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一章 転生しました
13。種族について知ろう
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「昨夜はご迷惑おかけしましたぁ…」
開口一番、カインはそう言って頭を下げた。時刻は現在お昼ちょっと前。寝ながら朝飯を食べ、そろそろ昼飯の準備に取りかかろうかという時に起きた彼は、申し訳なさそうにしている。
どうやら、自分でも暴走したと理解した上で反省しているようだ。普段はへらへらとしているが、根は真面目なのだろうか。
「次からはあんな無謀なことしないよぉ。ちゃんと"然るべき場"でもぐことにするからぁ」
「おい、コイツ反省してないぞ」
笑顔で顔を上げそう言ったカインに、オニキスが苦い顔でツッコむ。もぐって、昨日言っていた角や羽のことだろうか。
というか、そんなのが生えてるってことはオスカーさんとやらは人間じゃないのか?
確か、カインは「蜥蜴野郎」って言っていた。角があって羽があって、蜥蜴と言うことはつまり…
「オスカーさんって、まさかドラゴン…!?」
「ん?あぁ。言ってなかったな。オスカーはドラゴンではなく、竜族だ」
「…?何が違うんだ?」
「ドラゴンって、基本的に魔物の方を指すからねぇ。確かに魔物の方も竜族に入るけど、人の姿を取れるのはちゃんと人間族に分類されるんだよぉ」
「人間族…?」
よくわからなかった。そう言えば、魔法やスキルや常識の本ばかり読んでいたから、この世界に住んでる種族についてはあんまり読んでなかったな。
オニキスもカインも人間ではないと思っていたが、どういう種族なんだろう。やっぱ獣人?でもカインは違うって言ってたな。
頭を捻っていれば、オニキスが本棚から一冊の本を持ってきてくれた。どうやら、種族について分かりやすい物を選んでくれたらしい。
「まず、人間族とは人型の種族の総称だ。そこから大まかに、人族、獣人族、上人族の三つに分けられる。人型を取れる竜族は上人族に分類される」
「ニュートラルって、中間って意味だよな?この世界に英語があるのかは知らないが…」
「えいご、が何かは知らないが、同じ意味で違う言葉は数多く存在する。水をウォーターと言ったりな」
「なるほど。で、何がニュートラルなんだ?」
「人間と人外の中間ってことぉ。人外的種族は、大体魔族に分類されるんだけどねぇ。あ、ちなみにぃ、魔族って人権を持ってる魔物のことだよぉ」
「じんけん」
やけに生々しいものが出てきた。ファンタジーって、よく見るのはあんまり人権が存在しなかったりするんだけどな。命が軽い世界って感じあるのに、人権とな。
なんか、凄い現実って感じした。人権かぁ…
「あれなんだな。政治とか、そう言うの結構しっかりしてるんだな…」
「今の魔王が『種族間の差別を無くそう』って志しの元働いてるからねぇ。大分住みやすくなったよぉ」
「あぁ…奴隷制度で胃を痛めてると噂の魔王様…」
「ホント、よくやるよねぇ。まぁ、それのおかげで危険のない平和主義の魔物達が守られてるから助かってるけどさぁ」
平和主義の魔物って、なんか字面に違和感があるな。魔物にも平和主義とかいるんだ。
「話を戻すぞ。人族は主に四つに分けられる。普通の人族と、亜種が魔人、紅人、竜人の三つ。詳しくは後でそのページを読めばいい」
「おー、了解」
「そして、獣人族は…これは種が多いんだ。説明は飛ばそう。上人族には、森人族、魔人族、吸血鬼族、天界族、死神族、竜族、海人族、等がいる」
「結構多いんだな」
「他にもいるが、有名なのはこんなところだな。今上げたものは少数派でな。数が少ない上、狙われやすい種族だったが、現魔王のおかげで数が順調に増えてきている」
現魔王めっちゃ優秀じゃん。そんでもってめっちゃ優しいな。でも、国民とかに凄い慕われてそうだけどそれをよく思わない奴とかも沢山いるんだろう。
責任者って大変だよなぁ…本当、部下の失敗は上司の失敗とか言うくせに、俺の上司である自分は責任をいっさいがっさい取る気がないクソ野郎め…一発殴ってから転生したかった。
過去の上司を脳内で殴りつつ、話を続ける。
「確か、魔王って今十人いるんだっけ?別の種族って言うけど、例えばどんなのなんだ?」
「正確には十一人だ。「虚飾」が二人で一人だからな。種族は先程上げた上人族の六種と、人族、猫人族、竜人、それと"悪魔族"が二人…あぁ、違うな。魔族と悪魔族が一人ずつだったか?」
「悪魔族?」
確か初代魔王たちがそれだったなぁと思ったと同時に、カインの表情が明らかに歪んだ。確実に不機嫌である。今、オニキスわざとカインの地雷踏んだな?
