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第一章
第八話 自信過剰な生徒達
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「はい、これから本格的な実戦の授業に入ります。油断していると死にますので気を付けてくださいね!」
まず自分が生徒達に教える事は、実戦も知らない癖に冒険者や講師を馬鹿にしない事を教える為の授業をする事だ。
あの程度の魔法しか使えない癖に、冒険者を良く馬鹿に出来るものだよな。
「あの…先生?」
「何でしょうか…えーっと?ごめんね、まだ生徒達の名前を把握してないので。」
「クリアです。実戦の授業と仰られましたが…何故実戦なのでしょうか?」
「学園長からお聞きしましたが、君達は何を自信過剰になって冒険者を馬鹿にしているのかは知りませんが…君達は冒険者の実力より自分達の方が上だと思っているみたいですね。確かに冒険者によっては君達の実力が上の者も居るでしょう。」
「先生には悪いけど、俺達は演習場でゴブリンやオークなどは倒しているんだぜ!だから俺達の実力は並みの冒険者よりも…」
「全くの下ですね。演習場のゴブリンって、魔法で造られた疑似魔物ですよね?あんなもの倒した所で並みの冒険者よりも上だと思っていたんですか?」
「ですが、疑似魔物は外の魔物と同じ強さだと教えられましたが…」
「確かに強さだけなら、外の魔物と同程度の力はあるでしょう。ですが…ゴブリンが遮蔽物も無い平地に現れると思っているのですか?そんな物を倒した所で何の自慢にもなりませんよ。」
「俺達ならゴブリンの巣に入って全滅にする事だって出来るぜ‼」
「いえ、無理でしょうね。君達は魔物の事を甘く見過ぎていますよ。君達は魔物の事を馬鹿だと思っていませんか?」
「奴等は低知能だと習いました。」
「確かに知能は低いですよ。ですが、知能が低いなりに魔物も必死になって抵抗して来ます。それに種族にもよりますが、魔物が1匹で向かって来る事はありませんし、実際に対峙したら多分何も出来ない内に殺されるのがオチですね。」
低ランク冒険者が死傷したり敗北する理由は、たかがゴブリンだからとか、たかがオークだとかと敵を舐めて巣に入り返り討ちに遭う事が多いので、多分その辺の話を聞いて自分達の実力は並みの冒険者よりは上だと思っているのでしょう。
「なら先生、証明をしてみせましょうか!」
「やめておきなさい、君達の実力ではパーティーで挑んだところで全滅はしないでしょうが、良くて半数で悪ければ1人か2人しか生きて帰れませんよ。」
「俺達は英雄学園の生徒で、いずれは英雄になる為の訓練をしてきました!それなのにたかがゴブリン程度にやられると思いますか?」
「そこまで言うのでしたら、明日にゴブリンの討伐を行いましょう。メンバーはそちらで編成をし、装備を整えて下さいね。そして今日は家に帰り、家族達と最後の晩餐をしてきなさい。」
「最後の晩餐って…たかがゴブリンに必要ないですよ!」
はぁ、これだからこの子達は明日は痛い目を見るでしょうね。
世の英雄と呼ばれる者達や初心者を脱した冒険者達は、余程運に恵まれてラッキーでも起こらない限り無事に帰還する事は出来ません。
初心者を脱した成功者達は、慎重すぎる性格の持ち主や異常な迄の臆病者達が多いのです。
自信過剰な者達は真っ先に敗走をして、帰ってきた途端に仲間を罵る者達が主なんですけどね。
そして翌日…ラス君とクリアさんで構成されたパーティーが結成された。
自分と担任のラウリス先生、他の生徒達は巣から離れた場所に結界を張って待機していた。
ラス君率いるパーティーの装備を確認すると…?
「あの、ラウリス先生…彼らは魔物の生態の授業でちゃんと勉強しているのですか?」
「彼らの実力なら問題はないと思いますよ。疑似魔物ではドラゴンを倒した優秀な者達ですから!」
「いえ、そうではなくてですね。彼らの装備が…」
「彼等なら問題ないと私は信じています!」
何の根拠で問題ないと言っているのだろうか?
彼等の装備は、剣はロングソードでそれ以外はスタッフを装備していた。
ゴブリンの巣は、人が通れるスペース位しかない上に小回りの利かないロングソードやスタッフを振り回して対処が出来ると思っているのかねぇ?
まぁ、結果は見えているけど。
「君達、頑張りなさいね!先生は信じていますからね‼」
「ゴブリンなんか楽勝だという事を見せてやりますよ‼」
そう言ってラス君が率いるパーティーがゴブリンの巣に向かって歩き出して行った。
それにしても、講師の中には冒険者ではない一般の人もいると聞いていたが…ここまで無知なのだろうか?
