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第一章 冒険者になる迄の道
第二十話 勇者誕生?
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僕は現在…大変困惑している。
僕の右手の甲に謎の紋章が現れたのだった。
僕はその謎の紋章を紙に記した。
後で…ラミナに尋ねるつもりで。
「いや~~~、勇者の仲間になるという紋章なら問題は無いんだけど…?何かの記号に背後に揺らめく炎…の様な紋章だとすると、なんか勇者っぽいよな?」
勇者を選別するのは、女神ヴィナティースの役目だと…転生前に女神から聞いた事があった。
僕が勇者に選ばれる事はないと念押しされたので、そんな中で右手の甲に紋章が現れたのが謎で仕方が無かった。
転生前は勇者に憧れた時もあった。
魔王を倒す勇者って、なんか響きが良い。
だけど、転生後に仮に勇者になろう…とする気は一切なかった。
だって面倒臭いじゃん、そもそも僕の魔法って攻撃系の物が殆どないし…
「まぁ、考えていても仕方がない。全てはラミナに尋ねれば判明する…かな?」
この世界の住人は、勇者が紋章を持って生まれて来るとか、勇者に選ばれると紋章が浮かび上がって来ると言った昔話を聞いているとは思うんだけど…?
ただ、僕とラミナの年齢はほぼ一緒で…そこまでの知識があるかどうかが不安になって来る。
僕は横で寝ているラミナの寝顔を見ながらそう呟いた。
商会の中では決して使う事がなかった、とある村の貯蔵庫を設置していた。
僕のストレージは生き物も入るので、馬車は馬ごとストレージに放り込んで置いた。
当時は貯蔵庫の中には鉄製の壺しかなかったが、商会で仕事をする様になってから、ベッドや箪笥などを購入して、設置して使っていたのだった。
それにこの貯蔵庫は…はたから見たら巨大な岩にしか見えない様に偽装をしているので、まずバレる事はないだろう。
「う…う~ん!」
ラミナは喉をゴロゴロと鳴らしながら、伸びをしてから軽くあくびをした。
普段話している時や、食事をしている時は感じないが…こう言った仕草をする時は、ラミナは猫だという事が良く分かる。
まぁ、森猫族という猫の獣人な訳なのだから当然か。
「最近、眠い時が多くなって来ているから…もしかしたら、そろそろかも…」
「前回は3ヶ月前だったから、確かにそろそろだな。」
森猫族の月の物は、毎月来る人間とは違い…3ヶ月に1回起きる。
人間と違ってそれほど重くないらしいのだが、月の物が終わってから暫くの日数が厄介だった。
前回の月の物の時は、クリスがいなければ正直危なかった。
夜に寝ている時に、僕の子種を求める為に裸で迫って来たのだった。
ただ、この状態で迫って来るのなら然程問題では無いのだが…?
月の物が来ている間のラミナは、16歳位の女の子に成長する。
すると、自我が無くなっているのか…凄まじい力で襲って来るのだった。
その時はクリスが居てくれたお陰で事なきを得たけど、2人だったらどうなっていたか…?
「もう少しでギフルテッドの街に着くし、その時は獣人病院で入院して貰おう。」
「前回の失態を考えると、その方が良いかもね。それとさぁ、ラミナに……?」
全く…って、あれ?
僕はラミナに何を聞こうと思っていたのかをうっかり忘れてしまった。
「ホーリー君、どうかしたの?」
「えーっと…あ!」
僕は思い出すと、先程紋章を見ながら書き写した紙を見せる為にラミナに尋ねてみた。
「ラミナ、こんなもん…模様の事は知らない?」
「な、なんだろう…?私は見た事はないなぁ。」
「そうか…てっきり何かを示すマークだと思ったんだけど?」
ラミナでも知らないのかぁ。
ラミナってけっこう物知りだったりするから、もしかしたら…なんて思っていたけど?
単刀直入に聞いてみるか!
「このマークがどうかしたの?」
「ねぇ、ラミナ…前回に魔王が現れた時に、勇者が魔王を倒したんだよね?その勇者って、どうやって判別されるの?」
「生まれた時に強大な魔力があるとか、神託の儀でギフトを授けられた時に判明するとか、あとは…何かのアザのようなものを持って生まれて来たとかかなぁ?」
「…へ?その話を聞く限りだと、誕生する勇者って1人じゃないの?」
「うん、魔王が出現する時に勇者って複数人誕生するらしいよ。300年前の事だったらしいから、詳しくは分からないけど…」
そうか、勇者って複数人誕生するのか。
それにしても、勇者の出生って詳しくは判別されていないんだな?
てっきり…それに対して、何かしらの記実が残っているものかと思ったけど。
僕は悩んだ結果、ラミナに紋章を見せる事にした。
「実はさぁ、朝起きたら…右手の甲にこんなマークを発見したんだけど。」
「な、何これ?…あ、だからホーリー君は勇者の事について聞いて来たのね?」
「そうなんだよ。もしかしたら、勇者に関係するものかと思ったりしてね…」
「勇者に関係する資料だったら、神殿で資料が管理されていると思うから…そこで見せて貰えば何か分かるかもしれないけど、一体…何なんだろうね、コレ…」
もしかして、勇者に関係する何かかと思ったけど…?
まぁ、僕が勇者なんて物が務まるとも思えないし、魔王討伐なんてする気もないからどうでも良いんだけど…でも、分からないと何か気持ちが悪いな。
ギフルテッドの街もフリークスの街と同様に結構大きな街だし、ラミナが入院したら神殿にでも行ってみるかな?
実はこの紋章の意味は…神殿で判明するんだけど?
