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第二話 忌まわしき者達の復活
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俺は半年間の死闘を演じた魔王城の玉座の間にいた。
…とはいえ、魔王ヴォルガゼノンを倒してから、まだ2日程度しか経っていない。
俺の目の前には、俺が倒した魔王が横たわっていた。
更に魔王城をくまなく探し、魔王四天王の遺体を集めてから魔王の横に寝かせた。
そう…ガイアの復讐とは、魔王と配下の四天王を復活させるだけではなく、今迄滅ぼしてきた魔物や魔獣も復活させて世界を恐怖に陥れるという作戦だった。
特に倒したと思っていた王国の王族達は、魔王が復活すれば焦るしか無いだろう。
「魔王達が復活すれば、当然偽勇者に討伐命令が行くだろう。国民だってそれを望む筈だが…果たして王国の奴等はどう対処をするのかねぇ?」
…が、それも魔王を復活させてからの話になるし、魔王が復活して俺が要求をしたところで突っぱねる可能性もある。
自分を倒した者のいう事を素直に聞く…可能性は極端に低いだろう。
どこかの武闘派の様に敗者の言う事を聞くという様な感じなら苦労はしないだろうが。
まぁ、その為に念の為に酒や食い物を大量に用意した訳なのだが…?
「さて、魔石や宝石の準備をしたし…復活の儀を行うとするか!」
魔王は巨大な魔力を保有する魔法生物だ。
なので魂の復活の代価に大量の魔石が必要になる。
そして宝石類は肉体を復元する為の供物として必要なのだった。
これは錬金術の禁書から得た方法だったのだが、復活させるのは白骨前の遺体と死んでから1か月以内が条件となる。
その為にベスタ村の住人達は復活が出来ないのだった。
ベスタ村の住人達を復活させられるなら何でもやるつもりだったが、それはどう足掻いても叶わない事だ。
なので、王国側に絶望をさせる為にこの方法を取ったのだった。
「よし、魔法陣も完成したし魔石も配置を終了した。暗き深淵より目覚めよ、魔王ヴォルガゼノン‼」
………???
魔王ヴォルガゼノンは復活しなかった。
俺は復活の儀が何故成功しなかったのかの原因を突き止める為に、今一度錬金術の死者の復活について読み直した。
すると魔の者を復活させる際には大量の魔石が必要…というの迄は合ってはいたが、問題はその属性にあるのだった。
闇に近い魔石を多く必要…そして光の魔石を使用してはならぬと書いてあった。
ただ…?
「光の魔石が混じっていたのか?…というか、光の魔石って何?光なら神石とか聖石になるんじゃないのか?」
俺は魔石を片っ端から鑑定魔法で調べて行った。
すると小指の第一関節程に小さい光の魔石を発見した。
そしてそれを取り除くと、再度復活の儀を執り行った。
すると、今度は成功した様で…魔王ヴォルガゼノンは復活を果たして、魔王城に響き渡る位の叫び声…というか断末魔に近い大声を発したのだった。
…っていうか、こんな小さな光の魔石が混じっていたくらいで復活出来ないって…繊細か!
