20 / 28
20
しおりを挟む
「な、なぜだ……なぜ誰も私の命令を聞かん!」
荒野に、アレクサンダー王子の情けない叫び声だけが虚しく響いていた。
彼の周囲には、5,000人の兵士たちが座り込み、一心不乱に弁当を食べている。
焼肉のタレの香ばしい匂いが、戦場の硝煙の代わり立ち込めていた。
「おい、貴様ら! 立て! 戦え! 私は王太子だぞ!」
王子が一人の兵士の肩を掴んで揺さぶる。
しかし、兵士は口の周りをタレだらけにしながら、面倒くさそうに手を払った。
「うるせぇな。今、食事休憩中なんだよ」
「なっ……!?」
「殿下、諦めてくださいよ。王家の給料じゃ、カビたパンしか食えねぇんすよ。こっちの弁当を見てみなさいよ。厚切りカルビだぜ? 勝てるわけねぇだろ」
兵士は「んめぇぇ!」と涙を流しながら肉を頬張る。
他の兵士たちも同様だ。
「ラテ商会、バンザイ!」
「ミルク社長、一生ついていきます!」
「おい、ビールもう一本くれ!」
そこにあるのは、敵意ではなく、圧倒的な「福利厚生」への服従だった。
「そ、そんな……。金か? 貴様らは、誇りよりも金を選ぶのか!」
王子が呆然と呟く。
「ええ、選びますとも」
コツ、コツ、コツ。
ヒール音を響かせて、私が歩み寄る。
隣には、抜身の剣を下げた氷の皇帝シリウスが、無言の圧力を放ちながら控えている。
「ごきげんよう、アレクサンダー殿下。弊社の『合同企業説明会』はいかがでしたか? 御社の社員(兵士)たちは、全員弊社への転職を希望されたようですが」
私は優雅に微笑み、電卓を片手に見下ろした。
「み、ミルク……! 貴様、卑怯だぞ! 金をばら撒いて兵を買収するなんて!」
「卑怯? 正当な引き抜き(ヘッドハンティング)ですわ。労働条件の悪いブラック企業から、ホワイト企業へ人材が流出するのは、市場の原理です」
私は王子の目の前に、一枚の書類を突きつけた。
「さて、殿下。これで勝負はつきました。つきましては、事後処理の話をしましょう」
「じ、事後処理だと?」
「ええ。今回の進軍にかかった私の経費、兵士たちへの入社祝い金、弁当代、および精神的苦痛への慰謝料。……しめて、金貨二十万枚になります」
「に、二十万……!?」
王子の目が飛び出る。
「払えるわけがないだろう! そんな金!」
「でしょうね。貴方の財布が空っぽなのは知っています」
私は冷酷に告げた。
「よって、貴方を『債務不履行者』として拘束します。借金が返済できるまで、私の街の鉱山で強制労働……いえ、ワーク・エンゲージメントを高めていただきますわ」
「ふ、ふざけるな! 私は次期国王だぞ! 貴様ごときに捕まってたまるか!」
王子は逆上し、腰の剣を抜いて私に斬りかかろうとした。
「死ねぇぇっ! 悪役令嬢ぉぉ!」
しかし。
ガキンッ!!
