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「……よし。関税撤廃による輸入コストの削減効果、確定しました」
ある日の午後。
私は王都から少し離れた、緑豊かな高原にある別荘のテラスで、優雅に紅茶を飲んでいた。
ここは以前、国王陛下から賠償金の一部として譲り受けた『元・王室専用リゾート地』だ。
眼下には美しい湖が広がり、遠くには雪化粧をした山々が見える。
絶景だ。
しかし、私の手元にあるのは風景画ではなく、最新の決算書である。
「素晴らしいわ。隣国からの香辛料や小麦の仕入れ値が二割ダウン。その分を価格競争力に転嫁しつつ、利益率も五%アップ……。完璧なシナリオね」
「仕事熱心だな、ココア。せっかくの休暇だというのに」
向かいの席で、ルーカスが苦笑しながらグラスを傾けている。
彼もまた、リラックスしたシャツ姿だ。
「休暇? とんでもない。ここは私の所有地(アセット)です。施設の稼働率とメンテナンス状況を視察に来たのですよ」
「君らしいな。……だが、今日くらいは数字から離れて、この景色を楽しんだらどうだ?」
ルーカスが湖の方を指差す。
夕日が湖面に反射し、水面が黄金色に輝いていた。
「……綺麗ですね。まるで湖全体が溶かした金貨のようです」
「君にかかると、自然の美しさも貴金属相場になるのか」
ルーカスは呆れつつも、どこか楽しげだ。
私たちはこの一ヶ月、怒涛の忙しさだった。
ダンスコンテストでの優勝、関税撤廃の実務手続き、そしてこのリゾート地の改装オープン準備。
ようやく一息ついた今、こうして二人きりで過ごすのは久しぶりだった。
「……ココア」
「はい?」
「話があるんだ」
ルーカスの声色が、ふと真面目なトーンに変わる。
彼はテーブルの下から、一冊の分厚いファイルを取り出した。
表紙には、革張りの重厚な装丁が施されている。
「また新しい事業計画ですか? 次はどこを買収します?」
私が手を伸ばそうとすると、ルーカスはそのファイルを自分の手元に引き寄せた。
「いや、これは……私個人からの提案書(プロポーザル)だ」
「個人からの?」
「ああ。……単刀直入に言おう」
ルーカスは立ち上がり、私の前にひざまずいた。
いわゆる、求婚のポーズだ。
しかし、彼の手にあるのは指輪ではなく、その分厚いファイルだった。
「ココア・ガナッシュ嬢。私、ルーカス・ヴァレンタインは、貴女との『有期雇用契約』を破棄し、新たに『無期限包括的パートナーシップ契約』の締結を希望する」
「……えーと、つまり?」
「結婚してくれ。……本当の意味で」
風が吹き抜け、テラスのテーブルクロスを揺らす。
私は瞬きをした。
「……ルーカス様。以前も言いましたよね? 私のような『守銭奴』が公爵夫人でいいのかと。貴方にはもっと、家柄の釣り合う……」
「釣り合いなど、どうでもいい」
ルーカスは強い視線で私を射抜いた。
「私はこの一ヶ月、徹底的にシミュレーションを行った。……『貴女がいる人生』と『貴女がいない人生』の損益分岐点についてだ」
「人生の損益分岐点……?」
「そうだ。これを見てくれ」
彼はファイルを開き、とあるページを示した。
そこには、複雑な数式と、右肩上がりのグラフが描かれていた。
「まず、貴女がいない場合。私の資産は安定的に推移するだろう。リスクは少ない。だが……『幸福度(ハピネス・インデックス)』という指標においては、限りなく横ばい、あるいは緩やかな下降線を辿る」
「……退屈、ということですか?」
「ああ。味気ない食事、静かすぎる屋敷、予定調和な毎日。……それは『死んでいる』のと同義だ。精神的な減価償却が激しい」
ルーカスはページをめくった。
次のページには、乱高下しながらも爆発的に上昇するグラフがあった。
「対して、貴女がいる場合。……見ての通り、ボラティリティ(変動率)は極めて高い」
「失礼な。私がトラブルメーカーみたいじゃないですか」
「事実だろう? 冤罪で捕まったり、経済制裁を発動させたり、アホ王子を鉱山に送ったり。……貴女といると、私の平穏な日常は破壊され続ける」
「じゃあ、ダメじゃないですか」
「いや、違うんだ」
ルーカスは私の手を取り、グラフの先端を指差した。
「破壊の後に、必ず『創造』がある。貴女がもたらすトラブルは、結果として、以前よりも強固で豊かな利益を生み出す。……そして何より」