「やかましいわ‼」
『ウゴォッ!』
俺は魔王ヴォルガゼノンの腹に蹴りを入れると、魔王ヴォルガゼノンは腹を押さえて蹲っていた。
そして俺の事を睨み付けながら話し始めた。
『貴様は…勇者ガイア‼』
「よぉ、目覚めたな!」
『貴様が我を復活させたのか⁉』
「あぁ、そうだ。少し頼みたい事があってな。」
『我はどの位の時を眠っていた?』
「ほんの二日か三日位だ。」
『たったそんな物なのか!』
俺は取り敢えずヴォルガゼノンの前に作った料理を並べていた。
ヴォルガゼノンは恐る恐る口に運ぶと、次々と皿を空にし始めた。
そして一定の量を食べ終わると、落ち着いたようで尋ねて来た。
『そういえば、貴様は我に頼みがあると言っていたな?』
「あぁ、聞き入れてはくれんか?」
『貴様が我にどんな頼みをするというのだ?言っておくが、我は魔界の悪魔ではないので呼び出した者の願いを叶える様な真似はせんぞ‼』
「別に勝者の俺が敗者のお前に下僕になれとか命令する気はない。頼みというのはシンプルな事だ。」
『ふむ?貴様は我に何を望む?』
「もう一度世界に宣戦布告をし、世界を恐怖で支配して欲しいだけだ。」
『それを阻止する為に、貴様等は我の前に立ち塞がったのではないのか?』
「少し事情があってな…」
『話してみろ。』
俺は魔王との決戦時に、仲間を転移魔法で王都に送った。
そして送られた仲間達は、魔王は討伐されたと世界に発表をし…仮面の勇者の正体は王国の第一王子のダナステルという事を発表して、かつての仲間達はそれぞれ国王から与えられた行為の役職について、俺の事は初めから居ない者だという扱いをし、更にはかつての仲間が暗殺者を差し向けて殺そうとしたり、生まれ故郷の家族や村人達や恋人迄を始末したという事を全て話した。
『なんだ、貴様は人間側に裏切られたのか!』
「そうだ。そして俺は復讐を誓った訳だが…別にかつての仲間達や王族の者共を皆殺しにするのは容易い。だが、その程度では怒りが収まらないのでな。そこでお前を復活したんだよ。」
『なるほどな、だが此方も我だけで兵が不足しているのだが…』
「それは安心してくれ!魔石や宝石の残りはまだまだある。四天王の復活もさせるし、その他の魔将も全て復活させるし、更には魔物や魔獣も召喚して以前よりも強力な兵を用意してやるさ。」
魔王ヴォルガゼノンは、顎に手を当てて考え込んでいた。
そして結論が出たみたいで再び聞いて来た。
『解らんな…そんな回りくどい事をしなくても、今の貴様ならかつての者達に復讐するのは造作も無いだろう?』
「ただ単に奴等を殺すのは訳無い。だが、死んだ筈の魔王が復活を果たして…更には四天王や魔将達が甦って世界に宣戦布告をすると?」
『すると?』
「かつての仲間達はどうかは知らないが、王国の国王と王子は焦るだろうな。魔王を倒したのは自分だと言い張って、その魔王が復活をしたら魔王討伐の為に王子が勇者となって戦いに赴かなければならないだろう?」
『まぁ、確かにそうなるだろうな。』
「そうなった場合、国民達はかつての勇者パーティーは勿論、勇者である王子にも期待を向ける筈だが…碌に戦った経験もない王子がどう立ち回るのかが見物でな。」
『貴様のかつての仲間も大した強さではないだろう?四天王や配下の魔将も全てお前が倒していて、奴等はその補助くらいしか役に立たなかったのだから。』
そう…かつての仲間達は、俺が四天王や魔将を追い詰めた後にトドメを刺したくらいだ。
なので実際の戦闘力を測ろうとすれば、四天王どころか魔将ですらまともに戦っても勝てるかどうか…いや、恐らく勝つのは無理だろうというレベルだ。
「そんな奴等がだ!俺抜きで魔王の軍勢が攻めて来たら、どう対処出来るのかが見物でな。」
『貴様は…相当性格が歪んでいるな?』
「そりゃ歪みもするさ!魔王を倒した功績を奪われただけではなく、仲間達からは裏切りに遭い、暗殺者を差し向けられて殺されそうになり、故郷に戻れば家族や愛する者が殺されていたんだぞ。」
『その話に関しては同情はするがな。』
この感じからすると、俺の願いは聞き入れて貰える感じだな。
後は俺に何か手札があったかな?