オニキスは嘲笑しながらカインと睨み合う。俺がそっと立ち上がり、両手を上げればすぐに止めたが。なんだ、張り手で止めてやろうと思ったのに。
「…悪魔族って言うのはねぇ、ある日突然、何もない場所に生まれた『形のない種族』のことだよぅ」
カインがそう言うと、オニキスが目を見張った。多分、予想外だったのだろう。明らかに不機嫌になったもんな。俺も話を反らされると思ったし。
舌を出してオニキスを挑発したあと、カインは続けた。
「"それ"の誕生は予測不可能。"それ"は突然、虚空から生まれてくる。"それ"は決まった形を持たず、しかし強大な力を持つ。"それ"は生まれた瞬間に自我を持ち、しかし単純な喜怒哀楽しか持たない。故に、本能がままに全てを破壊し、人々から畏怖の象徴として世界の王となり得た種族…」
すらすらと、まるで何か古い伝承の一節を読んでいるように言葉が紡がれる。確かにカインであるはずなのに、まるで別人が言っているように感じた。
「決まった形を持たない。故に「形のない種族」と言われた。そしてその強大な力を前に、人々は畏怖と降伏の意味を込めて"それ"らをこう呼んだ」
──魔力の王、『魔王』と──
シン…とした部屋に溶けたその言葉は、随分と重く感じた。その表情は、オレンジの前髪に隠れて読めない。
魔力の王。カインはそう言った。悪魔だから魔王と呼ばれたのではないということ。魔法の王ではないのだろうか。
「…レイちゃん、「なんで魔力なんだ?」って顔に書いてるよぉ?」
「なにっ!?」
「お前、本当に分かりやすいな…」
二人が呆れたようにそう言うので、つい顔を触る。そんなに出ていたのだろうか。
ため息を一つつき、オニキスが説明してくれた。
「この世界では、魔力が全てなところがあるんだ。今は技術の進歩でその差はいくらか埋められているが、それでも圧倒的な力の前には無意味だ」
「なるほど。それだけ悪魔族って強いんだな。流石初代魔王…」
「あぁ、あとはあれだな。悪魔族の体は、高濃度の魔素と魔力で作られている。つまり、生きた魔力の塊だ。それも理由だろうな」
生きた魔力の塊とな。え、なにその種族ぶっ壊れ?ゲームにいたら絶対にクレームくる系の奴じゃん。他の弱すぎって。
なんでも、常に周囲の魔力を取り込んでいるため、死ぬこともなければ力尽きることもないらしい。
ただ、一応弱点らしい弱点はあるのだというが、オニキスが言う前にカインに止められた。聞いたところで実践できるかと言えばほぼほぼ不可能らしい。
カインがそう言った瞬間、オニキスが妙に誇らしげにしていたが何だったのだろう。とりあえず、お前ら喧嘩止めろ。
頭を叩いて喧嘩を止めた後、話を戻してオスカーさんとやらの種族について聞く。ドラゴンと竜族が違うのは分かったが、何が違うのか分からない。