彼は顔を上げ、私の瞳をまっすぐに見つめた。
「貴女と過ごす時間の『幸福度』は、測定不能(オーバーフロー)だ。どんなにコストがかかろうと、どんなにリスクがあろうと……貴女の笑顔を見た瞬間に、全ての収支が一気に黒字に転換する」
「……!」
「つまり、私の人生において、貴女という存在は『損益分岐点』を遥かに超えた先にある、絶対的な『黒字要因』なんだよ」
熱い言葉。
けれど、使っている単語は相変わらずビジネス用語だらけ。
普通の女性なら「ムードがない」と怒るかもしれない。
でも、私にはわかってしまった。
これが、この不器用で合理的な男なりの、精一杯の愛の言葉なのだと。
私の胸の奥にある計算機が、カタカタと音を立てて答えを弾き出す。
(……悔しいけれど)
私はファイルを受け取り、パラパラとめくった。
そこには、これからの二人の未来予想図が書かれていた。
『十年後:子供と共に新たな事業を立ち上げる』
『二十年後:世界一周旅行(市場調査を兼ねる)』
『五十年後:縁側で茶を啜りながら、過去の売上帳簿を肴に笑い合う』
どれもこれも、楽しそうで、温かくて。
私の人生計画(ライフプラン)とも、驚くほど合致していた。
「……計算が、合ってますね」
私はポツリと呟いた。
「え?」
「私の計算機も、同じ答えを出しました」
私はファイルを閉じ、ルーカスに向き直った。
「私にとっても、貴方は『優良投資物件』です。顔よし、家柄よし、稼ぎよし。……そして何より、私のこの『ドケチ根性』を、唯一『才能』だと認めて愛してくれた人」
私は彼の頬に手を添えた。
「こんな好条件の案件、逃したら一生の不覚ですわ。……契約、更新しましょう」
「ココア……!」
ルーカスの表情がパァッと輝く。
まるで、大口の商談が決まった時のように……いえ、それ以上に嬉しそうだ。
「ありがとう。……絶対に、後悔はさせない」
「当然です。もし私を泣かせたら、慰謝料として公爵家の全財産をいただきますからね」
「ははっ、肝に銘じておこう」
ルーカスは立ち上がり、私を強く抱きしめた。
夕日が沈み、空には一番星が輝き始めている。
「……あ、そうだ。これを」
ルーカスはポケットから、小さなベルベットの箱を取り出した。
「やっぱり指輪も用意していたんですね?」
「ああ。ファイルだけでは味気ないかと、セバスチャンに助言されてな」
パカッ、と箱が開けられる。
そこにあったのは、巨大なダイヤモンド……ではなかった。
「……これは?」
台座に乗っていたのは、虹色に輝く不思議な鉱石だった。
「北の鉱山で採れた、最初の『呪い石』だ」
「えっ!? ジェラルド殿下たちの恨みがこもった、あの?」
「成分分析をした結果、この石は『呪い』が浄化され、純粋な『守護石』に変化していることがわかった。……どうやら、彼らの執念が一周回って、君を守る力に変わったらしい」
「なんて皮肉な……」
「だが、輝きはダイヤモンド以上だ。そして何より、君が初めて手に入れた鉱山の、記念すべき第一号だ」
ルーカスは私の左手を取り、薬指にその指輪を嵌めた。
サイズはぴったりだ。
虹色の光が、私の指でキラキラと輝く。
「……綺麗」
「ああ。君に似合う」
高価な宝石ではない(なにせ元・呪い石だ)。
でも、私たちが乗り越えてきたトラブルと、勝利の証。
これ以上、私たちらしい指輪はないだろう。
「ありがとうございます、オーナー。……いえ、旦那様(ダーリン)」
「どういたしまして、奥様(ハニー)」
私たちは照れくさそうに呼び合い、そして自然と唇を重ねた。
湖の風が、二人を優しく包み込む。
損得勘定から始まった関係。
契約で縛られた偽りの夫婦。
けれど今、私たちは確かな『愛』という名の黒字決算を迎えていた。
「さて、ココア。……契約更新の祝いに、今夜はあちらのホテルでフルコースといこうか」
「あら、いいですね! もちろん、一番高いワインを開けますよ?」
「望むところだ。……私の人生は、今日からずっと『上方修正』続きだからな」
私たちは腕を組み、愛と欲望(ビジネス)に満ちた未来へと歩き出した。
さあ、これからが本番だ。
結婚式、新婚旅行、そして新居の建設。
イベントは盛りだくさん。
「……結婚式のご祝儀相場、しっかり計算しておかないと!」
私の呟きに、ルーカスが愛おしそうに笑った。
