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いつも通りの日常。"それ"はいつも唐突にやって来る。
「敵襲だ!!!」
見張り係の叫び声に、キッチンの掃除中だった私は持っていたモップを放り出す。ドアを開ければ、廊下を他のクルーが走り去っていった。その後を追うように私も甲板へと向かう。
ふと足元を見ればイーヴォがいない。掃除を見るのに飽きて何処かへ行ってしまったのだろうか。
「アレク!!」
「船長!敵襲って、海賊ですか?海軍ですか?」
「海賊だ!いいか、アレク。お前は身を守るだけにしろ。絶対に殺すんじゃないぞ」
「いっつもそれ言ってますけど、どういう意味ですか!?」
「そのまんまの意味だ!!!」
敵襲や戦闘は何度も経験しているが、毎回船長は私に「殺すな」と言う。勿論、敵を生け捕りにしろだとか、うちが殺さない海賊団という訳ではない。他の皆は殺しているから。
おそらくそれは、私がまだ成人もしていないから。私が手を汚さないようにという、船長の気遣いだろう。今は多分、私の性別も考慮されているるじゃないだろうか。
人を殺したい訳ではないので、正直その気遣いは助かっている。でも、私だけ海賊"ごっこ"のようで少し、少しだけ胸がもやっとする。
甲板に出れば、既に敵の海賊船がうちの船に接敵していた。渡された板を伝って、ガラの悪い荒くれ者たちが乗り込んできた。
「いくぞ野郎共!!俺たちを狙ったこと、後悔させてやれ!!」
「「「アイアイキャプテン!!!!」」」
高らかに叫ぶ船長に太鼓され、うおおお!!と雄叫びを上げる我らが夜波の海賊団。剣を抜き、襲い来る敵を斬り捨てていく。
私はあまり壁際から動かないようにし、来た敵を牽制しつつ死なない程度に斬りつける。初めはその感覚に慣れなかったものだが、戦場でそんなことを考えている暇のない今は気にならない。
小回りのきく体を活かして、相手の手足の腱を狙って斬る。使っている武器は私が持てる軽めのものだが、斬れれば充分だった。
どれくらい戦っていただろうか。相手はこっちよりも人数が多かったのか、中々戦闘は終わらなかった。それでもこちらに今死者がいないのは、おそらく船長のおかげだろう。
一番人を殺しているのは船長だろう。次に副船長。他は皆、一人二人殺したかしてないか、と言った感じだ。
彼らはクルーが殺すことにあまりいい顔をしない。多分それは、いつか何かの事情で船を降りた時に、表の世界で生きれるようにするため。
いくら犯罪者相手でも、人を殺したという感覚は、記憶は残るから。そうして怯えて暮らさせないようにするため。
なんて、私の想像でしかないのだが。
そしてようやく、敵船の船長がうちの船長によって倒された。他の残党もいないようで、死体を相手の船に戻す作業へと入る。
海賊には海賊の行持というものがあるらしく、死んだら海に還すのが決まりらしい。相手の船があれば、その船の底を壊して死体を乗せて、そのまま海に流すのだそうだ。
そうやって、海に生きる者たちは海に還っていく。それがなんだか、寂しく無さそうだな、なんて感じた。
死体を全て相手の船に乗せ終わり、船が離れた時だった。終わったと思ったから、私は気を緩めてしまったのだ。
突然、腕を引かれた。
「っ、アレク!?」
「ふ、ふははははは!!!!コイツは冥土の土産として貰っていくぜ!!お前の弱さでコイツは死ぬんだ!!じゃあなぁ、夜波ぃ!!!」
理解が追い付いた時には既に遅く。どうやら私は、先程の戦闘で死に損ない潜んでいた敵に捕まり相手の船に乗ってしまったらしい。
船同士のギリギリの距離を飛び越えた敵は、流石にすぐに追ってこれない船長たちを見て嘲笑う。私と言えば、まだ感情が追い付いてないのかタイミングを読むのが上手い人だなぁ、と敵を眺めてぼんやりとそう思った。
何の悪戯か、荒れてきた海のせいで私の乗った船と夜波の海賊団の船の距離がどんどん離れていく。私を呼ぶ船長の声が荒々しい波の音でかき消された。
このままだと、底に穴の空いたこの船はすぐ沈んでしまうだろう。それは分かっているつもりだが、どうしても実感が沸かなかった。きっと、あまりに突然だったからだろう。
怯えるでもなく、騒ぐでもなく、睨むでもなく、ただぼけっとしてる私を見て私を拐った男が不気味なものを見たような顔をする。
「…テメェ、怖くねぇのか。死ぬんだぞ!?俺に道連れにされて、海に沈むんだ!!」
「えーと、なんと言うか、実感が沸かないといいますか」
「随分と呑気な野郎だ…つか、よく見たらお前ガキじゃねぇか!!」
「そうですね~。15なんで、成人まであと二年ですね!」
「嫌味か??それ嫌味だよな????」
そうだった。私、この人に道連れにされたから二年後があるか分からないんだった。これは確かに嫌味に聞こえてしまう。
そんなつもりじゃないと弁解しようとしたのだが、その人は何やら物凄く落ち込んでいた。頭を抱えてしゃがみこんでいる。どうした。
「まさか成人前のガキを道連れにしちまうとは……うっ…すまねぇ…!!」
あー、なるほどね。子供には優しいタイプの悪い人ね。うん、後悔するのはいいけど雨降ってきたから一旦室内入らない?土下座とかいいからさ。
「敵襲だ!!!」