まぁ、準備だけはしておくかね。
まず自分が生徒達に教える事は、実戦も知らない癖に冒険者や講師を馬鹿にしない事を教える為の授業をする事だ。
あの程度の魔法しか使えない癖に、冒険者を良く馬鹿に出来るものだよな。
「あの…先生?」
「何でしょうか…えーっと?ごめんね、まだ生徒達の名前を把握してないので。」
「クリアです。実戦の授業と仰られましたが…何故実戦なのでしょうか?」
「学園長からお聞きしましたが、君達は何を自信過剰になって冒険者を馬鹿にしているのかは知りませんが…君達は冒険者の実力より自分達の方が上だと思っているみたいですね。確かに冒険者によっては君達の実力が上の者も居るでしょう。」
「先生には悪いけど、俺達は演習場でゴブリンやオークなどは倒しているんだぜ!だから俺達の実力は並みの冒険者よりも…」
「全くの下ですね。演習場のゴブリンって、魔法で造られた疑似魔物ですよね?あんなもの倒した所で並みの冒険者よりも上だと思っていたんですか?」
「ですが、疑似魔物は外の魔物と同じ強さだと教えられましたが…」
「確かに強さだけなら、外の魔物と同程度の力はあるでしょう。ですが…ゴブリンが遮蔽物も無い平地に現れると思っているのですか?そんな物を倒した所で何の自慢にもなりませんよ。」
「俺達ならゴブリンの巣に入って全滅にする事だって出来るぜ‼」
「いえ、無理でしょうね。君達は魔物の事を甘く見過ぎていますよ。君達は魔物の事を馬鹿だと思っていませんか?」
「奴等は低知能だと習いました。」
「確かに知能は低いですよ。ですが、知能が低いなりに魔物も必死になって抵抗して来ます。それに種族にもよりますが、魔物が1匹で向かって来る事はありませんし、実際に対峙したら多分何も出来ない内に殺されるのがオチですね。」
低ランク冒険者が死傷したり敗北する理由は、たかがゴブリンだからとか、たかがオークだとかと敵を舐めて巣に入り返り討ちに遭う事が多いので、多分その辺の話を聞いて自分達の実力は並みの冒険者よりは上だと思っているのでしょう。
「なら先生、証明をしてみせましょうか!」
「やめておきなさい、君達の実力ではパーティーで挑んだところで全滅はしないでしょうが、良くて半数で悪ければ1人か2人しか生きて帰れませんよ。」
「俺達は英雄学園の生徒で、いずれは英雄になる為の訓練をしてきました!それなのにたかがゴブリン程度にやられると思いますか?」
「そこまで言うのでしたら、明日にゴブリンの討伐を行いましょう。メンバーはそちらで編成をし、装備を整えて下さいね。そして今日は家に帰り、家族達と最後の晩餐をしてきなさい。」
「最後の晩餐って…たかがゴブリンに必要ないですよ!」
はぁ、これだからこの子達は明日は痛い目を見るでしょうね。
世の英雄と呼ばれる者達や初心者を脱した冒険者達は、余程運に恵まれてラッキーでも起こらない限り無事に帰還する事は出来ません。
初心者を脱した成功者達は、慎重すぎる性格の持ち主や異常な迄の臆病者達が多いのです。
自信過剰な者達は真っ先に敗走をして、帰ってきた途端に仲間を罵る者達が主なんですけどね。
そして翌日…ラス君とクリアさんで構成されたパーティーが結成された。
自分と担任のラウリス先生、他の生徒達は巣から離れた場所に結界を張って待機していた。
ラス君率いるパーティーの装備を確認すると…?
「あの、ラウリス先生…彼らは魔物の生態の授業でちゃんと勉強しているのですか?」
「彼らの実力なら問題はないと思いますよ。疑似魔物ではドラゴンを倒した優秀な者達ですから!」
「いえ、そうではなくてですね。彼らの装備が…」
「彼等なら問題ないと私は信じています!」
何の根拠で問題ないと言っているのだろうか?
彼等の装備は、剣はロングソードでそれ以外はスタッフを装備していた。
ゴブリンの巣は、人が通れるスペース位しかない上に小回りの利かないロングソードやスタッフを振り回して対処が出来ると思っているのかねぇ?
まぁ、結果は見えているけど。
「君達、頑張りなさいね!先生は信じていますからね‼」
「ゴブリンなんか楽勝だという事を見せてやりますよ‼」
そう言ってラス君が率いるパーティーがゴブリンの巣に向かって歩き出して行った。
それにしても、講師の中には冒険者ではない一般の人もいると聞いていたが…ここまで無知なのだろうか?
まぁ、準備だけはしておくかね。
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