高尾山で立ち寄ったカフェにはつくも神のぬいぐるみとムササビやもふもふがいました

なかじまあゆこ

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ミケとわたし達

ミケはいつから?

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 他のみんなもわたしの顔を見た。それから、高男さんとミケを交互に見る。

「ですよね……だけど、高男さんの子供時代にミケはわたしとおばあちゃんと一緒にこのムササビカフェ食堂にやって来た。つまり、

「確かにそうなるね……」

 高男さんは答えながら首を横に傾げた。

「と言うことは高男さんがこのムササビカフェ食堂にやって来た時はまだミケちゃんは棚に飾られていなかったということになりますよね?」

 わたしはそう言いながらやっぱり何か変だなと感じた。

「うん、そうなるね。うわぁ~なんかこんがらがってきた~」

 高男さんはいつもより高い声を上げ頭を抱えてしまった。

 どうやら高男さんも混乱しているようだ。もう一体全体どうなっているのだろうか?

 わたしも頭を抱えそして手をグーにしてぽんぽん頭を叩く。


「不思議なことが起こっているにゃんね」

 不思議なことの張本人であるミケ(張猫ぬいぐるみ?)が頭をぽんぽんと叩くわたしと頭を抱えている高男さんの顔を覗き込みながら言った。

 わたしは顔を上げ「ミケちゃんにも真相はわからないのだよね?」と念の為に聞いてみる。

 案の定ミケは「わからないにゃん」と答える。

「そうなんだよね……」
「わたしも教えてほしいくらいだにゃん。記憶が曖昧なんだにゃん」

 ミケもわたしと同じように困った顔をしている。

「俺もみなさんより状況を飲み込めているつもりだったけどどうやら違ったようです……」

 高男さんも顔を上げ眉間に皺を寄せている。

 このムササビカフェ食堂の現在の経営者である高男さんにもつくも神のミケにもわからないのであれば、わたしが理解できるはずもない。

 そう思うとふぅーと溜め息が出た。あ、ちょっと待ってよ、やはり一番良くわかっているのは……。

「ムササビちゃん」
「ん? わたし」



 きょとんとした顔で首を横に傾げるムササビにわたしは大きく首を縦に振る。

「うん、だって、ムササビちゃんは高男さんのひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの代からこのムササビカフェ食堂にいるんだよね。だからみんなが知らないことやミケちゃんのこともわかっているんじゃないかなと思ったんだよ」

 言いながらわたしはムササビの様々な出来事を映してきたであろう瞳をじっと見た。

「うん、そうだよ。でもね、わたしもミケちゃんや高男さんと似た感じで記憶が曖昧なんだよね」

 と答えた。

「曖昧か……」

 何故だろうか。わたしも含めたみんなの記憶が曖昧だなんてやっぱりおかしい。

 やっぱりおかしいよ。おかしいよ。一体どうなっているのかな?

 わたしはみんなの顔をぐるりと見渡す。すると、何かを思い出したような気がした。

 それは……。まさか。
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