一瞬だった。
王子の剣が、宙を舞って地面に突き刺さる。
シリウスが、瞬きする間の早業で剣を弾き飛ばし、切っ先を王子の喉元に突きつけていた。
「……俺の『資産』に傷をつけようとは、いい度胸だ」
シリウスの声は、絶対零度よりも冷たかった。
「ひっ……!」
「動くな。次に動いたら、その首を胴体から『損切り』するぞ」
「あ、あわわ……」
王子は腰を抜かし、その場にへたり込んだ。
股間がじんわりと濡れているのが見える。
哀れなものだ。かつて私が愛そうと努力した男の末路が、これだ。
「確保。連れて行きなさい」
私の合図で、警備隊員(元・凄腕冒険者)たちが王子を取り押さえる。
「離せ! 無礼者! マリア! マリア、助けてくれ!」
王子が必死に助けを求めて振り返る。
そこには、今まで沈黙を守っていたマリアが立っていた。
しかし、彼女は助けようともせず、冷ややかな目で見下ろしていた。
「……あーあ。本当に使えない男」
「え?」
マリアの口調が変わった。
いつもの甘ったるい猫なで声ではない。ドスの効いた低い声だ。
「マ、マリア……?」
「うるさいのよ、負け犬。あんたみたいな無能、私が王妃になるための踏み台でしかなかったのに。……ここまで役立たずだとは思わなかったわ」
マリアは、「ぺっ」と地面に唾を吐いた。
「な……な、何を言っているんだ……? 君は、優しくて純粋な聖女じゃ……」
「バッカじゃないの? そんなの演技に決まってるでしょ。金持ちで顔が良いから媚びてただけよ。あーあ、時間の無駄だった!」
マリアは髪をかき上げ、私の方を睨みつけた。
「おい、ミルク! あんたのせいで計画が台無しよ! どうしてくれんのよ!」
本性を現した「自称・聖女」。
その顔は、欲望と嫉妬で歪み、魔物よりも醜悪に見えた。
「あら、ようやく素顔を見せましたわね。その方がお似合いですよ、マリアさん」
私は動じずに彼女を見返す。
「計画? 王家を乗っ取り、贅沢三昧する計画のことかしら? 残念ながら、その計画書の収支は最初からマイナスですわ」
「うるさい! 偉そうに説教垂れてんじゃないわよ!」
マリアは懐から、禍々しい紫色に光る石を取り出した。
「こうなったら、全員道連れよ! 王城の宝物庫から盗み出した、この『禁断の魔石』を使ってね!」
「……! ミルク、下がれ!」
シリウスが私を庇うように前に出る。
「ははは! この魔石はね、使用者の生命力を糧に、広範囲を吹き飛ばす爆発魔法が使えるのよ! 私が死ねば、あんたたちも、この街も全部消し飛ぶのよ!」
マリアの目が血走り、狂気の笑みを浮かべる。
「さあ、死にさらせ! 私の幸せを邪魔する奴は、みんな消えちゃえぇぇぇ!!」
彼女が魔石を高々と掲げる。
石が激しく脈打ち、どす黒い光が溢れ出した。
普通なら絶体絶命のピンチ。
だが。
「……はぁ」
私は深く、呆れたような溜め息をついた。
「シリウス陛下、剣を収めてください」
「なに? だが……」
「必要ありません」
私は片眼鏡(モノクル)の位置を直し、哀れな自爆テロリストを見つめた。
「マリアさん。貴女、その魔石の『取扱説明書』、読みませんでしたね?」
「はぁ? 何言ってんのよ! 死ねぇぇ!」
マリアが魔力を込める。
しかし。
プスン。
魔石からは、屁のような音がして、小さな黒い煙が出ただけだった。
「……え?」
マリアが固まる。
「え? あれ? なんで? 爆発は?」
彼女は必死に石を振ったり叩いたりしている。
「無駄ですわ」
私は電卓をパチパチと叩きながら解説した。
「その魔石、『古代文明の遺産』ですよね? 鑑定結果によれば、使用期限(消費期限)が三百年前に切れています」
「き、期限切れぇぇ!?」
「ええ。それに、起動には『高純度の魔力』と、何より『他者を慈しむ心』が触媒として必要なんです。……貴女のそのドス黒い欲望まみれの魔力じゃ、着火剤にもなりませんわ」
私は肩をすくめた。
「つまり、ただの黒い石ころです。……ああ、でも骨董品としての価値は金貨三枚くらいありますから、没収しますね」
