ひねくれ系×天然系小説一覧

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二月十三日。明日はバレンタイン当日。 ショコラトリー・ブリュールでは、バレンタイン用のクッキーが飛ぶように売れていた。 今もまた、もう一つ。 「ありがとうございます、お兄さん! ハッピーバレンタイン~!」 浮かれきった女子学生は、店員の青年・ラズに向けて、明るい声で言う。 ラズは作り笑いを顔に貼り付けて、女子学生の客を見送った。やがて店内から客がいなくなると、彼は作り笑いを崩さぬまま吐き捨てる。 「……余計なお世話なんだけど?」 ――ちょっとひねくれた青年と、天然で鈍感な少女のバレンタインの話。
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文字数 13,730 最終更新日 2022.02.10 登録日 2022.01.31
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