巻き込まれ召喚された上、性別を間違えられたのでそのまま生活することにしました。

蒼霧雪枷

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閑話

お気に入り登録数50突破記念SS

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「どうもリンドウです。えっと、カンペカンペ……こちら、この作品のお気に入り登録数が50を突破した記念のssです。ただ、これの作成中のたった数時間で90に辿り着くとは思っておらず、とても嬉しい所存です。それを伝えたいがため、このような前置きをヒロインにさせ…おい、誰がヒロインだこら」
「貴様、少しは真面目に読め」
「まだ出てきちゃダメでしょ、赤目さん…えー、前置きをにさせました。本編は問題なく毎日更新されていきますので、ご安心してお読みください…この一言いる?」
「いいから読め」
「はいはい…それでは、お楽しみください」



「というか、この前置き自体いる?」
「文句しか言わないな、貴様」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『騎士団副団長の苦悩』

 夜会。香水のキツイ匂いを振り撒いた令嬢が大量にすり寄ってくるこの行事は本当に嫌いだ。互いに違う匂いをつけているお掛けで、大量に集まられれば混じって吐き気がする。
 「ヴェルサス伯爵」として呼ばれたこの夜会。早々に主催に挨拶を済ませ、ダンスに誘われる前に会場を後にする。
 今日は無駄な時間を使ってしまったし、訓練場で少し素振りしてから詰所に泊まることにしよう。
 そう考えて、馬車に乗り込む。日も随分と沈んだ街路を馬車に揺られながら、ぼんやりと最近よく見る顔を無意識に思い出していた。

 王宮に付き、そのまま庭を横断して訓練場へと向かう。詰所から木刀を拝借し、特に他意はなかったのだが足が向くまま訓練場の隅の方へと歩く。
 と、こんな夜も遅い時間にどうやら先客がいたらしい。はじめは幻覚かと思った。

「…おい、何故ここにいる」
「……………くぅ……」

 木の根元で座り寝こけている小さな先客。闇に混じる黒髪のおかげで少々姿が見辛かったが、先程まで思い出していた姿を見て心配になる。
 全く、うちの従妹は果たして何をしているのだろうか。…いや、この時間だから寝ているだろうな。
 頭の中で簡潔させ、何週間か前に召喚された少年を見やる。暗くてもわかる白い肌には傷一つない。そっと頬を撫でると、小さく呻くが起きなかった。

「…いや、俺は何をしているんだ」

 我に返り、仕様がないのでこの子供を部屋へ送り届けることにした。正面からいくか、抜け出した通路と思われる窓からいくか。
 …下手をしたらあの従妹に変な疑惑を持たれかねん。仕方ない。窓からこっそり帰してやろう。

 起こさないよう抱えあげ、部屋の下まで移動する。
 移動中、と言うより先程から何やら違和感があるのだが、寝ている以外は普段の少年との違いを見いだせなかった。

「いや、何か少し小さいか…?」

 いつもより、一回りとまではいかないが少しだけ小さい気もするし、なんだか抱えている体が随分と柔らかい気もする。
 疑問で頭が一杯になりつつ、やはり鍵が開いてる窓から入り、ベッドへと寝かす。

「……?やはりいつもより、小さいし細いような…っ!!」

 掛布を掛ける前にじっと見る。と、あることに気づいた。しかし、気づきたくなかったかもしれない。
 急いで掛布を掛けて窓から飛び降りる。魔法で鍵を掛けることも忘れない。

 いや、気のせいだ。気のせいと思いたい。無心になろうと剣を振るうも、頭から離れない。いくら別のことを考えようとしても、ふっとそれが浮かぶ。

 胸に小さな膨らみがあっt…

「~~~~~っっ!!!!」

 その後、ジークレインは一晩中剣を振るい、早朝に倒れている所を騎士団に発見されたのだった──…


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『王弟殿下の憂鬱』

「はぁ…」

 ついつい、深くため息をついてしまう。通り掛かった使用人たちは、原因が分かっているのか苦笑いで通り過ぎる。
 片思い歴12年。幼い彼女に心を奪われてから早12年。早くしないと誰かに取られるかもしれないと分かっているものの、兄のような立ち位置の私からそんな想いを向けられていたと知った彼女に落胆される可能性が一%でもあると思うと告白すらできない。
 というか、王弟から告白なんてされたら拒否権がないも同じだろう。

