【完結】虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!

アノマロカリス

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第二章 曽祖母を求めて…

第二話 一方その頃、王宮内では…? 前編

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 ~~~~~謁見の間~~~~~

 病状で伏せっていた国王陛下が久々に玉座に着いていた。

 本来なら国王陛下は絶対安静で起き上がる事さえ苦痛で堪らない筈だったが、今回はそんな事を言っている場合では無かった。

 そして目の前には、この国の第三王子のドミニオン殿下が跪いて震えながら頭を垂れていた。

 「ドミニオンよ、どうしてこの場に呼ばれたのか解っているのか?」

 「・・・・・・・・・」

 ドミニオンは何も言えなかった。

 そしてここに呼ばれる前に、国王陛下はレオナリアの作成したポーションを治療として服用している事を知ったのだった。

 「まさか…王位継承権の序列上位を狙うだけではなく、余の命まで狙っているとは思わなかった。」

 「父上、それは誤解です‼ ルーナリアがレオナリアに変わりポーションを作製しておりますので、しばしお待ちを!」

 ここで読んでいる人達の為に話をおさらいしておくとしましょう。

 ドミニオンはルーナリアがポーションを作れると疑っていなかった。

 だがルーナリアはレオナリアとの会話で、どんな事をしてもポーションが完成する事がないという事実を知った。

 ルーナリアはドミニオンに対して当然そんな事を話せる訳もなく…?

 ~~~~~ルーナリアのポーション工房~~~~~

 ルーアリアは焦っていた。

 レオナリアに言われた通り、薬草を壺に入れて水を入れて火で煮ても、薬草を煮たお湯にしかならなかった。

 こんな物に何の薬効がないし、色だって草を煮込んだ濁った色しかしていなかった。

 ルーナリアは幾ら考えても、レオナリアの言う最後の一手間が解らずにいた。

 「まさか…最後の一手間というのは私を惑わす物で、本当はそんな物は無いんじゃないかな?」

 ルーナリアは近くにあった青い花びらを壺に大量に入れてから水を入れて煮出していった。

 すると花びらが熱によってお湯と溶け合って青く澄んだ鮮やかな色になった。

 「これよ! これはポーションと同じ…いえ、それよりも澄んだ綺麗な色だわ‼ 何が最後の一手間よ…薬草じゃなくてこれがポーションの本当の材料だったんだわ‼」

 ルーナリアは壺の中の液体を見てそう叫んだ。

 そして壺の中の温度を下げてからポーション瓶に入れると、記憶していたポーションと同じ…澄んだ色になっていた。

 「お姉様の出来る事は私だって出来るのよ! 遠くの地で私の活躍を悔しがって見ていなさい‼」

 ルーナリアは今日のノルマ分のポーションを作る為に、次々と青い花びらを壺に入れて煮出して行った。

 ~~~~~謁見の間~~~~~

 「ドミニオンよ、お前を呼んだもう1つの理由は分かっておるだろうな?」

 ドミニオンは無言で頷いて答えた。

 ドミニオンはポーション作りを成功させ功績を上げたレオナリアとの婚約だが、あまり乗り気ではなかった。

 レオナリアは常に忙しそうに動いていて、会いに行こうとしても拒否されて門前払いというのが良くあった。

 そしてたまに一緒に居てもつまらなさそうな表情をしているレオナリアに愛想が付いていたその時だった!

 レオナリアの妹のルーナリアと会う事になったのは。

 ルーナリアはレオナリアと違い、スタイルは良くて明るく好みの理想の女の子そのものだった。

 ドミニオンはなんとかルーナリアともっと親密になれないかと感じていると、ルーナリアは突然涙を流した。

 ドミニオンは訳を聞こうとすると、ルーナリアはレオナリアから良く虐待を受けているという話だった。

 更に本当は自分が開発したポーションをレオナリアが横取りして功績を上げたという事を聞いたのだった。

 普通ならそんな話を信じるものは居ないと思われたが、ルーナリアの演技に騙され、更には不愛想なレオナリアよりもルーナリアが手に入れられるかもしれないと思ったドミニオンは、早速行動に移る事にした。

 それが今回の婚約破棄の裏話なのだが…?

 「余にとってポーション作りが出来るのであれば、別にレオナリアだろうがルーナリアだろうがどちらでも構わん。 問題なのはお前が勝手に婚約破棄を宣言した者が希少な魔力持ちだという事だ‼」

 「そ、それはレオナリアを国外追放する為に門に行く時まで魔力持ちという事を一切知らなくて…」

 「普通魔力持ちと言う者達は、自分が魔力持ちというのを隠したがる傾向があるからな…だが、他の者達ならともかく、何故婚約者のお前がその事に気付かなかったんだ‼」

 「う……」

 正直言って、ドミニオンがレオナリアと会った回数は5回を満たない。

 レオナリアとの面会の時にルーナリアとばかり会っていたからだった。

 レオナリアともっと親密になっていれば…?

 いや、あの無愛想な顔をした女とでは無理か。

 ドミニオンは焦って戸惑っていると、騎士の1人がドミニオンに耳打ちをした。

 「父上! 一旦レオナリアの話は置いといて…ルーナリアがポーションの作成を終えましたので、まずはそちらを服用して下さい!」

 ドミニオンは騎士に命令すると、騎士は青く澄んだ鮮やかな色をしたポーションの瓶を国王陛下に渡した。

 国王陛下は瓶の蓋を取ってから軽く匂いを嗅ぐと、今迄の様なふわっとした香りがない事に気付いた。

 「あの薬草独特の匂いがしないが…大丈夫なのだろうな?」

 「問題ありません。 このポーションは元々はルーナリアが開発した物なので…」

 国王陛下は一口ポーションを飲むと、いつもと違った滑らかな舌触りがない事に気付いた。

 「普段飲んでいる物と何か違う気がするんだが?」

 「問題ありませんので、一気に飲み干して下さい。」

 国王陛下はドミニオンの言われた通り、ポーションを一気に飲み干した。

 いつもの舌触りが無い代わりに後味に猛烈な苦みとえぐみが襲って来たのだった。

 「レオナリアの作ったポーションの方がまだ……うっ‼」

 国王陛下に異変が見え始めていた。

 ルーナリアが作り、国王陛下が服用したポーションは何を材料にした物だったのだろうか?
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