「う、うそ……うそよぉぉぉ!」
マリアはその場に崩れ落ちた。
逆転の切り札すらも、彼女の浅はかさと、私の鑑定眼の前には無力だったのだ。
「確保。二人まとめて、鉱山行き決定よ」
警備兵たちがマリアも取り押さえる。
「いやぁぁ! 離して! 私は聖女よ! ヒロインなのよぉぉ!」
マリアの絶叫と、王子の嗚咽が重なり合う。
かつて私を断罪した二人は今、泥にまみれ、私の部下たちによって引きずられていく。
「さて」
私はパンパンと手を払った。
「これにて『防衛戦』および『人材確保』、終了です! みんな、仕事に戻って! 元・王国軍の皆さんは、入社手続きの続きをするわよ!」
『『『了解です、社長!!』』』
荒野に平和と、活気ある労働の音が戻ってきた。
シリウスが剣を納め、苦笑しながら私を見る。
「……期限切れの魔石か。貴様には、運すらも味方しているようだな」
「運ではありません。日頃の行い(資産管理)の結果ですわ」
私はニヤリと笑い、シリウスにウィンクを送った。
「さあ、帰りましょうパートナー。……捕虜二人分の『身代金請求書』を、王家に送らなくてはいけませんから」
悪役令嬢ミルク・ド・ラテ。
彼女の前では、剣も魔法も、そして愛(偽)すらも、全て計算可能な数字でしかないのだった。
荒野に、アレクサンダー王子の情けない叫び声だけが虚しく響いていた。
彼の周囲には、5,000人の兵士たちが座り込み、一心不乱に弁当を食べている。
焼肉のタレの香ばしい匂いが、戦場の硝煙の代わり立ち込めていた。
「おい、貴様ら! 立て! 戦え! 私は王太子だぞ!」
王子が一人の兵士の肩を掴んで揺さぶる。
しかし、兵士は口の周りをタレだらけにしながら、面倒くさそうに手を払った。
「うるせぇな。今、食事休憩中なんだよ」
「なっ……!?」
「殿下、諦めてくださいよ。王家の給料じゃ、カビたパンしか食えねぇんすよ。こっちの弁当を見てみなさいよ。厚切りカルビだぜ? 勝てるわけねぇだろ」
兵士は「んめぇぇ!」と涙を流しながら肉を頬張る。
他の兵士たちも同様だ。
「ラテ商会、バンザイ!」
「ミルク社長、一生ついていきます!」
「おい、ビールもう一本くれ!」
そこにあるのは、敵意ではなく、圧倒的な「福利厚生」への服従だった。
「そ、そんな……。金か? 貴様らは、誇りよりも金を選ぶのか!」
王子が呆然と呟く。
「ええ、選びますとも」
コツ、コツ、コツ。
ヒール音を響かせて、私が歩み寄る。
隣には、抜身の剣を下げた氷の皇帝シリウスが、無言の圧力を放ちながら控えている。
「ごきげんよう、アレクサンダー殿下。弊社の『合同企業説明会』はいかがでしたか? 御社の社員(兵士)たちは、全員弊社への転職を希望されたようですが」
私は優雅に微笑み、電卓を片手に見下ろした。
「み、ミルク……! 貴様、卑怯だぞ! 金をばら撒いて兵を買収するなんて!」
「卑怯? 正当な引き抜き(ヘッドハンティング)ですわ。労働条件の悪いブラック企業から、ホワイト企業へ人材が流出するのは、市場の原理です」
私は王子の目の前に、一枚の書類を突きつけた。
「さて、殿下。これで勝負はつきました。つきましては、事後処理の話をしましょう」
「じ、事後処理だと?」
「ええ。今回の進軍にかかった私の経費、兵士たちへの入社祝い金、弁当代、および精神的苦痛への慰謝料。……しめて、金貨二十万枚になります」
「に、二十万……!?」
王子の目が飛び出る。
「払えるわけがないだろう! そんな金!」
「でしょうね。貴方の財布が空っぽなのは知っています」
私は冷酷に告げた。
「よって、貴方を『債務不履行者』として拘束します。借金が返済できるまで、私の街の鉱山で強制労働……いえ、ワーク・エンゲージメントを高めていただきますわ」
「ふ、ふざけるな! 私は次期国王だぞ! 貴様ごときに捕まってたまるか!」
王子は逆上し、腰の剣を抜いて私に斬りかかろうとした。
「死ねぇぇっ! 悪役令嬢ぉぉ!」
しかし。
ガキンッ!!
