【完結】ちょっぴり身長が高い女の子が望むのは、恋愛なんだけど相手が居ない!(自作品のクロスオーバーです。)

アノマロカリス

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第六話 インテリ眼鏡…アレクセイの策略2

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 「アレクセイ様! 一体何の用ですか⁉︎」
 「落ち着けグロリア…まぁ、自分は責任を感じていてな…」

 アレクセイはガイアンに向けてエクスヒールを放った。
 だが、ガイアンの怪我は治らなかった。

 「やはり無理だったか…グロリアよ、そろそろ試合ではないのか?」
 「私はこの人が心配で離れる訳にはまいりません! それに…試合なんてもう。」
 
 まぁ、そうなるだろうな。
 グロリアにとって、初めて恋愛に発展するかもしれない相手に出会った訳だからな。
 だがな、グロリアに棄権されたら困るのだよ。
 グロリアが優勝して、その知名度を他国にも広げるという役目があるのだからね。

 「流石にグロリアのバスターキャノンは、回復手段が限られるな。 自分より回復能力の高い者はこの国には居ないしな…」
 「どうすれば良いですか? どうすればこの人を助けられますか⁉︎」
 「リザレクションやレイズデッドの様な最上級回復魔法でないと、ガイアンの怪我は治らんな…あ、もう1つの可能性を忘れてた!」
 「もう1つの可能性…それはどんな方法ですか?」
 「優勝賞品の神々の恩恵だよ。 あのアイテムなら、ガイアンの怪我も治せるだろう。 だが、グロリアは棄権するんだったな?」
 「いえ…それしか彼を治す手段が無いのでしたら、私は優勝して神々の恩恵を手に入れます‼︎」
 「なら、早く行った方がいいぞ! このままではグロリアが棄権扱いになって、優勝どころの話ではなくなるからな。」
 「分かりました…彼をお願いします!」

 グロリアは決心した表情で医務室を後にした。
 これでグロリアの途中辞退はなくなるだろう。

 「まぁ…このままグロリアが棄権すると盛り上がらないから、困るんだよね。 それにBブロックから勝ち上がるのはリュカだろうし…」

 アレクセイはガイアンを見て言った。

 「本当はガイアンの怪我はエクスヒールで治るんだけどね。 まぁこれで…グロリアの当初の目的の身長を低くという望みが断たれる訳だし、自分的には有利に動いているから嬉しい限りなのだがね。」

 では、先程アレクセイがガイアンに放ったエクスヒールは何だったのか?
 それは威力を弱めたヒール程度の魔法を使っただけだった。
 ガイアンの怪我は、ヒールでは治らないが…エクスヒールなら完治するものだった。
 またもやグロリアは、アレクセイの策略に踊らされたのだった。

 「さてと…もう1つの仕込みを済ませたら、当分身を隠さないとだなぁ。 グロリアやガイアンに殺されるかもしれないしな!」

 アレクセイの策略は、まだ終わりでは無かった。
 次なるアレクセイの策略とは一体⁉︎
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