俺「重課金疲れた……」ギルメン「俺さんすごい! 次のイベントもお願いします!」

道楽時計

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第十七話 退会

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【戦犯】ギクシャクオンライン【吊るすスレ】98 
1 :名も無き冒険者:20xx/xx/xx(金) 22:47:03.06 ID:xxxxxxxx 
・晒す場合は可能な限りSSを添えて詳細を書くようにしましょう 
・次スレは>>900が立ててください 
・荒らしはスルー推奨ですよ 

475 :名も無き冒険者:20xx/xx/xx(土) 15:15:43.18 ID:juusennsi 
「俺」さんよ、自分で話した作戦ガン無視した揚句、突っ込んで死亡はねぇだろカスが 
その上音信不通なんだが、舐めてんの? 
あいつのせいで初戦負けだぞ、初戦負け 

____________________________ 


俺「おー晒されてる晒されてる」 
俺「あれから三日かあ……そろそろ顔出さなきゃさすがにまずいよな、うん」 

俺「みんな怒ってるかなあ? 怒ってるよなあ……」 
俺「女、どうしてるだろ……あいつも怒ってるかなあ……」 

俺「くよくよしてても仕方ないな……ログインするか」 
俺「これ以上時間が経ったら、本当に自然消滅するしかなくなっちまう」 

俺「ああっ! 掲示板になんか変な擁護沸いて本人認定されてボコボコに叩かれてるっ! また女じゃねぇだろうなコレ!?」 
俺「……もう見ないでおこう」 


◆◆


俺「……ど、どうも」 

女モンク「俺! 今まで何をしていたっ!」ガッ 

俺「すいません! 本当すいませんでした! でもあれ正面からぶつかっても絶対負けてました!」 

女モンク「……ま、それも確かだ。お主を吊る上げても仕方ない」 

俺「……だ、だよな!」ホッ 

女モンク「だが! 私が話したいのはそれだけじゃあない!」グググッ 

俺「落ち着いて! 落ち着いて話そう!」 
俺「何の、何のことなんだよ!」 

女モンク「いっぱいあるぞ、どれからがいい?」 

俺「できれば……どれも聞きたくない」 

女モンク「…………」グググッ 

俺「冗談! 冗談だってば!」 

女モンク「……ステータスの結婚、なくなってるんじゃあないのか?」 

俺「え?」 
俺「あ、あれ? 本当だ?」 

俺「ははは……あれか、振られちまったか」 

女モンク「だったら良かったんだがな」 

俺「え?」 

女モンク「退会したんだ」 

俺「……はい?」 

女モンク「聞こえなかったのか。女騎士が、退会したと言ったんだよ!」 

俺「ちょ、ちょっと待ってくれよ! それ、俺関係あるのか!?」 

女モンク「それはこっちが知りたい。関係あるのかないのかを今から訊こうとしているところだ」ギロッ 

俺「あるわけないだろ! 俺が……そんな……。第一、なんでやめたんだよ!」 

女モンク「ほう、お主が知らないはずはないと思うが?」 
女モンク「掲示板サイトに、女騎士を中傷する大量の書き込みがあったんだ。しかも、ほとんどは人目見てそれとわかるデマばかりだ」 

女モンク「タイミング的にも、自分の失態を責任転嫁して有耶無耶にするため、俺がやったんじゃないかって話になってる」 

俺「は? い、いや、知らないって! んなことするわけないじゃん!」 

女モンク「相方が消えたんだ。結婚システムをまだ誰もよく把握していない今、あの独断についてもお主はいくらでも言い逃れができるだろう」 
女モンク「それにこのタイミングで戦力が消えれば、ギルドとしてもお主を吊し上げている余裕はなくなるからな!」 

女モンク「だから入れ違えになって戻ってきたんだ。違うか?」 

俺「違うし知らねぇよ!」 
俺「だいたい、今日掲示板見てたときにはそんなもん見つからなかったぞ」 

女モンク「ああ、あの書き込みは、あいつがやめた瞬間ぴたりと止んだからな!」 

俺「え? それっておかしくないか? 普通そういうのって、やめたらやめたで、大騒ぎしそうなもんだけど……」 

女モンク「だから、やめさせることだけが目的だった。私はそう考えている」 

俺「だ、だから俺だっていうのか!? ふざけんじゃねーぞ! だいたい女騎士は、根拠ない誹謗中傷書かれたくらいで折れるような奴じゃねーよ!」 

女モンク「あくまで白を切るつもりか」 

俺「だから知らねーんだって! 本当にっ!」 

女モンク「……あいつのものと銘打った、ハメ撮り画像が流された」 

俺「え、そ、それって本人なのか?」 

女モンク「そんなわけないだろうが! 昔他のネトゲであった、ちょっとした事件のものだ!」 
女モンク「明るさは変えていたから印象はかなり変わっていたが、知っている人が見たらすぐにわかる代物だ!」 

俺「んなもん誰も信じないだろ!」 

女モンク「信じる馬鹿がいたから問題になってるんだ!」 
女モンク「会ったその日にヤレただの、そういうことを吹聴する馬鹿が湧いてきたんだ!」 
女モンク「どこから漏れたのかわからんが、電話番号まで書きこまれていた。本人に確認を取ったから、本物であることは間違いない」 

女モンク「あとは、どうなったかわかるだろう?」ギロッ 

俺「ち、違うって! 本当に、俺じゃないから!」 
俺「どうして! そうまでして俺を疑うんだよ!」 

女モンク「言っては悪いが、お主の自尊心の不安定さと虚栄心は、よく知っているつもりだ!」 

俺「そんなん重課金者全員だろ! 俺から見たらお前も一緒だわ! キャラづけが痛ましいんだよ!」 

女モンク「さっき他のネトゲと言ったな。あれは、お主がやっていた剣盾オンラインのことだ!」 

俺「なっ!?」 

女モンク「だから、あの事件を知っていた! あそこの写真を流用することを思いついた! 違うか?」 

俺「……けんたて、オンライン?」 

女モンク「これだけ揃ってもまだ言い逃れするつもりか?」 

俺(まさか……アイツか? アイツがやったのか?) 
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