一瞬だった。
王子の剣が、宙を舞って地面に突き刺さる。
シリウスが、瞬きする間の早業で剣を弾き飛ばし、切っ先を王子の喉元に突きつけていた。
「……俺の『資産』に傷をつけようとは、いい度胸だ」
シリウスの声は、絶対零度よりも冷たかった。
「ひっ……!」
「動くな。次に動いたら、その首を胴体から『損切り』するぞ」
「あ、あわわ……」
王子は腰を抜かし、その場にへたり込んだ。
股間がじんわりと濡れているのが見える。
哀れなものだ。かつて私が愛そうと努力した男の末路が、これだ。
「確保。連れて行きなさい」
私の合図で、警備隊員(元・凄腕冒険者)たちが王子を取り押さえる。
「離せ! 無礼者! マリア! マリア、助けてくれ!」
王子が必死に助けを求めて振り返る。
そこには、今まで沈黙を守っていたマリアが立っていた。
しかし、彼女は助けようともせず、冷ややかな目で見下ろしていた。
「……あーあ。本当に使えない男」
「え?」
マリアの口調が変わった。
いつもの甘ったるい猫なで声ではない。ドスの効いた低い声だ。
「マ、マリア……?」
「うるさいのよ、負け犬。あんたみたいな無能、私が王妃になるための踏み台でしかなかったのに。……ここまで役立たずだとは思わなかったわ」
マリアは、「ぺっ」と地面に唾を吐いた。
「な……な、何を言っているんだ……? 君は、優しくて純粋な聖女じゃ……」
「バッカじゃないの? そんなの演技に決まってるでしょ。金持ちで顔が良いから媚びてただけよ。あーあ、時間の無駄だった!」
マリアは髪をかき上げ、私の方を睨みつけた。
「おい、ミルク! あんたのせいで計画が台無しよ! どうしてくれんのよ!」
本性を現した「自称・聖女」。
その顔は、欲望と嫉妬で歪み、魔物よりも醜悪に見えた。
「あら、ようやく素顔を見せましたわね。その方がお似合いですよ、マリアさん」
私は動じずに彼女を見返す。
「計画? 王家を乗っ取り、贅沢三昧する計画のことかしら? 残念ながら、その計画書の収支は最初からマイナスですわ」
「うるさい! 偉そうに説教垂れてんじゃないわよ!」
マリアは懐から、禍々しい紫色に光る石を取り出した。
「こうなったら、全員道連れよ! 王城の宝物庫から盗み出した、この『禁断の魔石』を使ってね!」
「……! ミルク、下がれ!」
シリウスが私を庇うように前に出る。
「ははは! この魔石はね、使用者の生命力を糧に、広範囲を吹き飛ばす爆発魔法が使えるのよ! 私が死ねば、あんたたちも、この街も全部消し飛ぶのよ!」
マリアの目が血走り、狂気の笑みを浮かべる。
「さあ、死にさらせ! 私の幸せを邪魔する奴は、みんな消えちゃえぇぇぇ!!」
彼女が魔石を高々と掲げる。
石が激しく脈打ち、どす黒い光が溢れ出した。
普通なら絶体絶命のピンチ。
だが。
「……はぁ」
私は深く、呆れたような溜め息をついた。
「シリウス陛下、剣を収めてください」
「なに? だが……」
「必要ありません」
私は片眼鏡(モノクル)の位置を直し、哀れな自爆テロリストを見つめた。
「マリアさん。貴女、その魔石の『取扱説明書』、読みませんでしたね?」
「はぁ? 何言ってんのよ! 死ねぇぇ!」
マリアが魔力を込める。
しかし。
プスン。
魔石からは、屁のような音がして、小さな黒い煙が出ただけだった。
「……え?」
マリアが固まる。
「え? あれ? なんで? 爆発は?」
彼女は必死に石を振ったり叩いたりしている。
「無駄ですわ」
私は電卓をパチパチと叩きながら解説した。
「その魔石、『古代文明の遺産』ですよね? 鑑定結果によれば、使用期限(消費期限)が三百年前に切れています」
「き、期限切れぇぇ!?」
