聖女になんかなりたくない! 聖女認定される前に…私はバックれたいと思います。

アノマロカリス

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怪盗リアラの章

第二十七話

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 本日の魔法訓練は少し内容が違った。

 生活魔法の取得が終わり、防御魔法や補助魔法の取得も終わった。

 次はいよいよ攻撃魔法を…となる話だったんだけど、召喚魔法で旅に連れて行く私のパートナーの聖獣を召喚するという内容だった。

 「リアラ、伝承の聖女様もかつて旅の同行者以外に聖獣というパートナーがおりました。聖女の清らかで穢れのない心が神の使いである聖獣を召喚出来るのです。」

 「聖獣?」

 「聖獣とは、聖女の矛になり盾にもなる頼もしい存在です。さぁ、リアラ…貴女の清らかで穢れのない心で聖獣を召喚するのです!」

 私の心は穢れまくっていて、清らかには程遠い心だ。

 だって自分の生活に為に薬草園から薬草の種をパクったり、ポーション瓶欲しさに人を菓子で買収したりする心の持ち主だから。

 そんな者が召喚した物が神の使いである聖獣なんて呼び出せられるはずが無い。

 私が召喚出来る物は、神は神でも邪神の可能性があるし…下手したら魔王とか呼び出す可能性の方が高い。

 「私には自信がありませんので、それは後日でも良いでしょうか?」

 「いえ、召喚の儀はいつでも出来るというわけではありません。この機を逃せば次は半年以上先になります。」

 これは何が何でも召喚させられるわね…?

 仕方ないから呼び出してあげるけど…魔王とか呼び出しても知らないわよ。

 私は召喚陣に魔力を流した。

 すると召喚陣が光出してから…召喚陣から出た物体が徐々に形を成してきた。

 ところが私が呼び出した召喚した物は、銀色で中心が真っ赤な宝石が光っている球体だった。

 聖獣と呼ばれるくらいだから、私はてっきり…牙や爪がある何かの獣を想像したのだけれど?

 「何これ?」

 「これがリアラの聖獣なのですか?」

 「いえ、私に聞かれても?」

 《マスター、ワタシを呼んで下さり誠に有り難う御座います。》

 「うわぁ、喋った⁉︎」

 「喋ったのですか?私には声が聞こえませんでしたが…」

 《ワタシの名はテルミガン、マスターが望む姿に変化出来る存在です。》

 「何に変化出来るの?」

 《全てはマスターの望むままに…》

 私はテルミガンに剣や鎧を望むと、テルミガンは望んだ通りの姿に変化した。

 他にも錬成窯や調合機材を望むとその姿にも変化した。

 これは…万能的な何かね。

 テルミガンさえ居れば、私の必要な物はテルミガンでほぼ事足りる。

 「よくは分かりませんが…これが恐らくリアラの聖獣なのでしょうね。」

 これって聖獣って呼べるのかな?

 でもまぁ、便利な万能道具には違いないので…他にもどんな機能があるか後で確認してみよう。

 そしてこのテルミガンは、生涯唯一無二の親友となるべき存在になるのだった。

 生き物なのかが不明だけど…?
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