『貴様の要望には応えよう。だが、我にも見返りが欲しいのだが…』
「何でも言ってくれ、叶えられる物なら幾らでも用意しよう。」
『それが貴様の命…と言ってもか?』
「まぁ、それは妥当か…魔王を倒した者の願いを聞き入れるのは癪に障るだろうからな。別に命を渡すのは構わない…が、それは王国に対する復讐が完了した後でなら喜んで差し出してやるよ。」
『貴様はこの世に未練は無いのか?』
「未練は王国の者達の悲惨な状況を眺める事くらいで…それを果たせば別に生きていてもつまらないだけだしな。」
愛する家族も恋人もこの世にはもういない。
生きていても辛いだけだし、何かをしたいという欲求も無い。
『よし決めたぞ!勇者ガイア…貴様は我の配下になれ‼』
「俺の命が望みでは無かったのか?」
『気が変わった。貴様の様にこの世に絶望し、更にはその闇に落ちた様な淀んだ目をしているのでな。我が世界を手中に収めるまでの間を共に見守って貰うとしよう。』
「それなら、俺はもう勇者ではない。魔族側に付くのなら、新しい名前が必要になるな…魔王軍統括指令を略して、魔軍司令ガイアグリーヴァというのはどうだ?」
『魔軍司令ガイアグリーヴァか…良いだろう。貴様の位置は四天王よりも上の…我の片腕として仕えるが良い。』
「なら、かつての身に纏った鎧も変化させるか。魔王の配下に相応しく、漆黒の鎧に…」
俺は錬金術で勇者時代に使っていた鎧を悪魔の様なシルエットを醸し出す様な漆黒の鎧に変化させた。
そして聖剣も…闇の魔石を触媒として錬成を行ってから魔剣として完成させた。
「どうだ、ヴォルガゼノン…いや、如何でしょうか?魔王ヴォルガゼノン閣下!」
『側近に相応しい…深淵の闇から生まれ出た様な恐慌的な鎧だが…ガイアグリーヴァよ、貴様は人間は殺せるのか?』
「俺から見れば、人間なんて足元で蠢く蟻と同じ扱いだ!同族であっても奴等には情なんて持ち合わせてはいないさ!」
その後、俺は魔石と宝石を使用してから四天王と魔将達を復活させた。
さらには召喚魔法で魔物や魔獣を召喚して、世界各地に解き放った。
そして魔王ヴォルガゼノンは、俺の約束通りに世界に向けて宣戦布告を発信した。
早過ぎる魔王の復活に四天王や魔将の存在、更には新たな魔軍司令ガイアグリーヴァの紹介に、各地の魔物や魔獣達の解き放ち…。
そう、ここから勇者ガイアの…いや、魔軍司令ガイアグリーヴァとしての復讐が始まるのだった。
…とはいえ、魔王ヴォルガゼノンを倒してから、まだ2日程度しか経っていない。
俺の目の前には、俺が倒した魔王が横たわっていた。
更に魔王城をくまなく探し、魔王四天王の遺体を集めてから魔王の横に寝かせた。
そう…ガイアの復讐とは、魔王と配下の四天王を復活させるだけではなく、今迄滅ぼしてきた魔物や魔獣も復活させて世界を恐怖に陥れるという作戦だった。
特に倒したと思っていた王国の王族達は、魔王が復活すれば焦るしか無いだろう。
「魔王達が復活すれば、当然偽勇者に討伐命令が行くだろう。国民だってそれを望む筈だが…果たして王国の奴等はどう対処をするのかねぇ?」
…が、それも魔王を復活させてからの話になるし、魔王が復活して俺が要求をしたところで突っぱねる可能性もある。
自分を倒した者のいう事を素直に聞く…可能性は極端に低いだろう。
どこかの武闘派の様に敗者の言う事を聞くという様な感じなら苦労はしないだろうが。
まぁ、その為に念の為に酒や食い物を大量に用意した訳なのだが…?
「さて、魔石や宝石の準備をしたし…復活の儀を行うとするか!」
魔王は巨大な魔力を保有する魔法生物だ。
なので魂の復活の代価に大量の魔石が必要になる。
そして宝石類は肉体を復元する為の供物として必要なのだった。
これは錬金術の禁書から得た方法だったのだが、復活させるのは白骨前の遺体と死んでから1か月以内が条件となる。
その為にベスタ村の住人達は復活が出来ないのだった。
ベスタ村の住人達を復活させられるなら何でもやるつもりだったが、それはどう足掻いても叶わない事だ。
なので、王国側に絶望をさせる為にこの方法を取ったのだった。
「よし、魔法陣も完成したし魔石も配置を終了した。暗き深淵より目覚めよ、魔王ヴォルガゼノン‼」
………???