この幸せな日々が、いつまでも――そう、世界経済が崩壊するその日まで、続きますように。
ある日の午後。
私は王都から少し離れた、緑豊かな高原にある別荘のテラスで、優雅に紅茶を飲んでいた。
ここは以前、国王陛下から賠償金の一部として譲り受けた『元・王室専用リゾート地』だ。
眼下には美しい湖が広がり、遠くには雪化粧をした山々が見える。
絶景だ。
しかし、私の手元にあるのは風景画ではなく、最新の決算書である。
「素晴らしいわ。隣国からの香辛料や小麦の仕入れ値が二割ダウン。その分を価格競争力に転嫁しつつ、利益率も五%アップ……。完璧なシナリオね」
「仕事熱心だな、ココア。せっかくの休暇だというのに」
向かいの席で、ルーカスが苦笑しながらグラスを傾けている。
彼もまた、リラックスしたシャツ姿だ。
「休暇? とんでもない。ここは私の所有地(アセット)です。施設の稼働率とメンテナンス状況を視察に来たのですよ」
「君らしいな。……だが、今日くらいは数字から離れて、この景色を楽しんだらどうだ?」
ルーカスが湖の方を指差す。
夕日が湖面に反射し、水面が黄金色に輝いていた。
「……綺麗ですね。まるで湖全体が溶かした金貨のようです」
「君にかかると、自然の美しさも貴金属相場になるのか」
ルーカスは呆れつつも、どこか楽しげだ。
私たちはこの一ヶ月、怒涛の忙しさだった。
ダンスコンテストでの優勝、関税撤廃の実務手続き、そしてこのリゾート地の改装オープン準備。
ようやく一息ついた今、こうして二人きりで過ごすのは久しぶりだった。
「……ココア」
「はい?」
「話があるんだ」
ルーカスの声色が、ふと真面目なトーンに変わる。
彼はテーブルの下から、一冊の分厚いファイルを取り出した。
表紙には、革張りの重厚な装丁が施されている。
「また新しい事業計画ですか? 次はどこを買収します?」
私が手を伸ばそうとすると、ルーカスはそのファイルを自分の手元に引き寄せた。
「いや、これは……私個人からの提案書(プロポーザル)だ」
「個人からの?」
「ああ。……単刀直入に言おう」
ルーカスは立ち上がり、私の前にひざまずいた。
いわゆる、求婚のポーズだ。
しかし、彼の手にあるのは指輪ではなく、その分厚いファイルだった。
「ココア・ガナッシュ嬢。私、ルーカス・ヴァレンタインは、貴女との『有期雇用契約』を破棄し、新たに『無期限包括的パートナーシップ契約』の締結を希望する」
「……えーと、つまり?」
「結婚してくれ。……本当の意味で」
風が吹き抜け、テラスのテーブルクロスを揺らす。
私は瞬きをした。
「……ルーカス様。以前も言いましたよね? 私のような『守銭奴』が公爵夫人でいいのかと。貴方にはもっと、家柄の釣り合う……」
「釣り合いなど、どうでもいい」
ルーカスは強い視線で私を射抜いた。
「私はこの一ヶ月、徹底的にシミュレーションを行った。……『貴女がいる人生』と『貴女がいない人生』の損益分岐点についてだ」
「人生の損益分岐点……?」
「そうだ。これを見てくれ」
彼はファイルを開き、とあるページを示した。
そこには、複雑な数式と、右肩上がりのグラフが描かれていた。
「まず、貴女がいない場合。私の資産は安定的に推移するだろう。リスクは少ない。だが……『幸福度(ハピネス・インデックス)』という指標においては、限りなく横ばい、あるいは緩やかな下降線を辿る」
「……退屈、ということですか?」
「ああ。味気ない食事、静かすぎる屋敷、予定調和な毎日。……それは『死んでいる』のと同義だ。精神的な減価償却が激しい」
ルーカスはページをめくった。
次のページには、乱高下しながらも爆発的に上昇するグラフがあった。
「対して、貴女がいる場合。……見ての通り、ボラティリティ(変動率)は極めて高い」
「失礼な。私がトラブルメーカーみたいじゃないですか」
「事実だろう? 冤罪で捕まったり、経済制裁を発動させたり、アホ王子を鉱山に送ったり。……貴女といると、私の平穏な日常は破壊され続ける」
「じゃあ、ダメじゃないですか」
「いや、違うんだ」
ルーカスは私の手を取り、グラフの先端を指差した。
「破壊の後に、必ず『創造』がある。貴女がもたらすトラブルは、結果として、以前よりも強固で豊かな利益を生み出す。……そして何より」
彼は顔を上げ、私の瞳をまっすぐに見つめた。