「魔物のドラゴンと竜族の違いって、人になれるかなれないか、なのか?」
「それだけではないが、一番大きい要因はそれだな。人語を話せれば人間族だと言うものもいれば、人の姿を取れねば魔族だと言うものもいる。それは周りだけでなくドラゴン本人の考えもある」
「な、なんか難しいな?」
「そうでもないぞ。人に近くありたいと願えば、自ずと人化はできるようになる。大事なのは心の持ちようだな。竜の姿でも己を人だと言うなら、我らはそれを否定しない」
「……っ!?」
「へぇ。個人を尊重する感じか?」
「ちょっ…」
「そうだな…尊重、と言うよりはどうでもいい、が近いかもしれない。我ら竜族は、己の家族や仲間は大事だが、魔物のドラゴンは存在が似ているだけで別物だ。まぁ、魔物から竜族に進化するものもいるのだがな」
「なるほどー………ん?」
我ら竜族…?おかしいな。ここに竜族なんていないはずなのに…
そう思い顔を上げれば、非常に慌てているオニキスと不機嫌なカイン。その間に立っている、赤毛で長身の男。
身長はカインと同じくらい。赤い髪で隠れ気味の右目は、本来あるはずのものがなく黒い穴が見えた。頭には細く真っ直ぐな赤い突起物が一本。やけに左側に寄っていると思ったが、どうやら右側の角は折れているらしい。
そして、何より目を引いたのが男の背後に見える一対の羽。コウモリのように骨ばった羽は、髪と同じ赤色だ。
一つしかない金色の目は、目が合ったと思えば面白いものを見たという風に細められた。
「どうやら、招待状は無事に受け取って貰えたようだな」
いつの間に入ってきたのか。そんなことを聞く間も無く、男が突然吹っ飛んだ。玄関の方へ吹き飛んだ男は、気づけばオニキスがドアを開けていたようで外へと投げ出された。
瞬きをするよりも早く、男を吹き飛ばし─いや、蹴り飛ばしたカインは、笑顔で口を開いた。
「蜥蜴野郎はどうやら躾がなってないようだねぇ?勝手に人の家に入るなんてぇ…まさか、礼儀ってものを知らないのぉ?」
カインさん、めっちゃ笑顔で煽るやん…
開口一番、カインはそう言って頭を下げた。時刻は現在お昼ちょっと前。寝ながら朝飯を食べ、そろそろ昼飯の準備に取りかかろうかという時に起きた彼は、申し訳なさそうにしている。
どうやら、自分でも暴走したと理解した上で反省しているようだ。普段はへらへらとしているが、根は真面目なのだろうか。
「次からはあんな無謀なことしないよぉ。ちゃんと"然るべき場"でもぐことにするからぁ」
「おい、コイツ反省してないぞ」
笑顔で顔を上げそう言ったカインに、オニキスが苦い顔でツッコむ。もぐって、昨日言っていた角や羽のことだろうか。
というか、そんなのが生えてるってことはオスカーさんとやらは人間じゃないのか?
