さっきまで大きな声が聞こえていたけどにゃん?」

  シロッコはお盆に載せていたトマトジュースをテーブルに置きながら言った。

「わたしがプレゼントしたマリパグちゃんを連れてくるんだって」

「あ、マリパグちゃんね」
「覚えているの?」

「うん、ミケにゃんが大切なぬいぐるみにゃんだよって言ってマリパグちゃんを見せてくれたにゃん」

  シロッコは椅子に腰を下ろしにゃぱにゃぱと笑いながら言った。

  その時、「見てみてにゃ~ん!」とミケにゃんが右手にマリパグちゃんと左手にトマトのぬいぐるみを持ちとてとてにゃんと戻ってきた。

「あ、マリパグちゃん久しぶり~」

  マリパグちゃんを見たわたしはにっこりと笑った。

「よいしょにゃん」と言いながらミケにゃんはテーブルの上にマリパグちゃんとトマトのぬいぐるみを並べにゃぱーと満面の笑みを浮かべた。
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