魔王ヴォルガゼノンは復活しなかった。
俺は復活の儀が何故成功しなかったのかの原因を突き止める為に、今一度錬金術の死者の復活について読み直した。
すると魔の者を復活させる際には大量の魔石が必要…というの迄は合ってはいたが、問題はその属性にあるのだった。
闇に近い魔石を多く必要…そして光の魔石を使用してはならぬと書いてあった。
ただ…?
「光の魔石が混じっていたのか?…というか、光の魔石って何?光なら神石とか聖石になるんじゃないのか?」
俺は魔石を片っ端から鑑定魔法で調べて行った。
すると小指の第一関節程に小さい光の魔石を発見した。
そしてそれを取り除くと、再度復活の儀を執り行った。
すると、今度は成功した様で…魔王ヴォルガゼノンは復活を果たして、魔王城に響き渡る位の叫び声…というか断末魔に近い大声を発したのだった。
…っていうか、こんな小さな光の魔石が混じっていたくらいで復活出来ないって…繊細か!
「やかましいわ‼」
『ウゴォッ!』
俺は魔王ヴォルガゼノンの腹に蹴りを入れると、魔王ヴォルガゼノンは腹を押さえて蹲っていた。
そして俺の事を睨み付けながら話し始めた。
『貴様は…勇者ガイア‼』
「よぉ、目覚めたな!」
『貴様が我を復活させたのか⁉』
「あぁ、そうだ。少し頼みたい事があってな。」
『我はどの位の時を眠っていた?』
「ほんの二日か三日位だ。」
『たったそんな物なのか!』
俺は取り敢えずヴォルガゼノンの前に作った料理を並べていた。
ヴォルガゼノンは恐る恐る口に運ぶと、次々と皿を空にし始めた。
そして一定の量を食べ終わると、落ち着いたようで尋ねて来た。
『そういえば、貴様は我に頼みがあると言っていたな?』
「あぁ、聞き入れてはくれんか?」
『貴様が我にどんな頼みをするというのだ?言っておくが、我は魔界の悪魔ではないので呼び出した者の願いを叶える様な真似はせんぞ‼』
「別に勝者の俺が敗者のお前に下僕になれとか命令する気はない。頼みというのはシンプルな事だ。」
『ふむ?貴様は我に何を望む?』
「もう一度世界に宣戦布告をし、世界を恐怖で支配して欲しいだけだ。」
『それを阻止する為に、貴様等は我の前に立ち塞がったのではないのか?』
「少し事情があってな…」
『話してみろ。』
俺は魔王との決戦時に、仲間を転移魔法で王都に送った。
そして送られた仲間達は、魔王は討伐されたと世界に発表をし…仮面の勇者の正体は王国の第一王子のダナステルという事を発表して、かつての仲間達はそれぞれ国王から与えられた行為の役職について、俺の事は初めから居ない者だという扱いをし、更にはかつての仲間が暗殺者を差し向けて殺そうとしたり、生まれ故郷の家族や村人達や恋人迄を始末したという事を全て話した。
『なんだ、貴様は人間側に裏切られたのか!』
「そうだ。そして俺は復讐を誓った訳だが…別にかつての仲間達や王族の者共を皆殺しにするのは容易い。だが、その程度では怒りが収まらないのでな。そこでお前を復活したんだよ。」
『なるほどな、だが此方も我だけで兵が不足しているのだが…』
「それは安心してくれ!魔石や宝石の残りはまだまだある。四天王の復活もさせるし、その他の魔将も全て復活させるし、更には魔物や魔獣も召喚して以前よりも強力な兵を用意してやるさ。」
魔王ヴォルガゼノンは、顎に手を当てて考え込んでいた。
そして結論が出たみたいで再び聞いて来た。
『解らんな…そんな回りくどい事をしなくても、今の貴様ならかつての者達に復讐するのは造作も無いだろう?』
「ただ単に奴等を殺すのは訳無い。だが、死んだ筈の魔王が復活を果たして…更には四天王や魔将達が甦って世界に宣戦布告をすると?」
『すると?』
「かつての仲間達はどうかは知らないが、王国の国王と王子は焦るだろうな。魔王を倒したのは自分だと言い張って、その魔王が復活をしたら魔王討伐の為に王子が勇者となって戦いに赴かなければならないだろう?」
