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「今日もありがとう!また来てくださいね」

「また来週にでも遊びに来るよ!もちろんリリーちゃん指名で」

「わぁー、ありがとうございます!」

「あと、よかったら次回でいいからアフターとか行かない、、、?」

「、、、ごめんなさい!私アフターとかは店長からNG出されてるので」

「そっか!わかったよ!じゃあまた来週ね」

「「「「ありがとうございました」」」」

私の名前は橋本凛花。
新宿でキャバ嬢として働いている。母が去年亡くなり、その時に借金の存在が発覚し、娘である私が現在は返済をしている状況。
正直、母に対して怒りとかそんな感情は全く無く、もっと早くから私に相談をしてくれたらという、自分への不甲斐なさというものを感じていた。

返済するにしても、大学2年生である私がバイトで稼ぐことのできるお金には限りがある。そこで、昼は大学に通いバイトもしながら、夜はキャバクラ嬢として働いているというわけだ。20年生きてきて、一度も恋愛をせず、仕事一筋、借金を返すために一生懸命働いてきた。

正直言って、キャバ嬢としてのお仕事を苦痛に感じたことはない。
確かに中には、体を執拗に触ってこようとする、客もいるが、その時は店長や黒服などが対応してくれるため、とても助かっている。

元々のコミュニケーション能力とその魅力的な容貌を持つ凛花は、1週間も在籍すれば瞬く間に人気No.1キャバ嬢となっていた。入店から、半年が経つ今でもその地位はキープされたままだ。

また、No.1嬢にとっては相手にする必要のない、見た目や金銭関係などを理由に断られるキモ客にも他の客と同じように接待するため、同じ店に在籍する嬢からも一目置かれる存在であった。

「店長今日もお疲れ様でした!」

「リリーちゃんお疲れ様!今日もお客さん多くて大変だったでしょう」

「いえ!全然です!急に雇ってくれた店長には感謝しきれないですし、これからも頑張ります!では失礼します」

今日も一日疲れた、、、
今日はいつもの倍はお客がおり、いつも以上に忙しい日だった。
そんな疲れた日には、、、

「甘いものに限るよね!!」

私は小さい頃から甘いものに目がなく、コンビニで行われるスイーツフェアは必ずチャックし、仕事終わりに食すことが毎日の楽しみであった。

「今日は濃厚チョコのガトーショコラ!楽しみ~」

今日はネットフリックスで映画でも見てこのスイーツを食べようかな♪

「おい!危ないぞ!!!!!!!」

「、、、、、、え」



ドンツツツツツ、、、‼︎!



頭に強い衝撃を感じ私はその場に倒れた。遠くで沢山の人が大丈夫ですかと聞く声がする。かすかに開く目で目の前を見ると、古びた看板が落ちていた。頭から血が出るのを感じる。
最悪、、、母さんの借金絶対に返そうって誓ったのに、まだやりたいことが沢山あるのに、なんで、死にたくない、

死にたくない、死にたくない、死にたくない!!!!!



そうして橋本凛花は享年20歳でこの世を去った。

















って、あれ???????

ここどこ???
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