見張り係の叫び声に、キッチンの掃除中だった私は持っていたモップを放り出す。ドアを開ければ、廊下を他のクルーが走り去っていった。その後を追うように私も甲板へと向かう。
ふと足元を見ればイーヴォがいない。掃除を見るのに飽きて何処かへ行ってしまったのだろうか。
「アレク!!」
「船長!敵襲って、海賊ですか?海軍ですか?」
「海賊だ!いいか、アレク。お前は身を守るだけにしろ。絶対に殺すんじゃないぞ」
「いっつもそれ言ってますけど、どういう意味ですか!?」
「そのまんまの意味だ!!!」
敵襲や戦闘は何度も経験しているが、毎回船長は私に「殺すな」と言う。勿論、敵を生け捕りにしろだとか、うちが殺さない海賊団という訳ではない。他の皆は殺しているから。
おそらくそれは、私がまだ成人もしていないから。私が手を汚さないようにという、船長の気遣いだろう。今は多分、私の性別も考慮されているるじゃないだろうか。
人を殺したい訳ではないので、正直その気遣いは助かっている。でも、私だけ海賊"ごっこ"のようで少し、少しだけ胸がもやっとする。
甲板に出れば、既に敵の海賊船がうちの船に接敵していた。渡された板を伝って、ガラの悪い荒くれ者たちが乗り込んできた。
「いくぞ野郎共!!俺たちを狙ったこと、後悔させてやれ!!」
「「「アイアイキャプテン!!!!」」」
高らかに叫ぶ船長に太鼓され、うおおお!!と雄叫びを上げる我らが夜波の海賊団。剣を抜き、襲い来る敵を斬り捨てていく。
私はあまり壁際から動かないようにし、来た敵を牽制しつつ死なない程度に斬りつける。初めはその感覚に慣れなかったものだが、戦場でそんなことを考えている暇のない今は気にならない。
小回りのきく体を活かして、相手の手足の腱を狙って斬る。使っている武器は私が持てる軽めのものだが、斬れれば充分だった。
どれくらい戦っていただろうか。相手はこっちよりも人数が多かったのか、中々戦闘は終わらなかった。それでもこちらに今死者がいないのは、おそらく船長のおかげだろう。
一番人を殺しているのは船長だろう。次に副船長。他は皆、一人二人殺したかしてないか、と言った感じだ。
彼らはクルーが殺すことにあまりいい顔をしない。多分それは、いつか何かの事情で船を降りた時に、表の世界で生きれるようにするため。
いくら犯罪者相手でも、人を殺したという感覚は、記憶は残るから。そうして怯えて暮らさせないようにするため。
なんて、私の想像でしかないのだが。
そしてようやく、敵船の船長がうちの船長によって倒された。他の残党もいないようで、死体を相手の船に戻す作業へと入る。
海賊には海賊の行持というものがあるらしく、死んだら海に還すのが決まりらしい。相手の船があれば、その船の底を壊して死体を乗せて、そのまま海に流すのだそうだ。
そうやって、海に生きる者たちは海に還っていく。それがなんだか、寂しく無さそうだな、なんて感じた。
死体を全て相手の船に乗せ終わり、船が離れた時だった。終わったと思ったから、私は気を緩めてしまったのだ。
突然、腕を引かれた。
「っ、アレク!?」
「ふ、ふははははは!!!!コイツは冥土の土産として貰っていくぜ!!お前の弱さでコイツは死ぬんだ!!じゃあなぁ、夜波ぃ!!!」
理解が追い付いた時には既に遅く。どうやら私は、先程の戦闘で死に損ない潜んでいた敵に捕まり相手の船に乗ってしまったらしい。
船同士のギリギリの距離を飛び越えた敵は、流石にすぐに追ってこれない船長たちを見て嘲笑う。私と言えば、まだ感情が追い付いてないのかタイミングを読むのが上手い人だなぁ、と敵を眺めてぼんやりとそう思った。
何の悪戯か、荒れてきた海のせいで私の乗った船と夜波の海賊団の船の距離がどんどん離れていく。私を呼ぶ船長の声が荒々しい波の音でかき消された。
このままだと、底に穴の空いたこの船はすぐ沈んでしまうだろう。それは分かっているつもりだが、どうしても実感が沸かなかった。きっと、あまりに突然だったからだろう。
怯えるでもなく、騒ぐでもなく、睨むでもなく、ただぼけっとしてる私を見て私を拐った男が不気味なものを見たような顔をする。
「…テメェ、怖くねぇのか。死ぬんだぞ!?俺に道連れにされて、海に沈むんだ!!」
「えーと、なんと言うか、実感が沸かないといいますか」
「随分と呑気な野郎だ…つか、よく見たらお前ガキじゃねぇか!!」
「そうですね~。15なんで、成人まであと二年ですね!」
「嫌味か??それ嫌味だよな????」
そうだった。私、この人に道連れにされたから二年後があるか分からないんだった。これは確かに嫌味に聞こえてしまう。
そんなつもりじゃないと弁解しようとしたのだが、その人は何やら物凄く落ち込んでいた。頭を抱えてしゃがみこんでいる。どうした。
「まさか成人前のガキを道連れにしちまうとは……うっ…すまねぇ…!!」
あー、なるほどね。子供には優しいタイプの悪い人ね。うん、後悔するのはいいけど雨降ってきたから一旦室内入らない?土下座とかいいからさ。
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第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
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