 第一に、16歳も離れているのだ。兄からは「幼女趣味か?」と笑われるし。断じてそんなことはない。例え幼女趣味だったとしても、彼女だけだ。彼女以外は何も感じない…
 いや…これはこれで十分気持ちが悪いな…

 召喚された少女であるリンドウはすぐに私の想いに気づいたのか、毎日書庫へくるあの子の侍女となった彼女と会う機会が増えたのは単純に嬉しい。
 しかし、やけにお膳立てしてくるのは気のせいだろうか…? 

「ちょっとお手洗い行ってきますね」
「リンドウ様、ついていきます」
「いや、一人で行けるから。ラナさんはここで座ってて」
「しかし…」
「いいから!ルーファスさんとお話でもして待ってて!」

 そう言って私に目配せして書庫から出ていくリンドウ。ありがたいが、なんだか居心地が悪く感じるのは緊張しているからだろう。

「………」
「………」

 な、何を話せばいいと言うんだ!!今まで何を話していた!?用意された場というのはこんなにも居心地が悪いものなのか!

「あー、えっと…ラナ、あの子の元で楽しいかい?」
「はい。生き甲斐を感じていますし、とても幸せです」
「そうか…」

 なんだろう。彼女へ幸せを与えているのが僕じゃないのが少々、なんと言うか、悔しいな。

「ラナは…あの子がここへ来なかったら、誰の侍女になりたかった?やっぱり王女のリーリエルかい?」
「そうですね、リンドウ様以外ですと……貴方の子供たちに、使えてみたいですわ」

 少し考えたあと、少し微笑んで彼女は言った。

 それは、ちょっと狡いんじゃないかなぁ…

「………そうかい」
「えぇ。どうしました?婚約者探しをしてこなかったこと、後悔しましたか?」
「ふふっ…いいや、してないよ。そうだ!リンドウを僕の養子にしたらいいんじゃないかな?」
「それは良い考えてですね!私の夢が二つとも叶います!そのためにもまず、ルーファス様は婚約者探しから始めてくださいね?」
「…あぁ、そうだね。養子縁組を組むには妻が要るんだった…そのうち探すよ」

 もしくは、覚悟を決めようか。待ってて。近いうちに、きっと覚悟を決めてみせるから。



「と、言うわけで。リンドウ、僕の息子…いや、娘にならないかい?」
「どうしてその結果に辿り着いたのか小一時間程問い詰めたいです」
「はっはっはっはっ」
「笑って誤魔化さないでくださいよ!母親がラナさんじゃなければなりませんからね!」
「あぁ、頑張るよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「以上、ss二つでした。というか待て、赤目さんもしや気づいてるのか」
「さぁな」
「……………ムッツリめ」ボソッ
「ゴホッ…貴様っ!!」
「本編にこの記憶は持ってかないからいいけどさぁ…なに、副団長サマは胸派ですk「からかうのもいい加減にしろよ貴様」そんなに怒んなくたっていいじゃん…」
「というか、俺の話は記載して大丈夫だったのか?ネタバレとかの範囲に入るのでは…」
「細かいこと気にしてたら終わりだよ。これはssなんだから」
「いや、細かくはないと思うが…」
「終わりの挨拶いきまーす。えっと、ここまで見てくださりありがとうございます」
「おい」
「設定とかはあまり深く考えずに書いているので、矛盾点があったりしますが、深く考えずに読んでください」
「話を…」
「それでは、短編作品ですが完結までどうぞお付き合いください。ほら、赤目さん挨拶して」
「…後で覚えてろよ。……よろしく頼む」
「ぶっきらぼう~。では、よろしくお願いします」
「貴様も人のこと言えないじゃないか…」
「さぁ…?」



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