『まぁ、確かにそうなるだろうな。』
「そうなった場合、国民達はかつての勇者パーティーは勿論、勇者である王子にも期待を向ける筈だが…碌に戦った経験もない王子がどう立ち回るのかが見物でな。」
『貴様のかつての仲間も大した強さではないだろう?四天王や配下の魔将も全てお前が倒していて、奴等はその補助くらいしか役に立たなかったのだから。』
そう…かつての仲間達は、俺が四天王や魔将を追い詰めた後にトドメを刺したくらいだ。
なので実際の戦闘力を測ろうとすれば、四天王どころか魔将ですらまともに戦っても勝てるかどうか…いや、恐らく勝つのは無理だろうというレベルだ。
「そんな奴等がだ!俺抜きで魔王の軍勢が攻めて来たら、どう対処出来るのかが見物でな。」
『貴様は…相当性格が歪んでいるな?』
「そりゃ歪みもするさ!魔王を倒した功績を奪われただけではなく、仲間達からは裏切りに遭い、暗殺者を差し向けられて殺されそうになり、故郷に戻れば家族や愛する者が殺されていたんだぞ。」
『その話に関しては同情はするがな。』
この感じからすると、俺の願いは聞き入れて貰える感じだな。
後は俺に何か手札があったかな?
『貴様の要望には応えよう。だが、我にも見返りが欲しいのだが…』
「何でも言ってくれ、叶えられる物なら幾らでも用意しよう。」
『それが貴様の命…と言ってもか?』
「まぁ、それは妥当か…魔王を倒した者の願いを聞き入れるのは癪に障るだろうからな。別に命を渡すのは構わない…が、それは王国に対する復讐が完了した後でなら喜んで差し出してやるよ。」
『貴様はこの世に未練は無いのか?』
「未練は王国の者達の悲惨な状況を眺める事くらいで…それを果たせば別に生きていてもつまらないだけだしな。」
愛する家族も恋人もこの世にはもういない。
生きていても辛いだけだし、何かをしたいという欲求も無い。
『よし決めたぞ!勇者ガイア…貴様は我の配下になれ‼』
「俺の命が望みでは無かったのか?」
『気が変わった。貴様の様にこの世に絶望し、更にはその闇に落ちた様な淀んだ目をしているのでな。我が世界を手中に収めるまでの間を共に見守って貰うとしよう。』
「それなら、俺はもう勇者ではない。魔族側に付くのなら、新しい名前が必要になるな…魔王軍統括指令を略して、魔軍司令ガイアグリーヴァというのはどうだ?」
『魔軍司令ガイアグリーヴァか…良いだろう。貴様の位置は四天王よりも上の…我の片腕として仕えるが良い。』
「なら、かつての身に纏った鎧も変化させるか。魔王の配下に相応しく、漆黒の鎧に…」
俺は錬金術で勇者時代に使っていた鎧を悪魔の様なシルエットを醸し出す様な漆黒の鎧に変化させた。
そして聖剣も…闇の魔石を触媒として錬成を行ってから魔剣として完成させた。
「どうだ、ヴォルガゼノン…いや、如何でしょうか?魔王ヴォルガゼノン閣下!」
『側近に相応しい…深淵の闇から生まれ出た様な恐慌的な鎧だが…ガイアグリーヴァよ、貴様は人間は殺せるのか?』
「俺から見れば、人間なんて足元で蠢く蟻と同じ扱いだ!同族であっても奴等には情なんて持ち合わせてはいないさ!」
その後、俺は魔石と宝石を使用してから四天王と魔将達を復活させた。
さらには召喚魔法で魔物や魔獣を召喚して、世界各地に解き放った。
そして魔王ヴォルガゼノンは、俺の約束通りに世界に向けて宣戦布告を発信した。
早過ぎる魔王の復活に四天王や魔将の存在、更には新たな魔軍司令ガイアグリーヴァの紹介に、各地の魔物や魔獣達の解き放ち…。
そう、ここから勇者ガイアの…いや、魔軍司令ガイアグリーヴァとしての復讐が始まるのだった。
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