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聖女の修行の章

第十話

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 朝起きて祈り、朝食、薬草園の栽培、昼食、魔法の講義、夕食、祈り…このローテーションが1ヶ月を過ぎた頃、このローテーションが別の物に変わっていった。

 私がこの土地にいる事で豊穣の恵みが発動しているので、薬草園は常に豊作で…寧ろ余るくらいになっていた。

 薬草とて植物の一種なので、使用せずに腐らせるのは勿体無いという事で今迄は錬金術ギルドに卸していたのだけど…

 今回からは錬金術ギルドの職員が神殿に来て、神殿で作ったポーションを作り出すという試みが開始された。

 神殿では高位の神官達が市民が怪我の治療で神殿に訪れる際に治癒魔法を施してから御布施を貰うという行為を続けていた。

 だったんだけど…怪我した市民が後を立たない上に治癒出来る神官にも限りがあるという事でポーション作りを行うという事になった。

 良い加減…毎日同じ事の繰り返しで正直飽き飽きしていたので、違う事が出来るのは嬉しい。

 それにポーション作りを学べば、神殿から逃げ出した後でもポーションを作っていれば食うに困る生活を送る事もない筈?

 私はそれ以外に怪我を治す回復魔法も状態異常を治す治癒魔法も使えるので、ポーションで治らない怪我は回復魔法で稼ぐ事も可能になる。

 そう思ってポーション作りの講義を学んでいたんだけど…とにかく種類が多過ぎて初めの頃はウンザリしていた。

 初級ポーション、中級ポーション、上級ポーション、魔力回復ポーション、毒治療ポーション、麻痺治療ポーション…ってどれだけあるのよ!

 私は片っ端から作らされて…その生活がまた1ヶ月続くのだった。

 …っていうか、コレって聖女の修行が関係なく無い?
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