【完結】虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!

アノマロカリス

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最終章

最終話

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 あれから三年の月日が流れました。

 バーンシュタット魔法道具店は、毎日元気に開店しています。

 ただし、変わった事もあります。

 二年前にティファルさんが結婚をしました。

 勿論、お相手はギャレッドさんです。

 そして結婚後もティファルさんは店を手伝ってくれていますが、ティファルさんのお腹の中にはギャレッドさんとの子供がいてもうすぐ出産を予定しています。

 ギャレッドさんもティファルさんの妊娠を機に冒険者を引退し、バーンシュタット魔法道具店で雇用して用心棒兼軽食店のマスターをしています。

 だけど…冒険者時代に比べて表情が柔らかくなって女性客はマシになりましたが、子供には相変わらず泣かれる様です。

 フィリップウィッツ…フリッツですが、フリッツも結婚をしました。

 お相手はルーナリアで、いつの間にそんな仲になったのか…?

 それを知った男性冒険者達は嘆き悲しみ、酒場と酒店の酒の在庫が無くなるくらいまで呑み尽くされたとか…?

 フリッツとルーナリアは結婚しても店に残ってくれていて、仲睦まじい姿を見せ付けられています。

 私の相棒だったブリオッシュは、元々料理好きだったギャレッドに全ての料理を叩き込んだ後に厨房をギャレッド夫婦に任せて引退をし、グランマの元に戻り…パテットと共にグランマの補佐役に務めているみたいです。

 そして他の者達はというと?

 ギル…ギリッシュは女性問題の所為で未だに相手が決まらずに独身だそうです。

 今ではベルシュナーデ王国から逃げる様に旅立って他の大陸で冒険者をしているとか?

 レイヴンも冒険者を引退して結婚をして辺境伯の仕事に専念しているとか。

 レイヴンの相手は良くは分からないけど、騎士団の団長の娘で勇ましく気が強い女性だとか?

 レイヴンが望んだ女性との結婚なので幸せだと良いなぁ。

 メルーファは冒険者は引退はしていないけど、パーティーは解散になったので…ソロで無理無く依頼をこなしています。

 たまにバーンシュタット魔法道具店に高品質の薬草を卸してくれたり、マスターになったギャレッドをからかいに店に訪れています。

 ソーマにも良いお相手が見つかって現在恋愛進行中なんだけど、父親の所為で私との話がおじゃんになったのに、私以外の相手は許さないとかで毎日喧嘩しているみたい。

 パテットは冒険者稼業を一時中断して、ディスガルディア共和国でブリオッシュと共に大統領補佐の仕事をしているみたい。

 何でもグランマとの約束を大幅に破って自国の仕事を放棄して冒険者稼業に身を置いていたのが気に障ったみたいで、無理矢理連れ戻されたとか?

 テルシェリア王国では…?

 リアーナにフラれたドミニクは、王国に帰って来るなり引き篭もって王位継承権を放棄しました。

 国王陛下はそんなドミニクに落胆して、ドミニティを時期国王に任命しました。

 民からの人望が熱いドミニティ殿下なら、元国王陛下よりも面白い政治が出来るのではないかと周辺国からも期待されているそうです。

 そして鉱山送りになったドミニオンは今までの行いの報いが降り注いで…オネェの鉱山労働者達に毎日可愛がられているそうです。

 何をどう可愛がられているのかは…?

 ただ、ドミニオンの悲鳴が寝床から毎日響き渡っているとか…

 元テールナール子爵はというと?

 魔境の森に送り込まれたその日にモンスターに殺されたけど、闇の力で甦ってからゾンビになって徘徊しているとか…ただ数年経った現在では、あまりにも腐敗が進んで肉が無くなってスケルトンになって…?

 テールナール夫人…元母親は、領民に捕まった後に奴隷として売られたみたい。

 領民達の給料分を全て回収させる為に、日々辛い目に遭っているとか?

 ディスガルディア共和国は…?

 未だに現役健在のグランマリー・バーンシュタットは、大統領としての仕事をしながら不死解除の研究も行っていた。

 だけど、相変わらずその方法は分からずじまいで…最近では諦めムードに突入しているみたいだった。

 そして最後に私はというと…?