「ええ。それに、起動には『高純度の魔力』と、何より『他者を慈しむ心』が触媒として必要なんです。……貴女のそのドス黒い欲望まみれの魔力じゃ、着火剤にもなりませんわ」
私は肩をすくめた。
「つまり、ただの黒い石ころです。……ああ、でも骨董品としての価値は金貨三枚くらいありますから、没収しますね」
「う、うそ……うそよぉぉぉ!」
マリアはその場に崩れ落ちた。
逆転の切り札すらも、彼女の浅はかさと、私の鑑定眼の前には無力だったのだ。
「確保。二人まとめて、鉱山行き決定よ」
警備兵たちがマリアも取り押さえる。
「いやぁぁ! 離して! 私は聖女よ! ヒロインなのよぉぉ!」
マリアの絶叫と、王子の嗚咽が重なり合う。
かつて私を断罪した二人は今、泥にまみれ、私の部下たちによって引きずられていく。
「さて」
私はパンパンと手を払った。
「これにて『防衛戦』および『人材確保』、終了です! みんな、仕事に戻って! 元・王国軍の皆さんは、入社手続きの続きをするわよ!」
『『『了解です、社長!!』』』
荒野に平和と、活気ある労働の音が戻ってきた。
シリウスが剣を納め、苦笑しながら私を見る。
「……期限切れの魔石か。貴様には、運すらも味方しているようだな」
「運ではありません。日頃の行い(資産管理)の結果ですわ」
私はニヤリと笑い、シリウスにウィンクを送った。
「さあ、帰りましょうパートナー。……捕虜二人分の『身代金請求書』を、王家に送らなくてはいけませんから」
悪役令嬢ミルク・ド・ラテ。
彼女の前では、剣も魔法も、そして愛(偽)すらも、全て計算可能な数字でしかないのだった。
0
あなたにおすすめの小説
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
『話さない王妃と冷たい王 ―すれ違いの宮廷愛
柴田はつみ
恋愛
王国随一の名門に生まれたリディア王妃と、若き国王アレクシス。
二人は幼なじみで、三年前の政略結婚から穏やかな日々を過ごしてきた。
だが王の帰還は途絶え、宮廷に「王が隣国の姫と夜を共にした」との噂が流れる。
信じたいのに、確信に変わる光景を見てしまった夜。
王妃の孤独が始まり、沈黙の愛がゆっくりと崩れていく――。
誤解と嫉妬の果てに、愛を取り戻せるのか。
王宮を舞台に描く、切なく美しい愛の再生物語。
ミュリエル・ブランシャールはそれでも彼を愛していた
玉菜きゃべつ
恋愛
確かに愛し合っていた筈なのに、彼は学園を卒業してから私に冷たく当たるようになった。
なんでも、学園で私の悪行が噂されているのだという。勿論心当たりなど無い。 噂などを頭から信じ込むような人では無かったのに、何が彼を変えてしまったのだろう。 私を愛さない人なんか、嫌いになれたら良いのに。何度そう思っても、彼を愛することを辞められなかった。 ある時、遂に彼に婚約解消を迫られた私は、愛する彼に強く抵抗することも出来ずに言われるがまま書類に署名してしまう。私は貴方を愛することを辞められない。でも、もうこの苦しみには耐えられない。 なら、貴方が私の世界からいなくなればいい。◆全6話
【完】まさかの婚約破棄はあなたの心の声が聞こえたから
えとう蜜夏
恋愛
伯爵令嬢のマーシャはある日不思議なネックレスを手に入れた。それは相手の心が聞こえるという品で、そんなことを信じるつもりは無かった。それに相手とは家同士の婚約だけどお互いに仲も良く、上手くいっていると思っていたつもりだったのに……。よくある婚約破棄のお話です。
※他サイトに自立も掲載しております
21.5.25ホットランキング入りありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる