婚約者は嘘つき 小説一覧
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「マーティン様、今、わたくしと婚約破棄をなさりたいと、そうおっしゃいましたの?」
私は今何を言われてるのでしょう。
「ああ、もう2度と君の顔も見たくない、声も聞きたくない。君との婚約は僕の中では無駄な時間だったよ」
苦痛に歪むマーティン様のお顔は今まで見たことのない憎しみのこもった目で私を睨みつけておりました。
ほんの1ヶ月前まで「愛してる」と言ってくださったのに。
わたしの何が悪かったのかしら?
泣き腫らしたまま、待たせておいた馬車に乗り、何も分からないまま屋敷へもどるしかなかった。
―――別れの理由も、真実も、何一つ知らないまま。
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勘違いから始まるキャラ文系寄りのラブストーリー。
文字数 23,210
最終更新日 2025.12.09
登録日 2025.08.31
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