 三年前にウルディと幸せな空気を醸し出していたけど、すぐに結婚してゴールイン!

 …とはならなかった。

 あの時から一年半後にウルディは全てのポーションの技術をマスターすると、魔皇国ヴァングランドに帰国して行き…ポーション作りを広める為に弟子を取って育成をするから暫く帰れないと告げられた。

 そして今日に至るんだけど、ウルディの育成は上手く行かないのかなぁ?

 未だに戻って来るという気配が無かった。

 「早く帰って来ないと、私の賞味期限が過ぎちゃうぞ~!」

 「お姉ちゃん、言っていて恥ずかしく無いの?」

 「結婚しているルーナリアは余裕ね~」

 「お姉ちゃん…何をイジケているのよ?」

 「だってぇ~~~」

 この店の中で独身女性は私だけで、それ以外のラヴな空気に触れられていて肩身が狭い思いをしている。

 「それにしてもお姉ちゃんは子爵家の頃に比べて…随分と丸くなったよね?」

 「何よ、肥えたって言いたいの?」

 「性格的な意味で…よ、無愛想とか鉄仮面とか言われて、男性が全く寄り付かせない雰囲気だったし…」

 「その主な理由を作ったのはルーナリアの所為なんだけどね、私の悪評をばら撒いて…私には一切の男性が近付かなかったし。」

 「う…墓穴掘った。」

 今となっては懐かしい話よね?

 仮にあの頃に何処かの貴族令息と仲良くなったとしても、ポーション作りで利益を出している私を手放さなかった筈だしね。

 余程の資産家とかじゃ無い限り手放す様な真似はしなかったでしょう。

 「はぁ…いつになったら帰って来るのよ~? こうなったら別なお相手見つけちゃうわよ~!」

 「無理無理、お姉ちゃんの相手が出来る人ってウルディさんくらいしかいないでしょ。」

 ウルディ以外だと、お金目当ての人しか近寄って来ないしね。

 それだけポーションに魅力があって、私には魅力を感じてはくれないだろう。

 「こうなったら…」

 「ど、どうするの?」

 「魔皇国ヴァングランドに行って、ウルディの仕事をさっさと終わらせて一緒になる為に迎えに行って来る‼︎」

 「ちょ、ちょっと待ってよ! その間にお店はどうするのよ⁉︎」

 「ポーションのストックは、地下倉庫に腐る程あるし…数ヶ月くらい居なくても問題ないでしょ?」

 「問題大有りよ! 店長不在で何かあったらどうするの⁉︎」

 「その時は…ルーナリア副店長に丸投げで!」

 「お、お姉ちゃん…」

 私は早速に旅の準備を済ませてから、収納魔法から魔導箒を取り出した。

 「冗談かと思っていたのに、ガチなの⁉︎」

 「ガチで~す! じゃあ、行って来るわね~~~」

 私はルーナリアの静止を無視して店から出ると、箒に跨って魔皇国ヴァングランドに向かって飛び始めた。

 …その後の話をすると、少し厄介な話になるんだけど?

 魔皇国ヴァングランドでは魔王アヴェルユージェンにウルディラーンの功績が認められて中々帰して貰えなかったという話で…

 レオナリアが到着してウルディラーンを無理矢理かっさろうとしたところ、魔王アヴェルユージェンが激怒して魔王の配下を二人に差し向けた。

 二人は追い詰められて捕まりそうになったところに、その危機を聞きつけてディスガルディア共和国の大統領であるグランマリーが全飛空挺団を動かして魔皇国ヴァングランドに向かって行き…

 魔王アヴェルユージェンはウルディラーンを連れ出したレオナリアが、グランマリーの孫と知るや否や青ざめた表情で平伏し、ウルディラーンとレオナリアの関係を認められてから暫くはディスガルディア共和国で暮らしていた。

 その後、店をそのままにしては置けないという事で二人はバーンシュタット魔法道具店に帰った後に、知り合いだけを集めて小さな結婚式を行なって幸せな生活がスタートするのだった。

 その後の物語は…また別な物語で語られるだろう。

 その時に二人はどんな感じなのかは、確かめて下さいませ!

 ~~~~~fin~~~~~
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