確か、カインは「蜥蜴野郎」って言っていた。角があって羽があって、蜥蜴と言うことはつまり…
「オスカーさんって、まさかドラゴン…!?」
「ん?あぁ。言ってなかったな。オスカーはドラゴンではなく、竜族だ」
「…?何が違うんだ?」
「ドラゴンって、基本的に魔物の方を指すからねぇ。確かに魔物の方も竜族に入るけど、人の姿を取れるのはちゃんと人間族に分類されるんだよぉ」
「人間族…?」
よくわからなかった。そう言えば、魔法やスキルや常識の本ばかり読んでいたから、この世界に住んでる種族についてはあんまり読んでなかったな。
オニキスもカインも人間ではないと思っていたが、どういう種族なんだろう。やっぱ獣人?でもカインは違うって言ってたな。
頭を捻っていれば、オニキスが本棚から一冊の本を持ってきてくれた。どうやら、種族について分かりやすい物を選んでくれたらしい。
「まず、人間族とは人型の種族の総称だ。そこから大まかに、人族、獣人族、上人族の三つに分けられる。人型を取れる竜族は上人族に分類される」
「ニュートラルって、中間って意味だよな?この世界に英語があるのかは知らないが…」
「えいご、が何かは知らないが、同じ意味で違う言葉は数多く存在する。水をウォーターと言ったりな」
「なるほど。で、何がニュートラルなんだ?」
「人間と人外の中間ってことぉ。人外的種族は、大体魔族に分類されるんだけどねぇ。あ、ちなみにぃ、魔族って人権を持ってる魔物のことだよぉ」
「じんけん」
やけに生々しいものが出てきた。ファンタジーって、よく見るのはあんまり人権が存在しなかったりするんだけどな。命が軽い世界って感じあるのに、人権とな。
なんか、凄い現実って感じした。人権かぁ…
「あれなんだな。政治とか、そう言うの結構しっかりしてるんだな…」
「今の魔王が『種族間の差別を無くそう』って志しの元働いてるからねぇ。大分住みやすくなったよぉ」
「あぁ…奴隷制度で胃を痛めてると噂の魔王様…」
「ホント、よくやるよねぇ。まぁ、それのおかげで危険のない平和主義の魔物達が守られてるから助かってるけどさぁ」
平和主義の魔物って、なんか字面に違和感があるな。魔物にも平和主義とかいるんだ。
「話を戻すぞ。人族は主に四つに分けられる。普通の人族と、亜種が魔人、紅人、竜人の三つ。詳しくは後でそのページを読めばいい」
「おー、了解」
「そして、獣人族は…これは種が多いんだ。説明は飛ばそう。上人族には、森人族、魔人族、吸血鬼族、天界族、死神族、竜族、海人族、等がいる」
「結構多いんだな」
「他にもいるが、有名なのはこんなところだな。今上げたものは少数派でな。数が少ない上、狙われやすい種族だったが、現魔王のおかげで数が順調に増えてきている」
現魔王めっちゃ優秀じゃん。そんでもってめっちゃ優しいな。でも、国民とかに凄い慕われてそうだけどそれをよく思わない奴とかも沢山いるんだろう。
責任者って大変だよなぁ…本当、部下の失敗は上司の失敗とか言うくせに、俺の上司である自分は責任をいっさいがっさい取る気がないクソ野郎め…一発殴ってから転生したかった。
過去の上司を脳内で殴りつつ、話を続ける。
「確か、魔王って今十人いるんだっけ?別の種族って言うけど、例えばどんなのなんだ?」
「正確には十一人だ。「虚飾」が二人で一人だからな。種族は先程上げた上人族の六種と、人族、猫人族、竜人、それと"悪魔族"が二人…あぁ、違うな。魔族と悪魔族が一人ずつだったか?」
「悪魔族?」
確か初代魔王たちがそれだったなぁと思ったと同時に、カインの表情が明らかに歪んだ。確実に不機嫌である。今、オニキスわざとカインの地雷踏んだな?
