【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~

アノマロカリス

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魔大陸編の章

第六話 決戦・魔王樹! 相変わらずラックは現在地が魔界で…魔界の植物だと思っているみたいです。

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 「こっちの道は外れたかぁ?」

 安全な谷からのルートを選んだ俺は、目の前にモッサリと生い茂っている植物がワラワラと蠢いていた。

 これは親父の借金を返済する為に、畑仕事のバイトでの事を思い出す様な位の悪夢だった。

 畑仕事のバイト…それは畑一面に広がった南瓜の蔓の除去のバイトだった。

 抜いても抜いても日光がある限り生えて来る上に、成長がやたら早い。

 本来なら二日で終わらせるはずの量を三日掛かってしまった。

 その内の二日間は寝ている時に、南瓜の蔓が目に焼き付いていて…起きるまでの間は無限に増殖する南瓜の蔓を必死になって抜いているという悪夢を見た位だった。

 そして目の前には、かつての悪夢を思わせるようなワラワラと踊って蠢いていた。

 別に無視して山頂に戻るルートでも良かったのだが、コイツらを見ているとあの時の記憶がフラッシュバックした。

 そして俺の手にはいつの間にか…左手には薬瓶と右手には剣を構えていた。

 「さて…この鬱陶しい植物の殲滅開始だ‼…ん?」

 植物は俺の気配を察知したのか蔓を伸ばして襲って来たのだった。

 俺はその蔓を片っ端から切り裂いた後に除草剤を撒いた。

 除草剤は通常の10枚に濃縮した物を使用していた。

 なのでその効果も絶大で、切り飛ばした蔓はみるみるうちに萎んで行き消滅した。

 「よし、除草剤は効果があるな! だが…」

 植物の範囲は3ヘクタール並みに広がっていた。

 流石にこれだけの規模を消滅させる程の除草剤は無い。

 そして斬ってはぶっ掛けるを繰り返していたが、これでは除草剤の消費量が激しい。

 ほんの少量でも効果があるのなら…そう思って俺は土からガラスを作り出して、スプレー容器に形を変えた。

 そのスプレーボトルに除草剤を入れてから、剣で斬った蔓にスプレーで散布した。

 霧状の除草剤でも効果がある事が分かり、俺はそれをひたすら繰り返していった。

 「む…? こんな蔓でも経験値は入るのか?」

 確かめている余裕がないから放っておいていたが、レベルアップの音が何回か耳に響いていた。

 魔界の植物は魔物と同じ様な物なのだとラックは倒しながら思っていた。

 そしてラックは…相変わらずこの大陸を魔大陸ではなくて魔界の大地だと思い込んでいた。

 「それにしても遠いな…中央にある樹が本体だとは思うが、あそこまでに到達するにはまだまだ時間が掛かりそうだ!」

 中央には確かにツリーの様な樹がある。

 ラックは1ヘクタールは蔓を消滅したつもりだったが、ツリーからはまだまだ増殖していた。

 ラックの悪夢がまた再発し…より一層に蔓を破壊して行ったのだった。

 ~~~~~2時間後~~~~~

 「まだ遠いのか⁉ それなら…」

 ラックは除草剤のスプレーボトルをマジックバックにしまってから、今度は3m位ある巨大なガソリンが詰まった器を本体のツリー目掛けて放り投げた。

 するとツリーから伸びた蔓が上空で器を全て破壊すると、ツリーと周りの蔓にぶっ掛った。

 「喰らえ! エクスプロージョン‼」

 ラックはマッチに火を付けてからガソリンが掛かった蔓に放り投げた。

 そして火がガソリンに引火すると、周囲を巻き込む位に大爆発を起こして巨大な火柱が空に向かって伸びていた。

 この場所はベルアダムからそれ程遠くはない。

 なので当然…

 ~~~~~ベルアダムの街では?~~~~~

 「何だ、あの巨大な火柱は⁉」

 「あの方向は…魔王樹があるあたりだ‼」

 「すると…誰かが戦っているのか⁉」

 そしてその場に居合わせたファルリアも、火柱が立ち上っていた方を見た。

 「あれは…まさか?」

 ルファリアは光を空に向かって放つと、その光は火柱がある方に向かって差していた。

 「やはりあそこにラック様が⁉」

 ルファリアは光が差す方向に向かって走り出したのだった。

 ~~~~~ラックの現在地では~~~~~

 「よっし! これで随分減ったな‼」

 ラックの前には、ほぼ焼け野原になっていて…蔓などの植物が炭と化して消滅して行った。

 まだ本体のツリー付近には太い蔓がある為に燃え尽きてはいなかったが、範囲はかなり狭まっていた。

 「よし、第二弾! ガソリン+ニトログリセリン爆弾…行けぇ‼」

 ラックが放り投げた容器10個がツリーの方向に飛んで行った。

 だが、ツリーは…今度は手を出さなかった。

 だけど、容器が地面に落ちた途端に破裂して…またもツリーや蔓にぶっ被った。

 そしてまたもやラックは火を投げ込むと、ガソリンに引火した…だけではなく、ニトログリセリンも反応して…先程とは比較にならない程の大爆発が起きていた。

 その威力は、核爆発を起こす様な勢いで…キノコ雲が天に向かって登って行った。

 ラックは鋼の球状に逃げ込んで難を逃れていた。

 「振動が治まったか?」

 俺は鋼の球状から出ると、この辺一帯は焼け野原のどころではなかった。

 地面の所々が高熱によりガラス化しており、中央にあったツリーの本体が現れて黒く焦げた人間の女の様な形をしていた…が、何やら空を見上げながら『ボエェ~~~!』と叫んでいた。

 「ちっ…まだ生きていたか! やっぱり魔界の植物はしぶといんだな?」

 俺は剣を構えて人型になった樹に近付いて行くと…人型になった樹は意識を取り戻してから俺に言った。

 『ま、待ってくれなのじゃ! お主と話がしたいのじゃ‼』

 「俺は話なんてする気はねぇ! 後はお前だけを始末すれば良いんだから、有無を言わずにさっさとくたばれ‼」

 人型になった樹は焦りだした。

 そして事もあろうか…人型になった樹は交渉を持ち掛けて来たのだった。
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