俺「重課金疲れた……」ギルメン「俺さんすごい! 次のイベントもお願いします!」

道楽時計

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第四話 掲示板と粘着

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女忍者「やはり家畜小屋でござろう。新実装されるオーガチキンのバランスが、初期はぶれる可能性が高いと拙者は睨んでおります」 

女「なんでそう女忍者は分の悪いギャンブルに出るんっすかね……」 

女モンク「我々が運営のミス期待ありきの行動など……他所から非難が……」 

女忍者「しかし拙者の情報網では……」 

俺「…………」ポツンッ 

女「あ、ちょ、ちょっとゴメン」バッ 

女忍者「どうしでござるか?」 

女モンク「…………」 

女「俺さん! どうしたんっすか?」 

俺「…………」 

女「……俺さん?」 


◆◆


俺「俺、辞めようと思う……」 

女「ど、どうしてっすか!? もう、もう俺さんに課金迫るような奴らはいないんっすよ!」 
女「確かに今は風当りが強いっすけど……」 

俺「いや、お前はリア友いるからそんなことねぇだろ。女忍者とも話してるし」 

女「そんな……じゃ、じゃあウチが、女モンクちゃんと話さなかったら……いてくれるっすか?」 

俺「んな話、してねぇだろうが!」 

女「……ウチ、ウチがここに入ったのは、俺さんの巻き添えなんっすよ?」 
女「ウチは向こうでやりたかったのに……俺さんが、辞めるっていうから……それなのに、今更ここを出てくんっすか? そんなの……そんなの……」 

俺「俺は! 連れ出してくれなんて言ってねぇだろうが! お前、自分で何言ってんのかわかってんのかよ!?」 

女「え……あ、ウ、ウチ、そんなつもりじゃなくって……えっと……ご、ごめんなさい……」 

俺「…………」 

女「ウ、ウチがなんとか……なんとかするから、辞めないで……」 


◆◆


572 名前:名も無き冒険者 :20xx/xx/xx(月) 18:44 ID:otokogirumasu 
「俺」とかいうクズに注意 
他所のMMOもやってたけど、そっちでは世話になった人に何も言わず、イベント前の最悪のタイミングで急にやめたらしい 
噂では金も借りたままだったとか 
昔俺の作ったギルドにいたけど「ここのギルドは好き」とか散々吹聴してた癖に、主力引き抜いて一緒に辞めやがった 
戦力なくしてから放置が増えていって、俺のギルドは結局潰れた 
俺も今日限りで引退するところ 
散々俺のところでウマウマしといて、本腰入れて課金するかってなったらリア友いるギルドに移りやがった 
最低のクズ 
どうせ見てるんだろ? お前の楽しみ掲示板サイトとオンゲーくらいだもんな(笑) 

______________________________________ 

俺「なんだよ……これ」 
俺「金借りてねぇし……俺のリア友じゃなくて女のリア友だし……言い出したのも女だし……。そもそも、重課金なんかこっちでしてねぇよ!」 
俺「中途半端な噂ばっかで適当書きやがって……。しかもこいつ、明らかにID変えて自演擁護と自演コピペで拡散してやがる……」 

俺「……あいつらが、見なきゃいいけど」 


◆◆


俺「……変な俺側の擁護が入ってたせいで、本人認定されて余計に燃え広がっちまった」 
俺「クソったれ……あれも多分、あのギルドにいた誰かなんだろうな」 
俺「んだよ……俺が、俺が悪いのかよクソ……」 

女モンク「あ……お、俺殿……」 

俺(ああ……多分これ、もう知られてるな) 

女「俺さんっ! 今日はどこに周るっすか? 一緒に冒険してくれるっすよね? ね?」 

俺「……知ってんだろ。男が書いただろう書き込み」 

女「あ……だ、大丈夫っすよ! 俺さん虐める奴は、ウチが全部論破してやったっすから!」 

俺(昨日の本人認定されて燃え広がらせたのコイツかよっ!) 

男獣戦士「おい、俺……」 

俺「んだよ! やめればいいんだろ! 辞めてやるよこんなところっ!」 

男獣戦士「すまなかった……そういう事情があったなんて、知らなかったんだ! 許してくれっ!」バッ 

俺「え……?」 
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