オニキスは嘲笑しながらカインと睨み合う。俺がそっと立ち上がり、両手を上げればすぐに止めたが。なんだ、張り手で止めてやろうと思ったのに。
「…悪魔族って言うのはねぇ、ある日突然、何もない場所に生まれた『形のない種族』のことだよぅ」
カインがそう言うと、オニキスが目を見張った。多分、予想外だったのだろう。明らかに不機嫌になったもんな。俺も話を反らされると思ったし。
舌を出してオニキスを挑発したあと、カインは続けた。
「"それ"の誕生は予測不可能。"それ"は突然、虚空から生まれてくる。"それ"は決まった形を持たず、しかし強大な力を持つ。"それ"は生まれた瞬間に自我を持ち、しかし単純な喜怒哀楽しか持たない。故に、本能がままに全てを破壊し、人々から畏怖の象徴として世界の王となり得た種族…」
すらすらと、まるで何か古い伝承の一節を読んでいるように言葉が紡がれる。確かにカインであるはずなのに、まるで別人が言っているように感じた。
「決まった形を持たない。故に「形のない種族」と言われた。そしてその強大な力を前に、人々は畏怖と降伏の意味を込めて"それ"らをこう呼んだ」
──魔力の王、『魔王』と──
シン…とした部屋に溶けたその言葉は、随分と重く感じた。その表情は、オレンジの前髪に隠れて読めない。
魔力の王。カインはそう言った。悪魔だから魔王と呼ばれたのではないということ。魔法の王ではないのだろうか。
「…レイちゃん、「なんで魔力なんだ?」って顔に書いてるよぉ?」
「なにっ!?」
「お前、本当に分かりやすいな…」
二人が呆れたようにそう言うので、つい顔を触る。そんなに出ていたのだろうか。
ため息を一つつき、オニキスが説明してくれた。
「この世界では、魔力が全てなところがあるんだ。今は技術の進歩でその差はいくらか埋められているが、それでも圧倒的な力の前には無意味だ」
「なるほど。それだけ悪魔族って強いんだな。流石初代魔王…」
「あぁ、あとはあれだな。悪魔族の体は、高濃度の魔素と魔力で作られている。つまり、生きた魔力の塊だ。それも理由だろうな」
生きた魔力の塊とな。え、なにその種族ぶっ壊れ?ゲームにいたら絶対にクレームくる系の奴じゃん。他の弱すぎって。
なんでも、常に周囲の魔力を取り込んでいるため、死ぬこともなければ力尽きることもないらしい。
ただ、一応弱点らしい弱点はあるのだというが、オニキスが言う前にカインに止められた。聞いたところで実践できるかと言えばほぼほぼ不可能らしい。
カインがそう言った瞬間、オニキスが妙に誇らしげにしていたが何だったのだろう。とりあえず、お前ら喧嘩止めろ。
頭を叩いて喧嘩を止めた後、話を戻してオスカーさんとやらの種族について聞く。ドラゴンと竜族が違うのは分かったが、何が違うのか分からない。
「魔物のドラゴンと竜族の違いって、人になれるかなれないか、なのか?」
「それだけではないが、一番大きい要因はそれだな。人語を話せれば人間族だと言うものもいれば、人の姿を取れねば魔族だと言うものもいる。それは周りだけでなくドラゴン本人の考えもある」
「な、なんか難しいな?」
「そうでもないぞ。人に近くありたいと願えば、自ずと人化はできるようになる。大事なのは心の持ちようだな。竜の姿でも己を人だと言うなら、我らはそれを否定しない」
「……っ!?」
「へぇ。個人を尊重する感じか?」
「ちょっ…」
「そうだな…尊重、と言うよりはどうでもいい、が近いかもしれない。我ら竜族は、己の家族や仲間は大事だが、魔物のドラゴンは存在が似ているだけで別物だ。まぁ、魔物から竜族に進化するものもいるのだがな」
「なるほどー………ん?」
我ら竜族…?おかしいな。ここに竜族なんていないはずなのに…
そう思い顔を上げれば、非常に慌てているオニキスと不機嫌なカイン。その間に立っている、赤毛で長身の男。
身長はカインと同じくらい。赤い髪で隠れ気味の右目は、本来あるはずのものがなく黒い穴が見えた。頭には細く真っ直ぐな赤い突起物が一本。やけに左側に寄っていると思ったが、どうやら右側の角は折れているらしい。
そして、何より目を引いたのが男の背後に見える一対の羽。コウモリのように骨ばった羽は、髪と同じ赤色だ。
一つしかない金色の目は、目が合ったと思えば面白いものを見たという風に細められた。
「どうやら、招待状は無事に受け取って貰えたようだな」
いつの間に入ってきたのか。そんなことを聞く間も無く、男が突然吹っ飛んだ。玄関の方へ吹き飛んだ男は、気づけばオニキスがドアを開けていたようで外へと投げ出された。
瞬きをするよりも早く、男を吹き飛ばし─いや、蹴り飛ばしたカインは、笑顔で口を開いた。
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