これが今後の人生に対して、結構大事な予感のする物だった。
僕の右手の甲に謎の紋章が現れたのだった。
僕はその謎の紋章を紙に記した。
後で…ラミナに尋ねるつもりで。
「いや~~~、勇者の仲間になるという紋章なら問題は無いんだけど…?何かの記号に背後に揺らめく炎…の様な紋章だとすると、なんか勇者っぽいよな?」
勇者を選別するのは、女神ヴィナティースの役目だと…転生前に女神から聞いた事があった。
僕が勇者に選ばれる事はないと念押しされたので、そんな中で右手の甲に紋章が現れたのが謎で仕方が無かった。
転生前は勇者に憧れた時もあった。
魔王を倒す勇者って、なんか響きが良い。
だけど、転生後に仮に勇者になろう…とする気は一切なかった。
だって面倒臭いじゃん、そもそも僕の魔法って攻撃系の物が殆どないし…
「まぁ、考えていても仕方がない。全てはラミナに尋ねれば判明する…かな?」
この世界の住人は、勇者が紋章を持って生まれて来るとか、勇者に選ばれると紋章が浮かび上がって来ると言った昔話を聞いているとは思うんだけど…?
ただ、僕とラミナの年齢はほぼ一緒で…そこまでの知識があるかどうかが不安になって来る。
僕は横で寝ているラミナの寝顔を見ながらそう呟いた。
商会の中では決して使う事がなかった、とある村の貯蔵庫を設置していた。
僕のストレージは生き物も入るので、馬車は馬ごとストレージに放り込んで置いた。
当時は貯蔵庫の中には鉄製の壺しかなかったが、商会で仕事をする様になってから、ベッドや箪笥などを購入して、設置して使っていたのだった。
それにこの貯蔵庫は…はたから見たら巨大な岩にしか見えない様に偽装をしているので、まずバレる事はないだろう。
「う…う~ん!」
ラミナは喉をゴロゴロと鳴らしながら、伸びをしてから軽くあくびをした。
普段話している時や、食事をしている時は感じないが…こう言った仕草をする時は、ラミナは猫だという事が良く分かる。
まぁ、森猫族という猫の獣人な訳なのだから当然か。
「最近、眠い時が多くなって来ているから…もしかしたら、そろそろかも…」
「前回は3ヶ月前だったから、確かにそろそろだな。」
森猫族の月の物は、毎月来る人間とは違い…3ヶ月に1回起きる。
人間と違ってそれほど重くないらしいのだが、月の物が終わってから暫くの日数が厄介だった。
前回の月の物の時は、クリスがいなければ正直危なかった。
夜に寝ている時に、僕の子種を求める為に裸で迫って来たのだった。
ただ、この状態で迫って来るのなら然程問題では無いのだが…?
月の物が来ている間のラミナは、16歳位の女の子に成長する。
すると、自我が無くなっているのか…凄まじい力で襲って来るのだった。
その時はクリスが居てくれたお陰で事なきを得たけど、2人だったらどうなっていたか…?
「もう少しでギフルテッドの街に着くし、その時は獣人病院で入院して貰おう。」
「前回の失態を考えると、その方が良いかもね。それとさぁ、ラミナに……?」
全く…って、あれ?
僕はラミナに何を聞こうと思っていたのかをうっかり忘れてしまった。
「ホーリー君、どうかしたの?」
「えーっと…あ!」
僕は思い出すと、先程紋章を見ながら書き写した紙を見せる為にラミナに尋ねてみた。
「ラミナ、こんなもん…模様の事は知らない?」
「な、なんだろう…?私は見た事はないなぁ。」
「そうか…てっきり何かを示すマークだと思ったんだけど?」
ラミナでも知らないのかぁ。
ラミナってけっこう物知りだったりするから、もしかしたら…なんて思っていたけど?
単刀直入に聞いてみるか!
「このマークがどうかしたの?」
「ねぇ、ラミナ…前回に魔王が現れた時に、勇者が魔王を倒したんだよね?その勇者って、どうやって判別されるの?」
「生まれた時に強大な魔力があるとか、神託の儀でギフトを授けられた時に判明するとか、あとは…何かのアザのようなものを持って生まれて来たとかかなぁ?」
「…へ?その話を聞く限りだと、誕生する勇者って1人じゃないの?」
「うん、魔王が出現する時に勇者って複数人誕生するらしいよ。300年前の事だったらしいから、詳しくは分からないけど…」
そうか、勇者って複数人誕生するのか。
それにしても、勇者の出生って詳しくは判別されていないんだな?
てっきり…それに対して、何かしらの記実が残っているものかと思ったけど。
僕は悩んだ結果、ラミナに紋章を見せる事にした。
「実はさぁ、朝起きたら…右手の甲にこんなマークを発見したんだけど。」
「な、何これ?…あ、だからホーリー君は勇者の事について聞いて来たのね?」
「そうなんだよ。もしかしたら、勇者に関係するものかと思ったりしてね…」
「勇者に関係する資料だったら、神殿で資料が管理されていると思うから…そこで見せて貰えば何か分かるかもしれないけど、一体…何なんだろうね、コレ…」
もしかして、勇者に関係する何かかと思ったけど…?
まぁ、僕が勇者なんて物が務まるとも思えないし、魔王討伐なんてする気もないからどうでも良いんだけど…でも、分からないと何か気持ちが悪いな。
ギフルテッドの街もフリークスの街と同様に結構大きな街だし、ラミナが入院したら神殿にでも行ってみるかな?
実はこの紋章の意味は…神殿で判明するんだけど?
これが今後の人生に対して、結構大事な予感のする物だった。
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