【完結】虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!

アノマロカリス

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第三章 魔法道具店の開店迄のクエスト

第九話 一方その頃、テルシェリア王国のドミニク王子は…?

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 レオナリアがギルと行動を共にした時間と同時期…

 テルシェリア王国の第一王子ドミニクは、途方に暮れていた。

 もうすぐベルシュナーデ王国の国境に近付くはずなのに、レオナリアの目撃情報が一切無かったからだ。

 「隊長! レオナリア嬢は本当にベルシュナーデ王国に向かわれたのですよね?」

 「あぁ…そう聞いてはいるんだが?」

 「それにしてはですよ、女性の一人旅なら国境に向かう際に街や村を訪れていてもおかしくはないというのに…どの者達も見ていないという話ですが?」

 テルシェリア王国の第一王子のドミニクは…脳筋である。

 ドミニクも謁見の間では共にレオナリアの魔力の話や空を飛んで行ったという話を聞いているはずなのに、一切を信じていなかった。

 テルシェリア王国の貴族や平民の中にも稀に魔力を持って生まれて来る者もいなくは無い。

 ただ貴族の場合は魔力持ちだと分かった場合、一切外には出さず王宮にも秘密にして隠し通すという輩が多く、平民の場合は扱いが分からずに王宮に報告したり売られるケースがあるという。

 レオナリアも早くに魔力持ちだという事がバレていたら、きっと同じ目に遭っていただろう。

 ただレオナリアの場合、強欲なテールナール子爵がポーションという金のなる木を開発した場合、王宮には一切報告せずに出所も伏せて、独自のルートでという事で販売しただろう。

 「やはり…ドミニオン殿下の言う通り、空を飛んでベルシュナーデ王国に向かったとしか思えませんよ? 此処まで目撃者がいないという事は、その可能性を視野に入れた方が確実かと。」

 「お前に1つ言っておいてやる、人は空を飛べん‼︎」

 ドミニクが知っていたかどうかは定かでは無いが、魔力持ちの人間は体を浮かせられる能力はあっても、空を飛んだ者の記述は一切無かった。

 ドミニクの場合はただ単に、魔力持ちを全く信じていないのでそういう結論に至ったのかと。

 「しかし、このまま行くと国境を越える事になりますが…」

 「レオナリア嬢はテルシェリア王国の貴族令嬢で、ポーション開発をした為に王宮に招かれたが…他国では貴族令嬢だからと簡単に王宮に入れる事はない! 王族や公爵位があるなら別だが、子爵令嬢程度ではまず無理だろう。」

 「確かにそうですが…」

 「それに王国に入ったら、あまり目立った行動をせずに情報収集をしながらレオナリア嬢を探せば良いだろう。 あの緑色の髪だから人の目にはつきやすいし目撃者は多いだろうからな。」

 「それに不慣れな土地で大手を振って行動しているとは思えませんしね…」

 ドミニクと騎士団一向は、国境を越えてベルシュナーデ王国内に入った。

 この時のドミニクは、レオナリアを捕まえられるのは時間の問題だと思っていた。

 そう…レオナリアが髪や目の色を薬品で別な色にしたり、偽名を名乗っているという事も知らずに…

 果たしてドミニクはレオナリアを見つける事が出来るのだろうか?
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