「貴女と過ごす時間の『幸福度』は、測定不能(オーバーフロー)だ。どんなにコストがかかろうと、どんなにリスクがあろうと……貴女の笑顔を見た瞬間に、全ての収支が一気に黒字に転換する」
「……!」
「つまり、私の人生において、貴女という存在は『損益分岐点』を遥かに超えた先にある、絶対的な『黒字要因』なんだよ」
熱い言葉。
けれど、使っている単語は相変わらずビジネス用語だらけ。
普通の女性なら「ムードがない」と怒るかもしれない。
でも、私にはわかってしまった。
これが、この不器用で合理的な男なりの、精一杯の愛の言葉なのだと。
私の胸の奥にある計算機が、カタカタと音を立てて答えを弾き出す。
(……悔しいけれど)
私はファイルを受け取り、パラパラとめくった。
そこには、これからの二人の未来予想図が書かれていた。
『十年後:子供と共に新たな事業を立ち上げる』
『二十年後:世界一周旅行(市場調査を兼ねる)』
『五十年後:縁側で茶を啜りながら、過去の売上帳簿を肴に笑い合う』
どれもこれも、楽しそうで、温かくて。
私の人生計画(ライフプラン)とも、驚くほど合致していた。
「……計算が、合ってますね」
私はポツリと呟いた。
「え?」
「私の計算機も、同じ答えを出しました」
私はファイルを閉じ、ルーカスに向き直った。
「私にとっても、貴方は『優良投資物件』です。顔よし、家柄よし、稼ぎよし。……そして何より、私のこの『ドケチ根性』を、唯一『才能』だと認めて愛してくれた人」
私は彼の頬に手を添えた。
「こんな好条件の案件、逃したら一生の不覚ですわ。……契約、更新しましょう」
「ココア……!」
ルーカスの表情がパァッと輝く。
まるで、大口の商談が決まった時のように……いえ、それ以上に嬉しそうだ。
「ありがとう。……絶対に、後悔はさせない」
「当然です。もし私を泣かせたら、慰謝料として公爵家の全財産をいただきますからね」
「ははっ、肝に銘じておこう」
ルーカスは立ち上がり、私を強く抱きしめた。
夕日が沈み、空には一番星が輝き始めている。
「……あ、そうだ。これを」
ルーカスはポケットから、小さなベルベットの箱を取り出した。
「やっぱり指輪も用意していたんですね?」
「ああ。ファイルだけでは味気ないかと、セバスチャンに助言されてな」
パカッ、と箱が開けられる。
そこにあったのは、巨大なダイヤモンド……ではなかった。
「……これは?」
台座に乗っていたのは、虹色に輝く不思議な鉱石だった。
「北の鉱山で採れた、最初の『呪い石』だ」
「えっ!? ジェラルド殿下たちの恨みがこもった、あの?」
「成分分析をした結果、この石は『呪い』が浄化され、純粋な『守護石』に変化していることがわかった。……どうやら、彼らの執念が一周回って、君を守る力に変わったらしい」
「なんて皮肉な……」
「だが、輝きはダイヤモンド以上だ。そして何より、君が初めて手に入れた鉱山の、記念すべき第一号だ」
ルーカスは私の左手を取り、薬指にその指輪を嵌めた。
サイズはぴったりだ。
虹色の光が、私の指でキラキラと輝く。
「……綺麗」
「ああ。君に似合う」
高価な宝石ではない(なにせ元・呪い石だ)。
でも、私たちが乗り越えてきたトラブルと、勝利の証。
これ以上、私たちらしい指輪はないだろう。
「ありがとうございます、オーナー。……いえ、旦那様(ダーリン)」
「どういたしまして、奥様(ハニー)」
私たちは照れくさそうに呼び合い、そして自然と唇を重ねた。
湖の風が、二人を優しく包み込む。
損得勘定から始まった関係。
契約で縛られた偽りの夫婦。
けれど今、私たちは確かな『愛』という名の黒字決算を迎えていた。
「さて、ココア。……契約更新の祝いに、今夜はあちらのホテルでフルコースといこうか」
「あら、いいですね! もちろん、一番高いワインを開けますよ?」
「望むところだ。……私の人生は、今日からずっと『上方修正』続きだからな」
私たちは腕を組み、愛と欲望(ビジネス)に満ちた未来へと歩き出した。
さあ、これからが本番だ。
結婚式、新婚旅行、そして新居の建設。
イベントは盛りだくさん。
「……結婚式のご祝儀相場、しっかり計算しておかないと!」
私の呟きに、ルーカスが愛おしそうに笑った。
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